昨年の晩秋頃(だったはず…)。
 
知 人:『なあ高任さん、面白いカフェが出来たらしいんだが』
高 任:「もう、ガ〇ダムカフェとか出来る時点で、アイデア的にも末期症状だと思うんだが」
知 人:『……様々なストレスにさらされる現代社会人を優しくいやす事を目的としてできたらしく…』
高 任:「……で?」
知 人:『現代社会ってさ、結局、最初からそれなりの状況が与えられているというか、あるところから、何かを失う恐怖にさらされ続けるわけだよね。まあ、言ってみればマイナスされるだけの、評価方式の実現化というか』
高 任:「俺が言ったら、ツッコミ入れられそうだけど、前置き長いよ」
知 人:『まあ、早い話……何をやっても、メイドさんがほめてほめてほめ倒してくれるカフェというか』
高 任:「……は?」
知 人:『いや、だから……何かメニューを頼んだとすると、『そのメニューを選ばれるとは、さすがご主人様』などと、メイドさんがほめてくれるらしいんだよ」
高 任:「……はぁ?」
知 人:『『さすがご主人様』とか『素晴らしいですご主人様』などと、とにかく、ことあるごとにメイドさんがほめてほめてほめて…』
高 任:「……」
 
 本当にそんなカフェがあるのかどうかも確認してませんが、正直高任的には、ケンカ売ってるとしか思えませんし、実際そんな対応されたら反射的に殴ってしまうんじゃないかと不安になります。
 つーか、そのぐらいで癒されるような、高任のそれは半端な荒み方ではないので。
 
 
メイド:「ご主人様、お砂糖はおいくついれますかぁ?」
知 人:「じゃあ、10個で」
メイド:「えっ、10個ですか?」
知 人:「はは、冗談冗談、1個でお願い」
メイド:「もう、びっくりするじゃないですかぁ…」
 
 この知人、こんな風にちょっとした会話を楽しもうとしかけたところ、平然と『わかりました、10個ですね』などと10個の角砂糖を投入され、途方に暮れた経験があるとかないとか。
 自分のストレスを癒すのもいいんですが、メイドさんに余計なストレスを与えない方がいいんじゃないでしょうか。
 
 『……って、これ、ゲームの感想日記じゃねえのかよっ!?』
 などとツッコミが入りそうですが、もちろんここまでは前振りです。
 
 誰かに癒されたい、ほめられたい、とにかくいい目が見たいんじゃー……なんて身の丈に合わない欲望を現実に持ち込んではいけません。
 
 というわけで、そんなあなたにお勧めする今回の一品『巨乳ファンタジー』(WIN)。
 
 多かれ少なかれ、『なんでこんな主人公がいい目を見るんだよっ!?』ってな都合の良い展開がゲームにはつきものですが、このゲームはその部分をもんのすごくパワーアップした作りになっており。
 まあ、何というか……アニメじゃなく、原作小説の方の『無責任艦長タ〇ラー』を想像していただければ、話は早いかと。
 
 このゲームを作ったメーカーの10周年記念……らしいですが、タイトルから想像できるとおり、いつからこのメーカーはそっち(おっぱい)方面にシフトチェンジしたのだろう。(笑)
 などと疑問に思ったのですが、冒頭で出てきた知人とは別の知人によると、『ん、わりと早くからおっぱい星人メーカーになったよ?』などと。
 
 ちなみに、ここのデビュー作。
 いわゆる18禁ギャルゲーの王道のようなプロローグから、キャラによっては宇宙人というか世界の危機まで話がぶっ飛ぶ、驚天動地のバカゲー(といっても、まともなシナリオキャラの方が多いけど、そっちはふつー)で、腹筋ねじ切れるかと思いました。
 ただ、バカゲー好きならいざ知らず、世間の評価は……。
 同日というか、ほぼ同時期に発売された別のメーカーのゲーム(このゲームも評価がさんざんで)のタイトルの言葉を取って、『蒼の衝撃』などと一部で囁かれたとか。
 
 
 第40回、エーデルラント王国王立騎士学校卒業式…と叙任式当日。
 
 主人公リュート・ヘンデが、エーデルラント王国の首都シェーンブルグにやってきてから早5年。
 騎士学校の卒業式であり、また一人前の騎士となった自分がどこに赴任するかを発表される叙任式は、主人公リュートにとって晴れの舞台……なのですが。
 
