お題…『THE恋愛シミュレーション〜私におまカフェ〜』(SIMPLE2000シリーズVOL19)(PS)
『こうして家族揃って旅行に出かけるなんてこれが最後だろうな』……後方へと流れていく景色を追いながら呟く主人公(名前はプレイヤーの任意)。
それは、背後からのタンクローリーの激突によって最も悲劇的な形で現実となる。
『父さんっ!母さんっ!』
衝突の衝撃で奇跡的に車外に投げ出された主人公の目の前で父と母は炎に包まれ……主人公の高3のゴールデンウイークは幕を閉じた。
父と母が残したものは拭いがたい哀しみと……喫茶店。(以下略)
なんか、タイトルを目にしただけで腰砕けになってしまいそうですが(笑)、中身はさらに4倍ほど腰砕けです。
しかし、2000円でも高かったか…という苦い思いと、プレイ中口元が緩まざるを得ないバカゲーテイストが絶妙にブレンドされて、ユーザーの視点をすこーし変化させてみると、これはこれでなかなか味わい深い作品です。
ええ、2000円出して購入する価値は充分あると思えるほどに。(バカゲー愛好家か、心の余裕のある方に限る)
寄せられた(知人にかき集めて貰ったともいう)情報によると、最初のタイトル案は『恋〇喫茶〜私におまカフェ〜』だったとか。
その18禁なタイトルがついたままなら、バカゲーとしてさらなる飛躍が遂げられていただろうに惜しい。(笑)
…って言うか、一般ゲームのタイトルで『〇愛喫茶』はまずいだろ、『恋〇喫茶』は。(笑)
高 任:「……」
ラオウ:「どうしました?」
高 任:「いや、今月は別にバカゲー強化月間なんかじゃないんだけど、そうとしか思えないタイムリーなチョイスに(一同大爆笑)」
ラオウ:「『妹でいこう!』はバカゲーじゃないぞ」
吉 井:「そういや今月の対談は珍しく高任君の息がかかってませんね」
ラオウ:「え、このゲームって純粋に吉井さんの提案だったんですか?」
吉 井:「ええ、なんというか……プロローグを見た瞬間に『是非このゲームは対談せねば!』と思いまして(笑)」
高 任:「気持ちは分かります……ああ、このゲームさえなければ、『妹でいこう!』もなかなか楽しいバカゲーだったんですが、これとセットではいかんせん相手が悪すぎます(大爆笑)」
ラオウ:「いや、これはともかく『妹でいこう!』はバカゲーじゃないって(笑)」
高 任:「まあ、それはおいとけ(笑)」
ラオウ:「いや、誤解はその場で解いておかないと……」
吉 井:「えー、このゲームは初っぱなの設定からして嘘っぱちでして(大爆笑)」
ラオウ:「ど、どーしたんですか吉井さん!吉井さんには珍しくシニカルな物言いですが、何かイヤな事でもあったんですか(笑)」
吉 井:「いや、この前高任君にも話したんですが、喫茶店……というか食べ物の店を経営するにあたって資格を取るためには高校を卒業しなければいけない……なあんてこと言ってますが、実は17歳以上で資格が取れるんですけど、高校生は不可なんです」
ラオウ:「……って事は?」
吉 井:「主人公は別に高校を卒業する必要なんか無いんですよ……って言うか、すぐに学校やめて資格を取得すれば全く問題なしです……もちろん、店の経営云々の問題はあるんですが」
ラオウ:「……はあ、なるほど」
高 任:「吉井さん、多分幼なじみのほのかは、主人公とラブラブな学校生活をおくりたかったんですよ。だからこんな嘘を……えーと、『同級生2』の洋子のエンディングみたいな感じで(爆笑)」
ラオウ:「……う、洋子?」
高 任:「バイクに乗った……と言うか、エンディングで体育館裏に呼び出されて、『妊娠した…』と囁かれて強制エンディングに突入するアレだ(笑)」
