いつもの雑談。
 ただ、高任の心の平穏が地平線の彼方なので、ちょいと毒多めのネタを厳選……というか、スポーツネタばっかりでごめんなさい。(笑)
 
 
ラオウ:「いやあ……何というか、『お久しぶりです』という挨拶に実感がこもりますね(笑)」
高 任:「まあ、4ヶ月というか5ヶ月ぶりですし」
吉 井:「……と、いうか」
ラオウ:「どうしました?」
吉 井:「見事に痩せましたね……やっぱ、仕事のせいですか(笑)」
ラオウ:「いや、外見上はそう見えるかも知れませんが、多分筋肉量とかも落ちてると思いますよ……そういう意味では本当に痩せたかどうかは疑わしいですけどね」
高 任:「身体の中身がどうなろうが、外見上さえ痩せて見えればそれでいいという人間がちまたには溢れているけど(笑)」
吉 井:「まあ、表面を繕うためのダイエットがほとんどでしょうし(笑)」
ラオウ:「ちなみに、これから夏コミに向けて、スケジュール的にちょっと太ると思います(笑)」
吉 井:「スポンジみたいな身体ですね(爆笑)」
ラオウ:「スポンジも何も、人間の身体ってのは本来そういうモンで、いわゆるダイエット後のリバウンドも同じというか」
高 任:「乾いたスポンジは良く水を吸うと(笑)」
ラオウ:「痩せてからその栄養摂取状態に体を慣らさないと絶対リバウンドを起こすのにね」
高 任:「まあ、精々リバウンドを起こさないようにしてくれ」
ラオウ:「と言われてもなあ……仕事次第というか(笑)」
吉 井:「そういやラオウさん、何やら黄金週間が仕事でまるまるつぶれたとか……ご愁傷様です(笑)」
ラオウ:「え…いや、まるまるつぶれたというのはちょっと違います(笑)」
吉 井:「おや……高任君から、『5月の対談はキャンセル』とか連絡貰ったとき、そんな風に聞いてたんですが?」
ラオウ:「おや?(高任を見る)」
高 任:「……そこまで説明するの面倒(笑)というか、あんま人様のプライバシーに関わることを喋るのもなんだなと思って単に仕事でつぶれたと説明したんですけど」
ラオウ:「喋られたくない事なら、そもそも貴様に説明はしないが(笑)」
高 任:「……言われてみれば確かに」
ラオウ:「お前、妙なところで気を遣いすぎ(笑)」
吉 井:「仕事でつぶれたのと違うんですか?」
ラオウ:「いや仕事でつぶれたのは事実ですが……対談の日程にズバリ仕事の連絡が回ってきてですね、『なにいっ』と歯を食いしばった瞬間、奥歯の詰め物がぽろりと取れまして。仕事と歯医者通いで結局まるまるつぶれたというか(大爆笑)」
吉 井:「な、なるほど、そりゃ大変でしたね(笑)」
ラオウ:「ふふ、体組織の0.001%程度のサイボーグ化達成ですよ(一同大爆笑)」
高 任:「黄金週間で0.001%って事は……2000年ぐらいかかるか?(笑)」
ラオウ:「吹きすさぶ風が似合う戦士になる頃はもう、お爺さんですな」
高 任:「いや、確実に生きてないと思うが(爆笑)」
吉 井:「2000年って……でも、考えてみたらもう西暦2004年なんですよね……子供の頃はピンときませんでしたが、後10年もすれば」
高 任:「〜時は、2千〜15年〜♪(笑)」
ラオウ:「せめてエヴァにしとこうよ高任さん(笑)」
高 任:「セカンドインパクトだの、サードインパクトだの引き起こしたいんかい(笑)」
吉 井:「何も起こらなくて良かったですねー(一同大爆笑)」
ラオウ:「吉井さん、そのネタはわからない人ばかりではないかと(笑)」
吉 井:「運命の日の翌日、キバヤシさんマジでああ答えたんですかね?(爆笑)」
高 任:「いやあ、フィクションでしょあれは(笑)」
ラオウ:「ま、それはそれとして……つーか、前の対談が2月で、あれから世間的にいろいろとありましたなあ。なんというか、雑談のネタになりそうなネタがぼろぼろと」
吉 井:「ラオウさん……例の、某ナカムラさんが某ニチアにいた頃どういう事やってたのかに関する暴露記事がぽろぽろ出てますけど……なんかやってます?(大爆笑)」
ラオウ:「よ、吉井さん……俺のことを誤解しすぎです(笑)」
高 任:「そうですよ。ラオウさんなら、ちゃんと裁判が始まる前にそういう地ならしはすませておきますって(爆笑)」
ラオウ:「貴様は、過大評価しすぎ……つーか、俺はいろんな意味で無関係ですって(笑)」
吉 井:「無関係ですか」
ラオウ:「当たり前です。大体、一審が終わった後にそんな記事出したら裁判の印象悪くなりますやん……裁判絡みの揺さぶりだとしたら、手際が悪すぎでしょ(笑)」
吉 井:「いや、そういう風な記事じゃないですけどね」
ラオウ:「いやいや、わかりませんよ。不況になったり、景気の先行き感が多少明るくなってきたりすると、絶対に『株でもうける』ってな本が出始めるでしょ?あれとか、内容が良いからとかじゃなくて政治絡みの大衆心理操作もどきがほとんどですからね」
高 任:「ラオウさん、そういう事はあまり口にしない方が(笑)」
吉 井:「(話題を変えるように)ま、まあ、それはともかく……その手の特許裁判が続きましたが、例によってなめた判決が続出しましたね」
ラオウ:「一度出た判例が、必要以上にはばを利かす国ですからね……まあ、しばらくは裁判ラッシュでしょ」
高 任:「『釣り〇カ日〇』という漫画でも、今ちょうどそのネタが出てます……まあ、あの漫画の傾向からして空騒ぎのオチになるんでしょうけど、この特許裁判もそういうオチで終わって欲しいですね(笑)」
 
 注…やはり影響的なモノを考えたのか、作者の判断回避というか、違う国の技術者が同じ工法を特許申請していたというオチになりそう。
 