 お約束というか、リュートは寝坊してばっちり遅刻……どころか、式そのものが終了。
 でも、食パンくわえて走ったりはしない……リュートは、なんというか、おおらかな気質(笑)だったから。
 終わったモノは仕方がない。
 国王陛下に謁見できるチャンスだったし、ひょっとしたらルセリア姫にもお目見えできたかもしれないけど……慌てん坊に、食い扶持は来ないしね。
 まあ、卒業証書ぐらいはもらっておこうか……などと気楽な…ある意味快男児。
 
 いや、もっと大事なのは、自分がこれからどこに赴任するかの方だと思うが。
 
 などと、プレイヤーのツッコミもどこ吹く風。
 リュートは、とことん前向きで、のほほんです。
 こういう人間に、競争社会は向きません……20名が卒業した騎士学校において、リュートは、全科目において最下位の成績、総合成績はもちろん最下位という、騎士学校史上初の偉業をなし遂げた男。
 
 いや、卒業させちゃダメだろ、こいつ。
 
 などと、プレイヤー総ツッコミをいれますが……一応これには理由があるのです。
 そもそも、騎士学校に入学するのは、富豪の子供など、ごく少数の例外を除けば貴族の子弟ばかり……そこに何故平民出のリュートが入学できたのか?
 ちなみに、リュートの母親は、リュートを騎士学校に入学させるためのお金を工面した後……ちょいと無理をしたのがたたってお亡くなりになりました。
 つまり、金の力で……というわけではありません。
 
 ここで、登場するのがボボン王子。
 王国史上最低の馬鹿王子と半ば公然と囁かれ、『わがまま、気まぐれ、女好き』と、国を滅ぼす3種の神器を備えたボボン王子が、ちょうど騎士学校に入学する年と重なったからです。
 騎士学校の教師にとって、王子の成績に最下位をつけるのはなかなか勇気のいることで、だからといって、貴族の子弟にそれを押しつけるのも恨みを買いそう……というわけで、平民出のリュートに、白羽の矢が(以下略)。
 つまり、ボボン王子は全科目で20人中、19位。
 そのあおりを食って、リュートの成績は全科目最下位。
 
 だからといって、リュートの成績が本当は優秀というわけでもなく。
 サバイバルとか、野営技術とか、自然に関する知識とか……まあ、自然に親しんで育ったリュートなので、そういった科目だけはトップだったのですが、他の科目に関しては、まあ、ボボン王子よりはマシだけど…という感じ。
 
 それはともかく、騎士学校同期の主席モテール(イケメン、実家のプラティーヌ家は大富豪、性格にやや難ありの女(巨乳)好き)とか同じく同期で次席卒業のアイシス(99センチ、Jカップの巨乳美人、亡命貴族の家系、性格ややきつめ)が登場し、主人公に対して、まさしく虫を見るような目つきと態度で(以下略)。
 ちなみにこの2人、ここ数年では最高クラスの騎士という評判で、2人そろって国王の親衛隊に進路が決定。
 
 そして登場、絶世の馬鹿、ボボン王子。(笑)
 馬鹿王子という設定を強化するためか、キャラ絵は……中太りで、飴をなめてます。
 いや、高任は個人的に、このキャラが大好きなんですが。
 
王  子:「ムフ〜、見たよキミの無様なところ」
リュート:「あれ、誰かと思えばドボン王子」
王  子:「ボボン!」
リュート:「これは失礼、メタボン王子」
王  子:「ムフ♪そんな太ってるからと言って、ホントのことを……って、違〜うっ!ボクにそんなことを言っていいと思ってるのっ!?」
リュート:「騎士学校の同期は常に無礼講です、王子」
王  子:「そうだった…忘れてた。ボク、王子だから良く忘れるんだよね」
リュート:「関係ないと思うけど」
王  子:「……キミって、微妙に憎たらしいよね」
リュート:「王子には負けます」
王  子:「そうか、ぼく、上かぁ…むふぅ♪」
 
 リュート曰く『政治には詳しくないが、ボボン王子が即位してしまうと、王国が破滅してしまいそうな気がする』……この時点では、ある意味憎めない馬鹿。(笑)
 まあ、何はともあれ。
 
