NO.1(作成:2001年11月21日)
バーミューダボール 2001
(注意:高野、林、前田から送られた原稿を元に、トトロ流に多々編集した文章であることをご承知下さい。)
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
高野 | Gabriel CHAGAS | ||||
Marcelo BRANCO | Miguel VILLAS BOAS | 前田 | 林 | ||
清水 | Diego BRENNER |
(ブラジルチーム紹介) | |
ブラジルのスーパースター達、チャガス、ブランコが率いるチーム。 二人の入ったブラジルチームは76年のチームオリンピアードで優勝、ブランコは78年のペアオリンピアードのチャンピオンである。 他は名前を良く知らないメンバーであるが、チームメイトの報告によると、ボアスは「あんちゃん」、ブレナーは「ブレナー君」とのこと。 とにかくブラジルは南米のブリッジ界の伝統ある強豪国。 オーストラリア相手の1ラウンド目は、25−2の大勝のスタートを切っていた。 | |
(システム概要) | |
(ホームテーブル) (ブランコ=ボアスのシステム概要) (*)5枚メジャー、ナチュラル。 2/1だいたいFG。 1Nオープンは16−18。 ウィーク2D、2H、2Sオープン。 (*)フォースベスト。 パートナーリードに対しては、普通のカウント、アティチュードシグナル。 ディクレアラー側にリード、ディスカードの場合は、リバースカウントシグナル優先。 (ビジターテーブル) (チャガス=ブレナーのシステム概要) (*)5枚メジャー、2/1レスポンスだいたいFG。 1、3番手で軽いオープン有り。 1N:15−18。 ウィーク2D、2H、2Sオープン。 (*)フォースベスト。 パートナーリードに対しては、普通のカウント、アティチュードシグナル。 ディクレアラー側にリード、ディスカードの場合は、リバースカウントシグナル優先。 |
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(ボード) |
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ホームテーブル、N高野の感想) (オークション) さすがに最初のハンドを持った時、少し緊張した。 ハンドを見ると、清高ペア自慢の2スーターオープンのハンドがさっそく来ている。 全ての2スーターの組み合わせをオープンできるのだ。 「マイナー2スーターは、2Nだったっけな。」 清高ペアの2スーターオープンは、「いってこいオープン」。 オープンした後のゲームフォーシングリレーが、なんとありまへん。 点があれば3Nを言うか、パスされないかドキドキしながらパスコレで捌くかだ。 そんなわけで、Nの2NオープンをSは3Nレイズ。 (プレイ) S振り込みリードでS9の勝ち。 DJ、DKをホールドアップされ、、、たくさん出来たみたい。 (ビジターテーブル、E林の感想) (オークション) Nのチャガスさんは、いきなりこの9点をオープンした。 そして恐れ入ったことに、内容が圧倒的に違うとはいえ、1Dではなく1Cでオープン。 Sの1Sに2Cリビッド。 2Dはアーティフィシャルの様子。 3DはD4枚以上のミニマム。 その後のSの4Nは接近原理とのこと。 (プレイ) H5のオープニングリード。 ディクレアラーはS3、H2、C3の8トリック。 2エントリーでDをエスタブリッシュする計画のDK。 Wはこれをホールドアップ。 これで9トリック確保。 そしてCAKQを取り、4−2ブレイクを確認してCを負けに行き、安全に10トリック。 堅実なプレイだ。 (トトロの感想) Nの1Cオープンには驚きました。 オポーネント自身もフォローが大変でしょうが、こちらが翻弄されるペースにはまり込むと、危険極まりの無いオポーネントですね。 その後のブラジルチームの大勝、大敗の大波ペースの理由が納得できます。 ちなみに、ラウンド順のブラジルの成績の流れは、25−2(オーストラリア)、6−24(日本)、7−23(イタリア)、25−5(アルゼンチン)、、。 その後は、落ち着いた結果の流れとなったようでした。 |
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(ホームテーブル、N高野の感想) (プレイ) H7のリード。 それに乗じてHエスタブリッシュ。 Eにラフされたのは予定通り。 最後はWのS10を捕まえる形となり、5メイド。 調子が出てきたかな。 (ビジターテーブル、W前田の感想) (プレイ) アンビッドスーツのSをオープニングリードした。 「すわっ、振り込みか!」と、ダミイを見たとき思ったが、パートナーのSJでSからSAがプレイされ、ほっと一息。 Sは(3541)かな? ディクレアラー長考の末の、D3−D2−D8−D9。 Sがパートナーからリターンされ、SKで勝ったが、S3が見えない。 ダミイに入れておいた方が、HAKと叩いてくれそうで、Cでイグジットすることにした。 Sのブレナー君、パートナーに負けじと9点でオープンしてたのね。 (トトロの感想) ホームテーブル、Nの高野のダミイプレイは並べてて気持ちがいい。 見事です。 全体を掴んで、しっかりプレイが出来てるっ、て感じ。 |
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(ホームテーブル、N高野の感想) (オークション) Sの3回のナチュラルビッドから、Dの短い4315、17点あたりが伝わった。 3N、5Cより、4−3の4Hがツボコントラクトに違いないとみて、4Hを選択。 (プレイ) Dリードを負け。 SリターンをすぐSAで上がってくれたので、予期せぬ楽ちん展開に。 |
