お題…『妹でいこう!』(WIN)
母親を小さい頃になくし、それ以来父と二人で暮らす主人公、吉住久志……そんな主人公の前に突如現れたのは、ヒューマノイド型の宇宙人で、クーデターによって星を追われた王女、星夏(せいか)とその娘、麻由夏(まゆか)……ただし、ツッコミ所は満載なのですが、麻由夏が生まれたのは星夏が国を追われてからと言うことらしいです。
追っ手から身を隠すため、洗脳銃を用いてそれぞれ主人公の母親と妹になりすまして生活を始める予定だったのですが、これがまたハプニングの連続。(なんせ宇宙人だから)
使役奴隷としてかつて捕獲されていたらしい女の子冬乃は、実は主人公の祖父の妹であり、自分の兄(主人公の祖父)とそっくりな主人公のことを兄と信じて疑わず、もちろん呼び方は『お兄様』。(笑)
そして迫り来る宇宙からの追っ手への対抗手段として、地下から発掘した拠点防衛型古代兵器(漂う英霊を取り込み、その活力とする)はもちろんというかやっぱりというか、ポニーテールでご飯と運動が大好きな人間の女の子の姿形になってしまい、いろいろと説明するのが面倒なのでこいつも主人公の妹って事にして……もちろん(笑)主人公のことを『アニキ』と……って、こんな説明文、素面で読んでられっか、酒持ってこい、酒!などと読み手のみなさんが暴れ出す姿が目に浮かぶんですが、おおむねこんな感じです。
後は、二人の追っ手である宇宙人の双子姉妹が登場したり、宇宙からの侵略に備える地球防衛軍に所属する眼鏡娘が登場したり、もちろん主人公のクラスメイトはいたりするし、主人公の幼なじみがひょっこりと登場したりもします。
まあ、その……なんていうか、上の説明だけである程度想像付くと思いますが、真面目に説明するのが馬鹿らしくなってくる、そーゆーゲームですわ。(笑)
なんか、夏に発売されるはずだったのが延びて延びて去年の年末に発売されたのは、妹属性の方の記憶には新しいところかと。
1月某日…ラオウ氏宅
ラオウ:「やっぱりゲームの対談はタイムリーじゃないと!(笑)」
高 任:「まあ、それを認めないワケじゃないんですが……ただ、ラオウさんにも少し考えて欲しいんだわ」
ラオウ:「何を?」
高 任:「俺とか吉井さんが眼鏡娘なゲームを次から次へと採り上げたりしないのかな……とか、不思議に思ったことはないかね?」
ラオウ:「眼鏡娘っなゲームがないから(きっぱり)」
高 任:「……それもある(笑)」
ラオウ:「ごめん(笑)」
高 任:「……と、偉そうなことを言おうとは思わんけど、ゲーマーってどっちかというと自分の好きそうなゲームに偏って、世界が閉じていくところがあるだろ?」
ラオウ:「つまり何か?『こういうゲームばっかり持ってくるんじゃねえ、バカヤロー!』と言いたいワケか(大爆笑)」
高 任:「早い話、そうだ(笑)」
ラオウ:「まあ、似たようなゲームの対談ばっかりやっても仕方ないのは認めるけども……このゲームって、いかにも感性ぶっちぎりって感じで楽しそうじゃないか」
高 任:「って、まだプレイしてないんかい……まあ、ラオウさんの希望する方向の対談にはならないと思うが」
ラオウ:「え?」
高 任:「いや、別に…(笑)」
高 任:「……じゃあ、始めますか」
ラオウ:「最初に言っておくが、『バグが鬱陶しい』なんてつまらん文句を付けるなよ。『このメーカーの場合、このぐらいのバグは朝飯前だ(笑)」
吉 井:「朝飯前って……散々発売を伸ばしておきながらそれは許されることなんですか?(笑)」
ラオウ:「何を言ってるんですか、『発売日の延びたゲームほどバグが多い』というのは宇宙の真理であり、宇宙の愛ですよ(大爆笑)」
吉 井:「宇宙の真理なら仕方ないですね(爆笑)」
高 任:「ああ、なんせ宇宙の真理ですからね(笑)」
ラオウ:「何が言いたい?」
高 任:「まあ、俺も『いただきじゃんがりあん』で少し大人になりましたから(一同大爆笑)」
吉 井:「……凄くイヤな成長の仕方ですね(笑)」
ラオウ:「人はみないろんな経験を積んで大人になるんですよ……『立派な』とかいう形容詞がつくつかないはともかく(大爆笑)」
高 任:「ただまあ……キャラの立ち絵が画面上で分身された時はちょっと(笑)」
ラオウ:「リコですか(笑)」
吉 井:「『これは宇宙人が変装しているのか?』とか一瞬でも考えた自分が少しイヤでしたけど(笑)」
高 任:「後、いきなり何の前触れもなく制服から私服に切り替わったり、挙げ句の果てに人物まで切り替わったりしても、最初は『むう、さすがは宇宙人』などと納得しそうな自分がなんとも(一同大爆笑)」
吉 井:「……起こしてもいないイベントについて言及されたりもしますよね?(笑)」
高 任:「ごく一部に、音声とテキストが違う部分ってのがあるんですけど知ってます?(爆笑)」
ラオウ:「やれやれ、心の小さな男はこれだから……いいんだよ、ちゃんとシナリオさえ追えれば(笑)」
高 任:「ラオウさん、かづきシナリオの途中でバグのために強制ゲーム終了させられるってのは、シナリオがきちんと追えているからですか?」
ラオウ:「ごめんなさい。そろそろ勘弁してください……ちなみに、このメーカーのホームページで修正プログラム、約50メガがダウンロードできるんだけど(笑)」
吉 井:「ごっ、50メガって…(笑)」
ラオウ:「まあ、ダウンロードに……各個人のネット環境によって変化するだろうけど、随分な時間がかかるとだけ忠告しておきますが(笑)」
高 任:「そんなこと俺に言われても(笑)」
吉 井:「……って、12月の27日発売でしたよね?」
ラオウ:「今月の10日の時点で、既にHPサポートが稼働してた気がする(笑)」
高 任:「……全部が修正されてるとは思えないが(笑)、対応の早さが涙を誘いますね」
