燕岳登山道
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【燕岳登山道】
ゴールデンウイークの連休を利用して燕岳(つばくろだけ)に
登山に行きました。
JR大糸線「穂高駅」に朝4:50到着後、駅前より乗合タクシーで麓の中房温泉(燕岳登山口)へと向かいます。
5人で相乗りでしたが途中運転手さんが、「冬は通行止めの為
12kmも登山者は歩かなければならない事」や「観音峠」の話などをしてくれて退屈しませんでした。
有明荘で年配の夫婦が下車し、さらに2分程で登山口に着きました。GWなのでグループ登山する人達がたくさんいました。
ズポンを履き替え、スパッツを着け、登山開始です。
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陽春の北アルプス
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【常念山脈方面】
雪解けのぬかるみと残雪の登山道には第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと程良く休憩ポイントがあります
クマザサの生い茂る急登な樹林帯の道ですが、登山する人が多いせいか、あまり苦になりませんでした。
途中に荷揚げ用のケーブルがあったり、所ところから見える
景色を見たりして退屈せず高度をかせいでいきます。
麓は春たけなわですが、高みに立つにつれ残雪期の北アルプスが厳しい冬の顔を見せています。
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合戦小屋
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【合戦小屋】
登山道のオアシス「合戦小屋」に到着しました。登り始めて3時間程です。小屋前のテーブルは休憩する人で溢れ、昼時のスターバックスの様です。私は小屋で冷たい缶ジュースを買って飲み干しました。喉が渇いていたのでとても美味しかったです。小屋は半分雪に埋もれていました。
小屋の入り口に「合戦尾根」の名の由来についての看板が掲げてありました。
読んでみると・・・
その昔、信濃国安曇野に「魏石鬼八面大王」という鬼がいて
この地方で悪事をして民衆を苦しめていました。蝦夷征伐に行く際に「坂上田村麻呂」がこの地方に立ち寄り、この深い山に魏石鬼を追い詰め、満月の夜、三十三間の鳥の尾で作られた矢を使い合戦し征伐したことが、この地名の由来との事です。
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合戦沢の頭(森林限界)
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【合戦沢ノ頭】
合戦小屋から上が森林限界です。ハイ松や低い木々は雪の
下になっていてダケカンバが姿を見せているだけです。
大きな槍ヶ岳の穂先が左手に姿を現しました。ここからの
槍ヶ岳は小槍が在るのが良くわかります。
大天井岳が左に、右には鹿島槍と針木岳が良く見えます。
日差しは強く「日焼け止めクリーム」をポケットから取り出し
顔に塗りました。風が強くヤッケのフードを被ります。
写真の一番高い所が山小屋「燕山荘」のある所です。
山荘までは赤布が等間隔に立てられ、冬期の道には
ロープが張られ迷う事無く山荘まで辿り着く事ができました。
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テント場
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【燕山荘テント場】
写真のテントが今晩のお宿です。
山小屋で500円のテント場使用料を払うとプラスチックの立派な札を手渡されました。テントに付けてください。と小屋番の説明。テント場は早く着いたせいか2張しかテントが張られていませんでした。適当な場所を見つけ設営しました。
ぺグは持参の割り箸をピッケルのピックで「T」の字に埋め込みます。風が強くフライシートが飛ばない様に注意します。
設営後、疲れていたので夕方まで寝てしまいました。起きて
外を見るととても晴れていたのに雪が降って視界が全く無い状態になっていました。山の天気は変わりやすい事を実感し、あわてて買ったばかりのワンセグ携帯で天気予報を見ると明日は晴れとの事。安堵して夕食を済ませ又シュラフにもぐり込みました。
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燕 岳
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【燕岳】
朝テントから外に出ると雲ひとつ無い快晴です。
特徴のある槍、穂高連峰や立山連峰、裏銀座などが
望めます。小屋に泊まったツアーの登山グループや山の会
で来ている人たちが先行して行列をなして山頂に向かっているのが見えました。
アイゼンを着け花崗岩の奇石の間の登山道を進み燕岳山頂に向かいます。雑誌で見た事があるイルカの形に見える岩で
写真を撮影しました。
朝なので氷化しているところや雪庇もありましたが、登りやすい山頂です。
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山頂
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【燕岳山頂】
標高2,763m 燕岳山頂です。
山頂にいた方にカメラを手渡し、
「槍ヶ岳を背景にシャッターを押してください。」とお願いして
記念写真を収める事ができました。
その方と山座同定し「あれが鷲羽岳だよ」とか「立山はどれだ?」とあーだこーだ話しをして眺めを満喫しテントまで戻りました。
西鎌尾根、千丈沢や北鎌尾根などの地形が見下せます。
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