お題・・・『FIRST LIVE(WIN)
 タイトルからして、『ああ、なんかバンドがらみの恋愛ものかな?』という感想を持った人、それは間違ってません。
 パッケージからして、『ああ、これは多分女性向けのゲームかな?』という感想を持った人、それも多分間違ってはいません。(笑)
 ただこのゲーム、カップリングは少年と少女でえっちシーンも無いので間違いなく一般ソフトなんですが、ちょっと一般向けと言い切るのにためらいを感じてしまう出来栄えです。
 『ボーイズ・ラブ』ゲーム関連の棚に並べられるのは、多分そのカップリングではなくてシナリオとパッケージのせいでしょう。(笑)
 しかし、私は敢えて断言します。
 これは傑作です!
 女性がシナリオを担当・・・ってこのゲームの制作に関わったほとんどが女性のようですが、世の中の男性にとって(少なくとも私には)このゲームにはかなり新鮮な価値観がちりばめられています。
 プレイヤーは女の子。料理の途中、右手に持った包丁で右手の指を切ってしまう、80年代の少女漫画を彷彿とさせるどじっ子です。
 もうこの時点で、私は不覚にも頬のあたりがぴくぴくしてしまったのですが、甘い甘い、ザッツスィート!
 日頃、運動不足を感じるあなたにこのゲーム。もう、転げ回ることを押さえきれないほどの恥ずかしさがあなたを襲うはずです
 最後にもう一言・・・・これは、『本物』です!
 
 
高 任:「これは・・・きてますっ!(爆笑)」
ラオウ:「懐かしいな、そのフレーズ。」
吉 井:「ハンドパワーですか?(笑)」
高 任:「シナリオ担当者のセンスが凄すぎる!女性だからと言うんじゃなくて、おそらく女性の中でも滅多に見られないほどの価値観の持ち主でしょう。
ラオウ:「・・・いや、単に『狙った』んじゃないのか?」
吉 井:「誰を狙うんですか、誰を?(笑)」
高 任:「これは多分『真剣に』作ってる。」
ラオウ:「確かに・・・ある意味で妥協のない作り方だったな。」
吉 井:「少なくともそこらのゲームより『断然』面白かった。」
高 任:「良い運動にもなったし。(爆笑)」
ラオウ:「なにを運動したと言うんだ貴様は?」
高 任:「だってプレイしてると『すっげー恥ずかしい』んですもの。『ラジオ体操第3』までコンプリートしそうでした。(爆笑)」
吉 井:「な?『ラジオ体操第3』って何のネタですか?」
ラオウ:「ふ、それを知ると世界が滅びますよ。(笑)」
高 任:「だが、パンドラの箱に残った最後の希望でもある。(笑)」
 
 あまり深く突っ込まないように。
 
ラオウ:「しかし、高任さんにこれを勧められたときはどうしようかと思いましたが、実際にプレイして高任さんの言葉の意味が実感できましたよ。これは照れくさくて、身体をじたばたさせずにはいられませんからね。(笑)」
高 任:「こう、なんていうか・・・『ゲームを連続でプレイすることが難しい』ぐらいに恥ずかしいですからね。(笑)序盤でこれだから、ラストは一体どうなるのか?という感じに踊りながらプレイしました。」
吉 井:「・・・笑いと赤面、それって僕たちの『瀕死連合結成時の目標』じゃないですか?」
ラオウ:「あんたらの理想はこのゲームか?このゲームがあんたらの理想なのか?(一同大爆笑)」
高 任:「ゲームの中で何気なく、胸がきゅんとしてとか真っ赤な薔薇の花束を持って『僕のお姫様をさらいに来たんだよ。とか出てくると『まずは背伸びの運動から!』って感じでラジオ体操を始めてしまいます。(爆笑)」
ラオウ:「・・・カイル(5人出てくる男キャラの1人)でしたっけ?」
吉 井:「海外に留学(?)という懐かしの黄金パターンのキャラですね。」
高 任:「私の好きなM川先生の漫画を彷彿とさせました。」
ラオウ:「悪いけどそういうのはわからない。(笑)」
 
