今回のお題・・・『フォトジェニック』(PC98/PS/SS)
 PCに始まり、PS、SSと発売されたゲーム。写真がテーマになっているだけに緻密に描き込まれたグラフィックはもちろんのこと、サウンド、シナリオともに優秀なゲームで1997年5月にPC版、12月にPS版、98年1月にSS版が発売された。
 
 
 
ラオウ「んー、すいません遅くなりまして・・・」
高 任「んじゃ、ラオウさんも来たことだし早速対談始めますか。」
吉 井「・・・せめて挨拶ぐらいしようよ・・・それにラオウさんもちょっと休憩したいいだろうし・・・。」
ラオウ「高任さんは基本的に体育会系だからなあ・・・でもまあ、良かったですね冬コミのついでとは言えまた再会できて・・。」
吉 井「来月から対談はどうなるんだろう?(笑)」
高 任「・・・何故ミーを見るんですか?(笑)」
ラオウ「俺ってあんな事しゃべりましたか?いや、ホームページ見たんですけど。」
吉 井「・・・人の記憶って曖昧ですよねえ。(笑)」
 少なくとも録音テープよりは曖昧である。
高 任「大事なのは過去ではなくて未来だとののみも言ってるじゃあないですか!」
 脱線。
高 任「・・・と言うわけで、今月のお題一本目は『フォトジェニック』です!」
 がたあっ。
ラオウ「ちょっ、ちょっと待てえ!ディアブロ2やなかったんか?」
吉 井「いや、今月の他のお題って『AIR』と『がんぱれ(続き)』でしょ?やはり、1つは眼鏡っ娘テイストを・・・」
ラオウ「・・・ボクカエル・・。」
高 任「ああっ、ラオウさん!大丈夫!今月はネイチャーな眼鏡ワールドに引きずり込んだりしないから・・(笑)」
ラオウ「・・・言っておくが、その手の不思議空間が発生したら俺は対談から外れてゲームをし始めるからな。」
二 人「もちろんですとも!」
 (注・先月の眼鏡ワールドは一応大幅に削除されております。実際は延々と眼鏡ワールドが展開され続けていたのである。)
 
高 任「このゲームには深い想い出がありましてねえ・・・」
吉 井「たっ、高任君・・・ひょっとして・・。」
高 任「・・そう、あれは晩秋の金曜、平成9年11月21日の夜のことでした。当時学生だった僕の部屋の電話が鳴りだしたのは・・・」
ラオウ「・・・良くわからんが凄い記憶力だな。」
 以後回想シーン。
吉 井「高任君!『フォトジェニック』の無料配布本作ろう、8ページぐらいで。」
高 任「ああ、はまりましたか。おもしろいでしょ?」
吉 井「明後日の日曜日に友人がイベントにでてるからそこで配ろう!このゲームを広く世の中に知らしめなければ!」
高 任「明後日っ!また急な話ですね。」
吉 井「大丈夫!俺2ページ描くから後よろしく!」
 がちゃっ。つーつーつー・・・
高 任「・・・はいっ?」
 回想終了
ラオウ「土外道男(どげ・みちお*1)も真っ青な外道っぷりですね。(笑)」
 (注・そういう主人公のゲームが昔あったのだ。その名は『外道教師』)
高 任「また、日本全国で四千人ぐらいしかわからないようなネタを・・。」
吉 井「そのうちの三人が今ここに集結!(爆笑)」
ラオウ「・・・で、間に合ったんですか?」
吉 井「ああっ、話がそれていない!(笑)」
高 任「不思議なことに、一番最後にあがったのが吉井さんの原稿だったという・・」
ラオウ「・・・なるほど。お似合いのサークルですね。(笑)」
高 任「失礼な!私は少なくとも人に頼まれて一旦承諾した原稿をおとしたり、遅れたりしたことは一度だってないっ!」
 よっぽどこの発言の方が吉井氏に対して失礼である。・・・ついでに自分の原稿をおとしまくるのもいかがなものかなどという突っ込みは不許可である。
吉 井「高任君!時間もないことだしとっとと対談しよう!今すぐに!」
ラオウ「・・・何かごまかそうとしてませんか?(笑)」
高 任「実はその時の原稿がここにあったりする。(笑)」
吉 井「あるのかっ?!」
 当時の対談とか読んでみると『こみっくロード』とかでてきていて話がかなり脱線。
 
