お題…アメリカンセクシーチャンネル3(WIN)
 
 舞台は未来のテレビ番組『アメリカンセクシーチャンネル』。
 あなた(プレイヤー)は番組のヒーロー『キャプテンフリーダム』。そして手にするのは、女の子の服だけが破れていくという『(悪)夢のような』光線銃。
 番組存続のために、はたまたえっちなシナリオを獲得するために高視聴率を得なければいけないのだが……そのためには……ずばり、セクシー!(笑)
 そうか、これがセクシーショット!
 さあ、アメリカを舞台に大暴れだ!撃って、撃って撃ちまくれ!(ただし撃つのは主に無抵抗の女の子)
 シューティングで稼いだ得点はそのまま賞金となり、その賞金を使ってパワーアップアイテムを購入したり、女の子に(えっちな)番組への出演を依頼したりと、番組制作には金がかかって仕方がねえぜ!
 全13回(1クール)の放送(シューティングステージ)を戦い抜いた後、この番組がどうなるかは君次第だ!
 打ち切りか?それとも、継続か……答えは君の両腕が知っている!
 
 ……最初にことわっておきます。
 
 ゴメン、ラオウさん。(笑)
 冷静になると、あんたの(高任もだけど)発言やばすぎ!
 この対談は当初予定していた『打撃系』を超えて『乱打系』になりましたが、分を超えて不適切だと思える発言は高任の一存で大幅に修正、及び削除しましたので怒らないでね。(てへっ。)
 
 ……ラオウさんネタのはじまりはいつも電話のベル。(笑)
 7月某日、深夜。
ラオウ:「(凄い怖い声で)高任さん…『アメリカンセクシーチャンネル3(以下、チャンネル3)』というゲームを知ってるか?」
高 任:「(ちょっとびびった)…え、ええ?…いや、名前は聞いたことがあるような気がするけど……『3』てことは3作目なのか?
ラオウ:「(大声で)こんなクソゲーが3作も続いたら日本が滅んでまうわあっ!
高 任:「(耳が痛い)……そ、そこまで言いますか?ジャンルは何ですか、それって?」
ラオウ:「シューティング……と呼ぶことに抵抗があるな。ゲームそのものとしてはともかく、俺は1人のシューティングゲーマーとして、このゲームの存在が許せん!叩くぞ!いや、叩かいでか!これを叩かんかったら俺のアイデンティティーが脅かされる!対談しないなら、俺がゲームレビューで書きちゃあしたる。」
高 任:「……それはそれで、ちょっと興味があるな。(笑)」
 
 数日後、入手してプレイ後、即電話。
高 任:「この喧嘩買わしていただきます。」
ラオウ:「うむ、当然だな。………きちんとツッコムために、ちゃんとゲームはやりこんでおくように。」
高 任:「苦痛を表現するためには避けては通れない道だね、それは。」
ラオウ:「『覚悟完了』かね?」
高 任:「ある意味『レンズの向こう側』より酷いゲームだが、問題は吉井さんがどう判断するかですな。」
 などと、対談前から高任とラオウ氏で気炎を上げまくっておりました。
 もちろん、吉井氏がそのとばっちりを受けてこのゲームをプレイさせられたことは言うまでもありません。(笑)
 
 
ラオウ:「さて、心が和んだところで……行きますか!」
高 任:「行かれますか!…ってこのパターン多いな。(笑)」
吉 井:「高任君から、『今度のお題はこれだあっ!』と、最初にタイトルを聞いたときは3作目の作品なのかと……」
ラオウ:「こんなくされ作品が3作も続いたら、地球はもうダメでしょう。(爆笑)」
高 任:「やっぱり、タイトルを聞くと誰もがそう思うみたいですね。」
吉 井:「……高任君も?」
高 任:「ラオウさんに、同じ様なコト言われました。(笑)」
 