 まあ、イベントタイトルの名前が『海辺のシンデレラ』とか『2人だけの星空』とか『流れ星の約束』とか付いているところから想像していただきたい。(笑)
 
吉 井:「現実にいそうもない、というか非現実的なキャラという点でさっきの『最強彼氏。』と良い勝負なんですが、こっちは完全に許せますね。(笑)」
ラオウ:「ある意味、お約束を駆使してるからなあ・・・。もちろん、プレイ中は正常な思考能力を奪われていたんだけど。(爆笑)」
高 任:「何というか・・・この5人のキャラって夢があるよね。(笑)」
ラオウ:「さっきのゲームも是非夢であって欲しい。(爆笑)」
吉 井:「あのゲームのキャラは夢というか妄想というか・・・妙にねじ曲がった印象がある・・・勝手な言いぐさだけど。」
ラオウ:「『ふっ、勝負はこれからだ。』とか言いながら、がっしりと握手を交わす少年達という姿も同じぐらいねじ曲がっているような気はするけど。(爆笑)」
高 任:「海辺で戯れる男子高校生(もちろん男同士)なんてのは、某ジャニーズ系のプロモビデオあたりに洗脳されてるとしか思えんぞ!(大爆笑)」
ラオウ:「へえ、そうなんですか?」
吉 井:「詳しいな、高任君。」
ラオウ:「さっきの『最強彼氏。』でも思ったが、君の人生、根っこが深そうやな。(爆笑)」
高 任:「ええいっ、ちゃちゃを入れるな!(笑)」
吉 井:「しかし、よくもまあこれだけタイプの違う5人の王子様をそろえてきましたね。・・・ってギャルゲーも似たようなものか?」
高 任:「いやいや、自分だけを見つめてくれる理想の王子様ですからね。ギャルゲーと違って『浮気は厳禁』です。」
 
 そういや、ゲームの中身について全く言及してませんでしたね。
 主人公(デフォルト名、鈴木しおん)は引っ込み思案、ついでにちょっぴりどじで、どこにでもいるような女の子。(笑)
 序章『初恋の想い出』で、いじめっ子兄弟(双子で、通称らるく&しぇる・笑)から自分を守ろうとしてくれた男の子の想い出が流れます。
 もちろん、相手は二人で男の子はしおんよりもずっと背が小さい。気が付くと、負けて泥だらけになった男の子の側でしおんは泣きながら謝りますが、男の子は白い歯を見せて笑いながら親指を立てて見せます。
『なくな。おれ、つよかっただろ。』
 その日から二人は毎日のように遊ぶ事になります。その男の子が引っ越ししてしまう数ヶ月後まで・・・
 で、時は流れて高校生になったわけですが、昔と同じように(らるく&しぇる)にいじめられていたしおんの前に見知らぬ少年が現れます・・・まるであの日と同じように・・・。
 で、ちょっとはしょりますが・・・軽音楽部が休部していると聞いてちょっと悲しそうな表情を見せた少年を励ますつもりでしおんは口に出します。
 『後夜祭に参加してみたら?』
 さあ、メンバー集めです。そりゃあ、出てくるわ出てくるわそろいもそろって美形の少年達。
 かつての幼なじみをはじめとして、知的でクールな生徒会長、学園のアイドルと呼ばれる金髪の貴公子、小柄で子供っぽいピアノの天才少年、眼鏡を外したら美形だったちょっとだらしない化学教師。
 ・・・と、さわりを文章にしてみただけで私は凄い恥ずかしいです。
 それにしても、お隣に住む男の子の顔も見たこと無かったのか主人公。(笑)
 
吉 井:「しかし、このゲームの何が凄いって・・・『本当に浮気は厳禁』なんですよね。」
高 任:「まさか、『自己紹介の時点で誰かのフラグが消滅する』なんて夢にも思わなかった。(爆笑)」
吉 井:「ええっ、そうなんですか?某キャラがクリアできないのはそのせいなのか?」
高 任:「多分。」
ラオウ:「強制イベント以外は、多分『他の4人と会話してもダメ』ですよね?」
 
