お題・『ミラクルサイボーグ99(ダブルナイン)』…もとい、ウイークネスヒーロー・トラウマン(WIN)
 
 最初に、これは突発的な対談で、対談が行われている時点で高任と吉井さんはそれほどゲームをやり込めてませんのでちょっと対談としてはあれかも。(汗)
 
 ちなみに、高任とこのゲームとの出会いはこんな感じ。
 
ラオウ:「高任さん、パソコン借りるね。」
高 任:「ああ、例のヒーローモノですか?面白いらしいじゃないですか。」
吉 井:「どれどれ、どんなゲームです。」
ラオウ:「高任さん、こういうの好きだから。」
吉 井:「やってみましょう…」
 
(このゲームを起動。)
ナレーション:「ついに、悪の秘密結社ブラックフェロモンの世界征服作戦が開始された!その時、この悪の野望をうち砕くために1人のサイボーグ戦士が立ち上がった。その名は、ミラクルサイボーグ・ダブルナイン!」
高 任:「うんうん、ヒーローモノはこうでなくっちゃいけねえ…。」
吉 井:「……トラウマン?」
 
 注・高任はこのゲームの趣旨をラオウさんに完全に騙されてました。
 
ボイス:「このミラクルコンピューターにウィルスを仕込んだことまでは誉めてやる。だがな、ミラクルコンピューターは……歯車式だっ!
高 任:「ぶわっはっはっはっ…」
吉 井:「わかってるなあ、外し方を!(笑)」
 
ボイス:「ミラクルゥ、ウィィーーーングッ!」
高 任:「上手いっ!ここの『ウィィーーーングッ!』の発音は、完璧やね。わかっとるわ、最近のヒーローの声優さんは、『こぶしの利いてない演歌みたいなもん』やし。」
ボイス:「ミラクル・ファイナァァーールッ!!(超絶の自爆技)」
ナレーション:「こうして、地球はダブルナイン…いや、九十九サトルの手によって救われた……」
 
 エンディングの曲が流れ出す。
 
ボイス:「あーおい、地球をぉ、まーもるたぁめぇー!たぁーたかい続け……」
高 任:「この歌は、ちょっと物足りないけどまあ水準だな……いい感じだ。」
 
 画面に大きく『完』の文字と共に、子供(マサル君)の声が
 
ボイス:「ダブルナイィィーンッ!」 
吉 井:「ええ話や。」
高 任:「……これで終わりっすか?いや、確かに面白いんですけど。(笑)」
吉 井:「これで終わったら(ここまで約5分)ユーザーの間で暴動が起きそうですが…第一ゲームを始めるとき、タイトルがトラウマンとかになってましたよ…?(笑)」
ラオウ:「マウスをクリックすると次に進む。」
 
 注・このオープニングはあくまでゲームとしての前フリでして、この後にこのゲームである『トラウマン』の物語が始まるという構成になってます。
 
 画面一杯に、『ウイークネスヒーロー・トラウマン』の文字と共に、女性による歌が流れ始めます。
ボイス:「戦え、トラウマーン…輝く未来とー平和を、まもーるため……」
高 任:「何じゃあこりゃあ!『燃え』がわかってねえっ!こーんなちゃきちゃきした軽薄そうな歌で地球が救えるかあっ!(絶叫)」
ラオウ:「いや、このゲームは『もえ』は『もえ』でも、『萌え』のヒーローモノ。(爆笑)」
高 任:「それだったら、最初からそういう構成にしとけやあっ!さっきのオープニングで、俺の心のスイッチは『熱血』に切り替わってしまっとるんじゃあっ!」
 
 高任の脳味噌はわりとコンパクトに出来上がっているため(照)、一度に1つしか理解できません。(笑)
 