ラオウ:「ああ、あれか……つーか、気付けよ主人公、とツッコミを入れたあれだね」
高 任:「同時攻略してたら……確か、友美と誰かが洋子より先だから強制終了確実ってワケでもないけど」
吉 井:「良く覚えてますね……って話を戻しますが、ほのかは人生の岐路に立たされて必死の主人公を計算高く冷静に見つめていたワケですか(爆笑)」
高 任:「しかも、自分が店を手伝うということで主人公に恩も売れますからね。考えてみれば、これほど自分を高く売れる機会はそうはないというか、主人公と急接近するためにほのか一世一代の大芝居をかましたってのが俺の推理です(一同大爆笑)」
ラオウ:「そ、そーなのか?」
高 任:「そこらへんは製作者ももちろん知っていて、このゲームの裏テーマは『恋する人間は何をするかわからない』ってところですかね?(一同大爆笑)」
吉 井:「……って、そこまでいくと随分穿った見方では?(笑)」
高 任:「だって、ほのかったら最初こそ『私は好きであなたの手伝いをしているの!』なんて事ほざいときながら、クリスマスのイベントで告白された後には、愛されてるという自信のせいか『誰のせいで受験失敗したと思ってるの?』なんて言ってますぜ(大爆笑)」
ラオウ:「人畜無害なフリして腹黒い乙女というわけですな……あなどれん(笑)」
高 任:「つーか、『水着姿を見られるの恥ずかしい…』とかぶっこいて、あの真っ赤な水着は何ですか?」
ラオウ:「サンバ・カーニバルの衣装より露出度高い(笑)」
吉 井:「というか、TLS初代の本多さんも真っ赤な水着でいきなり度肝を抜いてくれましたが……ほのかのは真っ赤な水着プラス大胆なカットプラス、少ない布地を何故そこまで追いつめるかってばかりにシースルー入りまくりですし(笑)」
高 任:「恋のためなら親でも茹でる(大爆笑)」
ラオウ:「そういえば、ほのかの実家はラーメン屋か(笑)」
吉 井:「ワケわかんないんですけど?」
高 任:「まーそれはさておき、ほのかのキャラって人間のイヤな部分がリアル過ぎです(一同大爆笑)」
ラオウ:「そこまで穿った見方をすれば確かにな(笑)」
高 任:「計算高いってんならともかく、ほのかってただ単に媚びてるだけとしか思えないじゃないですか」
ラオウ:「……高任さんの嫌いなタイプのキャラってのはわかるけど、そこまで言わんでも(笑)」
高 任:「嫌いなタイプのキャラというか、嫌いなタイプの人間というか……媚びるのと計算高いってのは違うんですよ(笑)」
吉 井:「えーと、僕は人生の酸いも甘いもかみ分けたわけではないのでそういう発言は遠慮しときます(笑)」
ラオウ:「大体、このゲームでツッこむべきところはもっと他に(笑)」
吉 井:「と言うか、プロローグの主人公は車の後部座席に座ってて、後ろから追突されたわけですよね?何がどうやって主人公だけ車外に投げ出されたというか、フロントガラスぶち割って飛び出たら普通死にますよね(大爆笑)」
ラオウ:「ん、実はオープンカーなんよ(笑)」
吉 井:「まあ、5台、6台と蹴散らしながら主人公の乗った車に激突したタンクローリーの運転手が、無傷でさっさと逃げ出したってのも凄いですが」
ラオウ:「んー、それは車重と車体の関係的にあり得ないことでも…」
高 任:「いや、艶子シナリオによると事故のショックで流れ出したガソリンに向かってこの運転手がタバコを投げ捨てたから炎上爆発したらしいです(笑)」
ラオウ:「それは間違いなく殺人だ(爆笑)」
高 任:「俺が裁判官なら、間違いなく殺意があったと判断します」
吉 井:「と言うか、タンクローリーみたいな特殊車両の運転手が身元不明ってことはあり得ないでしょう(笑)」
