NO.5(作成:2001年9月22日)
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
平田 | C.M.Lin | ||||
Yen Ding Ming (愛称:たほいや) |
Lee Jung Fu | 林 | 前田 | ||
HANA | Allen Chao |
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(ホームテーブル) (オークション) Nの1Cオープンに対して、Dをスキップして1Hレスポンスしたのは個人的な判断。 原則として、アップザラインでスーツを紹介する約束だが、インビテイション以下のハンドでは、さほどでないDをスキップするのは日常的な判断となっている。 Nの1Sリビッドに対しては、平凡な2Nインビテイション。 Nの3Nレイズは当然の判断であろう。 (プレイ) Wから素直なDのフォースベストリード。 EはDJをアンブロックしておくプレイはあった。 3Nの出来目は、限られている。 DKがWとすると、D2敗する可能性が高い。 従って、負けをSA、CAに抑えなければならない。 H4個、D1個だから、あと4個も。 Sの活用は必須である。 Sを、1敗だけで3勝になるWのホールディングは、(AQ)、(AQx)、(Qx)、(Q)くらいだ。 Hでハンドに戻り、SをNに向けてリードするが、EのSQに負け。 すぐにDリターンをしないEのディフェンスは上手い。 13HCP持っているEからは、パートナーの点数は2〜4HCPの範囲と分かっている。 パートナーのEのDは、(Qxxxx)程度かもしれない。 それに、自分自身の将来のイグジットカードを無くしてしまうことにもなるので、ディクレアラー側の相互エントリともなっているHスーツで、ぼんやりイグジット。 その後、僅かな出来目を求めてプレイを粘ったつもりだが、終わってみれば2ダウン。 まあ仕方なし。 (ビジターテーブル) (Eの前田の感想) Nのプレシジョン2Cから、Sがメジャーを尋ねて3Nへ。 WのD5のリードに対し、DJをアンブロックしておけば良かった。 S2、H4、D1,C1取られて、1ダウン。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Eがパス、Sの1Dオープンに対するWの2Cオーバーコールは、明らかでは無いだろう。 13HCPは立派であるが、Eはパストハンドで、ひ弱な5枚Cスーツ。 ただ、ハンドパターンが魅力的なのである。 HANAが持っていたら、軟弱なパスを選択して、NSに2S、3Sで簡単に売ることになったかもしれない。 現実は、2Cオーバーコールはオポーネントとの絡みで、大きな成功を記録する。 Nのネガティブダブルは普通の判断。 Sの2Sテイクアウトも普通。 Nの4Sレイズは、思い切った決断だが、3Sのインビテイションを嫌う理由は無いように見える。 この試合の流れから、焦る気持ちのオーバービッドでなければいい。 (プレイ) T4で、SKのフィネスが利きたよう。 S3−2ならば、Cスーツ自身で3勝できそうなので、HKでNに渡り、SKフィネスを再びした。 Cスーツ自身で3勝出来そうというのは、WにCQJ10の5枚は無いだろう、ということから。 もし、QJ10揃っていたら、T3では、微妙なHでは無く、CQをリードしたであろう。 従って、Eに、CJかC10シングルトンがいることになるので、後にCAで取り、C9を流す要領でC3勝できる。 だが、T6でWにSをショウアウトされ、S1ルーザー確定。 Cルーザーは消えそうにないから、普通は駄目そうだ。 だが、諦めずに出来目を考えると、Sの側でS4勝、HAKの2勝、NでDラフを2勝、CAK生還の2勝になれば、10勝可能だ。 しかし、EのCはシングルトンが分かっている。 Dラフ、Hラフ、Dラフ(通ったとして)、CK、C→CAというプレイは、Eにラフされて、H出させてダウンとなるので、先にC2勝してしまわないといけない。 Eが4441で、かつ、CK、CとNからリードした時にHをディスカードする(ディフェンスミス)という僅かのチャンスを期待してプレイすることにした。 現実は、Eに幸便にDをディスカードされて、Dオーバーラフの後、逆狩りされて2ダウンすることとなった。 T9では、冷静にNからCディスカードし、DQのラフィングフィネスすべきだったよう。 非常に悪い流れでゲームが進んでいるのを大いに感じた。 こんな時は、辛抱、我慢が肝心である。 無理してもがいてはいけない。 (ビジターテーブル) (プレイ) 報告によると、S一回フィネスされた後、Dのラフィングフィネスを先にされた、とのこと。 |