高 任「結局3人ともPC版でプレイしたんだね。」
ラオウ「だって、PCが一番早くでたから・・確か5月。まあ、最初から移植する予定だったらしいけど」
吉 井「プレステ版も少しだけプレイしてるよ。と言っても高任君に勧められてだけど・・。まあ、それだけの価値はあったね。(笑)」
高 任「オープニングを見てあれだけ心が動かされたのは久しぶりだったよ。その威力、アブフレックス3台分!(爆笑)」
 (注・最近後継機が登場しました。興味のある人はテレコンを見よう。)
ラオウ「高任さんに見せて貰ったけどあれは笑えた。あの気合いの入ったグラフィックに目を奪われた瞬間あのヴォーカルだろ・・・まいったよ。」
吉 井「曲とヴォーカルのミスマッチもあそこまでいけば芸術だなあ。」
高 任「曲は悪くない・・・歌っている人が悪いわけでもないけど・・(笑)」
吉 井「でも、あれって歌ってる人が歌詞をつけたらしいがここは黙っておこう。」
高 任「言ってるやないですか!(笑)」
ラオウ「そう言えばBGMも何かアレンジされてなかった?」
高 任「されてた・・・個人的にはPC版の曲が好き。声のあるなしにはあんまり興味が無いからPC版の方がゲームとしてもバランスが良かったかも?まあ、サブキャラとのグラフィック付きエンドがあるのが救いかな・・。」
ラオウ「んー・・俺はちょっとわからない。」
吉 井「しかし、このゲームってギャルゲーに分類されるんですかね?」
高 任「・・・多分。」
吉 井「このゲームって妙に清潔でしょ?原画はともかくとして。」
ラオウ「・・ああ、言いたいことはわかります。」
高 任「多分目に映るモノ以外の・・・人間としてのひたむきさとか優しさとかをも含めての被写体を描きたかったんだろうなあ・・。」
ラオウ「・・・また高任さんが遠いところへ旅立とうとしている。(笑)」
吉 井「何が優しさだ・・」
高 任「何かいいたげですね」
吉 井「それが、まみたんを見捨てた男の言う台詞かあっ!?」
高 任「俺は黒鈴音派だからいいの。だってあそこまで育ててきた両親の愛情をないがしろにするような台詞なんか僕にはとてもとても・・・。」
吉 井「現実世界におけるバランス感覚をゲームの中に持ち込まないように。」
高 任「俺はクールな男なのさ・・(笑)」
ラオウ「・・・さっきから気になってたんだけど、二人とも時々しゃべりが変。」
吉 井「多分、さっきまでやってたゲームの影響だと・・・」
高 任「アメリカナイズされたジョニーが日米関係を悪化させかねんしゃべりをしていたのさ!ハッハアッ!」
ラオウ「や、まあ・・いいんだけど・・。」
吉 井「ま、それはともかく・・・今月はもう少し内容について対談しましょう。」
高 任「何故?」
吉 井「だって、先月のは・・・結局何も語ってないから。」
ラオウ「吉井さん・・・それは禁句。(笑)」
高 任「(マイクに向かって)えー・・このゲームは風景写真家の主人公が・・」
吉 井「高任君・・・悪いけど馬鹿みたいだよ。(笑)」
ラオウ「いや、『みたい』じゃなくて馬鹿そのもの。(笑)」
 一体私にどうしろと?
 
