某日深夜。
 高任宅の電話が無粋な発信音を響かせた。
高 任:「はい?」
吉 井:「あ、吉井です・・・え、・・・とね、アレってマジですか?」
高 任:「・・・(何のことを意味するのか考えていた)・・・マジです。次の対談はそのゲームでいきますからプレイしてください。」
吉 井:「いや、あのね・・・あのゲームってレジに持っていくのがすっごい厳しいんですけど?」
高 任:「大丈夫です!ラオウさんは既にその難関を乗り越えたとのことです。」
吉 井:「はふう・・・」
高 任:「他のエロゲーでサンドイッチして持っていったらどうです?」
吉 井:「それはそれで注目を浴びそうなのがやな感じ。」
 
 
 さあ、誰か読んでくれている人がいるのか?と疑問もある対談ですが既に6回目(?)を数えました。しかし、これまでにいくつかエロゲーを採り上げましたが・・・それって全部男性向けなんですよね。(笑)
 ついでに、無難な(笑)ゲームをネタにしてきました。と、いうことはこの対談を読んで購入してみようかとか、こんな雰囲気なのかと感想を持った人間は、ほぼいないと言うことになります・・・多分。
 この2つから導かれること。
 『ボーイズ・ラブ』のゲームなんか採り上げてみたらどうなるんでしょう?(笑)
 まず、男性はあまり手を出さない(出したくない?)ジャンルだけに、ある意味知的好奇心を満足させられるのではないか?
 そして女性の方(いないか?)、ゲームの紹介はともかく・・・男性の目から見た『ボーイズ・ラブ』への感想という、ある意味貴重な対談に・・・?
 と言うわけで、お題は最強彼氏。(ダイナマイト・ダーリン?)』(WIN)です。
 一体何が最強で、何がダイナマイトなんでしょう?(笑)ちなみに、何故かタイトルロゴに『さいきょう・ダーリン』と銘打ってあるので正式な読み方はわかりません。(笑)
 もちろん、ばっちり18禁!
 この夏限りで取り壊される予定の名門男子校の学生寮。夏休みなのに帰省しない少年達にはそれぞれの事情があったりします。
 4章構成でそれぞれ主人公は変わる・・・つまり4組のカップリングが・・・と、とにかく、ゴー!
 第一章のタイトルは『最強KISS』・・・好きなんですね、最強。
 ちなみに第2章から順に『ラブリーベイベー』『純情夏恋(じゅんじょうかれん)』『WHAT IS LOVE?』です・・・個人的には『ラブリーベイベー』のタイトルで腰がぬけました。(笑)
 
 
ラオウ:「・・・」
吉 井:「・・・」
高 任:「どうかしたのかい、みんな?今日もいい天気じゃないか!」
吉 井:「んーん、んー(何やら小さな声で歌を歌っている)」
ラオウ:「楽しそうだな、高任さん。」
高 任:「はっはっは・・・大学生の頃、知人の作ったやおい小説同人誌を強制的に読まされて、しかも感想まで求められた時に比べれば、こんなゲームぬるいっす!(笑)」
ラオウ:「(どこかなげやり)ああ、そうかい。」
高 任:「大体やなあ、このゲームなんて現実に比べたらビジュアル的に許せるカップリングじゃないか?四国屈指の某私立進学男子校とかのカップルが・・・(以下自主規制)」
吉 井:「マジですか?」
高 任:「マジです!(笑)放課後の図書館の片隅で(自主規制)カップルとか、頬を背中にすりつけるようにして自転車に二人乗りで帰っていくカップル(?)とか!(大爆笑)」
 
 注・そんな連中はあくまで少数派・・・のはず。(笑)
 