 いつの間にか、日本から地球へとスケールアップしているラオウさん。ちなみに『3』というのは『チャンネル3』で、まあテレビのチャンネルナンバーと思ってください。
 
ラオウ:「(肩を回しながら)さて、この対談では少しリミッターを外すか。」
吉 井:「かかってたんですかっ?今までの対談はリミッターがかかってたんですか!?(爆笑)」
ラオウ:「(さも意外そうに)……リミッターも何も、これまでの対談は『正当な評価』じゃないですか。これっぽっちも嘘はついてない。(笑)」
吉 井:「今から話す内容は『正当じゃない評価』なのですね。(爆笑)」
ラオウ:「いや、1人のシューティングゲーマーとして……『ちょっと感情的に』なろうかと思いまして。(笑)」
高 任:「そうか、こめるんだな!とうとう意図的に毒をこめるんだな!それでこそ、俺の知っているラオウさんだ。(笑)」
吉 井:「まるで、これまでの対談に毒がこもってなかったとでも言いたげですね?」
ラオウ:「いやあ、本当なら歯の浮くような誉め殺しが得意分野だけど、あれは世間に認知度が高くないと使えないしね。僕って公平な人間だから。(大爆笑)」
高 任:「……まあ、ある意味公平だよな。」
ラオウ:「と言うわけで……こほん、このゲームはシューティングゲーマーに対しての宣戦布告ですね、間違いないです。(笑)」
吉 井:「……」
高 任:「大丈夫ですよ、吉井さん。さっきラオウさんは『少し』しかリミッター外さないって言ってたし。(笑)」
吉 井:「その、『少し』が大問題の様な気がするんですが……気のせいでしょうか?」
ラオウ:「まあまあ、そんなに構えないで吉井さん。(笑)どうせ、こんなメーカーはニキビより簡単に(ぴー)ますって。(爆笑)」
吉 井:「…もう少し穏当な発言を。」
ラオウ:「(穏やかな口調で)……僕は常々考えるんですけどね、モノを作り出す立場の人間は肝に銘じておかなければならないことがあると思うんです。」
二 人:「……は?」
ラオウ:「いや、決してその製品を買ったから何を言ってもいいという単純なコトじゃなくて…購入者には、購入者の落ち度ってものが確かに存在しますけど……」
高 任:「なんか、異様に前フリが長いぞ、おい。(笑)」
ラオウ:「まあ、『広告に偽りあり』とか雑誌紹介やパッケージでは判断が付かないような画面写真からわかるように『計算された詐欺製品』とかいうことを除いても、購入者の落ち度ってのは存在しますよ確かに。」
吉 井:「(ぼそぼそと)……よっぽど鬱屈したモノがたまってるな。(笑)」
ラオウ:「(まるで聞こえていないように)…このゲームを平然と紹介したゲームライターの行為は既に犯罪ですけど、まあそんなことよりも大事なのは、……映画とかの演出で、劇的な効果を上げるためにわざと観客にストレスをかけたりするよね。」
高 任:「……まあ、ストレスって言うか『タメ』と『引き』だな。」
吉 井:「今のラオウさんがそのまんまですが。(笑)」
ラオウ:「(あくまで穏やかに)……観客のストレスをためる。と、するとそのストレスを一気に解放してやる責任があるんですよ、作り手には。ましてや、これは娯楽の極みといえるストレス発散のシューティングゲームですよ。
吉 井:「(ぼそっと)……やっと本題か。」
ラオウ:「僕は制作者にいいたいね……このゲームをプレイしてたまったストレスは、てめえらが受け取れっちゅーんじゃコラァッ!(一同爆笑)」
 
 ……みなさま、ここでストレスを解放してくださいましたか?(笑)
 
ラオウ:「この制作者は、作品の中で解放できなかったユーザーのストレスのはけ口になる覚悟を完了してないとあかんだろ。」
高 任:「……つまり何か?ここで語る内容は『客観的な評価ではないかもしれんが、ユーザーとしての正当な権利の行使である』と?(笑)」
ラオウ:「全くもってその通り!いや、もちろん、出来るだけ客観的な評価にしようと思ってますが。」
吉 井:「気持ちは分かりますが、何か間違ってるような……」
ラオウ:「(床を叩いて)このゲームが間違ってるんだから仕方ないでしょう!そもそも、スタート地点から間違ってるんですこれはっ!(爆笑)」
高 任:「まあ、定価7800円分をどこかで楽しませて貰わんとな。」
ラオウ:「それに加えて、ゲームで溜まった鬱憤もだっ。(笑)」
 