高 任:「プロローグで地上げがどうとか言ってたから、俺はてっきり主人公の両親は狙いすまして殺されたんだとばっかり思ってました(笑)」
吉 井:「……それって、めちゃめちゃ凄惨なゲームになりそうですね」
高 任:「いやあ、プロローグで両親が……って、間違いなく凄惨なゲームのプロローグですよ。調教モノとか……と、『瑠璃色の雪』はちょっと別口か」
吉 井:「あれって、そんなオープニングでしたっけ?」
高 任:「父親の事故死で、主人公が1人暮らしのため引っ越す…って感じですよ。まあ、父親が事故原因が明らかになるシナリオだけは、ちょいと暗めですけどね」
吉 井:「……良く覚えてるね」
高 任:「良いと思ったゲームと、激怒したゲームの内容は多分死ぬまで忘れません(一同大爆笑)」
ラオウ:「忘れた方が幸せなこともあるだろうに(笑)」
高 任:「時間が全てを解決する……なんて言いますけど、イヤな記憶って忘れられるもんですか?」
ラオウ:「そういう人間がいるかもしれないけど、俺には無理です(爆笑)」
吉 井:「こ、この二人に恨まれると後を引きそうだ……」
ラオウ:「それにしても、主人公の父親は格好いいですね……車内に閉じこめられた状態で、『母さんはもう死んでる』ですからね(爆笑)」
高 任:「じゃあ、オープンカーじゃないやん(笑)」
ラオウ:「……今ふと思ったんだけど、確か事故のショックで車体が歪んでてドアが開かなかったんだよね?」
吉 井:「ええ、何故か車外に投げ出された主人公が両親を助け出そうと…」
ラオウ:「真っ赤に灼けついたドアを開けようとして両手の皮がずるむけるような火傷をしたって事は、その場は既に炎上していたって事ですか?」
高 任:「爆発するから逃げろ……と、主人公が引き剥がされたって事はそうじゃないでしょうか?」
吉 井:「ガソリンだから、炎上爆発で間違いはないと思うんですが?」
ラオウ:「んーと…(頭をかきながら)…交通事故の現場でね、しかも周囲が炎上してる状況って事はごっつい騒音がしてる筈なんですが?」
吉 井:「……?」
高 任:「……ああ、なるほど(笑)」
吉 井:「何がなるほどなんです?」
高 任:「いや、その状況で車外の主人公に聞こえるぐらいの『俺も、もうダメだ……お前は生きてくれ』なんて大声を張り上げたわけでしょ?瀕死の状態にしては主人公のお父さんめちゃめちゃ元気ですやん(一同大爆笑)」
吉 井:「それは違います(きっぱり)」
ラオウ:「と、言いますと?」
吉 井:「この時点で、主人公の父親は多分そんな大きな怪我はしてなかったんですよ。でも、自分はレスキューでも来なければ脱出できそうにない、それなのに事態は一刻を争っている……このままだと主人公の命が危ないから、敢えてああ言ったんです。『お前は生きてくれ』と……親が子に対する無償の愛なんですこれは」
高 任:「……おお、確かに」
ラオウ:「ふう……俺の心は、親の愛さえもわからないぐらいに薄汚れてしまってるってわけですか(爆笑)」
高 任:「心が洗われるようです(笑)」
吉 井:「まあ、このゲームがバカゲーって事にかわりはないですけどね(一同大爆笑)」
高 任:「お、俺の知っている吉井さんはこんな黒い事を言う人じゃなかった…(笑)」
ラオウ:「墨に交われば黒くなると言うし(笑)」
高 任:「自分がもう一方の墨であるという自覚はないのか?(笑)」
ラオウ:「え、何で?」
高 任:「お前、さっき自分で薄汚れた心って言ったじゃないか!会話記録再生してみるか、コラァ!(笑)」
ラオウ:「確かにそう言ったよ」
高 任:「うむ、素直じゃないか」
ラオウ:「いや、だから薄汚れたって言っただろ?」
高 任:「は?」
ラオウ:「つまり高任さんが墨で、つきあい長いから俺はそれに交わって薄汚れちゃったの(一同大爆笑)」