吉 井:「発明者に金をやるなってんじゃなく、どちらも節度をわきまえろって話なんですが……こういう事言ってると誤解されそうですよね(笑)」
ラオウ:「……しかし、こう言ったらなんですが、会社を訴える事で研究者が別の会社や裁判スタッフに食い物にされてる印象が強いですな(笑)」
高 任:「まあ、自らの労力をある方向に特化して傾けてきた人間はいわゆる世間知らずが多いですし……いやもう、金が絡むと人間ってのはどこまででも醜くなれますからね(笑)」
ラオウ:「俺らも、大金が絡むと性格が豹変する可能性はあるから偉そうなこと言うのもどうかと思うが」
高 任:「や、俺は自信ない(笑)けどラオウさんは多分変わらないような気がする(笑)」
吉 井:「宝くじでも当たらないと、実証できませんねえ」
ラオウ:「いや、競馬場にでもいけばすぐさま実感できると思いますが(大爆笑)」
高 任:「競馬ですか……競馬と言えば、この前すごく負けました(笑)」
吉 井:「負けたの?」
高 任:「いや、知人が『小泉政権並に』鉄板のレースがあるとか教えてくれたんで、ちょいと勝負をかけたんですが」
ラオウ:「それ、鉄板違うだろ(笑)」
吉 井:「どう考えても、今度の参院選挙で負けるでしょうし、一悶着あるんじゃないかと」
高 任:「んー、そりゃそうだけど……今の自民党って、〇泉さん以外に看板にできる人材いるの?そういう意味では、鉄板だろ?」
ラオウ:「ああ、そういう意味ね……とはいえ、何をもって負けるの線引きにするかが微妙かと。第一、この前の衆院選でも乗り切ったと言えば乗り切ってるし」
高 任:「選挙の勝敗の定義にしていいかどうかはともかく、確かフランスの学者だか新聞記者だかが確かこんな事言ってな……『与党にとっての選挙の勝敗は、海外メディアでそれが大きくとり上げられるかどうかである』……だったか?(笑)」
吉 井:「おお、それはなかなかに説得力が」
ラオウ:「それだと、この前の衆議院選挙なんか全然負けてないな……」
高 任:「今度の参院改選議席は121でしたよね……民主55の自民45、公明10の共産社民合わせて5の無所属6ってとこに落ち着くと思うんですが?」
ラオウ:「ほう、それがきさまのヨミか?」
高 任:「二大政党化……などとマスコミが散々煽ってるから、自民への批判票が民主に集中させられるだろうし。もちろんそのあおりは共産党あたりに集中するだろうが(笑)」
ラオウ:「予想も何も、それは国をあげての既定路線(笑)というか……マスコミが完全に民主支援に回ってるからなあ。しかも、マスコミが特定の政党を支持する報道姿勢が正しいと思ってるふしもあるし……先進諸国では日本ぐらいでしょうね、ここまであからさまにマスコミが堕落してるのって(笑)」
高 任:「マスコミはともかく、いわゆる浮動票に関しては昔の……消費税導入の時の逆風と似たような状況だと思うんだわ。それと、どうも自民の選挙資金が地方に回せる状況じゃないらしくて、地方の1人区では民主が勝ち越すと思う」
吉 井:「なんか、イヤな情報がさらっと出たような…(笑)」
高 任:「選挙の醍醐味は都市部じゃなくて地方ですよ。いろんな意味で情報だだ漏れですもん(大爆笑)」
吉 井:「まあ、金をかけずに選挙運動ができる……なんて馬鹿げた事は思っちゃいませんけど」
ラオウ:「比例区で、自民の票が公明にどのぐらい流れるかも微妙だな……比例票そのものは、確実に民主が自民を上回るとよんでるんだが」
吉 井:「えーと、二人で賭でもしてるんですか(笑)」
高 任:「失礼な。選挙権を得てからは選挙で賭けなんてしてませんよ」
吉 井:「選挙権得るまではやってたんですね(笑)」
高 任:「あったり前じゃないですか(爆笑)」
ラオウ:「えーと、誤解されそうだから少し弁解しておくけど、それはそれで政治に興味を持つための1手法というか(爆笑)」
高 任:「しかし、自〇党政権が危ういとかダメだとかここ最近になってマスコミは連発するようになったけどさ、基本的に〇民党って農業なり産業なりに便宜をはかることで組織票を得ていたワケで……で、構造改革とやらでこれまで便宜をはかっていた相手にダメージを与えて離反されてるのにも関わらずあれだけの支持を得てるという部分にはマスコミって絶対に触れないよね(笑)」
ラオウ:「つーか、自民以外の票が民主に一本化されただけのような……ほら、パソコン業界で大変動が起きても日本におけるマックユーザーの割合は変わらないのと同じみたいな(爆笑)」
高 任:「マックを愛する男が、マイク〇ソフトとN〇Cに対して妨害を開始して見事倒産させ、『これで、これでマックの時代が来るぜえっ!』とか涙を流すんだけど、結局ユーザー割合が変わらなかった……ってな内容の漫画ってなんだったっけ?(一同大爆笑)」
吉 井:「ごめん、それちょっと読んでみたい(笑)」
ラオウ:「……商業誌じゃなくて、同人誌じゃなかったか?」
吉 井:「どっちにしろ、内容やばすぎです(笑)」
高 任:「話を戻しますが、田舎の人間と話をすると良くわかりますが、これまで〇民党を支えてきた基盤がもうガタガタですな(爆笑)」
ラオウ:「田舎だと選挙は身近ですが、都会に来てびっくりしたのは、選挙にすっごい距離を感じる事です」
高 任:「や、都市部は都市部で『会社からどこそこに票を入れろ』とかやんわりと圧力をかけられて、違う親近感を感じますが(一同大爆笑)」
吉 井:「それを言っちゃあ…(笑)」
ラオウ:「まあ、二大政党化による政権交代のあるバランスってのは悪くないかと」
