〜サイドミラーの交換〜
2006/06/23



チェロキーのドアミラーは樹脂製のような黒いもの
(実際には亜鉛ダイキャスト製の黒ウレタン?塗装)
が使用されているが、オプションでメッキミラーを装着する事ができる。
ミラーカバーにクロムメッキがかけられており、綺麗な金属光沢を放つ。
純正新品は片方で4万円との話もあり、片方では格好良くないので両方にすると
金額的にいよいよ手を出せないものとなってくる。

そこで…

お世話になっているF-15's Baseの管理人さんの
ご友人であるTAK♪さんがメッキやさんにお勤めで、
なんとその方がメッキをトライしてくださった。
以前1組のミラーカバーにメッキ掛けの実験をなさったところ、
「メッキがビシッとのりました♪」とのことで、
そのミラーは予約済みのTWINGOLDさんのチェロキーに装着されたのです。

当然予約が殺到したようですが、
今回私の分まで順番が回ってきたので、メッキミラーを手にする事ができました。
今回は既存の黒いミラーをメッキミラーへ換装する手順を公開します。
※この手順はメッキミラーへの換装に限らず、
故障等の対応にも活用できると思います。
形は全く同じですので。

@まずは施工前。至って普通のチェロキー。
 
ドアミラーなのでドアに設置されているので、ここから開始♪

Aミラーユニットの取り外し1
パワーウインドウのスイッチパネルを3つのネジを外す事で外す。
外すといっても完全にドアから分離するのではなく、
配線は接続したまま写真のように放置する。

続いてドアの肘掛部分の下端を手前に引きながら持ち上げる感じで引き剥がす。
ネジは使われていないので、チカラワザで無理やり持ち上げる。

Bミラーユニットの取り外し2
肘掛に隠れていた場所に、ミラーの付け根の室内側にネジが1つ現れるので
それも外す(下図赤○部分)と、更にトルクスネジが3本現れる(赤●)ので、それも外す。

※ちなみに何でもかんでも外してしまうとこんな風になってます。
黄色の点線はミラーからの配線を示します。
窓のスイッチの裏に伸びる配線とミラーからの配線が
『黄緑○』と『ピンク○』で接続されているので抜いておきます。
このトルクスネジ3本によってミラーはドアに設置されているので、
その3本を抜く際にミラーを空いている手で支えておく事。

Cミラーを外されたドア。『赤●』が室内側からトルクスネジが出ていた穴。


D取り外したミラーユニットの分解1

ミラーユニットをドアから外したら、ミラーカバーと鏡面の間にマイナスドライバーなどを差し込み、
てこの原理でグイッとミラーを剥がします。

ユニットと鏡面は、十字型の金具でジョイントされており、
この十字金具をユニット・鏡面各々の止め具で受ける事で固定されています。
十字金具の横の棒はユニット側が噛んでおり、縦の棒は鏡面裏側が噛んでいます(左のミラーは逆です)。
また、鏡面にはヒーターが入っており、結露や凍結を防いでくれるようですが、
この配線『黄緑○』も外します。
『水色○』は少しチカラを入れると外れます。ネジ状の棒をユニット側で噛んでいるだけです。

※ちなみに配線はユニットとボディーの接合部から入り、ミラー内部を1周して電動ユニットへつながっています。
ユニットから鏡面を外す事ができたら、次は『赤○』のネジを外します。

E取り外したミラーユニットの分解2

赤○のネジを外すとこうなります。
既存の黒いカバーはピンク○部分のネジ4本で土台に固定されています。
中でも写真のなかで一番右に移っている『ピンク○』のネジは、
土台とカバーをつなぐバネを固定しています。
迷わずこの『ピンク○』4本を外してしまえばカバーの撤去は完了です。

Fミラーカバーの交換

逆の手順でメッキミラーカバーを組み込みます。
ちなみに、TAK♪さんは既存ミラーカバーの下取りを条件にメッキミラーカバーのみを提供してくださいました。
ミラーの土台・内部の樹脂カバー・電動ユニット・鏡面は既存の物を流用するのでこういう作業が必要なのです。
※私が土台を2個持っているのはヤフオクで右のみ、個人で仕入れてあったからです。
右は土台のみならず、ミラーユニットをまるごと予備で持っています。
今回はせっかくなので状態の良い部分は手持ちの予備機に換装しました。

錆びていた既存機からさびの少ない予備機に交換できたのでご満悦です♪

G逆の順序で組み立て1

内部に泥やホコリは入りやすい構造ではないですが、入ったものは出にくい構造です。
溜まっている汚れはせっかくなので取り除いておきましょう。

H逆の順序で組み立て2

樹脂カバーや電動ユニットの配線の順番が少々面倒ですが、結構何とかなるもんです。

I逆の順序で組みなおします3

ここまでくれば後はミラーを十字金具に乗せて押し付けるだけです。
割らないように注意しましょう。私は1枚割ってしまいました(←アホ)予備が合って本当に良かった。
どうしても十字金具がユニットや鏡面に入りにくいときは、
接合部にエンジンオイルを一滴、または潤滑剤を一滴かけてやりましょう。

Jミラーユニットを組み上げたら、再びドアに装着します。

ミラーユニットをドアから外すときは一緒に外れてしまうので判りにくいですが、
ドアとミラーユニットの間には2個のゴムパッキンが挟まれています。
三角形の板状で、片面のみ平面のものと、丸いものです。
三角形のパッキンを、平面の方をドア側にして所定の位置(見れば判ります)に配置し、
丸いパッキンをその中央に据えます。

丸いパッキンの中央の穴より配線を差し込んでドア内部に引き込みながら、
その上からミラーユニットの土台をあてがい、
あとは手順Bで外した3つのトルクスネジを室内側から締めればミラーは固定されます。
配線はもちろん元の通りにスイッチパネル奥のソケットに接続します。

K左も基本的には同じです。

パネルのネジ3つを外し、肘掛を外し、三角のカバーのネジを1個外します。
その後、配線をスイッチパネル奥のソケットから配線を外し、
ミラーを固定している3本のトルクスネジを室内側から抜き、ミラーを取り外します。

L左ミラーユニットの分解

ほとんど左右対称ですが、『黄色○』部分にネジがあるのは右ミラーと違うところです。

M左ミラーユニットの組み立て〜再装着

気合を入れて洗浄した後に組みなおします。
再び電動ユニットを納め、エンジンオイルで潤滑させて鏡面をはめ込んだ後に、
ドアにゴムパッキンをはめ込み、その穴から配線を差し込み、
室内側よりトルクスを3本締めて固定します。

N左右とも室内の配線をドア内部に通して、
パワーウインドウ操作パネル奥のソケットに確実に差し込まれている事を確認し、
ゴムパッキンの室内側に設置する三角のパネルをネジ1本で締め、
肘掛をドアにはめ込み、スイッチパネルをネジ3本で固定しますれば完成です。

一番面倒なのは、電動ユニット周りの洗浄です。
既存(黒)ミラーも撤去したら「これまでありがとう」と感謝をこめて洗います。
次は誰のところに行くのでしょう。立つ鳥後を濁さずです。
ちなみに撤去したミラーはこちら。
  
左右の形が違う事がわかります。
運転席が中央では無いためにこうなりますね。
並べて比べてみるとこんなにも違っていたのかと、驚かされます。

内部は錆びています。
これもTAK♪さんがサビを取り、バフ掛けし、メッキしてくれるので全く問題ありません。


逆光ですが、こんな仕上がりになります。
ベージュに塗装されたグリルをメッキグリルに戻そうかどうしようか、迷っています♪




おしまい









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