 各キャラの登場場所はほぼ固定なので、一旦理解すればその点は難しくないです。
 
高 任:「『王子様に見初められるためにこっちも目移りしてはいけない』ということでしょう。素晴らしいっ!ある意味これは新鮮ですよ。(笑)」
吉 井:「『安易な逆ハーレム状態』のゲームとは違います。本命に対して一途であることをプレイヤーに強制してますからね。ひょっとすると、何か『強烈なメッセージ』が秘められているのかもしれないです。」
ラオウ:「それ以前に、『一回でも選択を失敗したら即フラグ消滅』というシビアさはどうにかならなかったのか?(笑)」
高 任:「初志貫徹!(笑)」
吉 井:「浮気したらめーですからね、めー。(爆笑)」
ラオウ:「むう、パソコンのDOS時代のゲームを見て育ってきた自分としては、『ハーレムが無いとちょっと不安になる』のだが。(大爆笑)」
高 任:「また、そんな誤解を招く発言を。」
吉 井:「それ以前に、この5人を独占したら、『主人公は多分殺されます。』(一同大爆笑)」
ラオウ:「たしかに、『カイル(金髪の貴公子)と会話しただけ』で意地悪されてるからなあ。『植木鉢をぶつけられそうになる』とか。(爆笑)」
高 任:「大体、お姉さんにも殺されかねんでしょう。」
 
 主人公のお姉さんは、主人公の通う学校の教師。(みんなには内緒)
 秘かに、化学教師のことを憎からず思ってます。もちろん、その設定はシナリオの中でばっちりといかされてますけどね。(笑)
 
吉 井:「・・・いや、あの性格からして、多分悲しそうに微笑むだけでしょう。あのバッドエンドの時のように。」
ラオウ:「しかし、『おねえちゃんは私と違って何でも出来て、美人で・・・』というのはお約束としても、グラフィックを見る限りでは主人公もかなり恵まれた容姿をしてるはずだが。」
高 任:「それは突っ込んではいけないところです、ラオウさん。(笑)」
吉 井:「大体幼なじみとの出会いにしたって、『お隣の家に住んでいた』にもかかわらず、見知らぬ男の子っていったい・・・しかも、名前忘れてるよ。(爆笑)」
高 任:「いや・・・(ぽんと手を叩いて)、そう、おっちょこちょいだから。(笑)」
ラオウ:「まあ、『ユーザーにとっては出会った瞬間に正体はばればれ』だからどうでもいいですが。」
吉 井:「それは恋愛ゲームとラブコメのお約束。」
高 任:「『主人公は異常に鈍くて、耳が悪い』というのは基本ですからね。(笑)」
吉 井:「時には、『目が悪かったりする』とか。(笑)」
ラオウ:「まあ、人によってはそのもどかしさがどうにも我慢できんらしいが。」
高 任:「まあ、お約束と言ってもこのゲームの場合は、『次は一体どんなお約束が?』という意味でどきどきしました。(大爆笑)」
ラオウ:「・・・ちょっと、いい?」
高 任:「はい、ラオウ君。(笑)」
ラオウ:「私には良くわからなかったが、これはそんなに『お約束がぎっしりと詰まってた』のかな?」
吉 井:「いわゆる『ギャルゲーのお約束』じゃなくて、どっちかというと『恋愛もののお約束』だと思いますが?」
高 任:「問題ない。(笑)お約束なんか知らなくても、このシナリオが充分恥ずかしいことは誰でもわかる。(爆笑)」
ラオウ:「そりゃ確かに。『校内放送を使って告白する』というセンスも、実際に持ち合わせている人間は見たことがないな。嫌がらせならともかく。」
高 任:「ラブコメにありがちなついうっかり、とかじゃないし。主人公を捜してわざわざ『校内放送で絶叫』だし。」
吉 井:「『卒業式の日』ならともかく、彼らにはまだ高校生活が1年以上も残ってるんですが。(笑)」
ラオウ:「それは・・・つらいな。(爆笑)」
高 任:「僕がそんな立場に追い込まれたら、『真剣に転校を考える』と思います。(爆笑)」
 