高 任:「んー……それについては、俺はちょっと別意見だな。日本人の政治意識というか、日本という国そのものが二大政党制を運用できるだけのレベルなり経験値に達していないというか、日本人の価値観と反発するシステムじゃないかと思うんだわ。貨幣経済というか商品経済という過程を経ていない旧ソ連が資本主義導入によってかえって大混乱に陥ったのと同じでね、いろんな段階を踏まずして違う制度に乗り換えるってのは困難を伴うというか」
吉 井:「まあ、右向け右の国で選択肢が2つってのは微かな畏怖を覚えますが(笑)」
ラオウ:「そういう言い分を認めないではないが……」
高 任:「何か問題かというと……政界の時代的流れでもなく、民意が反映された流れでもなく、単にマスコミが煽った上での人工的な流れというか、ニセモノの臭いがプンプンするあたりにうさんくささを覚えるというか(笑)」
ラオウ:「どんな綺麗事を並べても、結局選挙ってのは『どの政党が自分達の利益になることをしてくれるか』という選択だからね。もちろん、今の利益を見るか10年先の利益を見るかは個人の自由ですけど、先進諸国の中では日本人は政治的近視の傾向が強いですよね」
高 任:「不況時は特にね(笑)」
吉 井:「高任君理論によれば、2人に1人は眼鏡ですから(大爆笑)」
ラオウ:「まあ、2年後、5年後の理が今の理として通じるかどうかは難しいですよね」
高 任:「……今思いついたのですが、眼鏡娘は眼鏡娘でも、遠視の眼鏡娘キャラと言うのはどうでしょうか?なんか新鮮な波が胸の浜辺にひたひたとうち寄せるのですけど(一同大爆笑)」
吉 井:「……真面目な話の最中でも、高任君はやっぱり高任君だなあ(笑)」
ラオウ:「(ため息をつきながら)まあ、深読みすれば便宜を与えてくれない政権は必要ない……と、マスコミが自ら国民を煽ってるような国ですし(爆笑)」
吉 井:「2人の言うことを聞いてると、保守派と勘違いしそうです(笑)」
高 任:「今の〇民党って、保守というか革新だと思いますけど。(笑)それはともかく、俺はできる限り客観的に物事を眺めたいだけです……あんまり頭の良すぎる政治家が出てきたらそれはそれで要注意ですけど(笑)」
ラオウ:「政治家が馬鹿だと腹は立ちますが、別の部分で安心できますし(笑)」
高 任:「エリ〇ィンとかプー〇ンみたいなのが日本の政治家に出現したら、俺は全力で抵抗を開始しますよ……って、そのためにはある程度の金と権力が必要か(大爆笑)」
ラオウ:「まあ、本当に切れる人間なら俺らには見抜けないでしょうけどね」
吉 井:「プー〇ンが切れ者なのは認めますけど、最近はちょっと困ってるというか、他に打つ手がないから自分の権限を強める方向に向かってる感じですね」
高 任:「まあ、陰でアメリカがいろいろ手を回してるだろうし(笑)」
ラオウ:「いや、あれは本人が独裁を望んでるとかそういう問題じゃなくて、なんというか国の一体感を高めるための政治的手法だろ?ほら、旧ソ連の国歌に歌詞つけて復活させたり……結局の所、政策の有効性ってのは、国民がどれだけ一丸となれるかっての大きな鍵だし」
高 任:「……そういう手段しかとれないんだとしたら、ロシアの国内情勢もかなりてんぱってるな(笑)」
吉 井:「……まあ、時事ネタとはいえ、こういうネタはやめましょうか。選挙権持ってない人も読んでるかも知れないし(笑)」
 
 雑談からさらに脱線。
 
吉 井:「……これだけ対談の期間が開いたのって初めてでしたっけ?」
ラオウ:「えーと、確か前回も5ヶ月ぶりがどうのこうの言ったような(笑)」
高 任:「そういや、5ヶ月も休んだら連載が終わるとか口にした気がするなあ(笑)」
ラオウ:「なんだかんだ言いながら、俺が引っ越したことがボディブローのようにじわじわと(爆笑)」
吉 井:「じわじわとじゃなくて、かなり即効性がありましたって」
高 任:「まあ、去年からがくりとペース落ちたし」
ラオウ:「対談がウリのはずなのに、対談が更新されないHP(笑)」
吉 井:「にもかかわらず、ここ最近というか今年に入ってから何気なくHPのカウンターが進むんですけど」
高 任:「チョコキスですか」
二 人:「多分違う(即答)」
高 任:「しくしく…」
ラオウ:「いや、もちろん好きな人は好きなんだろうけど、それが多数じゃないという意味でな(笑)」
高 任:「確かにチョコキスファンは全国1200万だから計算があわないな……」
ラオウ:「吉井さん、ハリセン持ってません?」
吉 井:「さすがに持ち合わせてないです(笑)」
高 任:「じゃあ、なんで増えてるの?」
吉 井:「まあ、カウンターが進むと言っても精々月に6千か7千の話で……7月の下旬に15万に到達しそうな感じに過ぎませんが」
ラオウ:「……ただ単に更新ペースが上がったから、まめにチェックしてくれるようになっただけという意見もあるが」
吉 井:「……」
高 任:「あ、吉井さんが聞こえないフリを(笑)」
ラオウ:「まあ、カウンターの進みがどうであろうと、やることは変わらないし(笑)」
吉 井:「キリ番で何かやると言うこともないですし」
ラオウ:「やれないの間違いでは?(笑)」
吉 井:「何ができると言うんですか(笑)」
高 任:「そういや、この前日本のネット人口が発表されてたな……とはいえ、学校とかでネットが利用できるできないレベルの人口らしいけど」
ラオウ:「それ、統計だと多分高任さんもネット人口に含まれてるぞ(笑)」
高 任:「本人が利用したいときに利用できない状況で、ネット人口もへったくれもないと思うが(笑)」
吉 井:「ちなみに、その人口とやらは?」
高 任:「6500万ぐらいだったような……とにかく、総人口の半分とかいう印象を受けたから」
ラオウ:「それ、絶対実状とはかけ離れてるな(笑)」
高 任:「しかし……俺が中学生の頃は、ワープロ室で、ワープロ授業だったのに(笑)」