高 任:「全部俺が元凶かいっ!(爆笑)」
ラオウ:「自覚無かったのか?」
吉 井:「ま、まあまあ二人とも……で、主人公の父親の死亡シーンがはっきりとでてこなかったので、ゲームの中で覆面をした謎のコーヒー好きの人物とか出てこないかなと思ったけど(笑)」
高 任:「あなたはまさか…父さんっ!(大爆笑)」
ラオウ:「それ、ゲームが明らかに違う(笑)」
吉 井:「まあ、ほのかのエンディングで両親の霊魂が登場しますけど(大爆笑)」
高 任:「何というか、ツッコミ所がありすぎて素晴らしいですよね(笑)」
吉 井:「謎の人物と言えば……ゆきと樋口さんですよね」
ラオウ:「ああ、いろんな意味で謎のキャラでしたね(笑)」
高 任:「ゆきはゆきで、現役女子高生のくせに(ぴー)でいろんなエンディングに顔を出してくるし、樋口さんは樋口さんで爽やか中年のフリして実はただのセクハラ親父のようだし(笑)」
吉 井:「まあ、いろんな意味で楽しめるゲームではないかと」
高 任:「ええ、主に製作者の意図しない部分で(爆笑)」
吉 井:「しかし、テキスト表示部分が漫画の吹き出しにみたいに変化するのを見て、『がんばれギンくん』を思い出しちゃったんですが(笑)」
高 任:「懐かしいですね…懐かしすぎていろんな意味で忘れちゃってますが(笑)」
ラオウ:「知りません(笑)」
高 任:「ミニゲームというか、1つ1つの競技に付いたサブタイトルがまた馬鹿なゲームで(爆笑)」
吉 井:「『俺とジャンプとメタンガス』とかありましたよね(笑)」
高 任:「そうそう……あれ?何か微妙に間違ってるような気が(笑)」
吉 井:「ゲームの内容自体はどうでもいいんですが(笑)」
ラオウ:「仲間はずれはいけないと思います(笑)」
吉 井:「確かにマニアックすぎて、読み手のみなさんが仲間はずれになっている可能性も高いし(笑)」
高 任:「じゃあ、話題を変えて……この主人公はある意味男の中の男ですね」
ラオウ:「ああ、いろんな意味で(笑)」
吉 井:「ウエイトレスの制服にかける情熱がただ者ではありません(爆笑)」
高 任:「『俺のために着てくれ!』とか、『俺が見たいんだ!』とか、きりりも言ってたが、これほどストレートな物言いのできる人間はそうはいないでしょう」
ラオウ:「んー、印象に残ってるのはサンバカーニバルのイベントで『お願いだから他の女の子は見ないで』っていうほのかのお願いに、『わかった、お前の尻だけ追いかける』っていう返答ですかね」
吉 井:「ゴーストスイーパーのヨコシマ君並みに男です」
高 任:「あの、『ちちしりふとももーっ!』のフレーズが懐かしい(笑)」
ラオウ:「ああいうキャラはもう二度とでてこないですかね……よほど巧みにキャラを作らないと、二番煎じって後ろ指さされるでしょうし」
高 任:「まーね…」
ラオウ:「で、吉井さん。最近は制服のお店巡りはしてるの?」
吉 井:「いや、特には……って、めちゃめちゃ誤解されそうな物言いは勘弁してください(笑)」
高 任:「……ああいう制服の食べ物屋って、やっぱりアンミラが先駆けって事になるんですか?」
吉 井:「さあ、どうなんですかね…」
ラオウ:「どうも良くわからないんですが、制服が可愛いから行くワケなんですか?」
吉 井:「いや、そんな真っ直ぐな質問をぶつけられても困るんですが(笑)」
高 任:「……HPを開設するとき、『これ書いて』って頼まれた自己紹介の欄に『好きな制服』とかあって途方に暮れましたよわたしゃ(爆笑)」
ちょいと脱線。
高 任:「何にしても、このゲームって凄いですよね(笑)」
ラオウ:「ああ、『凄い』という言葉が何の形容詞にかかるのかはわからないが、とにかく凄いな(大爆笑)」
