はい、2004年夏コミです……と言っても、サークル参加の時は、コミケレポートもへったくれもなくなってしまうのですが。(笑)
 とりあえず日程は、8月の13日(金)、14日(土)、15日(日)の3日間開催……高任の記憶では、初めて3日間開催を行ったのが、コミケ20周年記念だかなんだかで、1995年の夏コミだったはずです……既に特別も何も、夏は3日間開催が当たり前と化してますね。
 毎度毎度、コミケを知らない、もしくは興味のない人にとってはさっぱりな内容ですが、そこはそれということで。
 ああ、こういう世界もあるんだなという感じに読み飛ばすなりしていただければ。
 
 笑いの取れそうな言い訳ならいくらでも言い訳するというか自己弁護に走りますが(笑)、笑えない言い訳をすると殺伐としてしまうので8月上旬の話はパス。
 
 8月13日(金)
 夏コミ初日……漫画(ジャンプ系)とか、格ゲー、RPG系(オンライン含)、恋愛ゲーム(ボーイズ系)などの、ある種カオスの漂うラインナップというか。
 やや雲が目立つモノの天気は上々、気温もそれほど高くなく……と言ってもそりゃもちろん夏ですから30度は超えますけど、野球場のマウンド程でもなく。
 
 もちろん、高任をはじめ、吉井氏、ラオウ氏とも一般参加できるような状況じゃありませんでした。(笑)
 
 
 8月14日(土)
 夏コミ2日目……この日は芸能や、アニメ、ジャンプ以外の少年誌や青年誌、少女漫画……と、とにかく、いろんな雰囲気を楽しみたいという人にはうってつけの日。
 この日の最高気温は35度だか36度を記録し、今年の夏コミでは一番過酷な気象条件だったのでは。
 
 もちろん、この日も参加できるような状況じゃありませんでしたが……いつもの三人が集まったのがこの日というか……まあ、こんな感じ。
 
 朝5時45分。
 プルルル……
 こんな非常識な時間帯に電話をかけてくるのはバイト先の人間か、何かまずいことを報告しようとするラオウさん以外あり得ない……で、バイト先の人間がヨリによってこの日に連絡してくることはあり得ないので、ラオウさんもしくは間違い電話決定。(この間、1コール)
 
高 任:「はい、高任です」
ラオウ:『ラオウだが……今日はバイト休みだったんか?』
高 任:「……(ラオウ氏の声が完全に死んでいたので、いろいろと思いを巡らせていました)」
ラオウ:『どうした?』
高 任:「いや、俺がいるかどうかわからないのにこんな朝っぱらから電話をかけてきたと言うことは……ちょっとばかりまずいことが起こったというか、その声から察するに、寝てないね、アンタ
ラオウ:『うむ……ネームは早々とあがったのだが、最近まともに絵を描いてなかったせいか、イメージに画力が追いついてこないと言うか、ここ一週間ばかりひたすら絵ばかり描いてリハビリしていたのだが、どうも間に合わないようだ』
高 任:「まあ……高校の時、美術教師に『みなさん、これが既知外の絵です』などとあしざまに酷評されてクラスメイトの前でさらし者にされた経験があるぐらい絵心のない俺からすればすれば贅沢な話だが(実話)
ラオウ:『……と言うわけで、これから君の家に行って、多少睡眠をとって、君の手伝いをするというのがたった1つのさえたやり方ではないかと思うのですが?』
高 任:「……何故俺の原稿ができていないと?(笑)」
ラオウ:『こんな時間の電話を、1コールで取る状況なんだろ?』
高 任:「うー、まあ…いろいろあったんだが、そのとおりだよ(笑)」
ラオウ:『じゃあ、これからそっちに向かうわ……えーと、10時ぐらいにつくと思う
高 任:「……」
ラオウ:『どうかした?』
高 任:「いや……別に」
 