吉 井:「何故涙を?」
高 任:「んー……つまり、制作スタッフはバグの存在を承知で仮マスターアップして、製品として送り出したわけですよ、多分(笑)」
ラオウ:「年末に間に合わなかったらタイトルロゴの『2002』を描き直さないといけませんからね(一同大爆笑)」
高 任:「いや、そーじゃなくて(笑)」
ラオウ:「だって、オープニングムービーにもしっかりと『2002』のロゴが入ってたからなあ……2003年にずれ込んだら、その部分まるまる作り直しやん(大爆笑)」
吉 井:「そう言われるとそうですね……開き直ってそのまま発売するという手段もアリでしょうけど(笑)」
高 任:「……単純に考えると、そういう状態で発売せざるを得なかったぐらい資金繰りがやばかっただけの話と違うの?(爆笑)」
ラオウ:「おいおい(笑)」
吉 井:「高任君、そーいう生臭い話は(笑)」
高 任:「まあそーいうわけで、バグ満載のゲームを温かく見守るユーザーはやっぱりいないでしょうね(笑)」
吉 井:「……普通は暴れますよね」
ラオウ:「どーでもいいけど、めちゃめちゃイヤな話になってるよ」
吉 井:「ありふれた話ではあるけども、同感です(笑)」
高 任:「いや、この前なんかの雑誌で『将来の夢』に『ゲームを作る人』などという小学生が増えているとかいう記事を読んで、深く考えさせられるモノがあって(大爆笑)」
ラオウ:「……子供は、人間の両手が小さいということを知らないですから」
高 任:「は?」
ラオウ:「人間の手は小さいから、何かを掴むと同時に何かを取り落とすんです。まあ、まれに大きな手を持っている人もいますが(笑)」
吉 井:「ラオウさん、人生において何か取り落としてきたんですか?(笑)」
ラオウ:「秘密(笑)」
高 任:「まあ、そういう話はともかく……このゲームの場合、小さなバグはどうでも良くなってしまうのは確かだな(爆笑)」
吉 井:「なんせ、いきなり宇宙人で妹ですからね(笑)」
ラオウ:「古典SFの3大要素は、『宇宙』と『人工生命』と『時間旅行』という説があるんですが……心の騒ぐ要素はバッチリです」
高 任:「え……あ、そうか。宇宙人の麻由夏に、時空の歪みを越えてきた冬乃、そして近辺に漂う霊魂を取り込むことで活動する古代兵器に取り込まれた秋帆……うわ、このゲームってめちゃめちゃSFやったんや(大爆笑)」
ラオウ:「古代兵器って、『覚悟のス〇メ』のアレみたいなもんですかね?」
高 任:「さあ?」
吉 井:「その3つの要素は、主題として1つだけで十分だから混ぜない方が……トイレの洗剤みたいなモノで、死の危険と隣り合わせだと思うんですけど(一同大爆笑)」
ラオウ:「……個人的には、『アウトラ〇ダーズ』みたいで懐かしかったです(大爆笑)」
吉 井:「すいません、『宇宙人で王家の血筋』ってとこしかかぶってません(笑)」
高 任:「……ちなみに俺は、『キャラ〇ンキッド』が好きでした。あの大阪商人のバボが特に(笑)」
ラオウ:「あれは、『ア〇トランダーズ』の外伝みたいなモノだから」
吉 井:「……って、あれからもう何年経ったんでしたっけ?」
高 任:「何年のレベルじゃあ……って、そういうことはあまり考えない方が精神衛生上よろしいかと(笑)」
ラオウ:「うむ。このゲームをプレイして心を広く持つことをお勧めします」
高 任:「いや、プレイヤーによっては心がささくれると思います。というか、よりによって眼鏡娘のシナリオでバグを出すとはいい度胸じゃないかね(爆笑)」
吉 井:「……かづきのフラグってどうやって立てるんです?」
高 任:「確信はないけど、試験勉強2日目でいきなり気分転換のコマンド選んで家の前で目撃して、後はエナとかリコのシナリオに乗せるような感じで問題ないと思うけど」
ラオウ:「……容赦なくやりこんでますな」
高 任:「……わしも男じゃけえのぉ(大爆笑)」
ラオウ:「エセ広島弁はやめなさい…」
高 任:「んー、正確には山口よりの広島弁だと思うんだが」
吉 井:「何の話ですか(笑)」
高 任:「いや、知人からこの前えらく立腹したという話を聞いてね。どうも、関西弁を一括りにしてる輩が多すぎるとか何とか。神戸と大阪は全然違うし、大阪でも北と南は違うし、神戸でも山側と海側で言葉およびイントネーションが違うでしょう……それなのに、『関西ですか?』と一括りにされたら、やっぱりカチンときたそうで」
ラオウ:「まあ、T県だって北と南と西では違いますし……って言うか、街に出るまで聞いたこと無い言葉もありましたしね」
吉 井:「街に出るまでって(笑)……いや、だからそういう話じゃなくて、話題が豪快に横滑ってます」
高 任:「まあ、スキーシーズンですから(笑)」
ラオウ:「ワケわからんぞ(笑)」
高 任:「じゃあ、受験シーズンだから(笑)」
吉 井:「高任君、それはやばいって!」
高 任:「わたしゃ、浪人と留年の経験者ですよ?つーか、浪人なんか人生のプロフィールに一行付け加わるぐらいの事にしか過ぎないですって」
ラオウ:「まあ、世の中には絶対合格圏内の大学でないと受験許可を与えないクソ教師もいますし」
吉 井:「へ、許可?」
ラオウ:「君がその大学を受験するなら学校側としては内申書を発行しない…と、生徒を脅迫する教師だっているって事です。多分、教師個人とか、学校の評価に関わってくる関係だと思いますが」
高 任:「えぐい話ですなあ……」
吉 井:「だから話がずれてますって…」
吉 井:「しかし、あのオープニングを見る限りではさくっと4人の妹が出てくるのかと思ったら…」
ラオウ:「無条件で出てくるのは3人で、もう1人はフラグ立てないと登場しませんからね……最初は焦りました(笑)」