吉 井:「それらはビジュアル的には厳しいと?」
高 任:「いや、1人だけ女の子と間違える位の美形がいたが。ただ、この話はちょっとある意味身近で、やばいから話さない。(笑)」
ラオウ:「気持ちは分かるが、『ビジュアル的にどうこう言うのは失礼』とちゃうか?世間の目や一般的な観念の壁を乗り越えてまでつき合ってるんだろ?」
高 任:「それを言われるとつらい。けど、男女カップルでもビジュアル的にどうこう言うケースってのは腐るほどあるぞ。それと同レベルでの話にすぎないと思うけどな。」
吉 井:「どのみち失礼なことには変わりないですが。(笑)」
ラオウ:「・・・しかし、男子校ねえ、俺には縁のない話だが・・・そういやこのゲームも男子校か。」
高 任:「確か誰かの本で『男の性欲は排泄欲であり、女性のそれは食欲である』というのがあったな。いやあ、男って悲しい生き物ですねえ。(笑)」
吉 井:「そうか、追いつめられると身近に排泄対象を求めてしまう生き物なのか俺達。(爆笑)」
ラオウ:「・・・ま、まあ・・・しかしこのゲーム、寮に残った人間が実は1人残らず『ゲイ(潜在的ゲイも含めて)』なんだよな。(爆笑)」
吉 井:「しかも、『好き』という台詞を偶然聞いてしまったキャラが、『恋愛感情の好きとして認識する』ところがちょっと狂った価値観のような気がしますが。(大爆笑)」
高 任:「『ああ、あいつらはあんな関係だったのか。』だけですますから凄いよな。」
ラオウ:「シナリオとして、『男である自分が男を好きになること』に対して主人公がとまどいを覚えてるのに・・・何故か『主人公以外はその事実を当たり前のように受け止める』あたり、この世界は狂ってる。(爆笑)」
高 任:「ちょっと調べた所によると、特定対象にしか反応しない(つまり男が好き、じゃなくてこいつが好き)というのは性的嗜好とは言えないらしい。」
ラオウ:「だとすると、このゲームの中で半分ぐらいは『ゲイ』じゃないのか?」
 
 ちょっと解説。
 『ゲイ』ってのは通常、同性愛者をさして使います。世間一般では女(男)装者と同性愛者は混同されがちですが、基本的に違います。そして『オカマ』、『ホモ』、『ニューハーフ』等の用語は定義もあやふやで、『当事者はそれらを蔑称として嫌っていることが多い』らしいのでご注意を。
 女(男)装は大体Ts(トランスセクシャル、トランスジェンダー、トランスヴェスタイトの総称)・・・生まれる性を間違った人から異性の姿を楽しむ人に多いとのこと。
 トランスセクシャル・・・医学的に言うところの『性同一障害』。ただし、この人達は外見的な問題ではないため、女(男)装をしない場合も多いとのこと。
 トランスジェンダー・・・女(男)装で願望を満たせるレベル。
 トランスヴェスタイト・・・『異性装愛好者』単に異性に変身した自分の姿を楽しむ人間をさします。
 で、『ゲイ』は異性を全く否定して同性同士で愛し合いたい者・・・なのかな?どうも、男性に対して使われることが多いのではっきりしません。
 とにかく調べれば調べるほど細かい分類があるはずです。ネット上でも詳しい情報があるらしいので興味のある人は検索してください。
 なお、この対談上では間違った表現があるかも知れませんがご容赦ください。
 
吉 井:「で、何が『最強』だったんでしょうか?」
高 任:「さあ・・・?個人的には、タイトルからしてかなり弾けた内容を期待してたんですが?」
吉 井:「僕から見たら充分弾けてましたが?(笑)」
高 任:「だって・・・これって真面目なゲームだもん。(爆笑)」
ラオウ:「・・・それより、『最強彼氏』の最後の『。』はなんだろね?」
高 任:「何か深い意味でも隠されてるんだろうか?」
吉 井:「『モーニング娘。』あたりに乗っかったんでしょう。」
高 任:「・・・(遠い目)」
ラオウ:「・・・ああ、なるほど。(何故かうつろな受け答え)」
吉 井:「・・・まさかとは思いますが、『モー娘。』を知らないとか?」
ラオウ:「名前ぐらいは・・・でも、それに『。』がついてるんですか?」
高 任:「・・・確か、増えたり減ったりが忙しくて、10人のグループだったっけ?大体そんな大人数って事は、要するに単独でプロデュース・・・(以下自主規制)」
 
 以下、ファンの人が聞いたら殺しにやってきそうな暴言を吐きましたが、この場にファンがいなかったので事なきを得ました。いやあ、凄い人気のグループなんですね。(ごーり、ごりごり。(ごまをする音))
 
高 任:「で、このゲームの中で誰が『最強』だと思います?
吉 井:「第1章でいきなりプレイヤーキャラをレイプしてくれた』吉澤君がある意味最強なのでは?僕はこの時点で『パソコンの電源を一旦落としてしまいました』よ。(爆笑)」
ラオウ:「第4章が始まった途端、学校の教師を脅迫してレイプした』斯波君もなかなかの強者だと思うけど?(笑)」
 
 ちなみにプレイヤーキャラはその学校の先生だったりする。(涙)
 
高 任:「・・・あらためて他人の口から聞くと、『犯罪者の集団』かこの男子校は?・・・いや、学生寮は。(爆笑)」
吉 井:「男性向け、女性向けを問わず、18禁のシナリオってのは罪作りですなあ。(笑)」
ラオウ:「ま、まあ、一応相手のことを気遣った上でそういう行動に出たというのが、男性向けとはひと味違ったな。」
 