 ちなみに、主人公は高校2年生。
 この時のお相手は高校1年生。(笑)
 
吉 井:「転校生が幼なじみとか、ぶっきらぼうだけど、『子猫の世話をする』とかいうのは巨大なお約束と言うことでまあ良しとしよう。(笑)」
高 任:「『ただの猫好き』というオチが現代の少女漫画だがな。(笑)」
ラオウ:「ん?でも、昔の硬派少年漫画で、雨の降る日に傘も差さずに猫をガクランの中に包んで登校する番長とかいたやん?」
吉 井:「それは70年代。」
高 任:「チャンピオンなら90年代にも生存してたぞ。(爆笑)」
ラオウ:「今はいないけど・・・」
高 任:「くそおっ!俺の、俺の愛したチャンピオンが壊れていく!誰かどうにかしてくれっ!チャンピオンに必要なのは『漢』と『仁義』と『いい話』と『熱血』なんだよ!『萌え』はいらないっ!『萌え』はチャンピオンにはいらないんだっ!(一同大爆笑)」
吉 井:「『なのか』は、『萌え』じゃないの?(笑)」
高 任:「あれは『いい話』!いわば、O山田いく先生の後継!」
ラオウ:「チャンピオンはほとんど読まないからわからない。」
高 任:「ああっ、これもそれも『漢と仁義と熱血』の濃度が薄くなったから!」
ラオウ:「違うぞ。(笑)」
 
 私、高任はかつての週刊チャンピオンを心から愛しております。編集様、どうか正気に戻ってください。
 
高 任:「・・・すみません、大分話が逸れてしまいましたね。(笑)」
吉 井:「逸れすぎ。(爆笑)」
ラオウ:「気を取り直して、ゲームの話に戻ろう。」
吉 井:「・・・しかし、『眼鏡を外すと美形』というのは逆のパターンでも生きてるんですねえ。」
高 任:「一昔前の少女漫画では結構頻繁に使われてましたよ。男だろうが女だろうが。ちなみによれよれの白衣を着た化学教師というのは80年後半からの定番ですね。小学5年生と言えば3組と言うぐらいに。(笑)」
ラオウ:「・・・(何かに備えて身構えている)」
吉 井:「基本的に眼鏡美人は眼鏡を外しても美人なんですけどね。」
高 任:「そ、詰まるところ『眼鏡をかけた方がより美人かどうか』というのが『真のポイント』であって・・・・」
ラオウ:「黙れ、眼鏡原理主義者めっ!
二 人:「そいつぁ、最高の誉め言葉だ!(爆笑)」
ラオウ:「・・・まあ、お約束だからいいんですけどね。」
高 任:「狙い澄ました突っ込みをありがとうございます。(笑)」
吉 井:「しかし、眼鏡無しではほとんど前が見えないような視力のくせに、主人公を見つけだしたり、ドラムを叩いたり、とやりたい放題でしたけどね。(爆笑)」
高 任:「それは、『愛の奇跡』。(笑)」
ラオウ:「いや、あの化学室の爆発事故で多分『偶然角膜が傷ついた』んですよ。それが偶然視力矯正の働きを。」
吉 井:「違う違う。」
高 任:「でも、このゲームなら全てが許せる。なんせ、踊りっぱなしで、『プレイヤーの正常な判断力が完全に叩きのめされてます』から。」
ラオウ:「このゲームを平常心でクリアできる人間は、ある意味『人間じゃない』と断言しよう。(大爆笑)」
吉 井:「『赤面するか馬鹿にするかの2択』ですね。(笑)」
高 任:「これだよっ、これが『絶対値の高いゲームそのもの』だ!いや、もちろん私は無条件で高得点を与えますが。」
吉 井:「ゲーム全体で出来がいいか悪いかというのは二の次、これはシナリオだけで大傑作です。(爆笑)」
ラオウ:「そうか?そうなのか?(笑)」
高 任:「え?だって音楽はさすがにそれっぽいのを作ってますけど、それ以外は『某ゲーム制作キット』を使ったような作りですし。(笑)」
吉 井:「それは言ってはいけないことなのでは?このシステムのゲームなんか、昨今のパソゲーには溢れかえってますって。」
高 任:「だが、これは傑作!『本物の中の本物』です。」
ラオウ:「まあ、システムなんか『それなりの水準をクリアしてればどうでもいい』ですけどね。もちろん、気合いの入ったシステムは大歓迎ですけど。」
 