高 任:「ただ…『妹でいこう!』のタイトル通り、そのほとんどのキャラが擬似妹の役柄を多少なりとも演ずるんですよね……それがどうなのかという判断は保留させていただきますが(笑)」
ラオウ:「リコの台詞でね、『やっぱり私みたいな年上の妹じゃダメなのね…』ってのがあったじゃないですか(笑)」
高 任:「アレは笑うところなんですよね?……でも、人によっては馬鹿にされてると感じるかも知れませんけどもさ」
吉 井:「『年上の妹』ってのはちょっとないジャンルですよね(一同大爆笑)」
ラオウ:「……シチュエーションとしてはありえるんだけども」
高 任:「んーと、弟か妹が年の離れた相手と結婚、その相手に妹がいて……まあ、どう考えてもお兄ちゃんとは……いや待てよ、義妹が実はブラコンで、でも実の兄は結婚しちゃったから心の透き間を埋めようと年下だけど義兄に向かって『お兄ちゃん』と呼ぶ……苦しすぎる(爆笑)」
吉 井:「そのぐらいで苦しいなんて言ってたら。このゲームに出てくる妹のほとんどは窒息死するぐらい苦しいですって(大爆笑)」
ラオウ:「まあ、シリアスなゲームだったらツッコミ所満載なんですが(笑)」
高 任:「仕方ないよね、宇宙人だから……の一言で全て解決(一同大爆笑)」
吉 井:「宇宙人ですから」
高 任:「『せっかくだから』とか『だからどうした』と同じぐらい強力な台詞ですよね(爆笑)」
一応説明しておきますが、星夏、麻由夏、エナ、ニナ、ユマの5人だけ(笑)が宇宙人です。
冬乃、春瑠(はるる)、秋帆はもちろん地球人(?)ですし、主人公の元からのクラスメイトはとことんまでクラスメイトですし、幼なじみは一見変人ではありますが、まごうことなき地球人です……眼鏡娘も多分。
エナ、ニナは双子の姉妹で、星夏と麻由夏の二人を追ってきた勢力……ついでに、ユマは星夏(元王女)の侍従というか近衛騎士というか……早い話、身長が88センチの猫耳少女で、主人公のことを『お兄ちゃん様』と呼んでくれます……なんかもう、説明するのいやになってきました。(笑)
高 任:「……と、このぐらい喋ったらみなさんもこのゲームの背景は理解していただけると思うので、そろそろ本題に(笑)」
ラオウ:「長い前フリやな(笑)」
高 任:「っていうか、いきなりこのゲームの内容をべらべら対談し始めたら、絶対に俺らの気が狂ったと思われますって!(一同大爆笑)」
吉 井:「……そうかも(笑)」
高 任:「で、この『妹でいこう!』ですが…」
ラオウ:「何故俺を見る(笑)」
高 任:「妹属性の人がどう感じるかは想像するしかないんですが、例えばこのゲームのタイトルが『眼鏡娘でいこう!』で、内容がこういう感じだったとしたら……俺は暴れるよ(大爆笑)」
吉 井:「暴れますか?(笑)」
高 任:「暴れまくり」
ラオウ:「何故に?」
高 任:「なんと言うか……『レンズの向こう側』程じゃないけどさ、このゲームって妙に偽物っぽい雰囲気があんねん」
ラオウ:「偽物とはまた穏やかではない言いぐさだな」
高 任:「俺は自他共に認める眼鏡娘属性だけど、眼鏡娘属性と言ってもピンからキリまであって……そう主張する連中と話すともちろん価値観の違いはある…って言うか、あって当然なのよ。個々人のこだわりが他人と一致する事なんてほとんどあり得ないし、ましてややたら他人に迎合するなら、それはこだわりとは呼べないんだから」
吉 井:「なんか初手からめっちゃ話題が重いですが(笑)」
高 任:「で、『レンズの向こう側』の……少なくともシナリオ担当者は眼鏡娘属性がないどころか、『眼鏡娘属性を馬鹿にしている』としか考えられないってんで、ぶち切れたわけです」
ラオウ:「話が長いよ(笑)」
高 任:「さて、このゲームにおいて秋帆とのえっちシーンの直前に俺は注目したワケですが(笑)」
秋 帆:『アニキ……』
久 志:『……ムードのない呼び方をするなよ』
(中略)
秋 帆:『じゃあ、お兄ちゃん……って呼ぶよ。今だけは…』
ラオウ:「お前、この対談のためにわざわざセーブデータを残したのか!(笑)」
吉 井:「用意周到というか、何というか…」
高 任:「……麻由夏との出会いの部分でもそういうことを匂わせるシーンがあったけどさ、つまりこのシナリオ担当者にとっては『お兄ちゃん』と呼んでこそ妹であって、『アニキ』という呼び方は邪道なワケだよな?」
ラオウ:「高任さん、高任さん。それはちょっと穿ちすぎかと(笑)」
高 任:「そうかぁ?100人いたら半分の50人ぐらいはごく当たり前にこの結論に至ると思うぞ(笑)」
吉 井:「……『アニキって呼ぶのが妹だ!』ってなこだわりを持つ人間にちょっと聞いてみたい気もしますが(笑)」
高 任:「正確に言うと、このシーンに至るまで日常生活で『ボクってもっと女の子らしくした方がいいのかな?』という問いかけがあったじゃないですか?」
ラオウ:「お前、良くそんなとこまで覚えてるね(笑)」
高 任:「で、そこでの選択肢が関係してるのかと思ったら、全然関係ないんですよ!つまり、『女の子らしくした方がいい』と、『今のままがいい』という選択は全く無視なんです。と、これを踏まえた上でのさっきの結論なんですが」
ラオウ:「……こいつ、詰将棋みたいな論法で追い込んでくるな(笑)」
高 任:「……このシナリオ担当者って、1人の男として自分のこだわりを曲げることができなかったのでしょうか?(笑)そのこだわりには敬意を表するけどさ、こういうゲームの中では絶対にやってはイカン事とちゃうの?」
ラオウ:「脳細胞を無駄なことに使わないように」
吉 井:「いや、ラオウさん。脳細胞を無駄に使ってこそ高任君かと(笑)」