 フリーの風景カメラマンである主人公が、日頃お世話になっている雑誌の編集長から10代(?)の少女を被写体とした『ミス・フォトジェニックコンテスト』へ参加するように勧められるとこからゲームが始まります。
 被写体として出会う少女は3人。
 レンズを通して少女達の成長を見守るうちに、その距離感が曖昧になっていく自分に気がつく主人公。
 自分の撮影技術、女の子の好感度、コンテストの結果等によってエンディングが変化するマルチシナリオ・マルチエンディングのゲームです。
 レンズ越しに何かを訴えてくるような少女のまなざしに貴方はどう反応するのでしょうか?
 
高 任「・・・という内容を途中にのっけておけばいいのか?」
吉 井「歯の浮くような台詞をすらすらと良く話せますね・・・。」
ラオウ「カメラの場合、フレーム越しって表現を使うんじゃないの?何故レンズ?」  
高 任「『不っ思議しっぎ、摩っ訶不思議どぅーわぁ・・』」
ラオウ「しまった!自ら眼鏡空間を招き寄せるという墓穴を!(爆笑)」
吉 井「・・・だーかーらー・・そういう訳わかんないギャグは勘弁・・。(笑)」
高 任「某宇宙刑事の不思議ソング・・・知らない?」
ラオウ「マクー空間に引きずり込めえ・・」
高 任「『ばにぃはんたあ零』のうさぎ空間の元ネタっすよ?(笑)」
吉 井「いや、知ってるけど・・世間的にもう少し一般的なネタを・・。」
 確かに・・・若い人には訳わかんないか。(笑)
吉 井「(気を取り直して)・・しかし、このゲームって行動限界(注)とかがあって最初のうちは結構厳しいですよね?」
 (注・体力みたいなもので、場所を移動したり何かをする毎に消費する。初期値は5・・ちなみに訓練の種類によってこの値は増減する。行く事のできる場所は20以上あるので誰とも出会わないうちに休日が終わることもある。)
高 任「初めてプレイしたとき、何も考えずに訓練していて家から外に出たら一日終了!ってな感じでした。主人公無茶苦茶ひ弱。(笑)」
ラオウ「・・・行動限界?」
吉 井「なんですか?その、まるで初めて聞きましたというような受け答えは?」
ラオウ「いやあ・・このゲームのプログラムって結構単純だったから、厳しいとか言われても何のことかさっぱり。(笑)」
高 任「・・・そう言えばラオウさんのセーブデータで4月の頭なのに行動限界値が40あったのを見せてもらったような気が・・・(笑)」
ラオウ「気の利いたプログラムなら、理論上限値チェックとかが入ってるんだけどこのゲームは入ってないからしたい放題でらっくらくー!」
吉 井「らっくらくー・・って解析するのが面倒でしょ?」
ラオウ「んー?プログラムの解析って楽しいから別に。」
 ・・・そういう人なのである。
 