 初回版は定価7800円、通常版は6800円です。
 
ラオウ:「高任さんと電話でも話したんだけどね、これを作った人間はシューティングゲームを絶対に愛してない。
高 任:「愛してないどころか、憎んでいると思いますが?(笑)」
吉 井:「憎んでいるジャンルを何故制作?(爆笑)」
ラオウ:「いや、多分子供の頃とかに、シューティングゲームが苦手で仲間にいじめられたとか。それで、シューティングゲーマーを憎んでいるんだよきっと。(笑)」
吉 井:「…どんな状況ですかそれは?(笑)」
ラオウ:「いや、『一面クリア出来ない奴とは遊んでやらない!』とか。(笑)
高 任:「沈む夕日をにらみ付けて、『いつか復讐してやる。』…ですか?(大爆笑)」
ラオウ:「おめでとう!あなた達の復讐は見事に達成されました。無関係なユーザーまでたくさん巻き込んで。(爆笑)」
高 任:「もしそうだとしたら、ほとんどテロ並に迷惑な行為だな。(大爆笑)」
吉 井:「この対談のため、巻き込まれた僕はどうなるんでしょう?」
高 任:「死なばもろとも、と言いますし……って、俺もか!ラオウさん、考えてみたらあんたってこのメーカーの販促活動してるぞ!(一同大爆笑)」
ラオウ:「アホかっ!もっと大きな目で物事を見るんだ。このゲームを世の中に知らしめてだな、次回作の返品率アップを目指している俺の作戦が理解できないんですか?(爆笑)」
吉 井:「……このゲームって、多分売れてないから次回作が出ないと思います。(笑)」
 
ラオウ:「(何故か凄く楽しそう)…さて、ウォーミングアップは終了だな。(爆笑)」
高 任:「今までのがアップかよ、おい。」
ラオウ:「はん…?プロローグだこんなもん。(爆笑)」
吉 井:「プ、プロローグですか……」
ラオウ:「小学校で習ったでしょう。何かを否定するならば、その理由を述べなければならないと。(笑)」
高 任:「まあ、多分似たような意見だろうけど聞かせて貰おうか。」
ラオウ:「シューティングってのはね、既に古典芸術の様式美にまで昇華しているジャンルなんですよ!」
吉 井:「……は?」
ラオウ:「いや、敵キャラの形・動き・速度・攻撃方法……また、それらをステージのどこに配置するか、また音楽のテンポやタイミングがそれにあっているか、ユーザーの意識のマンネリ化を防ぐためにどうアクセントを付けるか、ステージ毎のボスキャラの存在感、戦力値は果たして適当か……などなど、言ってみればオーケストラの指揮者のように創りあげていくモノなんです!」
吉 井:「……はあ、なるほど。」
ラオウ:「そして、プレイヤーはその展開を先読みつつ弾を集中して、敵の弾幕の薄くなったルートを駆け抜けて生還するという……なんというか、プレイヤーの能動的な行動によって道を切り開いていくコトに楽しみを感じるわけじゃないですか。
高 任:「(ぽそっと)……シューティングオタクめ。(笑)」
ラオウ:「それやのに、このゲームときたらよ……」
吉 井:「ステージが始まったと思ったら、いきなりボスキャラですからね。(大爆笑)」
ラオウ:「結局は、破壊できない敵しか存在しないでしょ?プレイヤーが何をしたって、攻撃は止まないわけだから、そんなのやってて楽しいわけがない。」
高 任:「まあ、演出もシナリオも腐った一本道のRPGやってるようなものですよね。」
ラオウ:「RPGったって、いきなり竜王と戦うドラクエをプレイして、面白いっちゅーんですか?(一同大爆笑)」
吉 井:「しかも、それで何とか勝ててしまうドラクエ。はっきり言って最低です。(笑)」
高 任:「まあ、僕も目が点になりましたけどね。いきなり、画面の右端に大きな敵が出てきてみよんみよんと動きながら横スクロール。おおっ、いきなりハードな敵だな、と思ったら画面の上に『ボスの耐久力を示すバー』が。(爆笑)」
吉 井:「まさか、それがボスキャラとはお釈迦様でも気が付かない。(一同大爆笑)」