高 任:「第一考えてもみーや。シスプリの亞里亞がやな、いきなりアニメのワンシーンで『お兄ちゃん』とか、『兄上様』とか口走って虫眼鏡を片手に『チェキチェキ』言い出したとしたら、テレビ局の電話回線がパンクするだろ絶対に(一同大爆笑)」
吉 井:「言ってることは良くわからないが、とにかく凄い説得力だ!(爆笑)」
高 任:「しかもサブキャラとかじゃなくて、コンセプトのメインである妹キャラ……妹属性の人のためのゲームだったら、サブキャラがおざなりにされるってのなら理解できるんですけど」
ラオウ:「……」
高 任:「妹属性の人間の心をがっちり鷲掴みにするなら、こういう不用意なテキストは書いたらアカンだろ……わかりやすく言えば、『眼鏡はやっぱり縁なしだよ…』などと女の子の眼鏡を取り替えるようなコトしてるわけだから」
吉 井:「高任君、そのたとえは混乱させるだけかと(笑)」
ラオウ:「全然分かりやすくないぞ」
高 任:「心配ご無用!言ってる本人もわからない(大爆笑)」
ラオウ:「……何というか、色々と虐げられてるせいかヨミが深いねえ」
高 任:「と言うわけでラオウさん。君はこのゲームをやってて平気だったのかね?」
ラオウ:「いや、私はシスプリもそうでしたがこういうゲームのコンセプトが好きなだけで妹属性というわけでは(大爆笑)」
吉 井:「……(お腹を抱えて笑っている)」
高 任:「ラ、ラオウさん……いきなりダイナマイトジョークを炸裂させてくれるじゃないですか(笑)」
吉 井:「誰も信用しませんって(笑)」
ラオウ:「ふむ、言葉は無力だなあ(笑)」
高 任:「……というわけで心配なんですよこのゲームは」
ラオウ:「何がよ(笑)」
高 任:「いや、俺でさえ解るこういう部分があるんだったらさ……多分、妹属性の人にしか解らない問題点があちこちに存在してるんじゃないかなあと……それをラオウさんに聞こうかと思ってたんですが」
ラオウ:「だから、俺は妹属性無いし」
高 任:「このゲームを持ってきておいてまだ言うか」
ラオウ:「だからよ、俺がこのゲームを選んだのは感性が突き抜けてて楽しそうであったからで……」
吉 井:「だから、去年の夏に予約をしたと?(大爆笑)」
ラオウ:「いや、『宇宙人で妹』という情報だけで、感性がぶっとんでんのはまるわかりじゃないですか(笑)」
高 任:「それって、バカゲーと紙一重だと思うけど……つーか、バカゲーだこれは(笑)」
吉 井:「ま、ライトで明るいエロゲーの宿命とも言えますが」
高 任:「そういう理由からしてだな、妹がどうこうというなら、シスプリの方に軍配をあげるぞ……まあ、全員が妹というワケじゃあないからそういう一括りの仕方は間違っているとも思うけど」
ラオウ:「高任さん、物事に整合性を求めすぎてはいけない」
高 任:「お前が言うなっ!何よりも誰よりも、ラオウさんがそれを言う資格はないぞ(大爆笑)」
ラオウ:「宇宙人で妹……だったらそれでいいじゃないか(爆笑)」
高 任:「おいおいおい!」
ラオウ:「『ああ、この人達も妹好きなんだなあ…』という連帯感を胸に、少々のことは黙って見のがしてあげるのが人の道だろう(笑)」
高 任:「この人達『も』?(笑)」
吉 井:「妹属性無かったんじゃないんですか?(笑)」
ラオウ:「いやいや、僕が言ってるのは単なる一般論でして(爆笑)」
吉 井:「……見事な政治家スマイルですね」
ラオウ:「高任さんと違って、人間ができてますから(笑)」
高 任:「『立派な』という形容詞がつくつかないは問題じゃないんだな(爆笑)」
高 任:「じゃあ、バグが多いとか設定が荒唐無稽とかうさんくさいとかは、全てがバカゲーだからということで」
ラオウ:「さりげなくひどい事言うね、キミ(笑)」
吉 井:「ラオウさんが頑張るから、高任君も意地になるんだと思いますが」
高 任:「このゲームってね、もったいない作りかたしてると思いません?」
ラオウ:「……と、言うと?」
高 任:「オープニングでね、主人公が麻由夏に洗脳銃で撃たれたらゲームオーバーになりますよね」
ラオウ:「それは……」
高 任:「あの洗脳銃ってね、『恋心を抱くなどの感情に左右される設定で洗脳した場合、嫌いになったり、重いが通じて愛情になったりすると洗脳効果が切れる』という、いかにもおいしそうな設定があるじゃないですか(笑)」
ラオウ:「……そいつは、シナリオ担当者の負担が大きすぎて胃に穴があくだろう」
吉 井:「すいません、ラオウさんはエスパーですか?」
ラオウ:「要するに、主人公が何も知らない状態……多分、麻由夏に洗脳された状態から始まった方がゲームの幅が広がるって言いたいんですよ、こいつは」
高 任:「うむ、その通り」
吉 井:「前から思ってたんですが、二人の会話ってどこか省略されてる部分が多すぎません?」
ラオウ:「つきあい長いんで、この男の思考はほとんど読めますから(笑)」
高 任:「ひょっとして俺は『サト〇レ』ですか?政府の監視下に置かれてたり(笑)」
ラオウ:「何それ?」
吉 井:「……何それと言われても(笑)」
高 任:「まあそれはおいといて、俺は未だにラオウさんの思考がつかみきれんのだが」
ラオウ:「まあ、人間としての深みの違いだろ」
高 任:「この男恥ずかしげも無く言いおるわ」
吉 井:「これが人間の深みですか(笑)」
高 任:「で、話は戻るけど、クラスメイトに『久志、お前って妹がいたっけ?』とか聞かれて、『当たり前だ…』とかのやりとりをさせればコミカルさに加えてミステリーっぽくもなりますし、それに加えてラストシーン間際で『馬鹿かおぬしは、こやつはそなたの妹などではない』なんていうエナの台詞に凍り付く麻由夏に向かって、主人公が穏やかに『ああ、知ってたさ…』なんて呟くシーンなんかあったらグッと来ると思いませんか?(大爆笑)」