 今朝方自分の原稿が間に合わない云々を判断したにしては、到着時間とか手回しがやけにいいのは何故だろう。
 ひょっとして、計画的なんじゃなかろうか……などと考えていたり。
 
 9時40分頃(?)、ラオウ氏到着。
ラオウ:「差し入れ……といっても、今俺が1つ食うのだが」
高 任:「むう、アイスか……冷凍庫、明日のための麦茶を凍らせたりしてるから入るかな……んー、これでなんとか」
ラオウ:「……で、どういう状況かね?」
高 任:「声が普通に戻ってるが、こっちに来る間寝てたのか?」
ラオウ:「ん、まあ小一時間ぐらい」
高 任:「今朝の電話、声が完全に死んでたからな……徹夜か?」
ラオウ:「まあ、アテネオリンピックの開会式とか眺めながら」
高 任:「……」
ラオウ:「どうした?」
高 任:「アテネオリンピックって、開会したんだっけ?」
ラオウ:「おーい(笑)」
高 任:「……(むう、なんか知らないがとりあえず会話が逸れたな)」
ラオウ:「で、どういう状況?」
高 任:「逸れてねえ(笑)」
ラオウ:「……お前、いつから寝てない?」
高 任:「えっと……木曜の夜にちょっと仮眠を…」
ラオウ:「いや、もういい」
高 任:「んー、いわゆる不眠症患者とか、3日寝なくても平気とか言ってる人間のほとんどは、無意識のうちにごく短期間の失神というか、深睡眠を小刻みにとってるケースが多いそうだから、俺もそんな感じではないかと」
ラオウ:「うむ、体調は悪そうだが、意識ははっきりしているな」
高 任:「つーか、俺はこれから買い物に行ってくるけどラオウさんはしばらく寝とり……今手伝えることは何もないから
ラオウ:「……」
高 任:「……てへ(心からの愛想笑い)」
ラオウ:「……今、手伝えることが何もない状況なのですか?」
高 任:「ぐふふ、まだ下書が全部終わってないのじゃよ(笑)」
ラオウ:「……えーと、それは超兄貴の『もうダメだぁ〜』ぐらいダメな状況では?」
高 任:「『ダメ』という言葉は使わないように。本当にダメな気がしてくるから」
ラオウ:「……えーと、吉井さんが数枚完成原稿を持ってくる予定とか?なんか、この前HPの更新をする余裕までみせてたし」
高 任:「いや、HPの更新をしたって事は、吉井さんに余裕はないな……そういや、ラオウさんは結局何の本を作ろうとしてたん?」
ラオウ:「ん、(ぴー)だけど、文字ネーム持ってきたから読む?」
高 任:「……」
ラオウ:「どうした?」
高 任:「ううん、見せて……(自分の原稿を諦めた人間が、何故わざわざ文字ネームをここに持ってくる必要があるのか。ひょっとして、自分はちゃんとやってたよとアピールするための小道具に過ぎないのではないかなどと、いらん事を考えてました)」
 
 人間、寝不足だと懐疑心が強くなります。(イヤな人間になるとも言う)
 
ラオウ:「……じゃあ、寝る」
高 任:「うむ」
 
 ラオウ氏が眠りについてから、買い物に行ったり下書の続きを描いたり……で、ちょっと記憶が曖昧ですが、ラオウ氏は11時半ぐらいに目を覚ましたような。
 それから黙々と作業に没頭しつつ、5時頃に吉井氏が到着。
 