 でも、犯罪。
 
高 任:「『あんたを傷つけていいのは俺だけだ』と言いきる斯波君が吉澤君より『ダイナマイト・ガイ』って感じだよね。(爆笑)」
ラオウ:「小林旭のネタってかなり厳しくない?吉井さんがぼんやりとしてるよ?(笑)」
吉 井:「ぼんやり。(爆笑)」
高 任:「そのネタがわかる人ももう少ないでしょうね。」
 
 ちなみに『同級生2』。前フリは『私といると退屈?』です。
 
高 任:「でもね、本当に最強なのは『有馬先生(斯波君に脅迫された先生)』。(笑)」
二 人:「へ?」
高 任:「だって、大体俺は責めるのが好きなんだ、受けにまわったのが何かの間違いで・・・教え子と一度やったら何回やっても同じ・・・よし、新学期が始まったら目を付けていた生徒を片っ端から・・・なんて豪語してますからね。(大爆笑)」
吉 井:「あ、あれ?そんな弾けてるキャラでしたっけ?」
ラオウ:「むむう?・・・覚えが無いなあ?」
高 任:「・・・こら。(怒)」
二 人:「(何故か目をそらす)・・・。」
高 任:「ちゃんとこのゲームをやりこんだか?
ラオウ:「俺にこのゲームをフルコンプせえっちゅーんかあっ!(絶叫)
 
 ラオウさんついに逆ギレ。(笑)
 
吉 井:「一人一人のエンドを確認したら、後は心に鍵をかけてそのまま忘却の彼方へと忘れ去るのが人(男)として正しいあり方だと。(笑)」
ラオウ:「過去これほど『おまけモードの存在が忌まわしいと感じた』ゲームがあっただろうか?いや、無い!(笑)」
高 任:「・・・俺はちゃんとやりましたよ!」
ラオウ:「自分に出来るからと言って、それを他人に押しつけるのは横暴以外の何物でもないよ、高任君。」
吉 井:「そうそう、その通り。」
高 任:「自分に出来ないことを他人に押しつけるクソ野郎よりかは100倍はましです。」
ラオウ:「ま、そりゃそうだが・・・大体このゲームって『俺達』を対象としたものでもないだろう・・・?」
吉 井:「・・・」
高 任:「・・・」
ラオウ:「何ですか?」
吉 井:「いやあ、ラオウさんの口から『俺達』なんて言葉を聞くと新鮮ですねえ。」
高 任:「確かに。いつかの対談(1月の『ぶるまー2000』)では、『僕と君たちの間には巨大な壁があるよ』とかほざいてたもんなあ。(笑)」
ラオウ:「黙れ、眼鏡原理主義者。(笑)」
高 任:「ふっ、そいつぁ最高の誉め言葉だ。(一同大爆笑)」
 
 ・・・他意はありません。
 
高 任:「・・・とりあえず、このゲームは結構芸が細かいんですよ。」
ラオウ:「『ゲイ』が細かい?
吉 井:「『ゲイ』じゃなくて『芸』ですって。(笑)」
高 任:「ベタな突っ込みをありがとう・・・じゃなくて、1章でのある行動が2章、3章のシナリオに影響していくんですよ。つまり、ちゃんとやりこまないとシナリオの全景が見えてこない作りになってて・・・」
ラオウ:「ほほう、そうだったのか。でも見たくない、そんな全景。(爆笑)」
高 任:「・・・例えば第1章でも秘書の辻(主人公の父親は有名な政治家です)が主人公に愛の告白をするなんて言うエンドもあるんだぞ!」
ラオウ:「なんですと?」
吉 井:「でも、そんなシナリオやりたくない。(爆笑)」
高 任:「一応バッド(?)扱いだけど、第一章では友達としてエンドを迎えることだってある。」
ラオウ:「ああ、あれですか・・・自分は主人公をレイプしといて、『俺のダチに何しやがる!』なんて台詞、どの顔さげて口に出したんでしょうか?
吉 井:「・・・見てないっす。」
高 任:「まあね、そのシーンに限らず心情描写が無茶苦茶な気がするんですが、これが標準ならやだな。やだなったらやだな。(笑)」
吉 井:「まあ、『告白シーン』とかも厳しいものが。(笑)」
ラオウ:「テキストが『かなり下手』だから余計つらい。(笑)」
高 任:「あんたにとってはいつものことだろうが・・・まあ、とにかくゲームについて語りましょう。」
ラオウ:「とりあえずさあ、このシナリオ書いた人、スポーツの知識無さすぎ。」
吉 井:「またいきなりですね。」
ラオウ:「こんなひょっろとした体格でスポーツが出来るかよっ!」
高 任:「グラフィック的には仕方ないにしても、全国10指に入るバスケの名門校の選手になろうかという人間がこれではな。それ以前に、全然練習してないぞこいつ。」
吉 井:「速攻のドリブルと、ボールを運ぶドリブルとの違いもわかってないし。」
高 任:「第一、『ゴールの真下』でレイアップシュートうってどうする?観客席にでも投げ込むのか?」
ラオウ:「走りながらうつと、まあそうなるわな。(笑)まあ、そこらは仕方ない部分もあるだろうから勘弁してやろう。」
吉 井:「ラオウさんが言い出したくせに。(笑)」
 