吉 井:「……」
高 任:「『だったら…』とかいうエナの台詞を抑えつけるように、『それでも家族なんだ…』とか『麻由夏は俺の大事な人だから』とか呟く主人公とか燃えると思いませんか!しかも、それって、麻由夏だけじゃなくて他のキャラ相手にもたくさんの状況が浮かんできますし。シナリオ書くのはめちゃめちゃ難しいでしょうけど、主人公が洗脳されているシナリオ分岐とそうでない分岐でいろいろとエンディングにも幅が出ますよ絶対」
ラオウ:「……何というか、お前の頭ってある意味便利だねえ(笑)」
高 任:「というか、オープニングで洗脳銃のワケありな設定をあげておきながら、それが全然活用されてないのがもったいないですよ……挙げ句の果てに、ユマの存在が洗脳効果をうち消す……なんつーどうでもいい処理をされてますし」
ラオウ:「まあ、高任さんの言わんとすることは解らないでもないんだけどね……シナリオ的に作り上げるのが難しくなる上に、主人公が洗脳されているという状況はプレイヤーに閉塞感というか不自由感を与えかねないんだな」
高 任:「……あ、ちょっと待って。さっき感情云々と言ったけど、主人公の感情そのものを洗脳されているなんて状況はもちろんダメだよ。麻由夏が妹と信じ込まされているぐらいでいいんだから」
吉 井:「どうでもいいけど、高任君って本当にベタベタの設定が好きですね(大爆笑)」
高 任:「ひとたびこの世に生を受けたからには、ど真ん中速球勝負ですよ!……そして、たまに変化球(笑)」
ラオウ:「野球の投手やってるときは、技巧派だったくせに(笑)」
高 任:「だって、思いっきり投げたら疲れるじゃないですか(大爆笑)
吉 井:「疲れるって…」
高 任:「三振をとるためには三球投げないといけませんけど、内野ゴロや外野フライなら一球でいいんですよ?全力投球なんて、三振が欲しいときかバッターを威圧するとき、スライダーやフォークを投げる時だけでいいです」
吉 井:「え、何故スライダーは全力で?」
高 任:「初速がその前に投げられた真っ直ぐより早かったら、打者は真っ直ぐだと勘違いしやすいですよね?」
吉 井:「ああ、そう言うことですか」
ラオウ:「……1つ聞きたいが、『バッターを威圧する時』ってのはどういう時だ?」
高 任:「……悲しいことですが、俺はコントロールが悪くて有名でして。だから、仕方ないんです!(一同大爆笑)」
吉 井:「こ、恐い人だ…」
ラオウ:「ところで……シナリオライターは疲れてもいいのかっ!(爆笑)」
高 任:「それは目的の違いですよう……投手は勝つのが目的で、勝つためなら時にはわざと点を取られることも必要ですし、全力投球じゃないと言うことは手を抜くこととは違うんです」
ラオウ:「あのね、高任さん……『良いゲームを作りたい』という目的をみんながみんなが持ってるなんて思ってないよね?」
高 任:「そりゃ、商売だし。でも、ユーザーは『楽しめるゲームを求める権利』を有するよな?」
吉 井:「また、重い話題を…(笑)」
高 任:「ユーザーは誰よりも何よりも、『あ、このぐらいのゲームでいいんだ…』と製作者に思わせてはイカンわけよ……なんか間違ってますか?」
ラオウ:「その意見云々じゃなくて、いろんな意味で高任さんは間違ってる(笑)」
吉 井:「主に、人間として(大爆笑)」
高 任:「……独断と偏見ですが」
ラオウ:「なら、やめとけ(大爆笑)」
高 任:「ラオウさん、そういう話の腰の折り方はやめて(笑)」
吉 井:「絶妙のタイミングでしたね……文章にすると、伝わらない気もしますが(笑)」
高 任:「昔から『キャラゲーに名作無し』という格言がありますけど……眼鏡娘とか妹とか(省略)……そういうコンセプトに寄りかかって、どこか手を抜いてるとしか思えないゲームって多くないですか?いや、ゲームに限らず」
ラオウ:「高任君、先駆者は常に捨て石だよ……今はな、妹という花の種を蒔いているにすぎない(一同大爆笑)」
吉 井:「……それって、このゲームの出来はいまいちって言ってるようなもんだと思うんですが(笑)」
高 任:「妹という花の種ですか……眼鏡娘という花の種はどこで腐ってしまったのでしょうか(爆笑)」
ラオウ:「腐ってるんですか?」
高 任:「今の眼鏡娘界は腐っている!(一同大爆笑)」
吉 井:「あっはっは、『エ〇セルサーガ』ですか(笑)」
高 任:「長い長いプロローグがやっと終わりを告げましたからね(笑)」
ラオウ:「え、今までってプロローグだったの?」
吉 井:「さあ?」
ラオウ:「そういや、昔何かの同人誌で『今のアニメ界は腐っている!…何がどう腐っているかはおいといて(笑)』とか言うのがあったな(笑)」
高 任:「眼鏡娘オンリーのアニメなんて大嫌いだっ!(爆笑)」
吉 井:「……多分あれとかあれのことでしょうけど、眼鏡娘ファンをバカにしてるとしか思えませんからねえ」
高 任:「と言うわけでね、ナウシカの巨神兵ぐらい腐ってるんです(爆笑)」
ラオウ:「……そういう作品になっちゃうって事は、スタッフに眼鏡娘好きがいないんでしょうか?」
高 任:「そこが永遠の謎で……まあ、妹という花の種が腐ったりしないといいね(笑)」
吉 井:「……1つ言わせて貰えば」
ラオウ:「2つでも3つでもどーぞ(笑)」
吉 井:「冬乃がなんか恐いっ!マナマナみたいで嫌です!(一同大爆笑)」
ラオウ:「吉井さん、克服です!トラウマは克服するためにあるんです!(爆笑)」
高 任:「何というか、身につまるねえ…」
ラオウ:「マナマナみたいな人間に付きまとわれたことでも?(笑)」
高 任:「いや、言ってみただけっす(笑)」
吉 井:「冬乃、秋帆……あれ、ひょっとすると妹の名前は春夏秋冬ですか」