高 任「二人とも知らないかもしれないけど、PS版だと写真がきちんと写る確率が無茶苦茶厳しい。」
吉 井「あれ?俺失敗したこと無いけど?」
ラオウ「ほへ?・・・写真って失敗したりするの?ああ・・夜の写真なのにノーマルフィルム使ったとかはおいといて・・。」
高 任「人物・風景両方の写真技術が最大でも失敗するときが・・・っていうか、好感度が低いとまず失敗します。」
ラオウ「うそおっ!だってあのゲームの好感度って『好きな女の子設定』で上限値リミッターがかかってるのに・・。」
 (注)このゲームでは自分で『好きな女の子』を設定できます。その設定をしないとおこらないイベントとかもあったりして結構新鮮。
高 任「そこらのプログラムは知らんけど、少なくともPS版のガイドブックにはそんな記述は一行もなかったな。(笑)」
吉 井「つまり、PC版では可能だった3人の女の子のイベントと写真を総ざらえしていくようなプレイは無理っちゅうことですか?」
高 任「はっはっはっ!何を隠そう僕は8月以前の写真を成功させたことがない!フィルムの無駄遣いもいいとこ。せっかく血の結晶の貴重なフィルムなのに。」
ラオウ「まさに血の結晶。(笑)」
高 任「お客さん・・血が黄色いですよ。(笑)」
 (注)このゲームでは写真を撮るだめにフィルムが必要となるんですが、金を稼ぐために働こうとすると写真技術や行動限界値が減少するのでちょっと難しい。でそんな風にもたもたしているとイベントがおこらなくなるのだ。
 そこらの絶妙なゲームバランス調整となっているのが、駅をうろうろしているとランダムででてくる献血車の存在である。3回の献血でフィルムが1本貰えるのである。(笑)つまり行動限界値を上げるだけ上げて余った時間を献血車探しに燃えるのが正しいプレイスタイルだと思われます。(笑)
吉 井「黄色い血?」
高 任「戦後しばらくの日本では献血なんつーものが無くて、本当に血を売ってたんですよ。毎日のように血を売る人の血液は中身がすかすかでしてね、(笑)そういうのを『黄色い血』って医療関係者が呼んでたんです。」
ラオウ「そんな血液を輸血しても意味ないし・・」
吉 井「はあ、なるほど。そういや高任君ゲームの中の献血回数最大を目指すとか言ってたけど結局一年で献血何回できたの?」
高 任「セーブ・ロード無しで74回だったかな。」
ラオウ「・・・既に血は透明?(笑)」
吉 井「まさか主人公がひ弱なのはこのせい?」
高 任「ん?でも200位なら5日あれば充分快復するとか聞いたことがあるし・・・理論上では一年でそのぐらいは・・」
ラオウ「それはあかんでしょう。(笑)」
吉 井「今の規定は1年で1200ですもんね。その十倍以上抜いてどうしますか?」
高 任「(笑)・・・あ、でも60回献血するとおまけサウンドモードが利用できるようになる。」
ラオウ「んなもんシステムデータのフラグをオンにすりゃ終わり・・・なんだけど実は私もやりました。(笑)」
吉 井「むなしくなかったですか?」
高 任「45回を越えると受付のお姉さんに『貴方このゲームを捨ててますね!』とか言われるんですが、その時かなりむなしくなりました。」
ラオウ「ちなみに60回目でファンファーレとともにノーマルフィルムと高感度フィルムを10本(?)ずつ貰えるけど既に使い道ねえって。(笑)」
高 任「一人一人の写真って14種類ぐらいですからね・・・。」
吉 井「しかも冬になるとまみたんは撮影できないし・・・」
ラオウ「・・・さっきからやけにまみたんにこだわりますね?」
高 任「吉井さんはあの『明るいけど実は心臓がぽんこつ』という黄金パターンにどっかりとはまっちゃったらしいですから。(笑)」
吉 井「ちなみに人気投票ではまみたんが過半数を超えてぶっちぎりの一位です!」
 (注)一位、桜井愛美:54%、二位、織原いずみ:25%、三位、北条綾乃:20%、その他1%(笑)・・・(ガイドブックより)
高 任「・・・やっぱりヒロイン3人衆は凄いな・・。」
ラオウ「その他の女の子も一応4人いるのに1%か。(笑)」
吉 井「まあ、イベント無いですから・・。」
高 任「イベントありますよ!・・ただCGはないですけど。」
ラオウ「御子神鈴音(みこがみ・りんね)にはあるよ?」
高 任「だって彼女はこのゲームの真のヒロインだから!(笑)」
吉 井「高任君、誤解を招くような発言をしないように。(笑)」
ラオウ「いや、確かに鈴音がヒロインだな、うむ。」
吉 井「ええっ?!」
高 任「世間一般ではどうかしらんが、少なくともこの場所では我々が多数ですな。」
吉 井「いや、数が多いからと言って大きな顔をするのは間違っていると思う・・ええ、間違ってるよ!(笑)」
 むく・・・がさごそがさごそ。
ラオウ「・・・?高任さん、どうしたの?」
高 任「え?鏡を探してるんだけど・・・」
 