高 任:「しかし、このゲームをお二人に勧めてから気が付いたんですが、コミケ申し込みのジャンルコードの中にこのゲームの名前があったりする。(笑)」
二 人:「何ですと!」
高 任:「(申込書を取りだして)ほら、ここ。」
ラオウ:「そうか、これはやっぱり話題作だったのか?」
吉 井:「去年出たゲームですからね、『これだけのゲームが無名のまま終わってるはずがない』と思いました。」
ラオウ:「いや、パソゲーの場合『どんな傑作でも無名のまま消えていく』のは当たり前なんですよ。」
高 任:「・・・市場規模はドスの頃よりおっきくなっただろ?」
ラオウ:「そのパイを切り取る数が増えすぎたんですよ。最近のゲーム一本の流通数知ってますか?」
高 任:「大体2000を区切りにして卸していく・・・」
ラオウ:「ぶぶー。今は話題のないゲームは、僅か数百本しか市場に流れません。そして二週間足らずで店頭から消えていって、そのまま消えていきます。」
吉 井:「それは下手すると同人ゲームよりも・・・?」
ラオウ:「そう言うこと。高任さんが大好きな『やりこめばやりこむほど味の出るゲーム』なんてのはよほど運が良くないと絶対に話題にのぼらない。」
高 任:「確かに、毎月毎月100本近くはコンスタントに新作が出るからなあ。見逃した傑作がやっぱりあるんだろうなあ・・・悔しいねえ。」
吉 井:「しかも、『高任さんだけに傑作』というゲームも数多くありますからねえ。(大爆笑)」
ラオウ:「高任さんの『心のナンバーワンゲーム(恋愛ゲー)』は間違いなく、一般的に受け入れられなかったでしょうから。いや、確かにやり込んでみると面白かったんですけど。(爆笑)」
高 任:「何をっ、あれに比べたら『TLS』も『同級生2』も・・・(以下略)・・・全然目じゃないぜ!(一同爆笑)」
ラオウ:「私、パッケージを見せられた瞬間『凍り付きました』けどね。」
吉 井:「ゲームを立ち上げた瞬間も『凍り付いた』けど。」
高 任:「あれは傑作。グラフィックがしょぼいとか、システム画面が情けないとかを乗り越えて、やりこめば真実が見えてくる。(爆笑)」
二 人:「そこまで悪条件がそろえば、普通『誰もやりこみません』。」
高 任:「まあ、この『ファースト・ライブ』はあれに比べたら遙かにすっきりして、出来がいいよね。(爆笑)」
ラオウ:「・・・高任さんの『数少ない美点』は、自分の思い入れのあるゲームをそうやって冷静に判断できるところだな。」
吉 井:「『気に入った眼鏡娘がからんでくるとやっかい』ですが。(大爆笑)」
ラオウ:「良かったですね、このゲームに眼鏡娘がいなくて。」
高 任:「あ、何か二人とも激しく僕を誤解しているね。(笑)」
ラオウ:「・・・ふーん。(笑)」
 
ラオウ:「ところで!」
吉 井:「何を力んでいるんですか?(笑)」
高 任:「もう花粉症は収まったんでしょ?(笑)」
ラオウ:「・・・『下の人間を狙って植木鉢を落とす』なんて事は犯罪云々よりもうちどころが悪ければ死者が出ると思うんですが?(爆笑)」
高 任:「嫉妬って怖いですよねえ。」
吉 井:「あれは、恋愛ものにありがちなお約束です。(爆笑)そういった数多の障害を乗り越えて二人は幸せになるんです。」
高 任:「はっはっはっ・・・世の中には『教え子の生徒を二階の窓から本気で突き落とす』先生だっていますからねえ。(爆笑)」
ラオウ:「腕立て伏せに合わせて、『尻を竹刀でしばきたおす(通称ケツ竹刀)』先生は、今頃何をしてるんでしょうか?(爆笑)」
吉 井:「T県って怖いところですねえ。(笑)」
 