ラオウ:「吉井さん、今更何を言ってますか(笑)」
高 任:「まあそれはさておき……『捨てたら殺してやる』と、『捨てたら死んでやる』の脅し文句って、どっちが恐いですか?」
ラオウ:「相手によるな(笑)」
吉 井:「……って言うか、冬乃の愛は重い。重すぎです!(大爆笑)」
高 任:「重い……というか、基本的にトリップキャラだから(笑)」
ラオウ:「人の話を聞かない、思いこみが激しい……って、高任さんもか(大爆笑)」
高 任:「前も言ったが、俺は人の話は聞きますって……そういや、昔何かの本で体育会系の特徴とかいう文章があって、『人の話を聞かない』『思いこみが激しい』『論理展開がどこか変』の3つが挙げられてたけど……ごっつい偏見に満ちてるよな(爆笑)」
吉 井:「……それって、いきついた体育会系ならあんまり間違ってないかも」
ラオウ:「というか…何かに熱中しすぎる人種は、大概そうでしょう」
高 任:「何故、二人して私を見ますか?」
ラオウ:「いや…別に(笑)」
高 任:「思いこみが激しいのは認めますが、俺の論理展開のどこが変ですか?(笑)」
吉 井:「いや、高任君の場合、計算尽くでわざと妙な論理展開するし…」
ラオウ:「他人を言いくるめる能力に長けているというか…」
高 任:「人のこと言えるんか?」
ラオウ:「まあ、『あやしい部分は早口で』とか、『あやしい論理の直後には誰にでもわかる正論をすえる』などは詐術の基本ですからね(笑)」
高 任:「他人に騙されないための勉強ってのが日本人はかなり不十分ですよね……ある意味知識ってのは力だから、勉強が無意味って事はないんですけど」
ラオウ:「……『何々に騙されないために…』ってな怪しげな本は一杯出てますけど、それを購入してる時点で騙されてるというか、根本的な内容の本は出ませんよね(笑)」
吉 井:「そりゃあ……そんな勉強されたら騙す人が困りますし(大爆笑)」
ラオウ:「まあ、いわゆる偉い人とか(笑)」
高 任:「……話を少し戻しますが、『人の話を聞かない』とかの3つを兼ね備えた人間なんか世の中にゴロゴロしてますよね。そんな珍しい個性ってワケでも(笑)」
ラオウ:「その性質を兼ね備えた人間が有能ならまだしも、無能な人間だと破壊的なまでに有害な人材になるからなあ(大爆笑)」
高 任:「いや、多分『行動力のある方向音痴』に一歩譲るのではないかと(笑)」
吉 井:「何気なく毒吐いてますね(笑)」
高 任:「つーか、話題を根本的に戻しましょう(爆笑)」
吉 井:「確かに、逸れすぎてます(笑)」
ラオウ:「で、春夏秋冬でどれよ?(大爆笑)」
吉 井:「またえらく真っ直ぐな物言いですね(笑)」
高 任:「かづきとエナ」
ラオウ:「人の話、聞けよ。この体育会系め(笑)」
高 任:「春瑠と美織の言い争いのシーンは結構好きですが(笑)」
ラオウ:「誰が修羅場の話をしとるか(笑)」
高 任:「つーか、何で妹キャラに限定されなアカンのよ?大体、正真正銘の妹は1人もいないだろうに」
吉 井:「高任君、それを言ったらおしまいです(笑)」
高 任:「春瑠はともかくとして、洗脳銃とかキャラが脳天気という設定に頼りすぎてるからなあ……の割に、後半になったら家族がどうのこうのとか言い出すでしょ。シナリオにどっしりとした背骨が無いというか何というか…」
ラオウ:「お前な、俺の質問の真意がわかってて敢えてとぼけるなよ(笑)」
高 任:「へいへい……じゃあ、秋帆の場合初手からオチがばればれだったのはちょっと痛かったね……シナリオの展開とキャラ的には好きなんですけど」
ラオウ:「まあ、いかにも高任さんが好きそうなシナリオだったけど(笑)」
高 任:「ただ、ヒキが弱かったかなと……こう何というか、『秋帆が消えてしまう…』という結末に向かってのタメが足りないと言うか……ってどうしました、吉井さん?」
吉 井:「いや、クリアしてないのでどうかご内密に(爆笑)」
ラオウ:「あいたたた…(笑)」
吉 井:「と言うか、冬乃もクリアしてないです……恐い云々じゃなくて、なんか分岐に入らなくて(笑)」
高 任:「んーと、美織の分岐から、春瑠のお見舞いをすっぽかすんですよ…後は、冬乃から妹特集のエロ本について言及されたときの選択肢と…」
吉 井:「春瑠……ああ、もう1人の妹キャラですか!」
ラオウ:「吉井さーん!せめて、せめて妹は全員登場させましょうっ!(笑)」
高 任:「あれ……って事は、美織や郁子もクリアできてないって事ですよね?」
吉 井:「ほとんどクリアしてないのでご内密に!(笑)」
高 任:「今更そんなこと言われても(笑)」
ラオウ:「まあ、このゲームって結構時間かかるし」
高 任:「しかし……吉井さん、冬乃はクリアしない方がいいかも」
吉 井:「恐いんですか!」
高 任:「恐いというか、ますます愛が重くなります……多分、世界ランカークラスで(爆笑)」
ラオウ:「あれでも世界チャンピオンクラスではないワケね……って、そういや、ちょいと前の『は〇めの一歩』で一歩の世界ランキングが12位とかあったけど、あんなもんなん?」
高 任:「日本の軽中量級って比較的評価が高いですし、日本タイトルを何度も防衛すれば世界ランク20位以内にランクされることは珍しくないよ……もちろん、WBAとWBCといった団体によって評価基準が違います(笑)」
ラオウ:「なるほど…」
高 任:「まあ、『世界チャンピオンに挑戦する直前、試合もないのにランキングが上昇したりする不可解な現象があったり』するから、その手のランキングはあまりあてになりませんけど(爆笑)」
ラオウ:「……えーと、それは大人の事情って奴ですか?」
