NO.4(作成:2001年10月18日)

バーミューダボール出場権獲得KOステージ

第1試合: VS 中国 (1/3ラウンド目)(#13〜#16)

2001/06/15 宵(19:00〜21:00)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
前田 Li Xin
 Zhou Qinghong Liu Haitao HANA 平田
Sun Shaolin

(ホームテーブル) 
6H W7 −1460
 W  N  E  S
 Q  前  H  林
    P 1D  P
1H  P 3H  P
3S  P 4C  P
4S  P 6H  P
 P  P
 OL:
日本:−13IMP
#13
ディーラーN
ボスバル
1093
84
K742
J1042

AK52
A9763
−−
Q963

KQ52
109865
AK8

J8764
J10
AQJ3
75

(ビジターテーブル)
4H W7 +710
 W  N  E  S
 花  X  平  S
    P 1D  P
1H  P 2H 2S
4H  P  P  P
  OL:10
1:S10 SQ S4 S2
2:D5 DA H3 D2
3:H6 H4 HK H10
4:D6 D3 H7 D4
5:HA H8 H2 HJ
(ビジターテーブル)
(オークション)
 Wの1Hレスポンスに対して、Eは2Hのシングルレイズ(13−15)、3Hのジャンプレイズ(16−18)からの選択である。 シングルトンSQのアナーを割引評価して、いわゆるダミイポイントで16ポイントあたりといったところ。 ルージングトリックカウントの視点からは、S1H1D3C1の6ルーザーハンドだから、3Hのジャンプレイズに傾く。 明るく考えると、パートナーのWが;
W(xxxx Axxxx x Qxx)で、立派な4Hのプレイがあるからだ。 ただ、3Hのジャンプレイズを躊躇する理由の一つに、4枚H、18HCPのバランスハンドが3Hレイズに含まれてしまうことがある。 その点、ホームテーブルのEWのように、プレシジョン1Cを使用しているシステムならば、1Dオープンから3Hのジャンプレイズは、ディストリビューショナルによるジャンプとハッキリと判るので、3Hのジャンプレイズの選択をしやすい。
 ちなみに、ナチュラルシステムでこの問題を解決する一つの手段として、1C1H3D、1C1S3H、1D1S3Hの3つのシークエンスでのジャンプリバースビッドをディストリビューショナルなジャンプレイズとし、1C1H3H、1C1S3S、1D1S3Sを、バランスした18点のレイズとして区分けして表現したりする方法がある。
 Eの2Hレイズに対して、Sのセミバランシング模様の2Sオーバーコールが入ってきた。
 WのHANAは、パートナースーツのDボイド、CQはスラムに対して怪しいバリューということで、単純なゲームビッドの選択をしたが、粘りのないビッドであった。 Sの2Sオーバーコールが入った時点のパートナーのハンドパターンの期待値は、2452、2443、1453となっている。 明るく考えれば、Hは5−4フィット、S3、4枚目はEでラフ出来そう、HKQと、ちょっとした良いCアナーがあれば6Hだ、ともいえる。 例えば;
E(xx KQxx xxxxx Kx)でも、6Hのプレイがある。
 Sの2Sオーバーコールに対し、Wは3Sキュービッドで何かの相談はする必要があった。 1Dオープンだから、Dに無駄点がいろいろあるに違いない、と決めつけてはいけない。 Sがおもむろに2Sで出てきたのも、パートナーのDスーツにHCPが少ないことを暗示しているところがありそうだ。

(ホームテーブル)
(オークション)
 EWペアは、ストロング1Cオープンを使っている関係で、このEのようなディストリビューショナルハンドでのジャンプレイズをしやすい。

(ホームテーブル) 
3N E7 −520
 W  N  E  S
 Q  前  H  林
      1C 1S
 X  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:      
2:      
3:      
4:
日本:+10IMP
#14
ディーラーE
ノンバル
1043
J7
J632
9864

Q95
A1094
K8
10732
K7
KQ2
AQ75
AKQJ

AJ862
8653
1094

(ビジターテーブル)
6N E6 +990
 W  N  E  S
 花  X  平  S
      2C  P
2S  P 2N  P
3C  P 3N  P
6N  P  P  P
 OL:10
1:D10 DK D6 D5
2:S5 S3 SK SA
3:D9 D8 D2 DA
4:CA C5 C2 C4
5:CK D4 C3 C6
6:DQ S2 C7 D3
7:CQ S6 C10 C8
8:CJ H3 S9 C9
9:S7 S8 SQ S4
10:H4 H7 HK H5
11:HQ H6 H9 HJ
(ビジターテーブル)
(オークション)
 Eの便宜的なストロング2Cオープンから2Nリビッドは、良い24HCPから、悪い26HCPあたりを示している。
 Wの2Sレスポンスは、コントロールレスポンスで、Sに関係なく、ハンド全体で、A1枚、K1枚の3コントロールある事を教えている。
 3Cのパペットステイマンに対する3Nリビッドは、4枚以上のメジャー無しの返事。
 Wの6Nの判断は平凡な結論。