 あえて、ノーコメント。(笑)
 
高 任:「まあ、窓から・・・ってのはちょいやりすぎかもしれないけど、『ケツ竹刀』なんかは、悪い事すれば当然でしょ?言ってわかる人間ばかりなら、世の中ってのはもっとまともなはずです。」
ラオウ:「まあ、『先生になるまで人を殴ったことのない』人間が、加減も知らずに殴るのはちょっとダメですけどね。」
吉 井:「『スクールウォーズ』全盛時代の人間ですか、お二人は?(爆笑)」
高 任:「まあ、それはともかくあの場面は怖かったですねえ。もちろん、『王子様が身を挺してかばってくれます』けど。」
ラオウ:「痛む右腕をかばいながら、ライブへと赴く・・・男です。(笑)」
高 任:「このゲームはやっぱり、『王子様としてどうあるべきか』また、『ヒロインとしてどうあるべきか』という理想がこれでもかと貫かれてますよね。」
吉 井:「それが貫けないようなら、『幸せなど望むべくもない』というところがある意味現実的で最高です。」
ラオウ:「まあ、『ダメ人間がなんとなくハーレム状態』的な都合のいいゲームじゃない事だけは確かですな。(大爆笑)」
高 任:「ラオウさん、『ダメ人間が・・・』って『ラブひな』がそのまんまじゃないですか?(爆笑)」
ラオウ:「あれは、『ほのかに努力の香がする』からいいんだ。(爆笑)」
吉 井:「まあ、他人の趣味にあれこれは言いません。(笑)」
ラオウ:「(嬉しそうに)いやあ、この前でDVDも全部そろいましたよ。(爆笑)」
 
 しかし、決してキャラクターにはまらないラオウさん。(笑)
 
吉 井:「そう言えば、ゲームの中盤に『調理実習で作ったカップケーキを誰に渡すか』のイベントがありますよね?」
高 任:「もちろん、浮気は厳禁ですが。(笑)」
吉 井:「あれで、いじめっ子兄弟に奪われたりするのはなんなんでしょう?」
高 任:「それはフラグが潰れてる目安です。」
ラオウ:「やっぱりそうかい。(笑)」
高 任:「それをはじめ、『日曜日に一緒に遊びに行けなかったりしたら』それもどこかで選択を間違ってる証拠です。」
ラオウ:「まあ、そのかわりどこで間違ったかはすぐにわかるけど。『自己紹介の選択』を除いて。(爆笑)」
吉 井:「バッドエンドと言っても、『美形のいじめっ子兄弟』がダンスに誘いにやって来るという微笑ましいエンドですけどね。(笑)」
二 人:「甘い。」
吉 井:「え?」
高 任:「それは途中までフラグが続いてたバッドエンドです。フラグを発生させなかったら、『お姉さんと二人で寂しく花火を見る』というエンドになります、多分。(笑)」
吉 井:「むう、そんなしょっぱいエンドがあるなんて。」
ラオウ:「そこらは結構細かいですからね、このゲーム。」
高 任:「個人的には、『あのいじめっ子兄弟と主人公の3角関係』のシナリオがあれば楽しいと思ったのだが。(大爆笑)」
吉 井:「ダメです、このゲームに『そんな黒さ』は似合いません!(笑)」
ラオウ:「『植木鉢を落とす』のはいいんですか?」
吉 井:「あれはいいんですっ!お約束だから!」
高 任:「じゃあ、『三角関係もお約束』ということで・・・(笑)」
吉 井:「だあっ、高任君もわかっててそんなこと言ってるでしょう?そのお約束は『化学教師シナリオ』で使ってるからダメです!」
ラオウ:「・・・何故?」
吉 井:「だってこのゲームの凄いところは、『どれ1つとして重複したお約束がない』というのが素晴らしいんじゃないですか。」
高 任:「うむ。」
ラオウ:「・・・『最後に王子様と幸せになる』というのは?
吉 井:「それはお約束じゃなくて、『ゲームとしての前提』です。(大爆笑)」
 