王 子:「風の噂で聞いたけど、田舎に行くんだってね。ぷぷ。キミにはお似合いだね」
 
 などと、エーデルラントの中でもっとも田舎で、手工業も農業も盛んな土地ではなく、土地そのものがやせ細ったボーアンに向かって旅立つ我らが主人公、リュート・ヘンデ。
 エーデルラント王国の西方に位置するボーアンは、周辺7つの城を統べるボーアン管区の中心的都市なのだが……なのだが、ものすっごい田舎。
 隣国リンゴバルト王国との国境に位置するのだが、ボボン王子の母親がリンゴバルト王家出身で……まあ、友好的な関係だから、軍事上重要ではないらしく。
 ここに飛ばされる……つまりそれは、左遷と同義であり、主人公リュートが誰からも期待されていない証明でもある。
 
 だが、ここから彼の伝説は始まるのであった……。
 
リュート:「ん〜空気が美味しくていいところだなあ」
 
 元々田舎育ちのリュート。
 普通なら自分の将来を思ってへこむところだが、むしろ生き生きと。
 
 さて、ボーアン長官のアーボイン。
 ボーアンが左遷場所というか騎士の墓場だとしたら、こんな所に任されている長官は、上役に逆らって飛ばされた気さくな親父タイプの人間か、自分の無能を認めることが出来ずにじめじめと陰謀を巡らそうとする小役人のどちらか。
 アーボインは、まさに典型的な後者で。
 たとえば、しっとりと落ち着いた感じの巨乳(105センチ、Kカップ)美人を妻としているのですが、財産を狙って結婚したはいいが、妻の実家はほとんど財産を持っていなかった……あたりから、計画性とか、そういうモノが欠如しているのは明らかで。
 
 いや、美人で巨乳で、しとやかな奥さんなら、財産なくてもいいじゃん……と思いきや。
 
 実はこのアーボイン様。
 つるぺったんなボディにしか欲情しないという困ったさん。(笑)
 美人巨乳妻であるロクサーヌをほったらかして、つるぺったんボディの愛人を囲っている始末……もっと考えて結婚相手を選べよ。
 ちなみにこのロクサーヌ、夫がそうするなら私も……という人間ではないし、そもそも妻が夫以外の男性と不貞を働いたら……などという、宗教上の制約というか、アーボインとしては、いっそのことロクサーヌに不倫をさせて、それを口実に離婚し、愛人と豊かな結婚ライフを送りたいなどと(以下略)。
 
 さあ、そこに現れたのが、巨乳好きの我らが主人公、リュート・ヘンデ。
 打算的な夫との関係に疲れ果てていたロクサーヌにとって、穏やかで思いやりを持った優しい男、リュートは……『牛みたいな醜い胸』などと夫にさんざん罵られてコンプレックスを抱くまでに至った自分の胸に、情熱的な視線を向けてさえくれるのだ。(笑)
 
 と、それはひとまず置いといて。
 ここ、ボーアンでは1つ困ったことがあり……そう、夜な夜な悪魔が出て、若い男の生気を吸い尽くして殺してしまうのだとか。
 
 はい、リュートは死にませんでした。
 しかも、この可愛くて巨乳の夢魔シャムシェルシャハル…長いからシャムシェル(90センチ、Gカップ)はリュートのことをいたく気に入り、『リュートの僕にしてくれるなら、もう人間は襲わないし…私と一緒にいると色々と良いことがあるよ』などと。
 
 さあ、シャムシェルという万能の部下を手に入れ、リュートは世界という名の海にこぎ出します。
 いや、本人は別にこぎ出そうとはしていないのですが。(笑)
 
 愛人と結婚するために、なんとしても妻であるロクサーヌとリュートに肉体関係を持たせ、かつその現場を押さえようと企むアーボインは、あろうことかロクサーヌの食事に毎日媚薬を混ぜ、リュートとロクサーヌの接触する時間を長く取り、まだか、まだかと2人の様子を監視する毎日。
 ロクサーヌは、優しく思いやりのあるリュートに好意を抱いていたのは確かですが、媚薬攻撃と、夫への嫌悪感が、リュートに対する愛情へと裏書きされてしまったのか、ついに一線を越える決意を。(笑)
 そしてまた、我らが主人公リュートも、ロクサーヌの優しい人柄と、素晴らしい巨乳の前に、理性という名の堤防が決壊。
 