吉 井:「『このゲーム最高だよ!』の『最高』という言葉と同じ使われ方ですか?」
高 任:「最高に素晴らしいなのか、最高にダメなのか……いやあ、日本語って奥ゆかしいねえ(一同大爆笑)」
ラオウ:「それって、奥ゆかしいって言うかな普通?」
高 任:「いや、それはともかくちょっと例がないでしょう……それまでの選択は全く関係なくて、ただ12月24日のイブに誰を誘うかだけでフラグが分岐する恋愛シュミレーションゲームなんて(笑)」
ラオウ:「……」
吉 井:「……はい?」
高 任:「ああ、どうやらこのゲームってプールに誰を誘うかとか、誰と一緒に文化祭を回るかなんて全くエンディングには関係ないんです。つまり、フラグ分岐はイブに誰を誘うかだけ(一同大爆笑)」
吉 井:「そ、そうだったの?」
ラオウ:「うわ、浮気したらフラグが潰れる某ゲームの製作者の爪の垢を煎じて呑ませてやりたいね(笑)」
高 任:「何というか、一問10点のクイズ番組で『最後の一問は1億点だあっ!』と司会者が叫ぶようなもんですからね(大爆笑)」
吉 井:「じゃあ何?散々ほのかに恥ずかしいコスプレとかさせておいて、肝心のイブにまろみに向かって『まろみ、オレはお前を愛している…』とか言って後の選択を間違えなければまろみエンディングになるの?」
高 任:「なっちゃうんですよ、これが(笑)」
ラオウ:「と、とんでもないゲームだな…」
高 任:「まあ、1プレイは2時間ぐらいだし……」
吉 井:「いや、それは速すぎ(笑)」
高 任:「喫茶店経営……という割には、そういう要素がつまってそーなのに、実はほとんど関係ないと言うのもかなりとんでもないですね(笑)」
ラオウ:「コーヒーと、メニュー、経営の研究と後は精々コーヒーのブレンドをせっせと試すだけでしょ?」
吉 井:「ウエイトレスの制服を変更したりもできますが経営には関係ないし(笑)」
高 任:「喫茶店の内装工事も、結局はエンディング直前じゃないとそれだけの資金がたまらないから関係ない……ひょっとしたら、キャラによっては内装でエンディング変わるのかなと思ったんですけど(笑)」
吉 井:「じゃあ、トゥルーエンドがあるのはほのかだけですか?」
高 任:「アレはちょっと盲点でしたね……幻の豆なんて、普通ブレンドにしませんよ(笑)」
ラオウ:「ちょっと待って」
高 任:「はい?」
ラオウ:「トゥルーエンドって何よ?」
吉 井:「……高任君、ラオウさんに教えてあげなかったの?」
高 任:「えーと……おお、龍騎の最終話で頭に血が昇ってたからすっかり忘れてました。あっはっはっ(笑)」
吉 井:「いや、あっはっはって…」
ラオウ:「ああ、この前のあの掲示板の書き込みですか……」
高 任:「んー、早い話ほのかに関してはコーヒーのブレンドに『幻の豆』を使っているかどうかでエンディングが変わってくるんです」
ラオウ:「ああ、そうなの……って、そんなあからさまなネタばれカマしていいんですかっ!?(爆笑)」
吉 井:「や、このゲームに関しては問題ないかと(笑)」
ラオウ:「それもそうか……って、ゲームの攻略らしき攻略と言えば、9月までに主人公のコーヒーレベルを一定以上にしておかないとかやねが登場してこないぐらいですか?」
吉 井:「にゃっふーん(一同大爆笑)」
ラオウ:「あ、あれは……どうにかならんかったのかな?」
高 任:「何言ってるんですかラオウさん。あのキャラは、バカゲーという事を除けば、このゲームで唯一笑えるシナリオじゃないですか!(大爆笑)」
ラオウ:「いや、確かにあのキャラのシナリオだけはこのゲームの中で異質だったけど……異質だったけどさ、ガンダムネタとかいいのかな?」