 注・我々はバスケは素人です。その素人でさえ気が付くのだから、経験者やファンには許せない部分は多いでしょう。
 ちなみに某高校の(名門)野球部1年生の夏休みスケジュール。
 朝の9時から夜の10時まで練習。その後一年生がグランド整備(約一時間)するので家に帰るのは12時過ぎです。
 運動部の名門をなめてはいけません。
 バスケの場合は運動量が多く、基礎練習にかける練習量は半端なものではないはずです。1回戦をうろうろしていたチームの友人もかなりの時間を割いていたので、普段のんびりと友人と語り合う時間なんかとれるはずがありません。
 
ラオウ:「・・・どうもこのゲームを通して思ったのは、心の動きが人間とは思えないってこと。それともこのシナリオを担当した女性の目には、男という存在がこのように映っているのでしょうか?
高 任:「・・・あ、ああ、それはね、『某ギャルゲーをプレイした女の子に同じ質問をされた』ことがあります。(一同爆笑)」
ラオウ:「なんですか、某ギャルゲーって?」
高 任:「それだけはっ!それだけは勘弁してくださいっ!(爆笑)」
吉 井:「ギャルゲーキャラがユーザーの理想の一部だとすると・・・これは『その手のユーザー達の理想』なんでしょうか?(爆笑)」
ラオウ:「その理想が現実となったら、確実に『この国は刑務所の数が足りなくなる』と思うんだが、如何なものでしょう?(爆笑)」
吉 井:「このゲームに出てくるキャラって、背筋が寒くなるぐらい『犯罪者としての自覚がない』ですからね。(笑)」
高 任:「きつめの男性向け18禁ゲームも『犯罪行為はてんこもり』ですけど、『違法であること位はちゃんと注意書きしてある』ものですけどね。」
ラオウ:「このゲームは最初に『フィクションである』ことだけは述べてるけどね。でも、某清涼飲料水のコマーシャルを連想させるぐらい『すかっと爽やかな結末』になることが多いし。(一同爆笑)」
吉 井:「ある意味『犯罪行為を奨励している』様な仕上がりになってますよね。(笑)」
高 任:「だよね・・・堤君(第3章で出てくるキャラ)とか、なんか本当に、こう自然が好きでおっとりとした優しい人物として描かれてるじゃない・・・。」
ラオウ:「・・・でも激情のあまり。」
吉 井:「年端もいかない少年を押し倒すからなあ・・・(大爆笑)」
高 任:「なんか、シナリオを通して『男なんて一皮むけばみんなけもりん』という、ある意味凄く正しいんだけど、凄く正しくない強烈なメッセージが貫かれてて身につまるものがあったな。(一同大爆笑)」
吉 井:「高任さん、それ違う。」
高 任:「そうですかあ?(笑)」
ラオウ:「このゲームの場合、『男は最初からみんなけもりん』というべきでしょう。思わずシナリオ担当者の人格形成の時期に何があったのか心配になってしまいました。(一同爆笑)」
高 任:「まあ、犯罪者ばかりの中で、第2章の『ラブリーベイベー』に登場した二人は和みましたね。(笑)」
ラオウ:「・・・でも、いくら美形とは言っても、『桐葉学園のミカエル』などと異名を付ける・・・しかもそれが通用する男子校って嫌だ。少なくとも俺は嫌だ!(爆笑)」
吉 井:「しかも次から次へと『同性から告白される』ってなんじゃあっ!それに『ゲイ』であること平然と受け止める集団ってのは理想的なのかもしれんが怖いぞやっぱり!『自分は異常なのでは?』と悩む他の章の主人公が哀れすぎる。(笑)」
高 任:「そう考えると・・・馬鹿ゲーに分類されるんだろうなあ。でも、俺はこの話は好きですよ。『性別はともかく』思いっきりラブコメしてるし。」
ラオウ:「ラブコメって言うか、『エロコメ』だよな。(大爆笑)」
吉 井:「でも、このキャラって女の子女の子してない?もちろん、外見も含めて。」
高 任:「多分この話だけなら、世の中の男性もこのゲームを違和感無く楽しめるはず。だってこれ以外はみんな犯罪者だし。」
ラオウ:「まあ、『不純異性交遊で怒られることは無い』ですけどね。それに・・・3章は上手く立ち回れば合意の上でなんとかなるから、犯罪者にはならなくて・・・」
高 任:「ラオウさん。」
ラオウ:「何?」
高 任:「『青少年保護条例』って知ってますか?(笑)」
 