シャムシェル:「……鍵ぐらい閉めようよ」
 
 などと、可愛い夢魔シャムシェルのグッドジョブによって、危うく危機を逃れるリュート達。
 だが、シャムシェルの妨害にもめげず、ついに、妻ロクサーヌの不貞の現場を押さえることに成功したアーボイン……だが、愛人との結婚ライフの妄想に血圧を上げすぎたのか、その場で倒れてしまう。(シャムシェルはそうなるのがわかっていたから邪魔しなかった)
 
 その一方で。
『ボボン、お前に国を継がせるわけにはいかん』
 などと父であるハーゲル国王に宣言された我らが馬鹿王子ボボンは、母の出身地であるリンゴバルト王国、そしてエーデルラント国内において自分の処遇に不満を持つモノなどと連絡を取り、争乱を起こそうと画策していたのですが。
 ボーアン長官である、アーボインと連絡を取ったのが運の尽きでした……いや、元々成功はしなかったと思うけど。
 
 リュートは、シャムシェルの力を借りて、アーボインになりすまし……ボボン王子を中心とする、反乱を未然に防ぐことに成功したのだった。
 だが、あの絶世の馬鹿ボボン王子が、反乱などという緻密な作戦を練ることなど出来るはずもなく……そう、ボボン王子を言葉巧みに操る黒幕が、いたのです。
 
国 王:「愚かとは言え、ボボンは我が息子、インラントにおける内乱のこともあるし、今これを公にすることは出来ぬ。リュートよ、我が国の危機を未然に食い止めたそなた褒美を与えねばならぬが、ボボンの件に関しては沈黙を守ってくれぬか?」
宰 相:「褒美というなら、役職を与えてはどうでしょうか?」
国 王:「役職というなら、余はこの者を親衛隊に加えたいと思うが……不服そうだな、ベルンシュタイン(宰相の名前)」
宰 相:「親衛隊には既に今年卒業の騎士が2名入っておりますゆえ」
国 王:「この者は、余の危機の芽を未然に摘み取ってくれた…手元に置きたいと考えるのは自然ではないか?」
宰 相:「しかし、危険というなら、インラントの反乱軍がございます」
国 王:「むう…」
宰 相:「何度も将軍を送り込んでおりますが、未だ討伐したモノはおりませぬ。そこでどうでしょうか、この者を司令官として任じるというのは…」
 
 いや、無茶言うなよ……とツッコミをいれる人間がほとんどでしょうが、もちろん先のボボン王子の反乱計画の黒幕はこの宰相であるベルンシュタインです。
 結局、国王は3つの選択肢を示して、リュート自身に選ばせることになるのですが…。
 
 ちなみに、ここでボーアンに戻ると、ロクサーヌと幸福な人生を送ることになります。
 親衛隊を選ぶと、リュートの存在を邪魔に思う宰相によって、1度入ったら生きて出られないというギロポンの森の探索をアイシスと共に命じられます。
 この探索の過程で、巨乳で美人のアイシスが、ものすごい都合の良い展開の中でリュートの優しさに触れ……ツンツンツンが、デレデレデレになっていき、これでもかと言うほどの18禁シーンを織り交ぜつつ、2人で国外へ逃亡……アイシスと幸福な人生(?)を送ることになります。
 
 そう、つまり……都合の良い展開で、目一杯癒されたいと思うなら、選択するのは司令官です。
 なんというか、このシナリオに入ったあたりから、プレイヤーの中でつっこむ気力がもりもりと失せていくというか、むしろ『つっこんだら負け』みたいな気分になってしまうと言うか。(笑)
 