吉 井:「いきなり、『坊やだからさ』でしたし(笑)」
高 任:「そういや、『連邦の白い悪魔』とかもあったな(笑)」
吉 井:「エンディングの展開の速さは通常の3倍(笑)」
ラオウ:「3倍って、何が基準ですか?(笑)」
高 任:「どうでもいいが、ゲームやってないと絶対ワケわかんないでしょうね、この会話(笑)」
ラオウ:「何というか、あのキャラのシナリオだけ明らかに雰囲気違うんですよね……テキストというか、キャラ同士の会話なんかが」
高 任:「あれ?ラオウさん、ラオウさん。あのシナリオって、多分(ぴー)さんだよ?」
ラオウ:「え、(ぴー)さんってあの(ぴー)さん?」
高 任:「いや、エンディングのスタッフロール眺めてたらシナリオ担当が5人いて……その中の1人が(ぴー)さんで。だとすると、9割以上の確率であのシナリオは(ぴー)さんでしょう(笑)」
吉 井:「話が見えないんですが、知ってる人ですか?」
ラオウ:「いや、面識があるわけでは。ただ、某雑誌なんかでいつも楽しい記事を書く人だったモノだから忘れるはずも」
高 任:「『萌えという言葉が嫌いだ…』と公言してはばからなかったあの人が、よりによってこんなゲームのシナリオを担当するとは……その胸中を思いやると(笑)」
ラオウ:「お前また、失礼な想像をぶっこいてるな……ああ、でもそうか。何かそう言われると、いかにもあの人っぽいテキストだな(笑)」
吉 井:「にゃっふーんですか?(一同大爆笑)」
ラオウ:「いや、そうじゃなくて(笑)」
高 任:「何というか、このゲームの底流にあるプレイヤーへの媚びを、ギャグにすり替えて抵抗してるのがらしいといえばらしい(笑)」
ラオウ:「だから、その自分の想像を見てきたように口にするなって(爆笑)」
吉 井:「はあ、良くわかりませんがそのベクトルの違いがますますバカゲー度を高めちゃってるわけですか(笑)」
高 任:「さらりと失礼なことぬかしてますね(笑)」
ラオウ:「ところで、まろみのキャラは……ギャルゲーのキャラとしてはどうなんですかね?」
吉 井:「興奮すると鼻血を出す……だけならまだしも(笑)」
高 任:「鼻ティッシュがトレードマーク(笑)」
ラオウ:「なんか、『ふれあい』の遊穂を思い出してしまいましたよ(大爆笑)」
高 任:「そういや、声の感じがちょっと似てたな」
吉 井:「まろみも、声優さんを含めてもう手がつけられなかったですね(笑)」
高 任:「ユーザーに受けるか引かれるかはかなり微妙ですが(笑)」
ラオウ:「と言うか、このゲームのキャラはどうして鼻からティッシュを抜く音とか、コーヒーを飲む音とかの擬音を喋る?(大爆笑)」
高 任:「バカゲーだからに決まってるじゃないか(笑)」
吉 井:「そ、そこまではっきりと…」
高 任:「大体、ゲームの設定が馬鹿、キャラの設定が馬鹿、タイトルが馬鹿ときたら、シナリオの部分部分でどんなにシリアスなシーンを持ってきても馬鹿テイストを高めるスパイスにしかならないって(一同大爆笑)」
ラオウ:「馬鹿を連続すると反対に破壊力が落ちるからなあ。こういうゲームのシナリオを任されたら、それを念頭において覚悟を決めるしか(爆笑)」
吉 井:「なんか、この対談ってゲームをけなしているように思われるんでしょうね」
ラオウ:「それも仕方がないかも知れないけど、これが実際にプレイしてみたら楽しいのなんのって(爆笑)」
高 任:「ゲーム批評的には誉める部分を探すのが難しいほどなんですけどね……プレイヤーに楽しみを与えるという一点にのみ、このゲームの存在価値が(笑)」
吉 井:「……言葉で伝えられないってのが、もどかしいですね」
ラオウ:「ただ、ゲームとしては少し単調だけど」