 3人でガイドブックのファンクラブ通信のページをしばらく読む。
吉 井「なんだあっ?この、声が『小森まなみ』だから好き!ってのは?」
高 任「同意見多数とか書いてあるね。(笑)」
ラオウ「このゲームってPC版で人気投票した方がいいんじゃないのか?」
吉 井「確かにヒロイン三人が『小森まなみ』・『岩男潤子』・『笠原弘子』なんつーそうそうたるメンバーだしなあ。」
ラオウ「声優はあんまり知らない。」
高 任「同じく・・・でもこの3人は知ってる。」
吉 井「でも、三人の中でおまけモードの声とか全部まみたんがしゃべってるだろ?つまり、まみたんがこのゲームのヒロインなんだよ。うん、そうに違いない。(笑)」
高 任「吉井さんは確かいずみが2番目にお気に入りだからワン・ツーフィニッシュですね。(意味不明)」
ラオウ「・・・この、その他の1%の内訳はないの?(笑)」
高 任「無い。でも一応鈴音が一番多かったらしいけど?」
ラオウ「・・・むう。」
高 任「僕なんか黒鈴音・理路・睦香の順番の全てがこの1%の中に!(爆笑)」
吉 井「ヒロイン完全に無視ですか?」
高 任「だからこのゲームのヒロインって鈴音だってば。だってこのゲームのテーマって『見守る愛』だもん。(笑)」
ラオウ「その根拠のないテーマは一体?」
吉 井「いや、それはともかく高任君、いずみはどうしたの?唯一の眼鏡娘だよ?」
高 任「・・・下から2番目。」
吉 井「一番下は聞かない方が幸せなんだろうなあ・・。」
高 任「ここで語られている『まみたんの好きなところ』が僕にとってほとんど悪影響を及ぼしてるから。(笑)」
ラオウ「確かに俺も『ばいにゃん。』とか言われたくはないぞ。」
高 任「というか、『ノンノン、ま・み・た・ん』とか実際に言われたら瞬殺してしまうかもしれん。(笑)」
吉 井「高任君、あんた人の血は流れてるか?」
高 任「黄色でよければ。(笑)」
ラオウ「さっきから気になってるんだが・・・黒鈴音ってことは白鈴音とか灰色鈴音には愛着がないのか?」
高 任「何ですか、その灰色鈴音ってのは?(笑)」
ラオウ「いや、黒と白が融合するわけだから・・・。」
吉 井「エルキュール・ポアロですか・・・そういや、ノンノンとか言うし(爆笑)」
 ポアロは言うけど、鈴音はそんなこと言いません。(怒)
ラオウ「しかし高任さんの順番を聞いてると、気の強そうな女の子に固まってますね。」
高 任「基本的に芯の弱そうなキャラ嫌い。(笑)
ラオウ「眼鏡娘でも?(笑)」
高 任「眼鏡娘でもだっ!(爆笑)・・・というか眼鏡娘だけに『可愛さあまって憎さ100倍』状態になるかもしれない。」
吉 井「じゃあ、理路あたりが眼鏡かけてたら?」
高 任「この物語の真のヒロインは理路だよ!間違いないね!(爆笑)」
ラオウ「た、高任さん!あんた先月と言ってることが全然違うぞ!(笑)」
高 任「っていうのはまあ、冗談だけど・・。いや、冗談だってば。」
吉 井「本当に?」
高 任「本当です。だって理路との間にはテーマがないもの。さすがに自分のお気に入りであることとそこらは混同しないよ。(笑)」
ラオウ「・・・お気に入りではあるんだな?」
 どうでもいいが、ラオウさんさっきから眼鏡ワールドを自ら展開させている。
吉 井「しかし、このゲームのヒロインって主人公と親しくなっていくにつれて、本当に気がつかないぐらい少しずつ態度や表情が変化するけど、単純に頬染めるより芸が細かいよね。」
高 任「ん、そーだったっけ?なんかいつ会話してもぎくしゃくとした受け答えしかした記憶がないぞ。」
ラオウ「そら、高任さんは写真も撮らずに毎日教会に通ってたから。(爆笑)」
 教会に鈴音がいるのである。
高 任「あ?んなもん2月頃にちょろっと一枚とったら充分金賞がとれる。」
吉 井「いや高任さんの写真って絶対入賞すらしないと思う。(笑)」
ラオウ「愛情のかけらすらない。(爆笑)」
高 任「八方美人に愛想をふりまいてどうするの?」
 ゲームをクリアするのである。(笑)
吉 井「うわ、高任さんのプレステのデータ『鈴音』のアルバムしかそろってない!」
ラオウ「むう、何気に漢(おとこ)気にあふれた男よ。」
高 任「ん?だってPC版で全クリアしてるもの。」
 