ラオウ:「吉井さん、やつを止めてください。」
吉 井:「このゲームを持ってきたのはラオウさんですから、ラオウさんが責任をとってください。」
高 任:「なんじゃあっ、このクソ女!普段眼鏡娘のクセして、変身すると眼鏡外すんかいっ!責任者出てこい、こらあっ!」
吉 井:「何ですと!そんな不埒な眼鏡娘がっ?」
ラオウ:「あ、やっぱり、私が責任者なんですか…?」
高 任:「むうっ、主人公は世界征服を目指す悪の首領か!」
吉 井:「ノリノリですね。」
高 任:「そりゃそうですよ。素敵なヒ−ローモノには、ナイスな悪役が必要不可欠ですからねえっ!正義を引き立てるために、格好良く行動しなければ!(爆笑)」
ラオウ:「(ぼそっと)……高任さんは、絶対悪役が似合う。」
高 任:「何か言いましたか、ラオウさん?」
ラオウ:「何か聞こえましたか、高任さん?」
高 任:「まあいいでしょう。僕も男だから、悪の首領というなら世界征服のために最善を尽くしましょう。いや、本当は正義のために戦いたいんですけどね。(笑)」
吉 井:「高任君、むっちゃ楽しそう。(爆笑)」
 
 ちなみに、初っぱなから征服を成功しました。(笑)
 
 と、まあ出会いはこんな感じでして。(笑)
 簡単に説明すると、主人公は、オープニングでダブルナインと共に宇宙の塵と消えた世界征服を目指す悪の秘密結社ブラックフェロモンの首領、幻影のズィニアの息子です。
 だが、首領が消えたからといって秘密結社が消え去ったわけではない。
 さあ、父の志を継ぐんだ主人公!
 父親以上の怜悧な頭脳と、戦闘能力を有する主人公として。(笑)
 父の残した軍団を引き継ぎ、きっちりと名前を変更(ブラックフェロモンからダークフェロモンへ)して世界(日本?)征服を始めようとした矢先に、突如現れる正義の使者トラウマン。
 だが、トラウマンとは父の開発していた最強の兵士『死を呼ぶ乙女』の洗脳が解けてしまった少女達以外の何物でもなかった……
 
 トラウマンの主題歌といい、プレイしているといったいどっちが主役なのか混乱しますが、取りあえず一言。
 トラウマン1号から4号まで女の子。
 そりゃヒーローでもマンでもねーだろう?(怒)
 まあ、典型的な愉快ギャルゲーといえるでしょう……だが、しかぁしっ!
 戦隊モノ、特撮ヒーローモノ、熱血モノをこよなく愛する方々にとっては、微妙なラインをふらふらしているゲームと思われます。
 高任と吉井さんがそれなりにプレイした後、いきなり雑談。
 
高 任:「そう言えば、眼鏡娘のヒーローって見たことが……?」
吉 井:「普通、娘さんはヒーローにならないから。(爆笑)」
ラオウ:「高任さんは勘違いしている。」
高 任:「何を…?」
ラオウ:「このゲームはヒーローモノじゃなくて……」
高 任:「お前が最初にヒーローモノってぬかしたんじゃあっ!(爆笑)」
吉 井:「珍しくラオウさんが墓穴を掘っている。(笑)」
ラオウ:「いや、つまりね…このゲームは女の子とお近づきになって、好きなモノや嫌いなモノの情報を仕入れたりして進めていくでしょ…?」
高 任:「ふむふむ…。」
ラオウ:「つまり、これはギャルゲー!(大爆笑)」
吉 井:「おつき合いと言うよりは、『壮絶などつきあい』やってますけど……?(笑)」
 
 注・このゲームでは戦闘の度に怪人を作成します。頭部、右腕、左腕と3つの要素を組み合わせたミックス怪人は、トラウマンの苦手なモノを組み合わせることで戦いが楽になります。
 たとえば、梅干しの嫌いなトラウマン3号が戦いの相手なら、梅干しをパーツに組み込むとか。ただし、ウナギと梅干しを一緒に組み込むと食い合わせが悪くてパワーダウンしたりしますが。(笑)
 ちなみに怪人が攻撃するときの情けないボイスは聞く価値あり。
 右腕パーツがみかんで、右腕で攻撃するとき『みかーん』と叫ぶ。(笑)タマネギやニンニクでも同様。
 
高 任:「…なるほど、ラオウさんの言うことも一理ある。」
ラオウ:「うむ、分かってくれたか。」
高 任:「しかし、『倒した相手の服を引き裂いて、身体をまさぐったりする』のがギャルゲーなのか?(爆笑)」
ラオウ:「さすがは、NECインター〇ャネル!(一同爆笑)」
吉 井:「ラオウさんもテンション高いですね。(笑)」
高 任:「夏コミが近いですからね。既に心がシスプリの同人誌にでも飛んでるんでしょう。(爆笑)」
ラオウ:「何を失礼な…個人的には『誰彼』の同人誌がどういう内容なのか興味があるぞ。(笑)」
吉 井:「多分、ラオウさんが望んでいるような、こき下ろし同人誌は出てないと思いますが。(爆笑)」
 