吉 井:「イベント少ないですから……ただ、あのエンディングの馬鹿さ加減はそれを補ってあまりあると思うんですが」
ラオウ:「しかし……今思い出しても、エンディングは馬鹿ですよね(笑)」
高 任:「……って、どのエンディングが?」
ラオウ:「いや、基本的に全部馬鹿だろ(爆笑)」
吉 井:「それまでのシナリオがプロローグで、エンディングの中に起承転結がつまってる(一同大爆笑)」
高 任:「エンディングで今まで明かされなかった事実が提示されるのは良くあることですけども、あまりにも明されなさすぎだろ(大爆笑)」
吉 井:「きりりと艶子のエンディングは、じゃあこれまでのシナリオは何よ?って感じが特に強い(爆笑)」
ラオウ:「それでいて、喫茶店経営の話だからなのか、無理矢理綺麗なオチをつけようとしているのが、またバカゲーっぽくてなんとも」
高 任:「何せ、人生はコーヒーみたいなモノらしいし(大爆笑)」
吉 井:「なんか、エンディングそのモノが一種のハイセンスなギャグなのかと納得しそうになります(笑)」
ラオウ:「……きりりと艶子の二人がキャラ的には馬鹿度が落ちるんですけど、エンディングの馬鹿度、およびシナリオの急展開度はかなりのモノですね」
高 任:「あーまー、あの二人はキャラの性質上、多少は仕方ないかと……これだけのハードパンチャーが揃ってたら、『ゴキブリが嫌い』なんて個性じゃ笑いは取れませんし、『大人キャラ』の艶子は尚更(笑)」
ラオウ:「ハードパンチャーって、アンタ…(笑)」
吉 井:「でも、やっぱりこのゲームは面白い(爆笑)」
高 任:「しかし、俺ってコーヒーの名前ぐらいはともかく、詳しい事は全然分からないんで、やたらその手の情報がでてきても良くわからないんですけど?」
吉 井:「と、言いますと?」
高 任:「いや、コーヒー豆のハンドピックって…文脈から判断すると、不良豆を1つ1つより人間の手で分ける作業ですか?」
ラオウ:「ハンドピックは中学校レベルの英語だ。そのぐらいの単語を文脈から判断するなよ……情けない(大爆笑)」
高 任:「いやー、外国語は苦手で(笑)」
吉 井:「ま、まあ作業としてはその通りなんですけどね……ただ、この主人公『精々120粒に1粒の不良豆が混ざった程度の…』とかえらそうに言ってますけどね、確かコーヒー一杯に使うコーヒー豆は40粒程度です(笑)」
高 任:「え、喫茶店のコーヒーって一人一人別に作るんですか?」
吉 井:「ファミレスの作りおきのコーヒーじゃないって……いや、コーヒーの種類が一つや二つしかない喫茶店ならともかく、専門店だし」
高 任:「いや、だって、コーヒー豆をミルだかネルとかいう機械で挽くんでしょ?一人一人注文別にそれをやるんですか?」
ラオウ:「コーヒーのコの字も知らないくせに、何でそういう名前だけは知ってるかな(笑)」
吉 井:「ミルはともかくネルはドリップの1手法というか、フィルターの種類と言った方がわかりやすいか、個人で楽しむ分にはともかく商売には向かない……って、ラオウさんはコーヒー好きなんですか?」
ラオウ:「いや、こいつと違ってたまに飲みはするけど、精々コーヒーのコの字を知っているぐらいかと(笑)」
高 任:「ラオウさん、日本茶党だから」
ラオウ:「わかってるなら、用意しておけよ(笑)」
吉 井:「ラオウさん、今日はやけに高任君に絡みますね。何かあったんですか?」
ラオウ:「さっきの対談で散々絡まれた仕返しに決まってるじゃないですか(爆笑)」
高 任:「仕返しは小さな人間のすることだよ」
ラオウ:「なあに、たまには小さな人間に背丈を合わせてやらないと(笑)」
高 任:「……」