 インラント……に、隣接するビュステンハルダー城。
 王国中部でも有数の大都市……なのはいいんだが、歩いて数時間もかからない場所に、反乱軍のいるヴンダーバルト城があるというのに、民衆の落ち着きっぷりは一体。
 まあ、それはそれとして。
 かつて、エーデルラントには英雄と呼ばれる将軍がいた。
 30年ほど前、色々と状況が重なって他国から侵略を受けたとき、その圧倒的不利な状況を覆して敵軍を破り、エーデルラントの独立を守った……ワッケンハイム将軍。
 だが5年前、ワッケンハイム伯爵は突如として反旗を翻し、反乱を起こしたのである。
 ワッケンハイム伯爵の勢力地であるインラント地方の長官を、騎士学校卒業者にすげ替えようとしたのが原因と言われており……伯爵はそれを断固拒否し、それに同調する者が集まって国王軍と衝突。
 2年前に、その伯爵は亡くなったが、『ワッケンハイムの倅』と呼ばれる嫡子が反乱軍の指揮を引き継いだ。
 父親同様、名称として名高く、王国随一の剣の使い手としても知られているとか。
 
 我らが主人公、リュートが相手にするのは、この反乱軍であり、『ワッケンハイムの倅』なのである。
 
 ちなみに、宰相がリュートの下につけた3人の将軍は、騎士学校の栄誉というか名だたる卒業者であり……当然、全科目最下位の成績で卒業したというリュートのことを知っており……。
 
『貴様のような騎士学校の面汚しである落ちこぼれの下でなど、戦えるかっ!』
 
 などと、3人そろってボイコットされる始末……まあ、それを狙った宰相の人事異動なのですが。(笑)
 余談ですが、ボーアンのアーボインも、騎士学校を最下位の成績で卒業したのだとか。
 
夢  魔:「あ〜あ。司令官の仕事をする前に解任になったらどうする?」
リュート:「また、帰りにリンゴと梨でも買ってくさ」
夢  魔:「くす、リュートのそういう所好きだよ、私」
リュート:「ありがと、慰めてくれてるんだな」
夢  魔:「でも大丈夫…リュートはそのうちもっと大物になるから」
リュート:「あまり気にしてないから平気だよ。そもそもボボンの悪巧みに気づいたのだって、シャムシェルのおかげだし、俺自身には、何の実績もないしね」
夢  魔:「くす。謙虚なんだから…」
 
 と、とりあえず豪華なベッドで、リュートとシャムシェルは、ほぼ日課の(笑)コミニュケーションを(以下略)。
 
 そして夜中。
 司令官の部屋というか、リュートの眠る部屋に忍び入る3つの怪しい影。
 もちろん、シャムシェルは目を覚まして……おやおや、リュートを助けるでもなく、姿を消したまま黙ってみていますよ。
 刃物を手に、襲いかかる3人の刺客達……を、リュートは、寝相の悪さで、たたきのめしたのでした。(笑)
 
夢 魔:「くす。やっぱり、夜のリュートは強いよね」
 
 いや、司令官就任初日に刺客がやってくるって……情報だだ漏れじゃん。
 などというツッコミも当然で、内部に裏切り者がいるのでした。(笑)
 過去に何人も、司令官が暗殺されている……などと、副官が話してくれた時点で、はいもう裏切り者の正体はバレバレですね。(笑)
 
リュート:「さて、ブンダーバルト城でも見てくるかな」
 
 と、大胆と言うよりむしろ自分が司令官ということを忘れてるんじゃないかという気軽さで、出かけるリュート。
 3人の将軍の中でもっとも城攻めが得意と言われるフェルゼン将軍(宰相と仲が悪く、地方に飛ばされまくっているが、実力的には、ワッケンハイム伯爵の次と言われている)に言わせると、『過去100年、あの城を陥落させた者はおらぬ』とのこと。
 まあ、城の堅さを評して言った言葉なんだろうけど……仮にそれが言葉通りの意味だったとしたら、そんなに何度も王国内部の城が攻められているって、大丈夫なのかエーデルラント王国…などと心配になります。
 
夢 魔:「くす、この町って、裏切りと陰謀の、いいにおいがするよね〜」
 
 などと、昨日リンゴとなしを買った市場でニンジンを買わされたりしつつ(笑)最強の部下シャムシェルと共に、町をあるいていると……手に短剣を持ち、顔をフードで覆っている妖しげな3人組に追われている女騎士を発見してしまう。
 
 俺も一介の騎士。
 期したる者が女性の危機を目にして、素知らぬ顔をしていていいものか?
 否、断じて否。
 
 と、剣の腕にはまるっきり自信もないのに、追われていた美貌で巨乳の女騎士の後を追うリュート。
 ここで、いざというときはシャムシェルに助けてもらおう……などという事を全く考えていないのが、リュートの良いところである。
 人気のない裏通り。
 響く女の悲鳴……リュートはそこに駆けつけて啖呵を切った。
 