高 任:「さあ、僕は素人ですから……ただ、ボクシング業界の発展を願うならチャンピオンの挑戦者指名権は剥奪すべきだとは思うけど(笑)」
吉 井:「チャンピオンなら、『私は誰の挑戦でも受ける!』ですよね(笑)」
高 任:「そうそう(笑)」
ラオウ:「……自分で蒔いた種ですが、脱線しすぎです」
高 任:「よかったね、種が腐らなくて(大爆笑)」
ラオウ:「……あくまで比較対照的にだけど、冬乃のシナリオが一番キャラの内面に踏み込んでたと思うんだけど」
高 任:「んー確かに……ただ、その話題は吉井さんがおいてけぼりに(笑)」
吉 井:「いや、慣れてますから(爆笑)」
ラオウ:「そんなもんに慣れてどうしますか」
高 任:「じゃあ内容については口をつぐみますが、春瑠のキャラってシスプリに影響受けすぎじゃないですかね?(笑)」
ラオウ:「うん、全ての妹はシスプリに通じるんだなきっと(一同大爆笑)」
高 任:「シスプリネタのギャグも散見できますし……」
吉 井:「……なんか、水面下で高任君がラオウさんに洗脳されているような気がするのは俺だけですか?(笑)」
ラオウ:「この前渡したゲームの感想日記はまだかね?(爆笑)」
高 任:「あのゲーム、バグっててプレイ不可だった(笑)」
吉 井:「あんまり偏った感想日記は勘弁して欲しいんですけど……ラオウさん自身が書けばいいだけの話では?最近、忙しいとはいえ何も寄稿してくれないし」
ラオウ:「いや、対談のゲームをプレイするのが精一杯なんですよ。部屋中に積みゲーと積み本が溢れてて……って言うか、冬コミで購入した同人誌と同人ゲームでさえまだ全部チェックできてません(爆笑)」
高 任:「この前取り寄せたとか言ってた、英語の原書は?」
ラオウ:「専門の辞書を買わないとどうにもならないぐらい難解な単語が並んでて、今は手が出せない状態だ(笑)」
吉 井:「原書ですか……また、手広く手を出してますねえ」
高 任:「……って、話を戻しますが、春瑠のシナリオの中にでてきた『伝説の黄河バトル』ってのは、実際にあったらちょっとプレイしてみたいですな。暴れ川として有名な黄河を舞台にした戦闘シュミレーションだと血が騒ぎます(笑)」
ラオウ:「『腐っても黄河』とか(爆笑)」
高 任:「吉井さん、麻由夏はクリアしてますよね?」
吉 井:「まあ、なんとか……って、エンディングは幾つかあるわけですか?」
高 任:「あ、基本的にベストエンディングがスタッフロールが流れるみたいです……それ以外のエンドは、いきなりメーカーのロゴが出てくるので余韻もへったくれもありませんが(笑)」
ラオウ:「余韻って(笑)」
高 任:「いや、春瑠や秋帆、冬乃のバッドエンド(?)なんか、あれはあれで1つの結末としては十分だと思うんですよ……それなのに、あっさりとあの扱いですからね。他にもちょっと不満が残るのが幾つかありますし」
吉 井:「そう言うことなら、麻由夏のエンディングは見てます(笑)」
高 任:「ツッコミ所満載のご都合主義エンディングですよね……下手をすれば、ゲームの設定そのものを破壊しかねない程の(爆笑)」
吉 井:「あれならまだ、『これからどうするんだろう?』と思われるエナのエンディングの方が納得できたような(笑)」
ラオウ:「あまり深くつっこまないように(笑)」
高 任:「まあ、武士の情けと言うことで勘弁してやろう(笑)」
ラオウ:「……そういう事はおいといて、肝心なところは『このゲームを楽しめたかどうか』だと思うのだが」
吉 井:「話を大きくしてごまかそうとしてませんか(爆笑)」
高 任:「最初に言ったとおり、俺はこのゲームをバカゲーだと思ってますからそういう部分はマイナスにはならないとは思ってますよ。ゲームの随所に散りばめられたギャグはなかなか楽しめしたし(笑)」
ラオウ:「うんうん…(頷いている)」
高 任:「でもね、『妹ゲームである必然性』はほとんどないよね……妹ゲーとして、バカゲーとして、ちょっと中途半端かなと思うワケよ。『他者に追随を許さないコンセプトを重視する』ラオウさんなら解ってくれると思うんだけど(笑)」
ラオウ:「お前やっぱりヤな奴だな(笑)」
高 任:「お互いにね(爆笑)」
吉 井:「……個人的には、『まあ、そこそこ』という評価になっちゃうんですけど」
高 任:「待たされただけの価値はあったのかね?(笑)」
ラオウ:「だから、今は種を蒔いている時期だと言うに(笑)」
高 任:「……経験から言わせて貰うけど、他のジャンルの人間をも惹きつける本物でない限り、蒔かれた種は大きな花を咲かせないよ。はっきりいって、そこそこのゲームじゃダメなのよ。ラオウさんが言ってるのはただの欺瞞に過ぎないと思うけど」
吉 井:「眼鏡娘は一足先に冬の時代ですから(泣)」
高 任:「……とは言え、俺の心は狭いから、よりによって眼鏡娘のシナリオでバグを出して攻略不可という事が多少このゲームの評価を辛くしてることは否めない(一同大爆笑)」
吉 井:「……ラオウさんの評価は甘めみたいだし(笑)」
ラオウ:「とすると……」
高 任:「……(吉井の顔を見る)」
吉 井:「……ふつー(一同大爆笑)」
ラオウ:「『ヘルシ〇グ』ですか?(笑)」
吉 井:「ああ、わかってくれましたか(笑)」
ラオウ:「いや、わかるも何も単行本揃えてますし(笑)」
高 任:「『私は戦争が大好きだっ!』のキャラが大好きなんですけど……っというか、『大同人〇語』ってどうなったんだろう?(笑)」
ラオウ:「知るかっ!」
高 任:「……えーと、だからね、眼鏡娘だろうが妹だろうが体操着だろうが巫女さんだろうがメイドさんだろうが、中途半端な作品はそのジャンルを衰退させるだけなんだ!」
吉 井:「言い切りましたね(笑)」