 しかもこの場合、文字通り女の子は含まなくておっけー。(笑)
 
ラオウ:「ああ、うっかりしてた!(爆笑)・・・・いや、違う!だってこの男の子は幽霊じゃないか!」
吉 井:「え?」
高 任:「ああ、そうか・・・あのね吉井さん、あの男の子の正体が『幽霊』というシナリオと、『迷子の男の子(おそらく小学生)』というシナリオもあるんですよ。」
ラオウ:「貴様っ!このゲームやりこんでいるな!よるなっ、あっちいけっ!(笑)」
高 任:「答える必要は、ないな。(笑)」
吉 井:「しかし、幽霊って・・・一体どんなオチに?」
 
 高校を卒業したら、故郷に戻って一緒に暮らそう。などとほんわかしたオチです・・・でもそれって何の解決もしてないって言うか・・・ユーザーをなめとんのか?(笑)
 ちなみに『迷子の少年』だと駆け落ちしよう』と提案する少年を手込め(笑)にして『きっと迎えに行く』などと囁く・・・こうやって文章にしてみるとやっぱりこいつ悪人だわ。(笑)顔はとっても善人だけど。
 しかし、『今、可愛い少年』ってのは『成長してしまう』んだが?そのあたり計算してるんでしょうか?古典『源氏物語』の戦略性を見習いたいものですね。
 
ラオウ:「まあ、話を戻そう。しかし、『一緒のベッドで寝てるのになんでその気にならないんだ?(ちなみに主人公は受け)』という黄金パターンはこんなジャンルでも生きているんですねえ。(しみじみ)」
吉 井:「一度失敗した後だから余計大切にしたいという心?・・・って言われても、何よりもこのシナリオ担当者に言われたくないですよね。(笑)」
ラオウ:「性別云々の前に、人間の心の動きが理解できてない気がします。(笑)」
高 任:「しかしね、百戦錬磨の第4章カップルはおいといて・・・何故こいつら『何の準備もなく突っ込もうとする』んだ?(爆笑)」
ラオウ:「高任さん、直球過ぎ。(笑)」
吉 井:「それ以上しゃべると18禁サイトになりますよ!(笑)」
高 任:「別にこのぐらい、中学生のガキでも口にする話題ですやん?」
ラオウ:「・・・高任さん、今回はとことんまでシモにはしるんですか?(笑)」
高 任:「んじゃ、一言だけ・・・せめて少しずつ拡張するとかローション(無ければ潤滑クリーム)塗るぐらいしてから突っ込め。(大爆笑)」
ラオウ:「・・・まあ、いいんだけどさ。」
( 吉井注:所謂「やおい穴」と称されるものを使用していると思われます.「やおい穴」は潤滑性に優れ,無理な体位にも対応できる柔軟性を持つ優れものの器官のようです.

残念ながら自分にはそのような器官は備わっていないので試したことはないのですが,ものの本を読むとかなり具合がよさそうです.)

 ここからちょっと真面目。
 
吉 井:「しかし、これまでになく下ネタな対談になってますね。(笑)」
高 任:「なるほど、じゃあここまで読んでくれた女性のために1つだけサービス。実は私、学生時代に同性から『胸板、さわらせてもらってもいい?』と妙に切羽詰まった表情で寄りかかられたことが・・・」
二 人:「なんですとっ!(他人事になると、やけに楽しそう。)」
高 任:「スポーツを通じて、滅多に取り乱したりする事が無くなったはずだったんですけど・・・あの時は頭の中が真っ白に。(爆笑)」
吉 井:「・・・で、どうなりました?」
高 任:「・・・まあ、その場は二人とも冗談めかして笑ってすましたんですが・・・今になって思うとあれは・・・・何だったんでしょうねえ?」
ラオウ:「ただの冗談だったのでは?」
高 任:「あの後、そいつは急にクラブも辞めてしまったし・・・。」
吉 井:「冗談にしろ本気にしろ、非常に勇気のいる行動ですね。」
高 任:「まあ、どのみち俺の性的嗜好とは不一致なんでどうにもならないだろうが。」
吉 井:「何やらしんみりしますな。」
高 任:「この手の話ってある意味身近な問題のはずなんだよ。セクシャルマイノリティーのカミングアウトに対して迎合する必要はないけど、それをね普通に受け止めるための意識ってのはどこかで必要だと思う。もちろん、嫌なときは嫌って言う事も含めて。」
ラオウ:「いきなり、対談の趣旨が変わったな。」
高 任:「いや、一言ぐらいは真面目な事を言っておきたかったから。この手の話題ってのはデリケートな部分が多いし。」
 
