甲斐駒ケ岳(黒戸尾根) [車前泊小屋泊1泊2日] 
2007年2月
@自宅−首都高速-新宿-(中央道)-須玉IC−白州道の駅-尾白川駐車場(車泊)
A
駐車場-竹宇駒ケ岳神社-笹ノ平(横手登山口合流点)-刃渡り-刀利天狗-五合目小屋(避難小屋)-七丈小屋(小屋泊)
B
七丈小屋-八合目-甲斐駒ヶ岳山頂(2,967m)-往路を下山-竹宇駐車場-須玉IC(中央道)-新宿-自宅

竹宇,白須登山口


吊橋

尾白川無料駐車場を朝7:00に出発しました。
竹宇駒ケ岳神社で水を補給し、尾白川に架かる吊橋をりま
す。


いよいよ急登で有名な難コース「黒戸尾根」を登り始めます。
登り始めの登山道の雰囲気は冬の丹沢風です。落ち葉が
道を覆い木々の間からの景色は、高度を上げるにつれ眺め

良くなります。
笹の平(横手登山口との合流点)手前から雪道となっていまし
たが、今年は雪が少ない様です。

刃渡り

【刃渡り】

八丁登りの樹林帯でザックを降ろし、12本爪アイゼンを
装着しました。だいぶバテて来てあきらめて引き返そうとも
考えました
長い長い登りです。

名物の「刃渡り」です。写真の様に雪で覆われています。
滑落の可能性もある場所なので慎重に通過しました。
振り返ると真っ白な赤岳、蓼科山が雲上に姿を現して
いました。

刀利天狗

【登山道】

刃渡りを過ぎると樹林帯の登山道です。

岩に着けられたクサリと梯子を越えると「刀利天狗」
(トリテング)という神社に到着しました。

雪で覆われて解りずらかったけどかなり昔の石碑が
並んでいます。「山伏」とか「山岳修験者」がさかんに
この山に来ていた事が伺えます。

五合目の小屋


【五合目の小屋】

黒戸山の北側斜面を下ります。登りなのに下る道がある
と道に迷ったかと思いあせります。地図で確認しました。

鞍部の狭い場所に写真の「五合目小屋」が立っていました。
「立ち入り禁止!
「雪の重みで崩壊の可能性があります。白州町」
と看板が張られてますが、中にはテントを張れるし登山者
にとっては好キャンプ地となっている様です。

これから行く前方に眼をやると
強風が吹き、屏風岩の垂直な崖には長い梯子が架かって
います。七丈小屋までの難所の始まりです。

登山道

【稜 線】

厄介な梯子とクサリ場が沢山あります。「カニのヨコバイ」風
のクサリ場があり数センチの岩のステップにアイゼンの前爪
を乗せ攀じ登った所もありました。滑落は出来ません。

梯子は雪で埋もれていて手が入りません。
ピッケルのピックが雪に硬く刺るのを確認しながら登ります。
フィックスロープやお助けロープが設置されていて登りやすい
箇所もありましたが緊張の連続でした。

一段落して後は日没までに七丈小屋に着くように休まず
歩きます。

鳳凰山方面

【鳳凰山】

樹林の間から鳳凰三山が遠くに望めます。

七丈小屋 


【七丈小屋】

夕方4時過ぎに小屋に到着しました。
テント場は雪面が整地されてなく小屋番が「スコップを貸すから
自分で整地しろ!」と言っています。
整地の手間より寒さには勝てません。
素泊まり料金3,000円を払い小屋に泊まる事に決めました。
この日のこの小屋の宿泊者は11人でした。
ストーブやTVもありいつもテント泊の私には天国の様です。
ラーメンwith持参の肉みそand山菜御飯が夕食メニューです。
甘酒、おしるこ、紅茶を作り飲み干します。

喉が渇いていたので水分補給です。

明日は快晴の天気予報です。
甲府盆地のイルミネーションと満天の星空は感動的な
景色でした。

          甲斐駒ヶ岳山頂はこちらです。