ラオウ:「選択できるフィールドは6つあるんだけど、どのステージにも敵はボスキャラだけ!……その首尾一貫した態度は称賛に値しますし、本気なのは分かります……でも、正気ですか?(爆笑)」
高 任:「まさか、延々13ステージその仕様とは夢にも思ってなかったけど……いや、最後のステージだけは敵キャラにオプションが付いてるか。」
吉 井:「一緒ですって。(笑)」
ラオウ:「しかも、画面をちょろちょろと走っていく女の子の出現パターンはどのステージも全て同じタイミングだし……服装が違うけど。」
吉 井:「他の敵は出てきませんが、その代わりボスキャラ1人で、ほぼ回避が不可能な攻撃を仕掛けてきますけど。(怒)」
高 任:「あれは回避が不可能というか、運不運の問題というか……当たり判定が無茶苦茶なだけじゃないですか。」
吉 井:「いや、2周目の攻撃は運が良くてもかわせません。弾の密度が一周目の約3倍ですからね。(笑)」
ラオウ:「スケボー(?)に乗った主人公の当たり判定が、ベルトのバックル付近だけと言うのにまず一苦労。あの形状であの当たり判定というのはあんまりだと思うのですが。そしてプレイヤーが動くとその当たり判定がずれたり、敵の弾の当たり判定すら動いているとしか思えない光景が目の前で展開されていく……こんなプログラムで弾幕ばらまくたあ、どういう了見なんですかねえ。
高 任:「何というか、こう…生と死の境を切り抜けていく醍醐味もへったくれも…」
ラオウ:「このエセシューティングのデザイナー及び、このゲームをシューティングと宣伝した雑誌のライターの全てが許せません!貴様ら、脳味噌が煤けとるわっ!(大爆笑)」
高 任:「……弾をよけつつ、弾を撃って敵を倒すというのがシューティングの原点だとすればそう呼べなくもない。(笑)」
ラオウ:「いやいや、長い歴史の中で激しい生存競争を繰り返した結果、シューティングゲームの醍醐味と言ったモノがシューティングの代名詞になっていると言いたいんだ、俺は。」
高 任:「……まあ、『シューティング』と聞いただけで、ユーザーがある想像および期待をするってのは否定できんがね。」
ラオウ:「当然、ゲーム制作者として、そのぐらいのリサーチおよび認識ってのは基本のはずなんですけど。」
吉 井:「『常識を撃ち破った』とか『業界初』と銘うたれたゲームが9割方こけるのはそのせいですから……つまるところ最終的にゲームの評価は面白いか面白くないかだけでしょ。」
ラオウ:「そう、面白いか面白くないか。でもね、このゲームってこれまでのシューティングの常識を撃ち破って何がしたかったわけ?」
高 任:「……このゲームは、従来のシューティングの醍醐味を片っ端から排除して、その代わりにプレイすればするほどストレスが溜まる仕様になってるからなあ。
ラオウ:「それなのに、見た目は完全にシューティングでしょう?どう考えても、シューティングゲーマーに対して『この恨み、受け取れや!』って仕様になってる。(笑)」
吉 井:「制作者としては、ストレス発散できてるのでは?(爆笑)」
高 任:「ユーザーに八つ当たりされても。(笑)」
ラオウ:「独断と偏見ですけどね…シューティングって、一言でいうとスリルとか爽快感を味わうためにプレイするモノだと思うんですよ。」
吉 井:「表現として問題があるかもしれないけど、個人的には破壊の快感が第一だと思ってます。点数稼ぎとかステージクリアは二の次で。」
ラオウ:「…確かに。」
高 任:「破壊の快感かあ……開発者はゲームシステムそのものを破壊して楽しかったんですかね?(一同爆笑)」
吉 井:「社会人として言わせて貰えれば、そういう衝動に駆られる瞬間って確かに存在しますけど。(一同大爆笑)」
高 任:「こ、この上司のパスワードを書き換えてしまえばこの会社の海外送金は大パニックだぜ!とか(爆笑)」
ラオウ:「そう考えると無茶苦茶楽しそう。これが破壊の快感の原点なのか?(笑)」
 