リュート:「動くな、動くと命はないぞ」
 
夢  魔:「リュートの?」
 などというシャムシェルのツッコミがあったかどうか。(笑)
 
 リュートは短剣入れからそれを取りだし……それを見て、相手の目が点になる。
 
リュート:「ああ、そういやさっき買ったニンジンを入れといたんだったっ!」
 
 『お呼びでない?』という雰囲気が充満した場面だけに、リュートとしては『ほれウサギ、ニンジンだよ、食べぬか?』などとボケをかますのが精一杯。
 『美味しいよ?』などとニンジンをかじって見せた瞬間、そのかけらがのどに詰まってしまう。
 当然その隙を見逃す3人組ではない……が、リュートが咳き込んだ拍子にのどに詰まっていたニンジンのかけらが勢いよく飛び出し、男に命中。
 本来リュートの身体に命中するはずだった短剣の攻撃がそれ、リュートが両手に持っていたニンジンを切り落とし……リュートは体勢を崩してそれを手放してしまう。
 そして残りの2人は、リュートが取り落としたニンジンを踏んづけて転んでしまい、頭を強く打って……。
 
 うわあ、人生ってこんなに楽だったんだ…。
 
 などと、ツッコミを忘れて感心してしまう自分を発見し出すのがこのあたりです。
 何はともあれ、リュートは女騎士を助けることに成功。
 まあ、自分は騎士ではなく、父親が娘ではなく息子が欲しかったからこのような格好をなどと、女騎士ではない事が判明。
 もちろん、リュートの視線は女性の素晴らしい胸に釘付けというか。
 下乳をはみ出させた衣装があざといなあと思いつつも、ああこの女性が『ワッケンハイムの倅』なのね。
 そりゃそうだ、本当に息子だったらそういう言い方はしないよなあ……などと、プレイヤーに優しい親切設定というか。
 
女  性:「あ、あの…騎士様のお名前は?」
リュート:「リュート・ヘンデ」
女 性:「リュート・ヘンデっ!?」
 
 あれ?
 何でここで驚くの?
 わざわざ新しい司令官であるリュートを罠にはめようとして仕掛けたんじゃないの?
 だって、悲鳴上げてたじゃん…近くにリュートしかいなかったんだから、リュートの正体をわかってなかったとしたら、何から何までおかしくね?
 などと首をひねるのですが、『ぜひ助けてもらったお礼を』などと、リュートは女性は連れられて、反乱軍への本拠地であるブンダーバルト城に連れて行かれそうになったのですが、偶然例の3将軍が通りかかり、女性はわけのわからぬリュートを置いて、素早く姿を消したのでした。
 ちなみに、3将軍は『あの女性のこと知ってるの?』というリュートの質問に対してすっとぼけました。
 この3人は3人で、リュートを司令官に据えることで取り返しのつかない敗北を喫し、ひいては国の命運を傾けるのではないか……と危惧しての判断と行動です。
 ほら、リュート1人が殺されるなら、国としては痛くもかゆくもない…という感じの。
 
 今日はもう遅くなったからと、偵察はやめて城に戻るリュート……そして、部屋で可愛いシャムシェルとベッドでいつもの(以下略)。  
 
 そして3将軍。
 国のためにリュートを暗殺してしまえば……などという発想に行き着かないあたりが、おそらくは宰相のベルンシュタインとしては期待はずれだったのでしょうが、『刺客を放って痛めつけるというのはどうか?』などという半端な地点へと着陸してしまいます。
 ええ、もちろん国を大切に思うが故の行動で、彼ら3人には私心というか、私欲はこれぽっちもないのです。(笑)
 だからこそ、私欲にまみれた宰相にはわからなかったのでしょうが。
 
 ええ、もちろんリュートの忠実たる僕であるシャムシェルは3人の相談を聞いてましたとも。
 なんだろう、確かイタリアかどこかのおとぎ話にこういうのあったよなあ…ウサギだか猫だかがせっせとはたらいて、少年を王子様にする話。(笑)
 