吉 井:「(部屋の中の有様を見て)……うわおう(笑)」
ラオウ:「よし、使える戦力が増えた」
高 任:「ごめんね、使えない戦力で(笑)」
吉 井:「あ、なんでもやるよ(笑)」
ラオウ:「切り替え早いですね」
吉 井:「慣れてますから(笑)」
高 任:「……というか、九州からこっちに直行でしょ?10分ぐらい休んでてください
吉 井:「10分ですか(笑)」
ラオウ:「冷凍庫にアイスがあります」
吉 井:「あ、俺も差し入れのシュークリーム持ってきたです……冷蔵庫に入れとくね」
ラオウ:「(ぶつぶつと)……3人で1ページ1時間と計算すれば、徹夜でなんとか間に合うぐらいか
吉 井:「そんな状況ですか(笑)
高 任:「いやあ、ひどい状況です(笑)」
ラオウ:「お前が言うな……とは俺も言えんか(笑)」
吉 井:「あれ、ラオウさんの本は?」
ラオウ:「考えちゃいけません、みんなで黙々と手を動かしましょう(笑)」
吉 井:「そういえば高任君。この前の対談、めちゃめちゃタイムリーになったしまったけど」
高 任:「は?」
吉 井:「いや、これこれ(鞄の中からスポーツ新聞を取りだす)」
高 任:「……え、ナ〇ツネ辞任って何やらかしたんですか?
吉 井:「……昨日の夕方というか、夜からスポーツニュースあたりで大騒ぎしてたけど?」
ラオウ:「吉井さん、こいつアテネオリンピックが開幕したのも知りませんでしたから、それは無理というモノです(笑)
吉 井:「うわあ…」
高 任:「……って、ドラフト候補の選手に金渡した責任?そんなんで辞任してたら、全球団オーナー、責任とらせなきゃ(笑)
ラオウ:「ああ、そういやこの前の対談でそんな事話してたな……って、更新したのがこの間だから、めちゃめちゃタイムリーなネタですな(笑)」
吉 井:「いやあ、アップした直後だったでしょ……どーすんだよ、おいって感じに狼狽えてたんですが」
高 任:「いや、これは変ですわ。言葉は悪いですが、こんな事は辞任する理由になりませんもん。これ絶対に何か裏にからくりがあるに決まってます……読売の内部抗争か、一リーグ制に関しての圧力か」
ラオウ:「考えるな、手を動かせ(笑)」
 
 1時間経過。
 
高 任:「そういえば、この近所のラーメン屋が雑誌で紹介されましてね……(吉井氏には気付かれないようにラオウ氏に目配せ)
ラオウ:「へえ、ラーメンと言えば去年の夏のイヤな思い出があるが、それは興味深いな(ちょっと棒読み)
 
 勘のいい方ならこれだけでピンとくるでしょうが、この『雑誌で紹介されたラーメン屋』というのは、去年の夏に高任とラオウ氏が行った、近所のラーメン屋のこと。
 ちなみに、まだつぶれてないというか、相変わらずいつ見ても店内はガラガラ……あの、どうしようもないラーメンの味があがったとは考えにくい。
 紹介記事を読むと……このぐらい行間を読ませる文章をゲームライターに描いて欲しいと思わせるほどの素晴らしい文章で、一言も『美味い』という言葉を使うこともなく、『はまる味』とか、『化学調味料を使わないこだわりのスープ』とか……読む人が読めば、紹介記事と言うより酷評記事なのは明らか。(笑)
 
吉 井:「……そこって、不味い店でしょう?」
高 任:「うおっ……ばれないように、日記にも書いてないネタなのに。つーか、ラオウさんの台詞が棒読みのせいだ(笑)」
ラオウ:「……というか、この状況で3人が不味いラーメン食って精神的にささくれたら作業能率落ちると思うが」
高 任:「むう、さすがラオウさん……人より先を見る男
ラオウ:「火を見るより明らかやんけ」
高 任:「じゃあ、食い倒れ体験ツアーはまたの機会と言うことで」
吉 井:「イヤな食い倒れだなあ(笑)」
ラオウ:「おや」
高 任:「どうしました?」
ラオウ:「いや、今その下をゴキブリがかさかさと……といっても、子供のゴキブリだが」
高 任:「ラオウさん、子供のゴキブリは『ごっきー』と呼ぶように(爆笑)」
吉 井:「ごっきー(笑)」
ラオウ:「……」
高 任:「……」
吉 井:「……」
 