 そりゃ、好きだから本作るのが多いはずだし。ただ、単に18禁という同人誌が転がってる可能性は高いかも(笑)
 
高 任:「アンタ、さっきシスプリのアニメの主題歌を口ずさんでたやろ?(大爆笑)」
吉 井:「見てるんですか?アレを見てるんですかラオウさん!(笑)」
ラオウ:「アレとは失礼な。一部で大絶賛の人気アニメじゃないか!」
高 任:「僕が原作者なら、泣きますけどね。(爆笑)静止画はともかく、動画になるとクオリティーという言葉が顔を赤らめて退散するぐらい質悪いし。まあ、同じ家に住んでるという設定だけは心が安らかになったが。(笑)」
吉 井:「……詳しいね、高任君。」
高 任:「この前見てしまいましてね。あれは、知人と言うとおり、ある意味記憶に残る作品ですわ。(笑)」
吉 井:「深い心の傷となって残らなければいいのですが……話は変わりますが、この『トラウマン』ってトラウマから来てるんでしょうか?」
ラオウ:「そうみたいです。(笑)なんせ、『トラウマ特訓』を経て、一度戦った怪人相手だと、弱点を克服してきますよ。(笑)」
 
 ゲームを進めていく上で、高任が確認したトラウマ特訓の全貌。(笑)
 壁に両手を拘束されて身動きのとれない少女に向かって、『おらおらぁー、顔を背けるんじゃない!』と罵声を浴びせかける郷先生(トラウマンのまとめ役)が、何やら一般ゲームのくせに、エロゲーテイスト全開です。(笑)
 少女が涙ぐんでしまうような苦手な物体(この場面では狸の置物?)を、これでもかとばかりに顔面に擦りつけ、少女が泣こうが叫ぼうがうりうりと責めまくる特訓なのですが……
 絶対に余計なトラウマを抱え込むことになりそうな気がします。
 ちなみにこの少女は、郷先生が人質になったとき思いっきり見捨てようとしましたが、当然の行為だと言えましょう。
 
高 任:「しかし、語呂が悪いよね……それに比べてミラクルサイボーグ99かぁ…格好いいなあ。(笑)」
ラオウ:「……高任君、このゲームのタイトルは?」
高 任:「ミラクルサイボーグ99。(即答)」
吉 井:「確かに、洒落で作るのならそっちの方が面白いような気がする。」
ラオウ:「ああっ、吉井さんまで。(笑)」
高 任:「トラウマンがオープニングで、ミラクルサイボーグ99が本編だったら、高任としては大喝采。(笑)」
ラオウ:「いや、このゲームは女の子キャラの関係で前評判が高かったんですが…?」
高 任:「そんなん、関係ないです。他人は他人、俺は俺。」
吉 井:「ああっ、高任君がゴーイングマイウェイ状態に。(爆笑)」
ラオウ:「この男は、基本的にいつでもそうですやん?(笑)」
 
 …そうかも。(笑)
 
ラオウ:「しかし、この2号ってもろに某セーラ戦士してるんですけど、いいんでしょうか?」
高 任:「僕、あのアニメ見てないから良く知りません。」
吉 井:「本好きで、秀才タイプの物静かな女の子なんていう個性は、あってないようなものですから、いいんじゃないですか?眼鏡もかけてないから個性とも言えないような個性に過ぎませんよ。それに、コスチュームが全然違います。(笑)」
高 任:「それよりも、ミラクル…のノリコさんが気になるが?(一同爆笑)」
ラオウ:「出てきてない出てきてない。(笑)」
吉 井:「声だけ声だけ。(笑)」
高 任:「ところで、本当に気になったことが1つ。」
ラオウ:「なんでせう?(笑)」
高 任:「トラウマンのキャラクターごとに好感度が存在すると言うことは、トラウマンと悪の秘密結社の首領である主人公が手に手を取って、『こんな世界、どうでもいいや!』『それもそうね!』とか言いながら、愛の逃避行をかますというエンディングもあるのか?(一同悶絶)」
ラオウ:「……高任さん、それちょっと違う。」
吉 井:「ちょっとしか違わないんですかっ?(爆笑)」
ラオウ:「いや、高任さんたら、恐ろしいぐらいに世界征服一直線にプレイしたから。(笑)」
高 任:「言っただろう、僕は常に全力を尽くす男だと。(笑)」
吉 井:「洗脳が解けたトラウマンを、迷うことなく遠隔操作で自爆させようとしましたからね。いやあ、ご立派ご立派。(爆笑)」
ラオウ:「いたいけなクラスメイト(罪のない一般市民)を、迷うことなく殺人兵器に改造しようともしてたね。(笑)」
高 任:「何か変ですか?理想の実現には力が必要です。そう、力こそパワー!(一同爆笑)」
ラオウ:「この暑さで脳味噌腐っとんのか、アンタは?(笑)」
吉 井:「間違ってはいませんけどね…(笑)」
高 任:「へ?(自分が何を言ったか分かってません。)」
 