 おちゃらけ対談に戻ります。
 
ラオウ:「・・・で、何の話でしたっけ?」
高 任:「何の準備も無しに突っ込むな!と言う話題だったが。(爆笑)」
吉 井:「そのネタから離れましょうよ。」
ラオウ:「無理すると海綿体ってのは損傷するからね・・・」
吉 井:「引っ張るつもりですか?」
高 任:「んじゃ、話題を変えましょう。」
吉 井:「相変わらず切りかえ早いですね。」
高 任:「修行のたまものでしてね。(笑)」
ラオウ:「まあ、高任さんがこのゲームを平然とプレイできることは良くわかったけど、やはり、世の中の男性には厳しいものがあると思うんだが。『ゲームの完成度とは関係なく。』」
高 任:「どうなんだろね?・・・俺の場合、ゲーム全体として出来は悪いなと思うぐらいだが。」
吉 井:「うーむ、やっぱりきついという感情が先走って、評価が出来ない。」
高 任:「基本的にね、第4章を除いてバッドエンドは読後感の爽やかなものも結構あるんですよ。」
ラオウ:「・・・滅びの美学とかじゃなくて?(爆笑)」
高 任:「違います。・・・例えば第3章の堤君。少年が帰ってしまってから手紙が送られてくる・・・なんていい感じのエンドもありますし・・・・当然手は出してないから堤君は犯罪者の手前で踏みとどまった。(爆笑)」
 
 相手が13歳以下(うろ覚え?少なくとも10年は前の話です)だと、合意の上でも犯罪です。
 
吉 井:「まあ、第3章はなかなかほんわかしたいい感じのシナリオっぽかったですからね。」
ラオウ:「そのかわり、第4章はかなりハードでしたが。(笑)」
高 任:「しかし・・・このゲーム原画さんが4人いるんだけど・・・」
吉 井:「・・・全4章だからぴったりじゃない?」
高 任:「いや、そうじゃなくて『エッチシーンをやけに担当してる原画さん』がいます。少なくとも第3章は『エッチシーンのみ、その人が担当してる。』」
ラオウ:「チェック厳しいな。(笑)」
高 任:「なーんか第3章の絵柄気になってたんですよ。そしたら突然『誰だ貴様!』って感じで絵柄が変わったから。(笑)」
吉 井:「しかし、このゲームってエンディングいくつあったの?さっきから聞いてると結構数が多そうだけど。」
高 任:「25個。・・・おまけモードで見られたでしょ?」
 
 失礼。26個でした。(笑)
 
二 人:「悪いけど、おまけモードには足を踏み入れてない。(爆笑)」
高 任:「おや、もったいない。せっかく購入したんだからちゃんと楽しまないと。」
吉 井:「好きで買ったんと違うんだが。(笑)」
ラオウ:「良かった探しでもしなきゃやっとれませんな・・・まあ、先月対談した『アレ』の百倍はましか?(爆笑)」
高 任:「絶対値評価でマイナスを付けたやつの100倍と言われても。(爆笑)」
 
 注・『良かった探し』・・・世界名作アニメ『愛少女ポリアンナ物語』の主人公の得意技。
 
高 任:「じゃあ、みなさんが意図的に話題を避けていた『第4章』にでも話題をうつしますか?」
ラオウ:「・・・あれは強烈だったな。(笑)」
吉 井:「写真をネタに脅迫してレイプですからね。男性向け18禁も真っ青なけれんみのないオープニング。」
高 任:「・・・あれを、けれんみの無いっていうかな普通。けれんみの無いっていうのは歌舞伎で言うところの正攻法・・・18禁として、とことん正攻法だな。(大爆笑)」
ラオウ:「おいしいな、そのボケ。(笑)」
高 任:「狙ったわけでは無いのだが・・・その後は、『体調が悪いんだ』と呟く主人公に向かって『じゃあ、口で相手してもらおうか?・・・って凄いなこいつ。まさに『ダイナマイト・ダーリン(爆笑)」
ラオウ:「その後も『失神するまで責めぬく』わ『プールの中に引きずり込んで責める』などだからな・・・うむっ、やっぱりこいつが『最強彼氏』だ。(笑)」
吉 井:「問題は『責められてるのが主人公(プレイヤーキャラ)』なんでしゅよ。(笑)」
 