 多分違う。
 
ラオウ:「……とはいえ、破壊ってのはちょっと間違ってるかと。」
吉 井:「確かに。破壊という言葉は『えなめるパニック』にこそふさわしい。(笑)」
ラオウ:「あれは破壊じゃなくて、破綻という言葉が適切です。だってゲームとして成立してないから。そりゃ、あれに比べたらましですけど、ゲーム対談で『ゲームになってない作品』は採り上げたらいけませんよね。(大爆笑)」
高 任:「じゃあ、このゲームはちゃんとゲームになってると認めてはいるんだな。(笑)」
ラオウ:「うん、全体的にバグもほとんど出てないみたいだし、パソゲーとして良心的な仕上がりなのは高く評価してもいい。」
吉 井:「……仕様が星の数程あるから、パソゲーでバグのない製品は不可能とか開き直ってるメーカーもありますけどね。」
高 任:「……仕様とかのバグはかわいげがありますけどね。(笑)」
ラオウ:「たださあ、プログラムの人間が途中であきらめて適当なレベルで放り投げた様な印象を少し受けるんだけど……特に当たり判定とか。」
高 任:「バグはないけど、最後までプレイできるかどうかは、ユーザーの精神力次第です。(爆笑)」
吉 井:「同じ方向からの敵弾なのに、1発目が外れて2発目が命中する。プレイしながら、『何故っ?』とか叫んだことが何回繰り返されたやら。」
ラオウ:「当たり判定がおかしくないのなら、多分見えない弾でも飛んできてるんでしょう。『陰羽』の様に。(爆笑)」
高 任:「シューティング初の見えない弾!……ちゃんとパッケージにそうやって明記しててくれたら……売れるかいっ!(爆笑)」
吉 井:「まあ、よく見ると1ドット(笑)ずれてるかもしれませんしね。ユーザーの印象なんて曖昧なモノです。」
高 任:「しつこいようですが、ドット単位でかわさなければいけないゲームで、当たり判定の不備は厳しいですよ。ストレスたまりまくり。(笑)」
吉 井:「このゲームでストレスが溜まるのって、もっと違うところに起因してると思うけど。」
ラオウ:「(笑いながら)まあ、自機の速度変更にしてもお金がかかることから分かるように、このゲームはいかにお金を稼ぐかが重要だよね。」
高 任:「点数稼ぎか。敵の弾をギリギリに避けていっておひねりを貰う……こんな当たり判定でかわせるかぁっ!(爆笑)」
吉 井:「まあ、普通にやれば高視聴率を稼いでボスキャラを倒すわけですが……そのためには画面を走る無抵抗の女の子(罪のない通行人)を撃って撃って撃ちまくる必要がありますよね。(笑)」
高 任:「女の子1人で0.1%位ですけど……あれって、やっぱりお色気効果で視聴率稼いでるんですかね?(爆笑)」
ラオウ:「かもね。でも、視聴率って時間経過と共にさがっていくから出来るだけボスを瞬殺する必要が…」
高 任:「そのためにはパワーアップ!でも、お金がかかる。(爆笑)」
ラオウ:「つまり、お金を稼ぐためには、ボスに攻撃を集中させつつ女の子を撃ちまくるためのパワーアップが必要で、そのためにはさらにお金が必要で……だからますます高視聴率を稼いで……とことんいやなゲームやな。(一同大爆笑)」
吉 井:「本来画面に集中しなきゃいけないはずのゲームなのに、それ以外のことで注意しなくちゃいけない部分が多すぎるんですよ、これは。
高 任:「しかも12ステージまでは、選択できる6つのステージを延々使い回すわけでしょ?」
吉 井:「いやあ……同じステージばっかり選んでたら敵の攻撃のレベルが上がるんだけど、それって視聴者を飽きさせないための演出なんですかね?」
ラオウ:「……ユーザーには、視聴者を飽きさせないための努力を強いるくせに、開発者はユーザーを飽きさせない努力をまるでしてないやんけ。(一同爆笑)」
高 任:「確かにこのゲームは何回も繰り返して遊ぶことを前提にしてるのに、繰り返して遊べることを前提にしてないよな。」
ラオウ:「断言しよう、これはシューティングゲーマーの精神をどん底へとたたき落とすための罠だ!(爆笑)」
高 任:「シューティングゲーマーのほとんどに対して要求を満たしていない、もしくは不快感を与える可能性が高いでしょうからね。」
吉 井:「まあ、楽しんでる人間もいるでしょうから一概には言えませんが。」
ラオウ:「……開発者はこのゲームを制作するにあたって、どの部分でユーザーを楽しませようとしたのかってのが疑問だよな。」
高 任:「店での買い物と違うの?『やあ、ボブ。今日のお勧めは、このイーグルアイだよ!』とかの。(笑)」
吉 井:「ああ、テレコンみたいに商品の説明があるやつでしょ。あれは多少面白かったね。」
ラオウ:「正確に言うと、そこしか笑う場所がないんですが。(爆笑)」
吉 井:「しかし、それは基本的におまけ感覚でしょうからね。18禁シューティングでシューティングが終わってたら、18禁で楽しませるしかないんですけど……」
ラオウ:「なるほど。」
高 任:「で、二人とも何故俺を見るのよ。(笑)」
ラオウ:「いや、眼鏡娘とかえっちとかの2つに関しては、高任さんが汚れ役だと思って。(爆笑)」
高 任:「汚れ役っすか!俺って、汚れ役なんですか!(一同大爆笑)」
ラオウ:「いまさら、何を……(笑)」
高 任:「……はあ。番組の出演依頼をする女の子は3人で、それぞれ6つのシナリオが値段によって分かれてるんだけど……なんで、眼鏡娘のシナリオの値段がこんなに安いんだ!もっと価格を上げろっ!(大爆笑)」
吉 井:「ありがとう、高任君。予想通りのぼけっぷりだよ。眼鏡娘のシナリオが腐ってるとかの意見になるかと思ってたけど。(笑)」
ラオウ:「さすがTRPG経験者。自分の役割というモノが良く理解できてるよね。」
 