 力こそ正義……かな?何が言いたかったのやら…(謎)
 
吉 井:「しかし、ギャルゲーのようなエンディングがあるとしたら……やはり、世界を征服してはいけないのではないでしょうか?(爆笑)」
高 任:「(がらりと口調を変えて)…世界の半分を君に贈ろう。(一同大爆笑)」
ラオウ:「それじゃあ、ドラクエだよ。(笑)」
吉 井:「実は夢オチとか?(爆笑)」
高 任:「んー、じゃあ戦いに負けまくって、部下達に見捨てられた主人公に手が差しのべられて……そんなエンディング見たくねえっ!そんなの見るぐらいなら世界征服一直線じゃあっ!(爆笑)」
吉 井:「主人公は、悪の首領だからなあ…」
ラオウ:「まあ、後でゆっくりクリアしてください。」
高 任:「…まさかとは思うが、良きライバルとして戦い続ける関係のエンディングとか言ったら殺すよ、アンタ?(笑)」
ラオウ:「……」
吉 井:「何故黙ります?(笑)」
ラオウ:「はっはっはっ……」
高 任:「目を逸らして笑うな。(笑)」
ラオウ:「しかし、何のために世界征服を目論んでるんだろ?オープニングではただ単に悪の目的としか言ってないし。」
吉 井:「(聞こえよがしなひそひそ声で)…あからさまにごまかしてますね。」
高 任:「ごまかしてるな…だが、ここは敢えてごまかされてあげるのが人として正しい道かもしれない!(笑)」
吉 井:「では、世界征服の目的とは?」
高 任:「……世界征服の目的と言えば、そりゃもちろん世界平和のために決まっている。(爆笑)」
吉 井:「悪人ですか、実はトラウマンが悪人なんですかっ?」
ラオウ:「こらこら、ゲームの趣旨を曲解しないように。(笑)」
高 任:「だって普通なら、あのダブルナインの勇姿にうたれて『死を呼ぶ乙女達』の洗脳がどうにかなって……というのが自然でしょう?それが、適当に洗脳が解けていきなり正義のヒーローじゃおかしくないかなあ?」
吉 井:「そう言えば、主人公が『トラウマンが郷先生に洗脳されたか』とか言ってたな。(笑)」
高 任:「それと、戦いの最中に解ける洗脳って、役立たずなのでは?(爆笑)」
吉 井:「なるほど!郷先生は主人公を妨害する悪の手先なんですね。(笑)」
高 任:「そう考えるのが納得の世界標準でしょう。第一、このトラウマンって地水火風の自然の力を元に必殺技を繰り出してくるでしょ?それは間違いなく正義のヒーローっぽいですが。(爆笑)」
 