 そして次の朝、副官と3将軍が司令官の部屋に集まった軍議の席で、とうとう『ワッケンハイムの倅』が女性であることをリュートは教えられます。
 つーか、剛直な性格らしいフェルゼン将軍は『少しでも良心があるなら、即刻将軍を辞して田舎に帰れ』などとリュートに剣を突きつけて迫ったのですが、誇り高きフェルゼン将軍が無抵抗の人間を斬り殺すなんてしないよなと、ある意味見切っていたリュートは平然とそれを拒否。
 そんなさなかに、城に侵入者が…と伝令が。
 3将軍が、副官が、部屋を出て行きます……いや、普通に考えたら狙いは司令官であり、副官であり、3将軍だろう。なんでわざわざ部屋を出て行く?
 
 当然、侵入者はリュートの部屋に……そしてこれまた当然、侵入者は、昨日助けた(?)女性だったのでした。
 
 まあ、ちょっとはしょると、その後も色々あったのですが『最下位の成績だと。ふ、お前がボボンより馬鹿などということがあるか。だとしたら、そのような成績は信じるに値せぬ』などと、『ワッケンハイムの倅』であるグラディス(95センチ、Iカップ)は、シャムシェルを除くこれまでの登場人物の中で唯一、リュートの隠れた才能を見抜いた……いや、買いかぶった……まあ、高く評価してしまったようで。(笑)
 裏切り者の暗躍もあり、指揮官同士の一騎打ちで勝負ということに……それも、チェスで勝負ということになりました。
 ちなみに、グラディスは、ワッケンハイム伯爵亡き後、エーデルラント王国で随一の腕前と言われてたり。
 
 え、リュートの腕前?
 並以下というか弱いですよ、それが何か?
 
 さあ、裏切り者としては間違ってもリュートに勝たせるわけにはいきません。
 まあ、グラディスが負けることはないだろうと思ってはいるのですが、念には念を入れて、料理人に命じて下剤入りのパイを作らせ、勝負当日の朝に、リュートにそれを食べさせました。
 さあ、大変。
 大事な試合直前だというのに、お腹が痛くてたまりません。
 ええ、チェスの手を考えるどころではなく、一刻も早くチェスを終わらせようと適当にコマをつかんで適当に指す。
 だが、なんという運命のいたずらか、何も考えずに指したリュートの手は、まさに名手、妙手の連続となり、ついにグラディスは自らの敗北を認めたのでした。
 
 わあい、人生って楽だよね〜。
 
 さて、部下達には手を出すな…と潔く投降したグラディスを城の地下牢に入れ、何はともあれ戦勝パーティです。(奇襲を受けないように見張りは立ててます)
 で、リュートは酒を飲んで、もんもんもんと。
 おい、パーティの主役がどこへ行く……と、リュートが向かったのは当然グラディスのいる地下牢で。
 
グラディス:「お前、俺の胸が気になるのだろう。初めて会ったときから、視線を感じていたからな」
リュート:「うん」
 
 欲望に正直なリュートに対し、グラディスは勝負を持ちかけます。
 『チェスではなく、こっちで勝負だ。俺が勝ったら、俺を解放しろ、お前が勝ったなら、俺はお前のものだ。2度と逆らわぬ、お前に服従する』
 
 こっちの勝負なら、夢魔シャムシェルにも負けないリュートです。
 そりゃあ、グラディスが美貌で巨乳で、将軍としての才覚に溢れてて、剣の名手で、チェスの名人だろうが、リュートにかなうはずがありません。(笑)
 自らの処女を捧げたリュートをうっとりした眼差しで見つめ、『俺は、もうお前だけのものだ…』などと誓いを立てるのでした。
 
 さあ、5年にわたる反乱を収束させたリュート将軍の凱旋です。(笑)
 新しき英雄の誕生。
 もう、ハーゲル国王の信頼はウナギにゅるんな感じで、それとは対照的に宰相ベルンシュタインからすれば、リュートの存在はまさに目の上のたんこぶから、不倶戴天の敵レベルへ。
 
 それはさておき、反乱軍とのやりとりの中で3将軍の1人であるフェルゼン将軍は、剣の腕や知識でははかれない、能力のある人間を使いこなすリュートの器というか、人を率いる才能のようなものを感じ取って、グラディスをチェスで倒したことで、心酔するにいたったり。
 まあ、それはさておき、リュートを取り巻く環境は激変。
 モテールは相変わらずですが、アイシスは『あなた、本当にリュートなの?』などと……人間、見た目と地位で判断されるというか…。
 