吉 井:「うわ、あの高任君が手玉に取られてる(笑)」
ラオウ:「この手のやり合いで俺に勝とうなんぞ10年速い」
高 任:「10年も経ったら柿の木に実が成るじゃないか(爆笑)」
ラオウ:「ワケのわからん切り返しをするな……って、話が逸れまくってますね(笑)」
高 任:「ふ、これが勝負に負けて試合に勝つと言うことだ」
ラオウ:「対談を脱線させたいんかいっ!(一同大爆笑)」
高 任:「いやあ、バカゲーに対して真面目に対談しても、それこそ馬鹿対談になるだけじゃないですか(笑)」
吉 井:「まあ、それはともかく(笑)……高任君が認識してるコーヒーのいれかたってどんな感じ?」
高 任:「えーと、豆を挽いた粉をフィルターに入れてお湯で抽出する……んですよね?」
ラオウ:「その説明が、コーヒーに全く関心を持っていないことを示してるな(笑)」
高 任:「香りは嫌いじゃないんですが……って、考えてみたら香りは拡散するから、お湯を使った時点でコーヒー本来の香りは失われるって事ですか?」
吉 井:「一時期はやった水出しコーヒーなんかはそれを最小限にしようとした動きで……でも、水で抽出するのは死ぬほど時間がかかるわけで、ますます商売には向きません(笑)」
ラオウ:「……な、何かやけに詳しいですね吉井さん。ひょっとして、将来喫茶店のマスターに、という野望でもあるんですか?(笑)」
高 任:「まさに、『私におまカフェ』を地でいくんですか?ウエイトレスの制服を自らデザインするとか」
吉 井:「制服云々は見て楽しむモノで、作って楽しむモノでは(笑)」
高 任:「ま、真っ直ぐな人だ(爆笑)」
ラオウ:「しかし、内容については語るほどのモノはないよね(笑)」
高 任:「内容はすかすかで、経営云々の戦略性は皆無、ギャルゲーとしての攻略もほぼ皆無……まあ、何があるかというと馬鹿テイストがあるだけで(爆笑)」
吉 井:「これって、文章にすると絶対誉め言葉じゃないんでしょうね……」
高 任:「バカゲーが人を選ぶのは確かですから……だから、『わかる人にはわかる』んじゃないでしょうか?(笑)」
ラオウ:「それはめちゃめちゃ無責任だ(笑)」
高 任:「にゃっふーん(大爆笑)」
ラオウ:「何の真似ですか?」
高 任:「いや、場を和ませようかと(笑)」
ラオウ:「これ以上和ませてどうします?(笑)」
吉 井:「他の人がどう思うかは知りませんけど、俺はこのゲームやってると何か幸せな気分になりますよ。『俺はここにいてもいいんだ!』って感じに(一同大爆笑)」
高 任:「そりゃ身体中の力が抜けるというか何というか(笑)」
ラオウ:「ゲーム的に見るべきところがないのにここまで楽しませてくれるというのは、ある意味凄い才能かも知れませんね」
高 任:「ユーザーの反発を受けるバカゲーと、ユーザーに好感を持たれるバカゲーの違いって微妙ですよね(笑)」
吉 井:「バカゲーの道は深いです(笑)」
ラオウ:「製作者がそれを意図してるかしてないかはともかく(笑)」
お買い得度…… 8(まあ、安いし)
音楽…………… 5
操作性………… 5
馬鹿……………10
絶対値評価…… 4
多分真面目に作ってはいるのでしょうけど、プロローグからして笑わせてくれます。
この、『一見製作者の意図しない方向でユーザーを笑わす』というのは、個人的にポイント高いです。
対談でも述べたようにゲーム性はほとんどありません。
しかし、いっつもいっつも対談でいろいろと言ってますが、高任も、吉井氏も、ラオウ氏も、『このゲームは楽しめたかどうか』を最重要視します。
楽しめたんですよ、これが。(笑)
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