吉 井:「それはそれで進んでるような(笑)」
高 任:「チョコキスの宮坂よろしく、これを横流ししたら……などとろくでもないことを考える生徒が、俺も含めて結構いましたが(爆笑)」
吉 井:「た、高任君も考えてたんだ…」
高 任:「普通、誰だって考えるでしょう?(笑)」
吉 井:「そ、そうかなあ?(笑)」
ラオウ:「最近の泥棒は新しいパソコンは確実に盗んでいくらしいですね。金にならない古いパソコンは盗んでいかないとか(笑)」
高 任:「それって、立ち上げないと中身なんぞわからんのでは?」
吉 井:「高任君……一応断っておくけど、自作パソコンは少数派だから(笑)」
ラオウ:「いや、そういう問題じゃ…」
高 任:「じゃあ、(ぴー)の会社のパソコンは盗まれませんね。なんせ、会社の売れ残りと呼ぶのもおこがましいようなパソコンを社員が仕事で使わされますから(爆笑)」
ラオウ:「おいおい」
吉 井:「……会社のゴミ捨て場に、他社製品のノートパソコンの空き箱が捨てられてた時はショックでした(一同大爆笑)」
ラオウ:「切ない話ですねえ」
高 任:「いや、俺が努めてた会社の人間は営業に至るまでみな口を揃えて『自社製品は絶対に買いたくない』って断言してましたし、別に珍しいことでもないのでは(笑)」
ラオウ:「買いたくないのはどうして?(笑)」
高 任:「言わせるつもり?(爆笑)」
吉 井:「高任君、そういう言い方だと某自動車メーカーと勘違いされるんじゃないかなあ(笑)」
高 任:「いや、某自動車メーカーはパソコン作ってないから大丈夫でしょう(笑)」
ラオウ:「(話題をねじ曲げるように)そういや、マガジンの某政治漫画について日記でつっこんでくれたかね?」
高 任:「え……ああ、一応は突っ込みましたけど、論理的な積み重ねのできない手合いに対して真面目に突っ込んでもむなしいだけだからちょいと不真面目に突っ込みました(笑)……つーか、原作者じゃなくて、あんな内容をはずかしげもなく掲載するマ〇ジン編集部の方が大問題でしょ?」
ラオウ:「まあ、アレが編集者会議を通るようじゃなあ……良識はもちろん、知性を疑うな(笑)」
吉 井:「読んでないのでわかりませんが?」
ラオウ:「まあ、農薬絡みの話なんですけどね。原作者が騙されてるのか、それとも原作者が読者を騙そうとしてるのかは不明ですが……いやもう、ひどい内容で」
高 任:「大人ならともかく、中学生ぐらいの子供は騙される可能性高いですけど……で、読者層を考えるとあの内容は有害図書ですわ(笑)」
吉 井:「そ、そこまで…」
高 任:「まあ、ラオウさんに言わせればスポ根漫画も有害図書らしいですが(笑)」
ラオウ:「いや、それは冗談としても……不公平で一方的な情報垂れ流し……は、情報の供給側としてもっとも恥ずべき行為ですからね。そういう意味では、俺はマガジン編集部に失望しました。やはり、キバヤシさんがいないとダメだ(爆笑)」
高 任:「まあ、俺らがツッコムまでもなくどこからツッコミが入ったようですが」
ラオウ:「そういや、農業改革というか農業補助金云々の新制度って、結局は大規模農家に限定されるんかね」
高 任:「国としては、今の農家戸数を7分の1程に集約したいらしいが……国の政策が正しい正しくないは抜きにして、あの漫画の原作者に是非ご意見を伺いたいモノですね(笑)」
 
 
ラオウ:「ところで高任さん。プロ野球のパリーグは全球団が赤字とか言ってるけど、セリーグはなんで黒字なんよ?ダイエーとか、観客動員数は阪神より多いんだろ?」
高 任:「ああ、テレビ放映の絡み。基本的に、巨人戦ってのはほぼ全試合放映されるけど、あれって、1試合毎に巨人と対戦チームに1億円ほど支払われるから、セリーグの各球団はそれだけで20億円以上収入が増えるんだな」
吉 井:「え、そうなん?」
ラオウ:「まて。それだと、巨人はテレビ放映だけで100億円以上収入があることになるんだが…」
高 任:「そうじゃなきゃ、札束で選手のほっぺたはり回すような真似できませンって(一同大爆笑)」
吉 井:「な、なんで高任君はそんなテレビ放映とかの事を…」
高 任:「……というか、野球ファンの3人に1人は知ってる常識なんですけど」
ラオウ:「3人に1人って事は、30人に1人ってことか」
吉 井:「は?」
ラオウ:「いや、高任さんのいう常識ってのは話半分じゃなくて、認知割合が10分の1ぐらいで正確なんです(笑)」
高 任:「そこ、勝手に妙な公式を作らない(笑)」
吉 井:「いや、なんか結構説得力のある公式ですが(笑)」
ラオウ:「しかし……なんでまた、そんなしょっぱい構図に?」
高 任:「えーと、テレビ放映権についてはめちゃめちゃ生臭い話になる(笑)ので割愛するとして、表向きの理由としては結局巨人ファンが多いって事ですよ……巨人戦だと視聴率が取れるからスポンサー料も高くなる……巨人およびセリーグの露出が高いから、自然とそっちのファンが増える……の循環構図というか、巨人、大鵬、卵焼きの時代に、既に他球団は巨人のイメージ戦略に後れをとっていたことが今の敗因というか」
ラオウ:「むう、そう考えると……巨人が札束攻勢でスター選手をかき集めるのは正しい戦略と言うことか(笑)」
高 任:「まあ、スポーツにはフェア精神という幻想が存在しますけど、資本主義にはフェア精神なんて幻想は存在しませんからね……ぐふふふ(笑)」
ラオウ:「確か、商売は信頼がどうのうこうのとか、隣の大国が言ってたような気もするが」
高 任:「それまで全く無視してたくせに、海洋資源が見つかるやいなや、歴史をねじ曲げて領土問題でいちゃもんをつけるような国に信頼もへったくれもあるかい(爆笑)」