 正確には、天の光とか地水火風みたいですけど。
 
ラオウ:「いや、だから正義だというのに…」
高 任:「(にやりと笑って)……かかったな。(笑)」
ラオウ:「何がよ…?」
高 任:「忘れてないか?トラウマンは『ブラックフェロモンに改造されてる』んだぞ。とすると、ブラックフェロモンの根底には、熱い正義の血潮が流れていると断定して間違いはあるまい。(爆笑)」
吉 井:「高任さん、子供のあげあし取りみたいな事はやめましょうよ。(笑)」
ラオウ:「この男、ディベートの鬼だからな。(笑)」
高 任:「主人公は世界平和のために敢えて泥をかぶる覚悟をした正義の人なんだな、きっと。トラウマンがそれを妨害するのは、『謎の声』の持ち主率いるに郷先生に操られてのことに違いない。(爆笑)」
吉 井:「ああっ、なんか燃えるシチュエーションだ。」
ラオウ:「……違う、何か違う…」
高 任:「やっぱり郷先生は、悪の手先か。どうりで、いけすかん顔つきだと思ったわ。(一同爆笑)」
ラオウ:「アンタの趣味を暴走させるな、頼むから!」
高 任:「それで、戦いを通じてトラウマンが改心していくというのがスムーズなストーリー展開とは思わないですか?(笑)」
ラオウ:「誰に話しかけている?(笑)」
吉 井:「しかし……主人公率いるダークフェロモンは街を破壊しまくってますねえ、何が正義なんでしょう?(爆笑)」
高 任:「(悲しげに)……再生の前には、破壊が付き物だよジョニー。(爆笑)」
ラオウ:「アンタ、部屋の隅っこにピース缶爆弾とか転がってないだろうな?(一同大爆笑)」
 
 ないない、そんなもん。高任は手先が無器用だから……という問題でもないけど。(笑)
 ちなみに、ピース缶爆弾とは…かの有名な日本赤(以下略)とかが使用した爆弾。しかし、そんな言葉が出てくるとは、ラオウさんアンタって人は……(笑)
 
高 任:「……というわけで、僕にとって一番の見所は『ミラクルサイボーグ・99』だけみたいですが?(笑)」
ラオウ:「その割には、アンタノリノリでプレイしてたぞ。」
高 任:「やっぱり、男子たるもの世界征服は憧れだからな。(爆笑)」
ラオウ:「正義のために戦いたいとか言ってなかったか?」
高 任:「だから、世界征服が悪って決めつけるのはやめようよ。(笑)」
吉 井:「会話が延々とループしてますが?(笑)」
ラオウ:「(助けを求めるように)…吉井さんはどう思いました?」
吉 井:「愉快ゲーにしてはちょっと中途半端かも?」
ラオウ:「そうかなあ…結構楽しいゲームだと思うけど?」
高 任:「やはり、4人いるのに単独で戦うというのが間違っているのでは?大体名前に色がついている(緑とか)のは戦隊モノを意識しているのではないのか?」
 
 アケーナ(アメリカからの留学生でトラウマン3号)は綴りをローマ字読みすれば茜だし。
 
ラオウ:「いや、そんな真剣に語られてもね、お困りさんであって……」
高 任:「4人の女の子が協力して、合体技や友情パワーで怪人を倒すという可能性を封じ込めることに何か意味があったのだろうか?」
ラオウ:「いや、だからさ…」
高 任:「だとすると、このゲームは『燃え』としても『萌え』としても中途半端な失敗作としてか、俺には受け止められないぞ?何か間違ってますか、僕?」
吉 井:「このジャンルでは、ラオウさんに分が悪いよなあ…でも、多分高任さんは何か間違っていると思う。(笑)」
ラオウ:「わかってて、正論で責めるのは勘弁してください。」
高 任:「んじゃ、やめます。(笑)」
吉 井:「速っ、切り替え速すぎ。(笑)」
高 任:「……とすると、このゲームはちょっぴり露出の高い女の子が出てくるだけのゲームだな。愛の逃避行があるかどうか知らないが。(爆笑)」
 
 注・この後高任は、同人誌読みながら何回もプレイしました。
 どうやら、特定のキャラの好感度が高くてフラグがオンになっていると、思いっきりギャルゲーモードに突入するようです。(笑)その時の分岐は、日本征服に成功したか失敗したかで別れるようです。
 正義の味方と悪の首領の最強カップルとか(もちろん、女の子は主人公の正体を知りません)見たいのであれば、戦闘で一回でも負ければそのエンディングが見られます。
 
ラオウ:「もう少し、ましな言い方はないんですか?」
高 任:「じゃあ、オープニングだけのゲーム。(笑)」
吉 井:「高任君、それ酷くなってる。(笑)」
高 任:……全編を通じて、音楽はなかなか良かった。
ラオウ:「印象の薄い生徒の通信簿に、なんと書こうか迷ってる先生みたいなコメントは勘弁してください。(一同爆笑)」
 