 ちなみに全部で18のシナリオのうち、眼鏡着用は2つ。(約11%)
 
高 任:「しかし……正直言って、こんなシナリオを放送しても視聴率は上がらないと思います。(爆笑)」
ラオウ:「実際上がったと言う話も聞かないが。(大爆笑)」
吉 井:「そうなんですよ、高い金払ってシナリオ買ったらステージ最初で視聴率が上がるのかと思ったのに……」
ラオウ:「ピクリとも上がりませんでしたな。(笑)」
 
 注:この、視聴率が上がらないと言うのはどうやらバグらしいです。もしあなたがこのゲームを購入してしまっているのならば、メーカーのホームページに修正ファイルがあるらしいので手に入れるが良いでしょう。Tさん、情報ありがとうございます。
 
高 任:「多分、番組継続エンディングに到達するためのフラグなのでは?」
ラオウ:「女の子三人のシナリオを全部放送したけど、打ち切りエンディングに到達したよ。だから、関係ないと思う。多分、視聴率が80%以上とか、被弾した回数が2周目へのフラグの筈。(笑)」
吉 井:「2周目のエンディングを見た瞬間、速やかにアンインストールさせて貰いました。(爆笑)」
高 任:「しかし、こんなシナリオを放送しても視聴率が上がるはずがない。つまらんもん。」
吉 井:「よく考えたら、全部合わせるとシューティングのステージ数より多いですけど。巫女さんとかウエイトレスとか魔法少女とか…それは狙いすぎ。(笑)」
高 任:「……多分こんな感じだったのでは?」
ラオウ:「は?」
高 任:「(声を変えて)…やあ!今度のゲームなんだけど、どの購買層をターゲットにするか悩んでいるんだ。」
ラオウ:「(少し遅れて)……そんな時には、出来るだけ多くのシチュエーションを揃えるといい。ほら、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというだろう。(笑)」
吉 井:「『デスクリムゾン』の照準より外れまくってますが?(一同爆笑)」
高 任:「吉井さん、そこはアメリカンコメディのように笑い声をあげてくれないと。(笑)」
ラオウ:「僕は、『デスクリムゾン』をプレイしたことないんですが、凄いらしいですな。銃を画面に押しつけて撃っても狙いから外れるそうじゃないですか。(爆笑)」
高 任:「……なるほど、この『チャンネル3』はシューティング部分のみならず、全ての当たり判定が狂っていたというわけですか。(一同大爆笑)」
ラオウ:「好意的に解釈すると、『従来の常識を覆して全く新しいタイプのシューティングゲームのあり方を模索した斬新な意欲作』を目指してた……」
高 任:「ないない、そんな意識絶対ない。(笑)」
吉 井:「しかし、画面上を走っている(無抵抗)女の子の立場からすれば、ただの八つ当たりと言うか、ヒーローどころか犯罪者ですよねプレイヤーって。(笑)」
高 任:「斬新を通り越して、前衛的な仕上がりになってますな。(一同爆笑)」
ラオウ:「解脱して悟りを開かないと理解できないと思います。(笑)」
 