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(ホームテーブル、N高野の感想) (オークション) Eの4Cプリエンプティブレイズに、Sは4Dのニュースーツ。 Wの4Sがかぶさり、超自信作の5Dレイズしたら、Sは5Hに直してきた。 当然のようなSのオープニングリードで2つ取られ。 こういう競り合いでは、内容の良いサイドスートの紹介は必須なんですね。 (ビジターテーブル、E林の感想) (オークション) Wの1Cオープン、Nの1Hオーバーコール。 ここでEは、2C、3C、4C、5Cの中からの選択。 自分たちの3Nなどという夢を期待して、最悪に近い3Cを選んでしまった。 Sに3Dと幸便にビッドされ、Nの5C(Nはスプリンターのつもり)まで言われちゃう展開を見て、「4Cにしておくんだった。。」、と少し後悔の気持ち。 だが、この5Cジャンプがオポーネントのトラブルの引き金になろうとは! SはNの5Cを、Dフィット、Cエクスクルージョンブラックウッドと受け取ったようで、Sの5Hは3キーカードを答えた? Nは6Cでグランドスラムトライ。 ミスアンダースタンディングの末の7Dだったよう。 (プレイ) (E林の恥ずかし裏話の告白) 成田報告で既に話題になっているが、今回使われたカード(裏にLippo Bankとあったので、インドネシアで使う予定だったカード)は、なぜかAのデザインに凝っており、シンボルを縦真ん中で切断し、半分を上下ひっくり返してくっつけたデザイン。 Eの林は、WからリードされたAを、オークションから当然のようにCAだと思いこんでいた。 ところが、Sのディクレアラーから「ロースペイド」の声?? CAのリードをラフしないのかぁ? ここでおもむろにWのリードしたカードを覗き込むと、それはモコモコしたCAでは無く、蛇の鎌首のようにも見えるSAだったことに気がついたのでありました。 すんでのところで、Cをフォロー(?)するとこだった林は、リボークによるグランドスラム作らせの歴史的笑い者になり損ねたのでありました、はい。 (対するW前田のつっこみ) 「約束忘れて、AKからAをリードしてよかったやろ。 SKなら、気づけへんかったやろ?」 (トトロの蛇足) ディフェンダー同士では、パートナーのフォローしなかったプレイに関して、「無いのですか?」とか尋ねて、リボークの反則を防ぐことはできません。 ダミイがディクレアラーのフォローしなかったプレイに関して、反則を防止する為に尋ねる事が出来るだけです。 従って、もし、SAにEの林がCをプレイしたとしても、それは変だからとWが気づいても、Eに尋ねたりすることは出来なかったのです。 きっと、T1を勝ったWの前田さんは、いつもの時間内(3秒くらいか)でT2のリードをするでしょうが、その前に、「はよ気づけよ〜!!」と、心で叫ぶことになったでしょう。 リボークは、次のトリックに反則側がプレイした段階で成立するので、T2でWからリードする前に、EがWのパートナーが勝っているのに気づけば、T1でプレイしたCをSフォローへの訂正が出来るのです。 ただ、WもT2に時間を掛けるのは倫理的に問題があるので、前田さんなら、普通のテンポでT2のSKをリードした事でしょう。 前田さんの忘れた約束とは、「普通AKはAから、5の代以上のコントラクトでは、AKはKからリードする」という最近した打ち合わせのこと。 ちなみに、SKだったら、Aと違って、CKと見損なうことは無いだろう、とお思いでしょう。 いやいや、SKをCKに見間違えた、というハプニングが、どこかのテーブルで何度か起こったに違いない、と確信するトトロでありました。 |
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(高野による試合会場、フランス風景の紹介コーナ) 急にパリ開催になったせいで、試合会場とホテルがめちゃ遠い。 10時開始なのに、ホテルをシャトルバスにて8時30分出発。 試合会場は、なんとサッカー場。 ただし、プレイは室内(トトロ注1)。 少し前、サッカーの日本代表が、0−5でフランスにしばかれた場所らしい。 ブリッジでは日本代表の反撃なるか? 第一試合のイタリヤ戦が始まると、休み番の清水さんと二人でホテルへ逆戻りすることに。 シャトルバスは、ホテルから試合会場へ、朝の8:30発、12:00発。 試合会場からホテルへ、8:30発が準備されてるのみ。 その為、自由の利く会場までの交通手段として、地下鉄の経路を調査する任務を仰せつかったからだ。 それが面倒なのなんのって。 途中、満員電車にゆられたりもしながら1時間45分程要し、へろへろとなってホテルに戻ることに(トトロ注2)。 これなら、ブリッジしている方が楽だぁ。 満員電車の中で「この人スリよ」(想像)と叫んでいるおばさんに遭遇し、怪しい男は、あっという間に周りの乗客達に羽交い締めにされていた。 どうやら、フランスパリはスリが多いとこらしい(トトロ注3)。 (トトロ注1)そう、日本でのブリッジの宣伝文句の一つ、「海外でのブリッジ人気は、「室内のサッカー」とも呼ばれているくらいなんですよ」というのを地でゆく大会会場でした。 (トトロ注2)ほんにご苦労様でした。 おかげで、トトロはその地下鉄を使用することなく済みました。 感謝。 (トトロ注3)後に身を以て体験することになるメンバーに、しっかり伝えておけばよかった?! |
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