高 任「そういえばまみたんについてやけどね?」
ラオウ「既に何気に『まみたん』って呼んでるところが・・・(笑)」
吉 井「だって声優さんと混同しちゃうから。」
高 任「なんかこのキャラって『猫グローブ』はめてるやん?」
吉 井「それは『まなみ』という名前のキャラに課せられた使命なんじゃよ。(爆笑)」
ラオウ「・・・い、いかん!つい笑ってしまったけど、それは無茶苦茶誤解を招きかねんとおもうぞ。大体『猫グローブはめたまなみ』なんて2・3人しかいない。」
高 任「い、いや、そう言う事じゃなくてだね、このキャラっていつも右手にはめてるのにどうしてオープニングでは左手にはめてるのかなーと思って。」
吉 井「え?」
ラオウ「・・・この男はどうしてそういう細かいところをチェックするかな。(笑)」
 TLS2のオープニングで『学期によって下駄箱の種類が違ってる!』などと騒いでいた男に言われたくはない。(笑)
 ちなみに、向かい合わせの下駄箱なのに同じ向きに扉が開いているのだ。
吉 井「・・・うわ、本当だ。左手にはめてる。」
ラオウ「・・・恐ろしい男よ。」
高 任「いや、だからさ・・・本来は両手装備なわけでしょ?なのにどうして右手しか使わないのかなって?」
ラオウ「あんなもん両手にはめてたら日常生活に支障がでるだろ。とは言え片手だけでもはめて生活するような人間とは関わり合いになりたくはないけど。(笑)」
吉 井「まみたんを悪く言うな。(笑)」
ラオウ「あくまで現実世界での意見です。」
高 任「(唐突に)謎は全て解けた!」
ラオウ「・・・見事に自己完結しやがったか。で、何よ?」
高 任「実は『まみたん』には・・・」
二 人「まみたんには?」
高 任「右手首にためらい傷があるねん。」
二 人「おいおいおいっ!」
高 任「いや、冗談です。だって『ヒマワリヒマワリ・・・』の時の写真では右手首なんて綺麗なもんですから。でも夏以降右手首は常にガードされてますけど(笑)」
ラオウ「しかしそれは危険なギャグだよ。・・・でも心臓のことといい、ためらい傷の1つや2つあってもおかしくはないかもしれない。」
吉 井「みんなが僕をいじめる・・・。」
ラオウ「仕方ないよ、それが『世界の選択』だから。(笑)」
吉 井「なにいっ、俺はいつの間にか世界に選択されていたのか?(爆笑)」
高 任「その話は後でゆっくりしましょう。」
 ・・・ちなみに『ガンパレード・マーチ』のネタである。
吉 井「ところで眼鏡娘には定番の台詞がこれにもあったよね?」
高 任「眼鏡のままが良いよ!(爆笑)」
ラオウ「・・・な、なんでこれだけで話が通じるんだ?」
 それが世界の選択だから。(笑)
高 任「でもウエディングドレスのときは絶対に眼鏡外すんだよな。(笑)」
吉 井「首尾一貫してませんよね・・・すいませんラオウさん、やめますので帰ってきてください。」
ラオウ「一瞬たりとも気がぬけない対談だ・・(笑)」
吉 井「ところでヒロインの1人『北条綾乃』について何も語ってない。」
高 任「一応3人の中では一番のお気に入りでシナリオも一番のお気に入り。というか、このキャラと上位三人がかなりの接戦。」
ラオウ「・・・このゲームの中では唯一色気があるかな。見た目とかじゃなくて写真やイベントでって事だけど・・・。」
吉 井「典型的なお嬢様で『冬の雨にうたれて主人公の家にやってくる』とか『お見合いを壊す』とかある種の方たちにはたまらないキャラでしょうね。」
高 任「個人的には人気投票で綾乃が一番になると思ってたけどなあ・・・。」
ラオウ「確かに思ってたほど票が集まってないね。全体の20%だから。」
高 任「わざとお見合いを傍観して、主人公の前にばっさりと髪を切って現れるイベントが好きだったなあ・・・。(笑)」
ラオウ「へ?」
高 任「ああ、多分クリアするのが一番面倒なんですよこのキャラ。確か1月31日を休日設定にしてないとイベントそのものがおこらない。必須イベントとかも結構やっかいでして。」
吉 井「僕も高任君に教えて貰いました。でも僕は『まみたん』を選びましたけど。(爆笑)」
ラオウ「・・・もしもし?」
吉 井「だってお見合いが嫌なら主人公の家に電話かけてくるまでもなく自分で断りゃいいでしょう?でも『まみたんには主人公が必要』なんだから!(笑)」
ラオウ「・・・やっぱりこの二人って似たもの同士だ。(笑)」
高 任「・・・さて、そろそろ締めに入りますか?なんせまだ2つ残ってるし、明日はコミケだし。(笑)」
吉 井「いやあ、落ちると結構暇ですね。」
ラオウ「・・・普通搬入作業以外は暇でしょう?ちゃんと入稿すませてたら。」
高 任「時間の許す限りコピー本とか作りたいから。(笑)
吉 井「あの充実感がたまらない。(笑)」
ラオウ「・・・はあ・・。」
 