 悟りを開いたとしても、目的そのものは解脱からかけ離れてますが…って言うか、悟りを開いたらこんなゲームプレイしません。
 
吉 井:「しかし、昔っから18禁のシューティングと言えばなかなか出来がいいという先入観があったんですけどね。これは、どうよ?」
高 任:「クソなゲームが表に出てこなかっただけというか、シューティングって制作するのが難しいですからね。
ラオウ:「だから、良いゲームを作れる集団じゃないと、このジャンルには手を出さない傾向が昔から強いんです。」
吉 井:「……98の頃の代表作は『スチームハーツ』ですかね?」
ラオウ:「あれはなかなか良くできてた。最近(?)では『異神伝心』かな。」
高 任:「あんまり話題にのぼらなかったけど、あれは秀作でしたね。レーザータイプでクリアするのに苦労しましたよ。」
吉 井:「あの2つだと、既に18禁の必要はなかったですけどね。(笑)」
高 任:「まあ、おまけとして。(笑)」
ラオウ:「理屈としては麻雀ゲームと似てるんですよ。シューティングで18禁ってことは、いわゆる『ご褒美システム』のゲームに落ち着くのが普通ですから。(笑)」
高 任:「あくまで、18禁はおまけというスタンス。」
ラオウ:「それ以外で持ち込むのはかなり厳しいと思いますが。」
吉 井:「どんなに素晴らしい設定やシナリオも、シューティングが駄目なら意味がないですし。」
高 任:「この手のご褒美システムゲームの是非を問われるのは麻雀であり、シューティングであらねばならないはずなんですよね。」
吉 井:「で、この『チャンネル3』ときたら……」
ラオウ:「……小道具として、ちゃぶ台が欲しいところだ。(爆笑)」
高 任:「人の家だと思って、無茶言わんで下さい。(笑)」
吉 井:「あれって、やる方は気分良さそうですよね。」
高 任:「片づける方は、たまったもんじゃないと思うんですが。」
 
ラオウ:「このゲームの中に無理矢理救いを見いだそうと思えば、自機がやられたら視聴率が下がるというあたりのセンスかな。パワーアップも、なかなかいいセンスしてるし。」
高 任:「女の子を丸裸にするんじゃなくて、魅せるプレイをすれば視聴率が上がるとかいうなら評価してもいい。」
ラオウ:「魅せるプレイというと、わざと敵の弾すれすれでかわしていくとか?」
吉 井:「だから、この当たり判定じゃ無理ですって。」
高 任:「むう、何か同じコトを延々と話しているような気分に…(笑)」
ラオウ:「……あかんな。」
吉 井:「何がですか?(笑)」
ラオウ:「想像していたような、激しい打撃戦が展開できてない。(爆笑)」
高 任:「いや、叩いてる。叩いてるって。」
吉 井:「まあ、モノがシューティングで、ラオウさん得意の論理的ツッコミができないからそう感じてるのでは。」
ラオウ:「このゲームをプレイした直後だと、もっと生々しい対談になったはずなのだが。いかんせん、あれから2ヶ月。(爆笑)」
高 任:「充分怒ってますって。(笑)」
吉 井:「俺なんか、怒ると言うよりは呆れましたけどね。」
高 任:「……ところでよ、ラオウさんはなんで『チャンネル3』を購入するに至ったわけ?俺と違ってパソゲー雑誌も毎月買ってるよね?」
ラオウ:「シューティングと言うだけで、もちろんデフォルト購入だ。『えなめるパニック』もそうだったんだけど。(笑)」
吉 井:「好きですね、シューティング。」
ラオウ:「『えなめるパニック』は画面写真だけで、ダメなことを9割方覚悟したけど、この『チャンネル3』は雑誌の記事ではわからなかった。ほんの少しだけ、イヤな予感はあったけど。(爆笑)」
吉 井:「……ゲーム情報雑誌の存在意義を根底から揺さぶる発言ですね。(笑)」
高 任:「ある意味持ちつ持たれつの関係だからなあ。『正直すぎるライターはニキビより簡単につぶされる』し。(一同大爆笑)」
ラオウ:「雑誌の評価では、ほとんど酷評が書けませんからね。まあ、良心的なライターは言葉遣いを工夫して、『これを買ってはいけません』というメッセージを飛ばしているけど。(笑)」
高 任:「それを読みとれるかは、読者次第。まさに行間を読む訓練が必要不可欠です。(笑)」
吉 井:「そりゃあ、商業誌には『このゲームは絶対に買ってはいけません。』なんていう記事は載せられんでしょう。素っ気ない記事にするか、やんわりと誉め殺しの二択しかないでしょう。(笑)」
ラオウ:「いやいや、最近は良心的なライターや、懐の深い文章の書ける人が少ないから。結局の所、雑誌やパッケージで確実に確認できるのは絵柄だけですよ。まあ、根本的にダメそうなゲームは既にオーラが出てるけど。(爆笑)」
吉 井:「オーラというか、いわゆるこれまでのゲーマーとしての経験値ですよね。」
高 任:「痛い目に遭えば遭うほど、ゲームの鑑識眼が……全然ついてねえよ、ラオウさん!こんなくされゲームを購入するなんて、体調でも悪かったんですか!(一同大爆笑)」
ラオウ:「だから、シューティングと言うだけで無条件に購入すると言っただろうが。(爆笑)」
高 任:「それで、ぶち切れてたら世話無いぞ。(笑)」
ラオウ:「……例えばさ、外食しに行って出てきた料理がゲロまずだったら怒るよな?それと同じ。」
吉 井:「そこに食べに行かなければいいのでは?」
ラオウ:「料理屋の看板を下げてる以上は、上手いものを食わせる義務がある。(爆笑)」
高 任:「もういい。言いたいことはわかったから。(笑)」
ラオウ:「見切りにくいゲームが最近多いでしょう。『誰彼』なんかも、パッケージからあのヘタレシナリオを読みとるなんて至難の業ですって。俺に言わせれば、あのゲームはまだ世間的な評価が高すぎる!(爆笑)」
吉 井:「あれは……もういいでしょう。(苦笑)」
高 任:「確かに。このゲームもせめてパッケージに『新感覚シューティング!業界初の……』とか煽ってくれれば、間違いなく失敗作だろうという予想が出来るのに。(爆笑)」
吉 井:「業界初』ってのはクソゲーの枕詞ですからね。ごくまれに傑作は存在しますが。」
ラオウ:「プレイすればするほどストレスが溜まるこのゲーム。出来れば特許申請して二度とこんなモノが世の中に出てこないようにして欲しいです。(大爆笑)」
高 任:「クソゲーの特許ですか?それは画期的。(笑)」
吉 井:「自社とは全く関係のない『ビジュアルノベルを商標出願したコ〇ミ』でさえ、それはやらないでしょう。(一同爆笑)」
 