 3人揃って、なんとなく和む。
 
ラオウ:「考えるな、手を動かせ(笑)」
高 任:「え、3人揃ってごっきー退治?」
ラオウ:「いや、手を動かせというのは、原稿の方で(笑)」
吉 井:「まあ、今のこの部屋の状況だと圧倒的にゴキブリが有利だし」
高 任:「ゴキブリはともかくごっきーは見逃してやろう……それが大自然のルールというか、大きくなれよというか(笑)」
ラオウ:「ゴキブリって、めちゃめちゃ寿命短いから後2日もすれば立派な大人になると思うが
吉 井:「え、そんな早いんですか?」
ラオウ:「寿命が短いから増殖するのが早いんです。ネズミとかと一緒ですわ」
 
高 任:「そういえば、『北へ。』のゲームで出てきた北海道限定だかなんだがのドリンクが、近所の自動販売機で売ってるんですが?」
ラオウ:「北海道限定じゃないじゃん」
吉 井:「どんな味?」
高 任:「んー、ドクター〇ッパーのパチモンみたいな感じ(爆笑)」
ラオウ:「パチモンかどうかは知らんが、あの系統の味か」
 
 夕食後。
 
高 任:「そういやラオウさん。殺気薬局で何を買ってたの?」
ラオウ:「栄養ドリンク……ダースで買ってきたから、やばいと思ったらサクサクと飲んどくように(笑)」
 
 お約束というかマジで限界というか、ラオウ氏と高任がいきなり飲む。
 
吉 井:「うわっ!」
ラオウ:「ど、どーしました?」
吉 井:「いや、消しゴムかけたら線が消えました(大爆笑)」
高 任:「それ、ペン入れが終わってない原稿では?」
ラオウ:「この時間で、ペン入れが終わってない原稿があるというのもすごいな(笑)」
 
ラオウ:「……高任さん」
高 任:「はい?」
ラオウ:「この原稿、明らかに右手と左手を間違えているんだが修正していい?(爆笑)」
 
高 任:「(キーボードを叩きながら)……むう、まずいな」
吉 井:「どうかしたの?」
高 任:「いや、手が小刻みに震えているせいか、まともに文字入力できてないというか(笑)」
ラオウ:「おいおい…」
高 任:「昨日あたりから自律神経が失調気味だし、仕方ないと言えば仕方ないのだが」
ラオウ:「しかし……(原稿を見ながら)……心が荒んでる状態だと、こういう話になるのな、高任さん(笑)」
吉 井:「……(笑)」
高 任:「これでもまだ、どこぞの妹さんの話を書けと強要するかね?
ラオウ:「高任さんの心が安らかになるのを暖かく見守る事にするよ(笑)」
 
ラオウ:「……眠い」
高 任:「今さら(笑)」
ラオウ:「いや……料理番組みたいに、『こちらに完成原稿がございます』……とかいうオチはないの?
吉 井:「ラオウさん。この状況でそれやられたら、反対にキレますわ(笑)」
高 任:「まあ、男子三人合わされば刮目してみよという言葉もありますし」
ラオウ:「この状況でひねったボケをかまさないように」
吉 井:「3日どころか、1ヶ月以上ぶりの再会ですが、何か刮目しなきゃいけない成長があったんですか?」
ラオウ:「吉井さん、この状況で素ツッコミは厳しいです」
高 任:「むう、なんか3人の心がバラバラだよ。3つの心が1つにならなきゃ
ラオウ:「眠い」
吉 井:「眠いよ」
高 任:「俺も眠い……って、どうにもなりませんな(爆笑)」
 