ラオウ:「や、国としてはごく自然な、正しいあり方というか……日本の政治家がなめられてるだけの話(笑)」
高 任:「国としての一体感を高めるために、反日感情あおり立てるような教育施しやがって……留学生とかは、党のやり方を冷ややかに見てるところが皮肉だが(笑)」
吉 井:「(慌てて)話を戻しますけど……1リーグ制になったらセリーグの球団は損をして、パリーグの球団は得をするのかな?」
ラオウ:「単純に考えると、巨人戦が減少すれば収入は減るよな?」
高 任:「えーと、そういう単純な話じゃないというか……第一、選手の年俸は増え続けているのに球団の収入は頭打ちでしょ。ここを乗り切ったとしても根本的な問題解決が為されない限り1リーグだろうが2リーグだろうが意味ないです。結局、球団の収益に応じて選手達の年俸総額は決定されるべきなんですが……それを理解してる人間があまりにも少なすぎるような」
ラオウ:「まあ、問題の本質から目を背けるのが日本人の国民性だし(笑)」
吉 井:「赤字赤字言われても、あんまりピンとこないんですけどね」
高 任:「経営の透明化を……なんて声をもありますけど、そりゃ無理というか、表に出せない金の流れが多いですからね」
ラオウ:「見てきたように喋るなよ(笑)」
高 任:「……これはあくまで噂話ですが(爆笑)」
吉 井:「高任君のあらたまった噂話って、結構洒落にならないんだけど(笑)」
高 任:「夏の高校野球のシーズンですが……よくテレビとかで紹介される、いわゆる教え子を何人もプロや実業団に送り込んだりしてる監督って、自分で下宿建てて野球部の部員を住まわせて面倒みてる……ってなエピソードが紹介されたりしますよね」
ラオウ:「野球見ないから知らない(大爆笑)」
高 任:「中学の時に、プロ野球12球団の名前が言えなかったヤツは黙ってください」
吉 井:「言えなかったんですか?」
ラオウ:「いや、言えるも何も興味がなかったら普通知らないでしょ」
吉 井:「や、何気なく耳に飛び込んでくると思いますが」
高 任:「ちなみに、ラオウさんが言えたのはセリーグで5球団、パリーグで4球団だったな(笑)」
吉 井:「……どこが言えなかったんです?」
高 任:「いや、聞かない方が」
ラオウ:「別に、その時言えなかっただけで、高任さんに教えて貰って覚えましたよ……大体、プロ野球のチーム名って、常識っていうほどのもんか?」
吉 井:「……ラオウさん」
ラオウ:「はい?」
吉 井:「男子なら、多分2人に1人は言えると思います(笑)」
ラオウ:「2人に1人が言えるのが常識というなら、2人に1人が言えないのもまた常識ということでは?」
高 任:「さすが一休さん(大爆笑)」
ラオウ:「ふっ、真ん中を通れば良いんですよ(笑)」
吉 井:「ただの冗談のようでもあり、含蓄のある言葉でもあるような(笑)」
高 任:「まあ、プロ野球12球団を言える人間と、妹12人の名前を言える人間のどちらが多いかって言うと(大爆笑)」
ラオウ:「で、高校野球の監督がどうしたって?」
吉 井:「見習いたいです、その何事もなかったかのような表情と口調(笑)」
高 任:「私立の雇われ監督はともかくとして、公立校の教師が下宿建てるだけの金をどうしたのかとか思ったりしませんか?」
ラオウ:「人間、一生懸命働けば家ぐらい建てられ……るんじゃないかな?」
高 任:「先に言っておくが、野球は金がかかるスポーツで、高校野球の監督も真面目にやるとめちゃめちゃ金かかりますよ……つーか、遠征費用とか自腹だし」
吉 井:「真面目にやらなかったのでは?」
高 任:「そんな人間が何故下宿を建ててまで(爆笑)」
ラオウ:「で、何が言いたいのよ?」
高 任:「教え子が初めてドラフトにかかりました……その後、大体の監督さんって金遣い荒くなるよ(一同大爆笑)」
吉 井:「う、動くんですか?妙なモノが動くんですか?」
高 任:「いやいや、あくまでもこれは噂ですからね……まあ、相場としては契約金の1割程度がどうのこうの(爆笑)」
ラオウ:「ちょ、ちょっと待て!確かお前の同級生で高校野球の監督を目指したヤツがいたって、ひょっとしてそれが目当ての…」
高 任:「ラオウさん」
ラオウ:「何よ」
高 任:「俺が言うのもなんですが、彼は人格者でしてね、純粋に野球の好きな野球少年が成長したようなヤツなんです」
ラオウ:「それ、人格者か?(爆笑)」
高 任:「まあ……これはっ、と思うような新入部員が入って来たら指導に力が入るとは言ってたが(一同大爆笑)」
吉 井:「うわあ」
高 任:「一応断っておきますが、ドラフトにかかった人間全員の周囲にそういう妙なモノが動くとは限らないし、あくまでも噂ですので笑い話として…」
ラオウ:「すまん、お前の話リアリティありすぎる(笑)」
 
 注……単なる噂ですよ。
 
高 任:「光る汗、迸る情熱……いろいろと綺麗事で飾ってくれますが、実際高校球児はそういう部分は冷めてる人間が多いです」
ラオウ:「や、高任さんは当時から冷めすぎというか(笑)」
高 任:「俺の母校なんか名門じゃなくていわゆる新興勢力の公立学校だったから、それこそ奇跡的に恵まれた環境でしたが……それでも、下級生が教師を殴ったりした事件がなかったことにされたりしましたし、俺は俺で発覚すれば出場停止になるような暴力事件起こしてますし(大爆笑)」
吉 井:「やったんですか?」
ラオウ:「発覚すれば、ってところが高任さんらしい(笑)」
高 任:「まあ、どのチームも叩けば埃が出るというか……それ以前に、俺ら練習試合をしてはいけない期間に試合したり、中学生を練習に参加させたりしてましたし」
ラオウ:「それって、ダメなん?」