(プレイ)
 SKでSのSAに負けて、ウィナーは11個。 12個目のチャンスは、単純にH10が昇格するか、S、H、D絡みのスクイズである。 実戦展開では、SAで勝ったSは、Dリードを完結し、Dを早く捨てきって、Nのディスカードを助けようとした。
 ディクレアラーの視点からは、EのD4枚目がいろいろなスクイズを掛ける上で必要な「アッパースレット」となっているのが判るので、理屈の上では、この6Nは必ずメイクするプレイが存在する。 NがJの4枚Hを持っていれば、HとDのシンプルスクイズとなり、仮にSがJ10の4枚HがあったとしてHを守りきれる場合でも、最後のCJの時に、SはSガードをはずさなければならないから、NをDとSでスクイズする事が可能となるコンパウンドスクイズが可能だ。
 実戦では、Sの1枚C、3枚Dから、Sが4枚以上のHを持っていそうなので、最後H10のフィネスをメインにした仕上げとなった。

(ホームテーブル)
(オークション)
 Eの1Cオープンは、便宜的な16+点の紹介(ストロング1Cオープン)。
 Sの1Sオーバーコールは、ストロング1Cオープンに対する特別なディフェンシブビッドで、S&Hか、D&Cどちらかの2スーターオーバーコール。
 Wのダブルは、Eの説明によると、便宜的な5−8HCPとのこと。 (何かミスアグリーメントあったかも)
 従って、Eからみて、合わせて32点が限度だから、3Nの結論をした、と思われる。

(ホームテーブル) 
3N W5 −460
 W  N  E  S
 
 OL:
日本:−1 IMP
#15
ディーラーS
NSバル
53
J1087
53
A6532

AJ82
A9
1064
KQ74
107
KQ3
AK987
J98

KQ964
6542
QJ2
10

(ビジターテーブル)
3N W4 +430
 W  N  E  S
 花  X  平  S
          P
1C  P 1D 1S
1N  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:S5 S7 SQ SA
2:CQ C2 C8 C10
3:C4 C3 CJ H2
4:S10 SK S2 S3
5:H6 H9 H10 HQ
6:C9 S4 C7 CA
7:H7 H3 H5 HA
(ビジターテーブル)
(プレイ)
 Cを先にプレイし、エントリに気を付けながらのプレイであった。
 CAをNに2回ホールドアップされ、S10でSのSKに負け、HリターンをEのHQで勝った。 実戦はそこからCを負けに行って堅実な4メイドコースをとった。 そこでDを1回負けるプレイならば、5メイドの可能性があったが、D4−1の時、いろいろエントリ問題が起こり、3メイドに戻る可能性がある。

(ホームテーブル)
(オークション)
 Wの1Nオープンは、13−15HCP、バランスハンド。

(ホームテーブル) 
3N W5 −660
 W  N  E  S
 Q  前  H  林
 P  P 1C  P
1N  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:S3 SQ S7 S2
2:H7 H2 HK HA
3:S8 SA S5 S4
4:DA D3 D6 D2
日本:−13IMP
#16
ディーラーW
EWバル
KJ83
A1043
52
942

10642
KQ96
J96
A3
AQ
J87
AKQ107
865

975
52
863
KQJ107

(ビジターテーブル)
3N E/1 −100
 W  N  E  S
 花  X  平  S
 P  P 1N  P
2C  P 2D  P
3N  P  P  P
 OL:
1:CJ C3 C2 C5
2:CK CA C4 C6
3:H6 HA H7 H2
4:C9 C8 C10
   
(ビジターテーブル)
(オークション)
 ストロング1Nオープンからの、ごく普通のオークション。
(プレイ)
 CJのリードは工夫のリード。 ディクレアラーにCの正確な状態を隠すためであろう。 CJが勝ち、CKコンティニューで、NからはSのCの様子を想像出来る。 従って、HAをすぐ上がってCリターンをしたのはちゃんとしたディフェンス。

(ホームテーブル)
(オークション)
 Eのストロング1Cオープンに対して、Sの林はパスを選択したが、本人の感想によると、2Cオーバーコールでリードショウイングを頑張ってみる価値があった、とのこと。 C以外はスカスカ、EWのみバル、Nはパストハンドでもあるし。
 Wの1Nレスポンスは、8−13HCP、バランスハンドの紹介。

(プレイ)
 S3のリードに対して、SAで上がる方が3Nのセイフティプレイである。 もしSにSKに負けたりすると、C攻められて3Nは安全ではない。 SAで上がった場合、HAに負けに行っても、そこからS4個を取られる心配は無いし、SK、SJをキャッシュする展開ならば、S10が昇格し4メイドとなる。

    日本:49IMP  中国:39IMP
    日本: +10IMPリード

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