 …などの騒ぎを経て、原稿を持ってコンビニに向かい、コピーして、2つに折って、ホチキスで留めて……
 
高 任:「……あ、雨だ」
吉 井:「徹夜組、大変ですな」
ラオウ:「いや、今の俺らの状況もたいがいだと思いますが
高 任:「……というか、このドリンク剤って妙な成分入ってません?さっきからめちゃめちゃ眠たいのに、めちゃめちゃ目がさえてきたんですが?
ラオウ:「ややこしい日本語を使わないように」
 
 ……そして、朝が来る。(笑)
 
 8月15日(日)
 朝の4時30分頃から振り出した雨は、勢いを強めたり弱めたり……生憎のお天気模様ではあるが、その影響か気温が23度。
 
 まあ、どうにかこうにか朝の7時過ぎに出発。
 
ラオウ:「涼しいな、今日は」
吉 井:「まあ、俺らはスペースでいるからあまり関係ないですが」
高 任:「ラオウさんは思う存分巡ってくれたまえ」
ラオウ:「いや、運動不足というか体調が悪すぎ……高任さん、何故汗をかいている?」
高 任:「だから、昨日から自律神経が失調気味と言ってるだろうがよ」
ラオウ:「軟弱な自律神経やの」
 
 会場に8時30分頃到着……簡単に設営をすませてからラオウさんが一言。
 
ラオウ:「……このスペース、1万円でお釣りが来るね」
高 任:「一冊100円のコピー本で1万円を越そうと思ったら、100冊必要ですが?
吉 井:「100冊はちょっと難しいかと……というか、持ち込み数はともかく、販売数が3桁越すサークルなんて、全体の2割あるかどうかでは?」
ラオウ:「いや、いつも思うんだけどここって、ダミーくさいなと
高 任:「いつも人がいるけどね」
吉 井:「しかも、2人」
ラオウ:「……」
 
 で、開場が10時なのですが9時からラオウさんがカタログチェックを開始……高任と吉井氏は邪魔をしないようにスペース前でうだうだと。
 
吉 井:「……付箋紙の数がみるみる増えていきますね」
高 任:「いやあ、いつもながら惚れ惚れするような手つきというか……重要度によって蛍光マーカーの色変えてますし」
ラオウ:「やかましい」
高 任:「まあ、前日にチェックをさせる暇も与えなかったことについては申し訳なく思ってるが(笑)」
ラオウ:「……そういえば、瀕死連合のサークルカットはどこだ?」
高 任:「……んー、ここ」
ラオウ:「……今さらだが、サークルカットを見て来る客はいないな」
高 任:「否定はしないが、サークルカットをサークルメンバーが描いてないとこよりは、ある意味良心的かと……」
吉 井:「……」
 
 10時開場。
 
ラオウ:「でわ」
高 任:「死なない程度に頑張ってね……と、もし『チョコキス』の同人誌を見かけたら内容は問わないから絶対に買ってくるように(笑)」
ラオウ:「断言してやろう、それはない。でわ…」
吉 井:「……」
高 任:「……ラオウさんが行ってしまいました」
吉 井:「今日は補給基地があるからバッグは1つですか」
高 任:「……つーか、体調的に大丈夫かなあ?」
吉 井:「は?」
高 任:「いや、ラオウさんって昨夜も1時間ぐらいしかねてないし……我々もそろそろやんちゃのきかない年齢というか」
吉 井:「ま、まあ…ラオウさんは自分の限界を知る人だし」
 
 ラオウ氏の背中を見送りつつ、旅の無事を祈ったり。
 で、ここで初めて高任はカタログをチェック……というか、眺めはじめたり。
 
 さて……ときメモ10周年のせいなのか、はたまた近年になってこれというギャルゲーが発売されてないせいか、ここ最近では比較的ときメモとTLSシリーズのサークル数が多いような……というか、ギャルゲー(初出がコンシューマー)のスペース割合が、ギャルゲー(初出がPC)のスペースの4分の1。
 PCでギャルゲー?
 と、首をひねる方もいるでしょうが……まあ、そういうジャンルわけなので。
 ま、パソゲーのエロを抜いてギャルゲーとしてコンシューマーで安易に流されてる今の状況からすれば、仕方ないというかなんというか。
 ちなみに、コンシューマーギャルゲーのスペースを追ってみると……
 