高 任:「いわゆる高野連ルールってのがありまして。いろいろとあるんですよ、これが……だから真剣に甲子園とか目指すと、街中をうろつくなとか指導者からから事細かに指示が出るというか。高校球児って、基本的に窮屈なんですよね」
吉 井:「こ、高校野球のイメージがガラガラと崩れていく……」
高 任:「まあ、あくまでも俺が現役時の話ですから……もちろん、今の高校野球はクリーンでエコロジー(笑)な、高校生らしさとやらを実現した素晴らしい世界に決まってるんじゃよ(大爆笑)」
ラオウ:「これっぽちも信じてない事を口にしないように」
 
 中略。
 
高 任:「日本の球団ってのは、結局収入源が貧弱というか、1つの農作物だけを作ってる農家というか……そりゃ、経営者は大リーグなり、世界のサッカークラブや、ヨーロッパのバレーリーグの経営のあり方とかを参考にしていろいろ考えてるんでしょうけど、未だぬるま湯にどっぷりと肩までつかった状態としか俺には思えませんな(笑)」
ラオウ:「うわあ、その皮肉たっぷりの口調……きちんと文章で表現できたらすごいよ」吉 井:「まあ、会話と文章では飛び交う情報量が何倍も違いますからね……メールばっかりに頼ってると大変です(笑)」
ラオウ:「あの、ラ〇ブドアの買収云々はどうなってるの?」
高 任:「ん、門前払いされてるらしいよ?(笑)」
吉 井:「何故に…」
高 任:「あくまで推測なんだけど……以前から、このままだと経営的にどうにもならないっていう認識はほとんどの球団が持ってたと思うんですわ。プロ野球の構造改革というか……いわゆる客商売だから、それなりの理由を探してたのではないかと」
ラオウ:「ああ、球団合併とか1リーグ制ってのは、予定調和だと?」
高 任:「ここで球団売却したら、1リーグ制の必要性なんて消え去るでしょ?もちろん、近鉄側に球団売却のメリットがあるかどうかってな視点がスポーンと抜けてるのは認めますが(笑)」
吉 井:「切ない話だねえ」
高 任:「まあ、巨人以外のセリーグ各球団は1リーグ制に反対の立場をとるような気もしますが……いろいろと絡んでくるだろうから、詳しいことは俺にはさっぱりわかりません(笑)」
ラオウ:「大体、なんで2リーグ制になったの?」
高 任:「……それを語ろうとすると、大学の卒論並に語らなければならなくなるが(笑)」
ラオウ:「謹んでお断りさせていただきます(笑)」
高 任:「まあ、なんだかんだ言っても野球は恵まれてる方ですけどね……ラグビーとかバレーとかアレですし、アマチュアのマイナースポーツ競技なんてもう、目を覆うしか」
ラオウ:「そういや、女子ホッケーだったっけ?アテネオリンピックの遠征費がないとか騒いでたの?」
吉 井:「あれも切ない話ですよね……年頃の娘さんがどっかの大学の合宿所の廊下で寝泊まりしてるとか聞いて、ちょっとほろりときました(笑)」
高 任:「水泳で金メダルが期待される某選手だとチームがあって、映像分析、戦略分析、肉体改造、コンディショニングなどの各分野のエキスパートが集まって、早い話企業のプロジェクトみたいなモンですからね……戦略に合わせて身体の各パーツ毎に要求される筋肉量を実現するためのトレーニングとかやってますから」
ラオウ:「そ、そこまでやってるの?」
高 任:「ボクシングの世界チャンプクラスならそれぐらい常識なんだが……といっても、日本のジムではそこまでできないけどな。金がないからビジネスにもならない。いや、ビジネスにならないから金がない(笑)」
吉 井:「金が全てですか」
高 任:「いや、金の前にまず才能と運があって、その上に金がある(爆笑)」
ラオウ:「努力は?」
高 任:「スポーツやってるなら努力するのは当たり前でしょう」
吉 井:「そりゃまあ」
高 任:「……というか、日本って海外と違ってその手の情報がかなり恣意的にブロックされてるから」
ラオウ:「と、言うと?」
高 任:「うん、まあアテネオリンピックということでこれから度々記事になるであろうドーピングというか、筋肉増強剤の情報とか、結局は『使っちゃダメ』以外の情報は皆無でしょ」
吉 井:「禁止されてるからでは?(笑)」
高 任:「いや、一般まで流れてくる情報は精々副作用があるからダメだのレベルぐらいで、筋肉増強剤が身体にどういう作用を及ぼすのかとかの情報がさっぱりというか」
ラオウ:「……ちなみに、あれってどういう原理なん?」
高 任:「薬の種類にもよるが……まあ、減量用薬物や興奮剤はともかくとして、いわゆる筋肉増強剤は、どれもこれも蛋白質吸着信号を多く出して筋肉繊維を作るわけです」
吉 井:「高任君、その説明で納得できる人間は多分いない(笑)」
高 任:「えーとですね……人間の身体を構成する蛋白質には当然ながら寿命がありまして。脳蛋白が一番速くて4日、筋肉蛋白が大体13日程度で壊れちゃうんですよ」
ラオウ:「……そ、それは思ってたよりめちゃめちゃ寿命が短いな」
吉 井:「トレーニングをサボっていると筋力が衰えるのは、筋肉を構成する蛋白質が壊れていくからだよね?」
高 任:「ええ、こうやって対談してる間にも筋肉蛋白は次々と壊れていってると同時に、摂取した蛋白質から新しく脳蛋白なり筋肉蛋白なりを作らなきゃいけないわけで……だから、『蛋白質をとらなくていい』なんつーダイエット方法はとてつもなく恐ろしい方法ですね(一同大爆笑)」
ラオウ:「まあまあ、その話は…(笑)」
高 任:「で……それまでの負荷に対応するための筋肉量を作るというか、蛋白質吸着信号の量が増減した結果、新しく作られる筋肉量は増えたり減ったりするわけですが……」
ラオウ:「ああ、その手の薬ってのは要するにその信号を強制的に多く出させるわけだな」