高 任:「適当なゲームを粗製濫造されて、ギャルゲーというジャンルが今どうなってるかがいい例じゃないですか。無論、『ギャルゲーならどんな出来でもそこそこは売れる』という認識を世間に抱かせてしまうぐらい制作側を甘やかした我々ユーザーにも責任はあるんですが」
ラオウ:「悪貨は良貨を駆逐する…ですね」
高 任:「……このゲームの眼鏡娘の台詞にもありましたね」
ラオウ:「元々は経済の定理でしょうが」
高 任:「うん、眼鏡娘は常に真実であるという見事なオチが付きましたね(大爆笑)」
吉 井:「高任君が人の話を聞かないという真実も明らかになったような…」
高 任:「……全てを呑み込もうとするから人は苦しむんです(大爆笑)」
吉 井:「苦しまないために人の話を聞かないとでも言いたいんですか(笑)」
ラオウ:「……あの、何のネタですか?」
高 任:「え、仮面ライダー龍騎ですよ(笑)」
吉 井:「高任君、あの最終回を呑み込めましたか?(笑)」
高 任:「いや、アレを呑み込むぐらいなら……というか、張るだけ張った伏線が全部パアでしたね……というか、世界観が全然完結してないどころか破綻しまくりですし(爆笑)」
ラオウ:「えらく熱中してたみたいだけど、ラストでぶっ壊されたんですか?」
高 任:「いや、前々から世界観の破綻を薄々感じていたんですが、最終回を見ながら絶叫しそうになりました……まあ、詳しくは文章にまとめましたけど(爆笑)」
吉 井:「いきなり何が郵送されてきたかと思えば(笑)……まあ、ライダーの人選理由とか、キドが手に入れたカードデッキは一体何だったのか?とか、新しい命って一体?とか、実は何の解決にもなってないとかいろいろあるんですけど……ただ、そんな雰囲気は薄々感じてましたし」
高 任:「俺が毎週期待していた中年ライダーがでてこなかったとか、映画の方がよっぽど面白かったとか…」
ラオウ:「よ、よくわからんが凄い最終回だったようだね(笑)」
高 任:「あの最終話は『某えあー』のそれを上回ってるかもしれん(爆笑)」
ラオウ:「それはひどいな(笑)」
高 任:「キタオカはともかく、俺のお気に入りのアサクラだけはそれっぽいラストになったのが唯一の救いか」
吉 井:「鉄パイプ片手に、銃を構えた警官隊に向かって駆けていく……それまでの経緯はともかく、燃えるシチュエーションです」
高 任:「ただ、冷静に考えるとアサクラは巨大な存在感に反してキャラが全然立ってないんですよね……『テ〇スの王子様』の漫画のキャラぐらい(大爆笑)」
ラオウ:「……んー最近ふと思ったんだけど、あれはひょっとしたら計画的にキャラを立ててないのかも。広く深く支持層を惹きつけるためだけに」
高 任:「……なるほど。キャラを立てると支持層がある程度固定しちゃうから…そうだとすると、あざといな(笑)」
ラオウ:「商売上手と言ってあげよう(笑)」
高 任:「で、龍騎ですが……あれは絶対どこかで脚本がねじ曲げられてる。少なくとも、価値観の違う人間が中盤以降のシナリオを書き換えてるよ絶対(笑)」
吉 井:「いや、龍騎はおいときましょう……というか、高任君はゲームにしろテレビにしろ、シナリオに夢を見すぎです(笑)」
高 任:「矛盾とか世界観の破綻と言えば、敢えて話題にしなかったけど、このゲームでね、国を追われてから麻由夏を産んだ(?)って事は、星夏は銀河放浪中に誰かとパペッティアの儀式を行ったって事ですよね?とすると、星夏達の文明様式が宇宙全体では主流って事なのに……」
ラオウ:「……それ以上ツッこんだら殴るぞ」
高 任:「まあ、何故かこのゲームなら許せるような気がします……なんせ、宇宙人ですからね!」
吉 井:「ああ、宇宙人だからな!」
ラオウ:「何やら、普通にツッこまれるよりも一段高いレベルで馬鹿にされてるような気がするのですが、気のせいですか?」
高 任:「……いろいろと楽しめる部分はありますが、高い金だしてこのゲームに手を出す必要は無し!」
ラオウ:「言い切りやがった、こいつ(笑)」
高 任:「つーか、何がウリよこのゲーム?」
吉 井:「そりゃ、妹じゃないですか?」
高 任:「んー…そうだ、このゲームの主題歌は結構好きです」
ラオウ:「思いついたように誉めるのはやめて(笑)」
高 任:「いや、本当に。歌詞じゃなくて、曲が(笑)」
吉 井:「ラオウさん、何か言いたそうですが」
ラオウ:「ぶっ飛んだ感性を楽しむと同時に、凍てついた大地に種を蒔く、フロンティアスピリッツに溢れた意欲作(笑)」
高 任:「開拓する場所が間違ってるとは言わないが、開拓する方法が間違ってると思います、ハイ(大爆笑)」
お買い得度…… 6
音楽…………… 8
操作性………… 8
お兄ちゃん度… 8(高い……のかなあ?)
再プレイ度…… 7(ボリュームはある)
エロ…………… 5(基本的に明るく、ライトなノリ)
絶対値評価…… 2
ゲームのスタイルはオーソドックスな二部構成。
ラオウさんが言わないからココで書いちゃいますけど(笑)、全体的に詰めの甘いというか、粗さが目立つシナリオかなと。
前半部分の選択で分岐していき、後半は各キャラのオンリーシナリオに突入……と、ゲーム攻略的にはわかりやすいのですが、個人的にはただダラダラと続くシナリオが多かったような気がします。
その一方で、サブキャラのシナリオは同一人物がシナリオを書いたとは思えないほど何故かシチュエーション的にノリノリ。(笑)
対談でもちょこっと述べましたが、美織と春瑠の言い争い、また、友情と恋の狭間に揺れる郁子……は、もう一ひねり欲しかったけど……など、こっちの想像力をかき立ててくるというか。
でもまあ……ふつー。(笑)
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