 私達に、どうやって感情移入しろと?・・・いや、私達に限らず。
 ちなみにプレイヤーキャラの役割は第1章から順に、『受け』、『受け』、『攻め』、『受け』です。ただし、第2章については気持ち的には『攻め』かなあ?(笑)
 
高 任:「3章まではある意味無邪気な恋愛だったけど・・・」
ラオウ:「あれを無邪気と言うか君は?」
吉 井:「子供が虫を殺戮するように犯罪を犯してますからね、ある意味無邪気。(爆笑)」
高 任:「・・・第4章では大人の駆け引きというか、何というか。・・・まあ、最後はなんとなく一途な思いとしてテーマっぽいものを匂わせたのが卑怯くさかったな。」
ラオウ:「・・・しかし、ゲームとしてはちとお粗末だろう?少なくとも、恋愛ゲームの肝である心理描写が変だぞ。」
吉 井:「恋愛ゲーム?(笑)」
ラオウ:「じゃあ、エロゲーでもいいです。どのみち心理描写が肝になることに変わりはないし。(笑)」
高 任:「『それはあなた達がゲイじゃないから』と反論されたりすると困るが、心理描写が変というのには同感ですな。性別云々の前に人間としてのあれだからな。」
ラオウ:「男性向け18禁だと『エロければ良し!』と言う風潮もあるけどな。」
高 任:「女性向けの場合は多分違うような気がするのだが?なんせ、『このキャラクターは髪の毛から愛撫を始めるはずです!』などと抗議してくる人種がいるらしいからな。(一同大爆笑)」
ラオウ:「何の話ですか?(笑)」
高 任:「某やおい本に対する抗議のお手紙。(笑)」
ラオウ:「突っ込むところはそこかい!(笑)カップリングとかに対する抗議は話に聞いたことがあるけど。」
吉 井:「えーと・・・僕は判断のしようがないけど、このゲームの『エッチの描写』はどうだったんだろう?」
ラオウ:「・・・・・・(高任を見る)」
高 任:「さあ?俺の知る限りでは『かなりソフトな描写』に入ると思ったけど。まあ、初々しいカップルばかりだし。このゲームの中では、4章が陵辱入ってる分だけきついのかな?」
ラオウ:「あ、そうなの?」
高 任:「でも、俺が読んだのとかに比べれば『全然ソフト』のような気がしましたが。(爆笑)」
吉 井:「一体過去にどんなものを読まされたんですか?(笑)」
高 任:「さあ?少なくとも自分からすすんで読んだわけではないから、比較対象が存在しなかったりして。(笑)」
 
 妙に偏ってたらやだな。(笑)でも、今考えると偏ってる気がするな。
 
ラオウ:「どういうのが『ハード』でどういうのが『ソフト』なわけ?(笑)」
高 任:「長けりゃいいというものでもないだろうが、ただでさえ短い描写の中で、やたらと『からだが熱くなって』とか『頭の中が変になって』とかの言葉がこのゲームのテキストでは目立ってたな。」
吉 井:「ごめん、読んでない。(爆笑)」
高 任:「んー、言葉が上滑りしてるっていうのかな?とにかく、それっぽい既成の単語を並べただけの様な描写だと思うよ、これは。つまり、『どう責めたからどう反応した』というつながりが全くないわけ。」
ラオウ:「・・・」
高 任:「それでいて、『身体のぬくもりがどうの』とか『一体感がどうの』とか言葉でつなげてもしらけるだけと思うけど・・・何故黙る?」
ラオウ:「・・・ある意味凄い男だな君は。(笑)」
吉 井:「男だ、男だよ高任君。(笑)」
高 任:「まあ、人間誰しも他人の文章は冷静な判断が出来ると言うことで。」
ラオウ:「・・・そういう意味で誉めたのとは違うのだが。」
吉 井:「性描写ってのは、もともと男性の目と女性の目では違うものが見えてるはずだから違ってきて当然じゃないの?」
高 任:「と言われても、俺は俺としてでしか評価できないし。(笑)」
ラオウ:「・・・単なるユーザーの1人。でも、こんなユーザーがいるなんて夢にも思わねえだろうなあ。(爆笑)」
 