 一番の問題は、クソゲーの認定作業。(笑)
 
高 任:「(時計を見て)……長々と話すに足るゲームでもないと思うのだが。(笑)」
吉 井:「一見、良くできているというのが余計腹立ただしい。(爆笑)」
ラオウ:「まずは当たり判定をなんとかして、それからステージを構成するためにいろんな敵キャラを作って初めてシューティングのスタートラインに立つコトが出来る。」
高 任:「まあ、このメーカーがその気で作ればそれなりのものが出来るような気がするけど。」
吉 井:「……そう考えると、最初からこういうゲームを目指してたんですかね?」
ラオウ:「究極の話、『やってみないとこの憤りが伝わらない。』ってのがもどかしいね。残念だね、実に残念だよ。(爆笑)」
高 任:「しかし、考えてみたらこのゲームってどのステージでも数百人単位で女の子か出てきてるのか。(笑)」
吉 井:「……壮絶なギャルゲーですね。(爆笑)」
ラオウ:「その代わり、9割方裸に剥かれるけどな。(一同大爆笑)」
高 任:「んじゃ、このぐらいで……って今更このゲームの評価を述べる必要もないか。(笑)」
ラオウ:「そうだ、高任さん。このゲームの評価点はちゃんとお願いしますよ。」
高 任:「……お望みならアンタの点数を公開してあげますから、そこのメモ用紙にでも書いといてください。」
ラオウ:「はいよ。……このゲームはカスゲーです、と。(笑)」
吉 井:「(メモを覗き込み)……うわ、ひどっ。(爆笑)」
 
 
 ラオウさんの評価……コメント付き。(笑)
 お買い得度………… 0
 操作性……………… 3(当たり判定がなければ6か7)
 音楽………………… 8
 再プレイ度………… 1(繰り返しプレイを要求するゲーム仕様は極悪に尽きる。)
 ストレス解消度……−10(平和な日常に疲れた人は、これをプレイしてストレスをためてください)
 絶対値評価………… 0(……このゲームはなかったことに。)
 
 
 これを書いてて、大分怒りが冷めましたわ。(笑)
 この対談の場合、会話がキャッチボールと言うよりもバッティング練習だったもので、どんどん悪口がエスカレートしていくったらもう。修正及び削除の入りまくった対談の中盤では、全員そろってフルスイング状態。(笑)特にラオウさんは、バットもろともスタンドに叩き込むような豪快なスイングを繰り返しておりました。
 まあ、確かにシューティングとしては許し難いゲームなんです。おにぎりの中にマーマレードと梅干しが入っていた様なもので、『騙された!』という怒りが無茶な攻撃を繰り出してくるボスキャラを飛び越えて、開発者に向けられても仕方がないと思います。
 ですから、買わない方がいいですよ。
 ……『えなめるパニック』よりはある意味ましですけど。でも、あれはゲームとして成立してないから、論外ですけどね。これは、ちゃんとゲームにはなってました……ジャンルはおそらくできそこないのアクション(ただし敵はボスだけ)かできそこないのオムニバスエロゲー。
 ……どっちにしろ出来損ないですが。

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