 サクラ大戦。
 デジキャラット。
 ときメモシリーズ。
 TLSシリーズ。
 シスプリ。
 
 ……が、それなりの集団を形成。
 後は、目に付いたところで『北へ。』とか、『ゆめりあ』とか『センチ』とか『メモオフ』とか……群雄割拠と言えば聞こえは良いが。(以下略)
 もちろんスペース数の多寡で何が決まるというわけでもありませんが……寂しい限りです。
 などと、カタログを眺めながら思索に耽っているとお客様がやってきました。
 
 注……この日の高任の記憶は非常に曖昧です。
 
お客様:「あ、いつもHP持てます……と、どちらが、吉井さんで、どちらが高任さん……」
吉 井:「あ、僕が吉井で、こっちが高任君です…どもども」
 
 で、本の中身を見ずに購入……という事が3回ほど繰り返されました。
 そして4人目……
 
お客様:「あ、いつもHP…(以下略)……じゃあ、1冊ずつ下さい」
高 任:「大丈夫ですか?中身を確かめずに本当に大丈夫ですか?」
お客様:「え、え?」
吉 井:「高任君、高任君…(笑)」
 
 ちょいと取り乱してしまい、その節は失礼いたしました。
 
吉 井:「(メモ用紙に売れた数を書き込みながら)……それにしても、前回よりさらにHP関係者のお客が増えたような
高 任:「……というか、『あの対談をやってる人はどんな人なんだろう…?』という興味が炸裂しているように感じるのは俺だけですか?
吉 井:「……いや、俺もちょっとだけそう思う(笑)」
高 任:「……あ」
吉 井:「どうかした?」
高 任:「吉井さん、ピットインの用意を(笑)」
吉 井:「はーい(机の下に置いてあった、ラオウ氏のバッグを引き寄せる)」
高 任:「えっと、麦茶は……こっちはあんまり溶けてないから、こっちだな」
ラオウ:「(スペースの前にやってきて)……どんな感じ?」
高 任:「はい、麦茶」
吉 井:「はい、空のバッグ」
ラオウ:「……何かバカにされているような気がするのは気のせいですか?」
 
 とか言いながら、ラオウ氏はさくさくとバッグの中身を入れ替えて……にしても、フィギュアに興味のないアンタが何故そんなモノを…(以下略)
 
吉 井:「……にしても、ラオウさん、初っぱなから飛ばしてますね」
高 任:「いや、人が少ないウチに行列のできそうなとこはできるだけ回っておこうって腹でしょ……次帰ってくるのは、多分12時過ぎかと
吉 井:「なるほど…」
 
 そして12時頃。(笑)
 
ラオウ:「……ちょっと休憩」
高 任:「はい、麦茶とパン」
吉 井:「バッグはこっちで」
ラオウ:「ふぃー……このあたりは人が少なくて良いね(笑)」
高 任:「うん……何故か、『ときメモ』目当ての人間はウチの前を素通りしていくからとくに(笑)」
吉 井:「今のところ、HP絡みの客が9割のような(笑)」
ラオウ:「(もふもふとパンを食べ、ごくごくと麦茶を飲み、大きく深呼吸)……よし、休憩終了」
吉 井:「早っ(笑)」
高 任:「まあ、なんだかんだ言いながら買った本を置く場所があるのは大きいよな」
ラオウ:「そりゃ、10キロ以上の荷物を背負ったまま歩くのと軽装で動き回るとでは、全然違うし……でわ」
吉 井:「(背中を見送りながら)……ちなみに、高任君のヨミで次のピットインは?」
高 任:「ああ、3回目は難しいですね……ピットインの理由が、鞄の中が一杯になったせいなのか、疲労がたまったからなのかで全然変わりますわ。ラオウさんが、『これは…』と思う本がどのぐらいあるかにも左右されますし」
 