 しかも20代後半の男性が3人。(笑)
 
高 任:「大体同人誌即売会でも『やおい本が主に販売されている区画で』うろうろしてたら、なかなか楽しい視線を感じたが、あれみたいなものだろう。」
吉 井:「・・・」
ラオウ:「・・・?」
高 任:「この前の冬コミ。『がんぱれ』の本を探してた時だよっ!」
二 人:「・・・そうでしたか。(笑)」
 
 
高 任:「まず、男性諸君にはお勧めできないと思います。後は単純にゲームとしての評価ですが、全体的な出来は少し悪いと思うぐらいです。まあ、それなりにまとまってはいますけど。」
吉 井:「・・・俺はパスです。(爆笑)」
ラオウ:「パス2。(大爆笑)」
高 任:「こらこらこらっ!」
二 人:「だってー・・・」
高 任:「個人的な感想ぐらいは述べなさいや。」
吉 井:「つらかったです。(爆笑)」
ラオウ:「つらかったな。(爆笑)」
高 任:「・・・もういいわ。ある意味男性としての客観的評価ではあるだろうし。」
ラオウ:「大体やなあ、このゲームの販売対象外の俺達が・・・」
高 任:「ラオウさん、ちょっとストップ。」
ラオウ:「む?」
高 任:「対象とか、対象外とか本来関係ないんですよ。つまるところゲームなんてのは、『それが本物か、そうでないか』があるだけでね。」
吉 井:「・・・・(苦笑している。)」
高 任:「『俺はシューティングって基本的にダメなんだよね。』とか語ってた奴が、いつの間にか大金はたいて『中古基盤を手に入れて』いたり・・・」
ラオウ:「・・・突っ込むとやばいんでしょうね。(笑)」
高 任:「『いい年してギャルゲーなんかやってんなよ』とかほざいてた奴の家に一週間ぶりに遊びに行ったら、いつの間にか『ときメモグッズが所狭しと並べられていた』りするのがゲームってもんじゃないですか。(一同大爆笑)」
吉 井:「思い当たる節が多すぎる・・・誰とはいわんが。(笑)」
高 任:「つまり、ジャンルを問わず『本物っては最初世の中にひっそりと転がってるもの』なんですよ。」
ラオウ:「・・・これが本物であったなら、俺達もゲームに熱中するとでも?」
高 任:「そう、それが本物!って言うか、二の足を踏むユーザーを巻き込んで初めて本物となり得るわけでね。残念ながらこれは思いっきり偽物でしたけど。(笑)」
吉 井:「良いんですか、言い切って?」
高 任:「ぜんぜんおっけー。昔読まされた『やおい本のいくつかの方がよっぽど面白かったし、熱意に満ちあふれてた』よ。」
ラオウ:「・・・高任さんの結論として、これはつまらないと?」
高 任:「少なくとも本物ではない。技術的云々じゃなくて、魂の問題!(爆笑)」
 
 唐突に終了。(笑)
 
 
 お買い得度・・・・・・・・ 3(興味があれ・・・あってもダメかも?)
 操作性・・・・・・・・・・・・ 7
 音楽・・・・・・・・・・・・・・ 5
 再プレイ度・・・・・・・・ 9(他の章と結構密接に連動していて、時折選択肢が増えたりします)
 男性拒絶度・・・・・・・・ 8(あの二人の反応を見る限りでは高そう。)
 エロ・・・・・・・・・・・・・・ 4(ある意味判断不能?)
 絶対値評価・・・・・・・・ 0(まあ全体的に見れば可もなし不可もなしかと。)
 
 
 はあ、タイトルからしてもっと弾けたゲームを期待していたのですが、ある意味真面目なゲームでした。
 印象の薄いゲームです。多分一年もすればタイトル以外は思い出せなくなってしまうのではないかと。・・・でも、吉井さんとラオウさんは結構長い間覚えてしまうんでしょうね・・・まるで私が彼らに嫌がらせをしたかのようです。(笑) 
 多分ライト感覚な『ボーイズ・ラブ』のゲームです。二人とも結構引いてましたが、この手のお話には『好きだから傷つける』的な踏み込んだ描写ってのはつきものなんですけどね。ただ、それなりの心理描写はして欲しいものですが。
 まあ、私にしても知人とのつきあいでそういうものを10冊ほど(笑)読まされただけなんですが。(遠い目)
 やおい同人誌に至っては何十冊読まされたことでしょう。(遠すぎる目)
 でもまあ、今となってはそれもまた良い経験だったかな、と思ったりするわけです。(どこまでも遠い目)

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