高 任「このゲームはおすすめです。でもPC版はウインドウズでは確かでてないのでもう無理でしょう。PS版かSS版でやるしかありません。とにかく気合いの入ってるゲームです。」
吉 井「僕もおすすめします。ただちょっと時間がかかるのが難点ですけど・・・。みんなでまみたんと幸せになりましょう!(笑)」
ラオウ「世間的には大ブレイクしていなかったようですが、珍しく私もおすすめできるゲームです。ただ、吉井さんの言うとおりゲーム展開がちょっとたるいのが唯一最大の欠点なのでその点は注意してください。」
 
 『フォトジェニック』
 お買い得度・・・・・9
 操作性・・・・・・・4(慣れるまではちょっと)
 音楽・・・・・・・・7から10(ゲーム機もしくは個人の環境による)
 再プレイ度・・・・・5(一度満足すると次のプレイは・・?) 
 シナリオ・・・・・・8(どれか1つはお気に入りが見つかると思います)
 絶対値評価・・・・・4(最高値の5には後一息。)
 
 
 さわやかな風を感じさせるゲームです。
 ただ、時間がかかるというか、固定イベントなもので主人公が無為に時間を過ごす羽目になるのがちょっと多すぎるところが難点。
 全体を通しての出来は最上位にランクできますが、現在では中古で探すしかないかもしれません。中古市場そのものが(違法?)なので大きな声では言えませんが1000円も出せば手に入ります。
 ちなみに私はまだPC版でプレイできますけど。(笑)

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