 ちなみに高任の昔の通信簿には、決まって『協調性に欠ける』と書かれてましたが……まさに、三つ子の魂百までと言うところです。
 
ラオウ:「ところで高任さん、アンタ1人でゲームをプレイするときもああなのか?(笑)」
高 任:「何のことかね?」
吉 井:「『眼鏡かけた女の子ってどう思う?』の選択肢の事だと思いますが?
高 任:「大好きですっ!(一同大爆笑)」
ラオウ:「ないない、そんな選択…じゃなくてそうやってゼスチャー付けてプレイするのか?消費カロリー高そうだな。(笑)」
高 任:「……多分やってない、と思うにょ。(笑)」
吉 井:「最後の、『にょ』はなんですか、『にょ』は?チャンピオンに洗脳されてるんですか?(笑)」
 
 そりゃギャラリーがいれば、意識的に多少オーバーアクションかましますよね…でも静かにプレイしている自信ははっきり言ってないです。(笑)
 
高 任:「しかしなっとらんなこの質問は。そう答えたら、『眼鏡かけたまま変身してこい』。(大爆笑)」
ラオウ:「高任さん、ヒーローの正体がばれたらどうしようもないと思いますが?(笑)」
吉 井:「ああ、あの眼鏡は変装だったんですか?
ラオウ:「それ以外考えられませんやん。他の3人は全く素のままで変身しますけど。いきなり正体ばればれやって。(笑)」
高 任:「つまり何か…こいつは『エセ眼鏡娘』ってことですかい?(爆笑)」
吉 井:「(しみじみと)高任君の心の中で、またこのゲームの評価が下がっていってるねえ。(爆笑)」
ラオウ:「高任さん、アンタまともにゲームの評価をするつもりあるのか?」
高 任:「心配するなっ、俺はやるときには最高にやる男だっ!」
 
 最高に真面目か、最高に不真面目かはともかく。(笑)
 で、この眼鏡をかけたトラウマン1号なんですが、ラブラブモードに突入してると『主人公のためコンタクトにしようとします(それは全然主人公のためじゃないことをわかっていません)』。しかし、購入したコンタクトを踏んづけて割ってしまうという心憎い演出をかましてくれます。(ブラボー!)
 ですが、ラブラブエンディングだと『ばっちりコンタクト仕様に』仕上がってますのでご注意下さい。
 眼鏡娘が好きな人は、思いっきりトラウマン1号を叩きのめして、叩きのめして、その腐った根性をさらに叩きのめして、駄目押しにもう一度叩きのめして日本征服を成功させるのがよいでしょう。(笑)
 
ラオウ:「高任さん、これを対談として仕上げるならちゃんと全クリアして、注釈を付けなさいよ。それはやっぱり最低限の礼儀だと思うし。」
高 任:「ふっ、俺は『レンズの向こう側』でさえ、クリアした男だぞ。その点に抜かりはない……多分。(笑)」
吉 井:「『レンズの向こう側』か……そう言えばあの対談のノーカットバージョンって残ってないの?(笑)」
ラオウ:「それは絶対にやめといた方が。(汗)」
高 任:「個人的には『Air』のノーカットバージョンを……
吉 井:「HP管理者として拒否します。あれは間違いなく『誰彼』より危険です。(爆笑)」
 
ラオウ:「で、評価はどうします?」
高 任:「ラオウさんはともかく、僕と吉井さんがあまりやりこんでない状況だから、この場では保留しといた方がいいのでは?最初はクソでクソでたまらなかったゲームが、実はブラボーだったというのは、たまにありますし。(笑)」
吉 井:「では、ファーストインプレッションという感じで、意見を述べるのはどうでしょう?」
高 任:「なるほど、第一印象というのはゲームを語る上で避けては通れないし、たまにはそういうのも新鮮でいいかも?」
ラオウ:「私はそれなりにプレイしてますが、面白いのでお勧めです。いろんなアイテムを組み合わせて、新しい怪人を作り出す楽しみや、随所にちりばめられたお約束を楽しめるゲームですし。個人的にはS先生がデザインしたキャラクターも可愛いですし。(笑)ただ、戦闘シーンのゲームアビリティが悪すぎるのが唯一の欠点かと。そこさえなければ文句無しなんですけどね。」
吉 井:「今のところ中途半端なゲームとしか…ただ、アルバムモードがほとんど埋まってないと言うことは、見ていないイベントがあるはずなのでそこがポイントかと。しかし、印象としては、繰り返して楽しめるゲームとは言い難い気がします。」
高 任:「……断言します。このゲームは、多分眼鏡娘がろくな扱いをされていないと言うことを。(爆笑)」
ラオウ:「時に高任さん、やはりエンディングで眼鏡を外して現れたりするのはいかんのか?
高 任:「やっぱり、そんなオチかぁっ!(怒)」
ラオウ:「それだけで評価するのは勘弁するように。(笑)ちゃんと1つのゲームとして評価してね。君の良心を信じているよ、僕は。(笑)」
高 任:「……へいへい。」
吉 井:「(部屋の中を見渡しながら)高任君の良心…?(爆笑)」
高 任:「あ、そういうことするんですか?(笑)」
 
