◆いすゞ P-LR系

群馬バス P‐LR312J

<概要>
 昭和58年排出ガス規制(P-)適合のいすゞ製中型バスで、1984〜1990年に製造された。
先代のK-CDM系を新排ガス規制に合わせて、フルモデルチェンジした型式で、標準の川重(1986年以降はIKC)を架装した場合、
キュービックバス(大型のP-LV系 および9m車のP-LT系)と同じ流れを汲む「ジャーニー」と呼ばれるタイプになる。

 富士重製の車体を架装した場合、全車R16系が架装される。この他のメーカーの架装例は西工がある。
 従来、いすゞの中型車は、川重・北村および西工が架装していたが、北村がバス車体の製造を止めたこともあったのか、
この型式から富士重工も架装することになった。初の架装の割には、川重の工場移転も関係したのか、架装車輛の数は多い。

<6E架装車の特徴>
・パネルボディーで、客用扉側最後部に若干縦長のエンジン開口部がある。
・リヤのナンバーステーは標準タイプで、車体中心より客用扉側にある。
・ヘッドライトは基本的に角目である。

<型式内容>
 1983年(P-車)〜現在まで使用されている基準で、大型のLV、9mのLTと同様である。

(5)は軸距である。このアルファベットは範囲を表し、発売車種の軸距が含まれるものが適用される。
 このため、中型のP-LT*12Jと同じ記号が適用されるが、オーバーハング値が異なり全長はこちらのほうが1mほど短い。

P- L R 3 12 J
(1) (2) (3) (4) (5)
  意味 当系列への適用例 他系列への適用例(参考)
排出ガス規制 P=昭和58年規制  
(1) エンジン配置 L=リヤエンジン  
(2) 車種 R=中型以下 T=9m車
V=大型
(3) サスペンション 2=エア
3=リーフ
 
(4) エンジン型式 12=6BG1(175PS) 14=6QA2(220PS 大型・一般式)
18=6RB2(275PS 大型・高出力式)
(5) 軸距 F=3.51〜3.75m(3.75m)
J=4.26〜4.50m(4.30m)
J=4.26〜4.50m(9m車 4.30m)
K=4.51〜4.75m(大型 4.65m)
L=4.76〜5.00m(大型 5.00m)
M=5.01〜5.25m(大型 5.20m)
N=5.26〜5.50m(大型 5.50m)
Q=5.76〜6.00m(大型 6.00m)

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