高 任:「まあ早い話がそうです……もちろん、トレーニングなり食事で多量の蛋白質を摂取してるのも条件ですが」
ラオウ:「ハードトレーニングを課すと、その負荷に適応するために……必要とする基礎筋肉量を増やそうとする……ってのが人間の身体の仕組みだよな」
高 任:「うん、ここからが重要なんだけど……実は、この蛋白質を吸着せよって信号量には上限があるんですわ。しかもその上限には各個人差があって……で、その上限って生まれつきのもので、本人の努力ではどうにもならないんですな……このあたりが、多分日本では情報を流さない理由なんだろうけど」
ラオウ:「……ああ、それはありうるな。なんせ、努力すれば必ず報われるという価値観が教育方針の国だし(笑)」
吉 井:「……えーと、信号量の上限があるって事は、どんな人間でも最終的にはいくら鍛えても筋肉量が増えなくなるって事だよね?」
ラオウ:「ああ、薬を使って一旦筋肉を増量したらそこで薬の使用を止めたらいいと思ってたけどそれって違うんだな。自分の限界を超えてしまうと、薬を使い続けない限りその筋肉量が維持できないんだな…」
高 任:「ま、それはそれとして……筋力は競技に必要だけど、あくまで基礎トレーニングだから、自分の限界の筋肉を維持しようとすると、競技トレーニングに割く時間が無くなるというか」
吉 井:「…?」
高 任:「えーと、『がんぱれ』のトレーニングをイメージしていただけると。あのゲームって能力の2%が自動的に減少していきますけど、それを取り戻すために1日16時間もトレーニングしてたら、他のこと何もできないでしょ?(笑)」
吉 井:「なるほど」
ラオウ:「筋トレ選手権じゃないし(爆笑)」
高 任:「つまり、ある技術を体現できるだけの筋肉量を維持しつつ、競技トレーニングに時間を費やすことのできるだけの資質(同時に環境も)に加え、競技に関係するその他の資質を持たない人間は……残酷な言い方をすれば、勝つという目的に関してはやるだけ無駄なんすわ。もちろん専門的な検査を受けるか、もしくはとことんまで練習してみないと自分の資質の限界なんてのはわかりにくいものですが(笑)」
ラオウ:「当たり前と言えば当たり前だが、この国ではあんまり口走らない方がいいね(笑)」
高 任:「で……今ドーピング検査チームがやっきになってるのは、人成長ホルモンを検出する方法の確立でして」
ラオウ:「確か、成長障害なんかの医療目的で使われるんじゃなかったか、それ?」
高 任:「まあ、人の脳下垂体が分泌する蛋白質ホルモンで、筋肉増強効果があるわけですが……元々、ドーピングとして使用を禁止されている特定薬物って、『健康を害する』とか『不正な競技力向上に当たる』とかの理由なんですなあ」
ラオウ:「いや、人成長ホルモンって使用方法を間違えると確実に健康を害すると思うが」
高 任:「いやあ、スポーツってレベルがあがれば上がるほど確実に健康を害するじゃないですか(一同大爆笑)」
ラオウ:「そりゃそうだが(笑)」
高 任:「とすると……結局もう1つの理由である『不正な競技力向上にあたる』ってなんやねんって話ですわ。はっきり言って、ドーピング指定されてる薬物も市販されてる栄養剤も俺に言わせりゃ皆同じというか。代償として健康を失うか、金を失うかという違いだけでしょう(笑)」
吉 井:「それはちょっと乱暴な物言いというか、語弊がありすぎるというか(笑)」
高 任:「現代においてもスポーツってのは古代オリンピアと同じく『優れた遺伝子を証明するためだけの手段』ってことですわな……不正な競技力向上を排除すると、つまりはそういう事でしょう(笑)」
ラオウ:「それ、なんか問題あるの?(爆笑)」
吉 井:「ラオウさん、ごく普通の人間はそう言われると反発を覚えると思います(笑)」
高 任:「『そこまで競技力を高めた努力に拍手を送ってるんだ』などという人間はいるでしょうけど……だったら、努力選手権にするべきでしょう。俺は小さい頃からこれだけの犠牲を払って競技に打ち込んできた……って、主張するの(笑)」
ラオウ:「でも記録は最低とか(爆笑)」
高 任:「もちろん、自分の限界までトレーニングできるのはごく一部の人間だろうけど……自分の全てをなげうって競技に賭けてきたのに、『ゴメン、これがキミの限界だからあきらめろ』って宣言されるのは結構切ないでしょうね。努力で道を切り開いてきた人間に、努力ではどうにもならない事を突きつけるのって残酷というか、アイデンティティが崩壊しかねないと俺は思います」
吉 井:「……」
高 任:「俺は、本人に覚悟さえあればドーピングはかまわないと思うんですよね……遊びたいけど練習するとか、練習のために金を費やすとか、いろんなモノを引き替えにして競技力を高めてきたのと同じで、健康と引き替えに筋力を手に入れるって、本人が了解さえしてればなんの問題もないじゃないですか」
ラオウ:「覚醒剤と同じで、まわりの人間に被害を与えたりしないという条件さえ守ればな(笑)」
吉 井:「栄光を掴んで、しかも長生きしたい人間は薬物に頼るわけにはいかない(笑)」
ラオウ:「まあ……理屈ではそうなるな」
高 任:「結局、競技のために何を捨てるかでしょう……金のためにドーピングしたとか言われますけど、『あらゆる手段を用いて自分はどこまでいけるのか?』って競技者は少なからずいるだろうし、金のためのドーピングが不純というなら、スポーツにビジネスを持ち込む輩の方がよっぽど不純でしょう(笑)」
ラオウ:「んー、多分その考えに共感してくれる人間は少ないと思う」
高 任:「……まあ、そんな感じで、ステロイドを使った競技者を視点にしたスポーツドキュメンタリー風な話を書いてみたかったんですよ、大学生の頃(笑)」