 何はともあれ、リュートは元帥となって、国政に関わる身分となりました。
 護衛に立候補してくれたのはアイシスです。
 宰相であるベルンシュタインとの対立は激化してきましたが、王女であるルセリア姫(超爆乳)とも知り合いというか親密に…。
 リュートの嘆願もあって、グラディスは処刑されることなく釈放されました。
 グラディスは『リュート、リュート、リュート〜ん♪』などと、もうべた惚れ状態です、それにあてられた護衛のアイシスはアイシスで、触れなば落ちんといった風情で。
 もちろん、可愛いシャムシェルも健在です。
 他の女に対抗するためなのか、それとも制作者サイドが他のキャラの爆乳をやり過ぎたと思ったのか、シャムシェルも不思議な力でサイズアップし、ついにメートル越えの爆乳サイズに。
 
 さて、その一方…自らの地位を脅かされていることに危惧を抱いた宰相ベルンシュタインは、ハーゲル国王を暗殺し、その罪をリュートにおいかぶせるという荒技に出ます。
 この世の春という状況から一転、城の地下牢に投獄されるリュート。
 ベルンシュタインは魔術の知識があり、部屋に結界を施してシャムシェルが中には入れないのが災いとなったわけですが、何故か地下牢にも結界があって、シャムシェルはリュートを助けることが出来ません。
 一方、グラディスはインラントに戻っていたため、状況がつかめていません。
 
 なんか別の意味で都合が良すぎる気もするが、どうするリュート。
 リュートに惹かれていたルセリア姫は、当然リュートの無実を信じ……宰相が黒幕であることを見抜きましたが、アイシスと共に半幽閉状態。
 そして宰相はボボンを呼び寄せて着々と…。
 
 さあ、どうするリュート…というか、シャムシェル。
 自分単独ではリュートを助けられない……かといって、自分は魔族であり、リュートを助けたいと思っている人間の前に姿を現して説明したところで信じてもらえるだろうか?
 さて、愛しいリュートに一目会いたいと、ボーアンからやってきたロクサーヌ……その、ルセリア姫には劣るものの、見事な胸を見たシャムシェルに1つのアイデアが。
 ロクサーヌをルセリア姫の身代わりにして、ルセリア姫をグラディスのいるインラントへと連れて行けば……そのためにも、まずはルセリア姫と、アイシスを納得させなけらばいけない。
 
 あ、助かりました。
 悪というか、愛すべき馬鹿王子ボボンと宰相は死に……ハーゲル国王の娘であるルセリア姫の愛しているリュートは自動的に国王となって……。
 
 さあ、国王としての1日が今日も始まる……。
 
 シャムシェル、ルセリア、ロクサーヌ、グラディス、アイシス、そしてエメラリア(宰相の娘、爆乳、眼鏡美人)の6人の巨乳美女が今日もリュート国王のお世話に余念がありません。
 あ、ちなみに、シャムシェル、ルセリア、ロクサーヌがリュートの妻で、グラディスは元帥、エメラリアは宰相、アイシスは親衛隊隊長。
 
 3人の胸に囲まれてご奉仕とか、6人が入れ替わり立ち替わり、時にはタッグを組んで、リュートの視界に映るのは、胸、胸、胸。
 
 既にここまで来ると、『うらやましい』とか、『そんなうまいこと行くかよ』などという、下世話な感情は綺麗さっぱり消え失せて、『人生って簡単だよな』とか『そうだよな、人生、複雑に考える必要ないよな』などと、一種の解脱を果たしたような精神状況に置かれている自分を発見します。
 と、いうか……馬鹿馬鹿しいとか考える前に、ものすごくストレスが解消されるというか、とても優しい目でディスプレイを眺めている自分にも気づきます。
 
 なんだろう、明日は他人に優しくなれるような気がする…。
 そんな優しい気持ちを、プレイヤーに与えてくれるこのゲーム。
 メイドカフェで、ちまちまと散財するぐらいなら、このゲームですぽーんと穏やかに癒されてみませんか?

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