高 任:「しかし、この手のゲームに対談はあまり意味がないですね。」
ラオウ:「どういう意味で?(笑)」
高 任:「このゲームはやらないとわかりません。(笑)」
吉 井:「ただ単に、僕達の伝達力に欠陥があるのでは?」
ラオウ:「だとすると、司会の進行が悪いというのが常識だが。」
高 任:「俺か?俺が全部悪いんけ?(爆笑)」
ラオウ:「誰も君が司会してるとは言ってないじゃないか。(笑)」
吉 井:「いや、ラオウさん。目が語ってました。(大爆笑)」
高 任:「だあっ、もう終わり!シメいきましょ。」
 
吉 井:「とにかく超絶に恥ずかしくて照れくさいです。そう言うのが好きな人には申し分のないゲームですし、そうでない人は『精神を鍛えるのにもってこいのゲーム』です。とにかく、『こんなゲームがあったのか』という驚きがビックバン。(爆笑)」
ラオウ:「・・・何か吉井さんが壊れてる。(笑)まあ、楽しいです。そりゃもう、『運動不足解消にはもってこい』ですからね。私なんか『五分おきにプレイを中断』しました。気が付くと部屋の掃除まで出来ています。(爆笑)是非購入してください。」
高 任:「傑作です!もう、ブラボーおじさんが東京ドーム三杯分ですよ。(笑)いや、多分20歳を超えた人間にはかなり強烈に脳内物質でまくりゲームです。」
 
 
 お買い得度・・・・・・・・ 9(一部には受けないか?)
 操作性・・・・・・・・・・・・ 7(おまけで音楽が聞けない、個人的に残念)
 音楽・・・・・・・・・・・・・・ 8(まあ、バンドだけにそれらしい音楽が)
 再プレイ度・・・・・・・・ ?(あなたの精神の頑強さがキーポイント)
 恥ずかしさ・・・・・・・・20(10段階では足りません。突き抜けてます)
 絶対値評価・・・・・・・・ 5
 
 
 このゲームやった後はかなりの長期間ハイな状態が続きました。
 何気なく道を歩いているときに思い出してしまって、困ったこともあります。(笑)もう、強烈も強烈、その手の恥ずかしい『ラブコメ』とかが好きな人は、悶絶しながら転がりまわることになるでしょう。
 男性プレイヤーにとっては、普段と違う『男性キャラのボイス』がいい味を出すはずです。もう、某『リフレインブルー』の『海に向かって愛の告白、大絶叫』なんて目じゃありません。

(吉井 注1:このゲームにキャラクターボイスは入っておりません.このページを見てソフトを購入した後”ボイスが入ってない”等のクレームをソフトハウスおよび当ページの管理者に送らないようお願いいたします.)

当時はなかなか恥ずかしい思いをしたのですが、この前試しにプレイしてみると、『平然と聞き流せた自分』がいました。どうやら、このゲームを経験して一回り強くなったようです。(笑)

(吉井 注2:彼がボイスを聞いている(と思い込んでいる)のは間違いないようです.”一回り強くなった”どころではなく,”人外の能力に目覚めてしまった”と考えたほうが良いでしょう.製作者が込めた念を感じ取っているのでしょうか?どんな声が聞こえているか気になるところです.吉井はあまり男性声優には詳しくないのですが,冬弥:緑川光,会長:檜山修之,カイル:松本保典だったりするのでしょうか?

それはさておき,高任君には今度精神科医に診てもらうように勧めたいと思います.)

 というわけで、見つけたら是非購入してしまいましょう。ちょっとパッケージが恥ずかしい(二種類?)かもしれませんが勇気を出してチャレンジです!
 私、高任斎はこの会社の第二作を楽しみにしております。こっそりと出てるよ、と言う情報をお持ちのみなさま、是非ご一報を。 

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