吉 井:「うおっ、学生時代にこっそりとそんな野望があったんですか(笑)」
ラオウ:「今は書きたくないのか?」
高 任:「文章力とか技術が足りない以前に……『努力しても無駄』なんつー内容のお話を、日本人が好むと思うかね(大爆笑)」
ラオウ:「その判断力と冷静さが哀しいな、お前(笑)」
高 任:「さっきラオウさんが言ってたけど、日本って特に『努力すれば報われる』っていう価値観がある種宗教じみてるというか……もちろん、それは日本人にとってそれなりのモチベーションを与えてきたんでしょうし、怠慢と限界を混同されても困るけど、できないものはできないっていう価値観は最低限必要だと俺は思いますわ」
ラオウ:「元々、自分の限界を極められるのはごく少数だろうしな……『ハンター・ハンター』でもあったが、自分に合わない能力拾得に努力を費やしても徒労に終わるという認識はもっといたほうがいいな……特に、スポーツ指導者は(笑)」
高 任:「……と言うわけで、今夏のアテネオリンピックでもドーピング検査でひっかかる選手が出るでしょうが、多少は優しい視線を送ってあげてほしいな(笑)」
吉 井:「誰に言ってます?(笑)」
高 任:「大体、使用を禁止されてない薬物は使っても問題なしってんなら、そもそもドーピング規定なんて無意味ですわ」
 
 
高 任:「そう言えばラオウさん」
ラオウ:「はい?」
高 任:「『週刊わたしのおにいちゃん』だけど、今月下旬に特別増刊が出るとか言う噂を聞きましたが?(笑)」
ラオウ:「もちろん知ってますとも(大爆笑)」
吉 井:「釈迦に説法ですか」
ラオウ:「……というか、夏コミのうち合わせはしなくていいの?」
高 任:「おお」
吉 井:「そういえば」
ラオウ:「……気のせいかも知れませんが、いらん事を口にしやがってという心の中の舌打ちが聞こえてきたような(笑)」
吉 井:「ラオウさん、深読みしすぎです」
高 任:「そうそう(笑)」
ラオウ:「ならいいんですが…」
高 任:「じゃあ、あらためて……夏コミ、当選しました。ぱちぱちぱち(笑)」
ラオウ:「口でぱちぱち言うなよ(笑)」
吉 井:「てっきり、今年の冬だと思ってたんですが(笑)」
ラオウ:「えーと……2002年の冬だったっけ?」
高 任:「んー、あの年は夏冬のダブル当選でしたからね、まさに盆と暮れが同時にやってきた年だったというか」
ラオウ:「いや、確かにコミケ開催期間は盆と暮れだがよ(笑)」
吉 井:「なんかこう、オリンピックの周期から外れてきましたね」
ラオウ:「オリンピックって4年……ああ、冬季オリンピックも含めてですか」
吉 井:「今回ときメモで申し込んだんですよね?」
高 任:「ええ」
吉 井:「じゃあ、救済処置でもないのになんで当選したんですかね」
高 任:「んー、何かの手違いとか…」
ラオウ:「なんか、ホロリと来る二人の会話ですなあ(笑)」
高 任:「いや、こう……俺らの感覚だと、落選するのが当たり前というか」
吉 井:「くそう、なんで落選したんだ……ってな、熱い情熱も凍り付くぐらい落ちてきましたからね(笑)」
ラオウ:「いや、それが不憫だからホロリと来るんですが(笑)」
高 任:「ちなみに、ちゃんとチケットもあるから嘘じゃない(笑)」
ラオウ:「(手にとって)……ほう、良くできてるなこのレプリカ(一同大爆笑)」
高 任:「さ、さらっと恐い事言うな(笑)」
吉 井:「へえ、今回のチケットはこんな感じですか(毎回色とか形が違う)」
高 任:「相変わらず、でっかい封筒できました」
吉 井:「で、何を書くの高任君?」
高 任:「……」
ラオウ:「……」
高 任:「何を他人事のように(笑)」
吉 井:「や、冗談抜きで仕事忙しいし(笑)」
ラオウ:「……俺が言うのもなんですが、日頃からコツコツと描いていたらどうでしょう?」
高 任:「……そういう頃もありましたねえ(遠い目)」
吉 井:「二年おきにしか当選しないサークルですし(遠すぎる目)」
ラオウ:「……ご、ごめんなさい、僕が悪かったです(笑)」
高 任:「それはそうと、ラオウさんは何を描くつもりですか?」
ラオウ:「ふっ、例によって秘密だ」
吉 井:「秘密というか、決まってないだけでは?(笑)」
ラオウ:「……そうともいうかもしれない(爆笑)」
高 任:「まあ、ぼちぼちとやってください……俺は俺で、それどころじゃないというか」
ラオウ:「おいおい」
高 任:「というか……個人的に休みが取れるかどうかの方が問題というか」
吉 井:「それに関しては、俺も同じです」
ラオウ:「休みは既に確保しました(笑)」
高 任:「は、早いな……」
ラオウ:「まあ、俺の場合は……休みを確保したと言っても、何が起こるかわからないから本当に確保できてるかどうかはわからないんですけどね(爆笑)」
高 任:「しかし……こういう事言ってると、サークルやってる人に怒られるんでしょうね。描きたいモノがあるから申し込みをしてるんじゃないのか…とか」
ラオウ:「まあ、やる気がなさそうに思われるのは間違いないだろうね」
吉 井:「じゃあ、反対にどうやったらやる気があるように思われるわけですか?」
ラオウ:「そりゃあ……『偽チョコ』書き始めた頃の高任さんのように(爆笑)」
吉 井:「なるほど」
高 任:「ま、何はともあれ、俺は一刻も早く荒んだ精神状態からの回復を待つしか」
ラオウ:「……荒んだ状態で、書いてみるってのはどうだろう?」
高 任:「亞〇亞の話を?」
ラオウ:「却下(笑)」
 
 
 ……ま、今回はこのぐらいで。

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