 
 ……高任です。
 この対談を書き上げている現在、ほぼ全部クリアしてます。(笑)
 確かにラオウさんの言うとおり、やりこみ甲斐のあるゲームです。全部で8話構成なのですが、トラウマン1号から4号までが登場する部分を前半だとすると、後半部分はそれまでの主人公の行動に応じて(女の子の好感度も含む)違ったストーリー展開が為されます。一周目をクリアすると、テキストスキップが使用可能になるので、戦闘シーン以外はあまりうざったさは感じません。
 もちろん、後半部分は分岐が始まって違うイベントが起こるため、中だるみはおきにくい構成になってます。
 簡単に言うと、女の子を誰も相手にしなかった分岐をはじめとして、トラウマン1号から4号の分岐、対談には出てこなかったもう1人の女の子の分岐のストーリーが展開されるわけですから、結構なシナリオ数があります。
 高任は最初のプレイで日本征服を達成したので、対談の時は見ていませんでしたが、戦闘に負けて帰ってきた幹部(全部で4人。戦闘の度に選択)をお仕置き(穴に落とす)するなど、にやりとしてしまうお約束は結構多いです。
 まあ、眼鏡娘の処遇は抜きにして(笑)、それらを総合すると確かになかなか出来の良いゲームといえましょう。
 トラウマンの4人をはじめとして、主人公の部下達である幹部や電脳3姉妹等のキャラクターも、かぶることのない設定ですし……平たく言えば男性向けのそれらしい露出もツボは押さえてます。
 とすると、眼鏡娘は抜きにして(我ながらしつこい)、このゲームは秀作と言えるでしょう。
 でもね、熱血ヒーローモノをこよなく愛する高任としては、やっぱりオープニングのミラクルサイボーグ99で全編通して欲しかったです。シナリオの分岐次第では、3秒ぐらい出番がありますが……ってあんた死んだんと違うかったんかい!(でも許す。笑)
 愉快ゲーではありますが、やっぱりちょっと中途半端かな?と思います。ギャルゲーとして、そういうシナリオには期待しない方がいいですし、ヒーローモノとしても、ちょっと中途半端なので。(笑)
 大体ラブラブエンディングって、1人を除けば『そして戦いは続く』的な灰色決着ですし、そんな甘い感情を残した主人公なら、いつかは部下のクーデターで命を落とすでしょう。
 高任としては、やっぱり最終決戦を主人公とトラウマンの直接対決(恋人同士とかなら完璧ですね)の演出にして、ドラマティックなシナリオの中、まさに生きるか死ぬかの一大決戦にして欲しかったです。
 洒落ってのは、そこまでやってこその洒落なのでは?(笑)
 
 
 お買い得度…… 8
 操作性………… 4
 音楽…………… 9
 再プレイ度…… 9(ただし、全クリアした後はお腹一杯です。)
 コレクター度… 7(全ての組合わせを知りたい人なんかは、結構のめり込むでしょう。)
 絶対値評価…… 3
 
 ところで、ゲームの中で『謎の人物』が登場するんですが……本当に謎のままなんでしょうか?ひょっとすると、さらに20周ぐらいクリアしないと、正体があかされないのでしょうか?高任はそれが気がかりで気がかりで困ってます。
 ま、それはおいといて……このゲームでも眼鏡娘は虐待されてます。(笑)
 さあ、同志のみなさん、天を貫く言葉はただ1つです!
 『何故、外す!』
 ……この言葉を胸に、高任は今日も戦っております。(笑)
 

前のページに戻る