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(ホームテーブル) (オークション) 有利なバルの三番手のN。 悩ましいホールディングだが、実際は5Cオープン。 5Cオープン以外にも、有力な候補がいくつかある。 パス、1C、3C、3N(ギャンブリング)。 残念ながら、頃合い味加減の4Cオープンは、「ナムヤッツ(NAMYATS)」というコンベンショナルオープン(Hで8トリック+サイドAかKあり)に占拠されていて使えない。 プリエンプティブビッドに関する捉え方はいろいろある。 HANA特有と思われる考え方に; 「プリエンプティブで失点をしてはいけない」 「パートナーの相場な行動で成功するプリエンプティブがベスト」 というのがある。 前者は多分に誇張した表現ではあるが、反論がありそうだ。 「プリエンプティブで得点することもいっぱいある。」というのが、先ず言われそうだが、得点の原因が完全にプリエンプティブに起因したかどうか、を判断して記憶しなければならない。 結果が得点となったボードは、プリエンプティブが無くても得点だったかもしれないから。 往々にして、プリエンプティブしたディールの得点の記憶は上げ底されやすい。 (ビジターテーブル) (Wの林の感想) Nの5Cオープンだった。 流れてきたが、ダブルをかける元気無し。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Wの台湾2Sオープンは、5S&5Hのウィークか、5D&5Cのウィークハンド。 このオープンに対する平−花ペアのディフェンシブビッドは; (2S)ダブル :立派な5+S紹介。 オープンハンド以上をだいたい保証している。 2N :15−17、バランスハンド。 1Nオープンと同様。 3C〜3S:ナチュラルオーバーコール。 パスして、後のダブルは、テイクアウトダブル。 Wの台湾2Sに対して、Nはダブルを掛けることで、1Sオープン以上のハンドを紹介した。 Eの4Dは、パスオアコレクト。 即ち、Wが5D&5Cならば、4Dをパスして貰い、そこでプレイしたい意志表示で、もしWが、5S&5Hならば、4Hにコレクト(直す)して貰い、最低4Hか4Sはプレイアブルであることを表現している。 このEのハンドでの4Dは、ギリギリのチャンスメイカーとなるだろう。 Wが2155ならば、EWは9枚D、NSは9枚Sフィット。 単純に18トータルトリックと見当するならば、EWに3Dメイク、NSに3Sメイク、という計算になる。 ならば、4Dプリエンプティブは、ぎりぎりのところを突くビッドとなる筈。 だが、EのハンドのSマイナーアナー(Q10)の存在、Dスーツ自身の内容が薄い、ことを考慮すると、Eの視点からは、17トータルトリックと見るのが妥当な見当だろう。 でも、敢えて4Dビッドを頑張るのが競り合いのコツといえる。 コンビネイションプリエンプティブ(二人によるプリエンプティブ)は、単独プリエンプティブより効果的で、かつ安全度(ペナルティダブルで捕まりにくい)は高い。 冒す「リスク」より、現実に起こったような「リターン」が大きくなる。 Eの4Dプリエンプティブに誘われるように、Nは4Sをビッド。 頑張るなら、Hスーツを世に出すダブルもあっただろう。 Wのダブルは、ライトナーダブル(通常で無いリード要求)の応用と思われる。 Eからの普通のリード選択は、フィットしたD、セカンドスーツのCだから、ダブルすることで、Hスーツをリード要求になればいい。 (プレイ) EのHAのオープニングリードから、流れるようなディフェンスが展開されていた。 T8で、WがCリードを判断していたら、EのSQがプロモーションで取ることが出来て、3ダウンであった。 Eのカーディングに何か問題があったのかもしれない。 プレイ終了後、何かしら台湾語で議論していた。 (トトロの感想) プリエンプティブ2スーターオープンが、完全に機能したボード。 2Sオープンの典型的な成功例といえる。 飛び道具の無い林−前田ペアのビジターテーブルの展開では、Wがオークションに介入しにくい。 リオープン2Nで競り合えば「当たり」だが、勇気の出ないバルとスーツ内容に見える。 それでも、出て行くべきハンドパターンだったかもしれないが。 |
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日本 22IMP 台湾 78IMP −56IMP → 4VP |
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《トトロのPABFこぼればなしコーナー》 勝負事には、当然負けはつきもの。 時に大きく負けてしまうこともあり得る。 それは仕方がないこと。 大負けな結果が判ると、チームメイト、キャプテン、誰しも明るくは、なれない。 なんとか少しでも良い精神状態で次の試合に臨めるよう、この試合に出てなかった清水、小林は、チームメイトをさりげなく元気づけている。 チームワークが試される場面だ。 そんな折り、わたしも、近くでいつものように汗を拭いていた林に、声を掛けた。 トトロ:「だいじょうぶ?」 パートナーシップを気遣う曖昧な言葉を発したトトロだったが、彼の返答がふるっていた。 ハシム林:「めげてはいない、が、はげてはいる!」 と、軽い笑顔を作りながら、額に手をやって、髪を後ろに掻きなでる仕草をした。 トトロの選ぶ「明るさ百万ワットの一言」大賞である \(^_^)/ |
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