 この間ちょっと記憶無し。
 
高 任:「……はっ?」
吉 井:「あ、起きた?」
高 任:「……俺、前フリもなく寝てましたか?」
吉 井:「寝てた寝てた。お客が来てもピクリとも動かないと言うか(笑)」
高 任:「うわあ」
吉 井:「挨拶に返事も無し。腕組みしたまま、なんか文句あるんかってな感じで熟睡(笑)」
高 任:「……むう。ちょっと散歩して眠気覚ましてきます」
 
 眠気さましに10分ほど人波に身を投じたり。
 
高 任:「誰か来ましたか?」
吉 井:「あ、Mさんが」
高 任:「おやま」
吉 井:「眼鏡娘の本ならばと、買っていってくれましたが」
高 任:「むう……まあ、すれ違いも人生と言うことで。というか、吉井さんはどこか回りたいとことかないんですか?」
吉 井:「あー……じゃあ、ちょっと知り合いの所に挨拶に行ってくるです」
高 任:「はーい」
吉 井:「……寝ないよね?(笑)」
高 任:「多分」
 
 ……ごめんなさい。
 午後の記憶があまりないのです。(笑)
 偽シスプリの続きを期待してますとか、偽チョコはあと半年続くんですねとか、俺が望む永遠の続きは放置ですかとか、何人か尋ねられた記憶はあるのですが、時間関係がはっきりしないと言うか。
 
 高任の経験では、コミケでは大体11時、12時から1時の間、そして2時半……の3回ほど、人の流れというかムーブメントが変化する時間帯があります。
 会場への入場者があるレベルを超えるまでの時間帯、自分が優先するジャンルから別のジャンルのスペースに移り、ちょっとしたカオスが出現する時間帯、そしてある程度の人数が整理されはじめてからの時間帯……と、高任は分析してますが。
 とにかく、人通りが少ないというかなんというか……人波がいつまでたってもこないというか。
 そんな中、明らかに瀕死連合を探してやってくる人はほぼ間違いなくHP絡みの方と判断するしか。(笑)
 
高 任:「……と言うわけで」
吉 井:「前々回の残りを除いて、売り切れてしまいました」
ラオウ:「バカな」
高 任:「それはいろんな意味で失礼な発言かと(笑)」
吉 井:「でも、ペーパーは残ってたり」
ラオウ:「……チョコキスのもなくなってるから、ダミー臭さが炸裂してますな」
高 任:「うむ…」
吉 井:「個人的には防衛熊本日記を立ち読みして悶絶してくれた人がいたから満足」
ラオウ:「まあ、いいんだけどさ…」
高 任:「それはともかく……ラオウさん」
ラオウ:「ん?」
高 任:「買い込んだ同人誌は宅急便を使うのかね?」
ラオウ:「ああ、そうだ。箱と伝票貰って来なきゃ……って、どこだっけ?」
高 任:「えーと、あのあたりとかいう放送があったような」
 
 ま、そんなこんなで3時20分頃に開場を後にしたのですが……その後に足を運んでくださった方がいたらごめんなさい。
 
高 任:「……さて」
ラオウ:「ん?」
高 任:「今日の売り上げで、スーパーの寿司でも買ってささやかにうちあげでもやろうと思うのですが(笑)
吉 井:「ああ、いいねえ」
 
 美味しゅうございました。(笑)
 
 ちなみに、高任宅でささやかに寿司を食べた後、吉井氏は速やかに知人との飲み会へ……高任は、バイトに備えて仮眠。
 ラオウ氏は……疲れきって、仮眠というか熟睡。
 
 で……高任は、月曜(16日)の夜から1週間程熱を出し、やはりやんちゃのできないお年頃というのを痛感いたしました。
 
 遅くなりましたが、何はともあれみなさんお疲れさまでした。
 8月24日……高任斎

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