はい、2005年夏コミです。
今回、瀕死連合は3期連続サークル参加という前人未踏の(笑)快挙を達成。
同人は足を洗うのが困難……という話がありますが、サークル代表の平均年齢は28歳、一般参加者では、25〜29歳の年齢層が最も多く、次に多いのは30〜34歳の年齢層……という調査の結果が報告されているとか。(ただし、一般参加についてはあくまでも調査に協力した人間の回答からの統計)
ただし、サークル参加比率においては男性は全体の約3分の1、女性が3分の2……それはつまり、女性の年齢層に全体の数字が左右されやすいワケで。
グラフを見る限りでは、サークル参加する女性の3割以上が25〜29歳に集中しているようで、このあたりから察するに男性の方の比率はわりと平均的なんじゃないかと高任は推測するのですが。
ただ、高任はこの統計についての詳しい情報を知り得ませんので、ここで述べたことは眉唾程度に思っておいてください。
新しく同人活動を始める人間がいて、やめていく人間が少ない……となると、もちろん参加申し込みのサークル数が増えて抽選の競争率は上がるはずですが、ここ数年、瀕死連合の当選率は上昇の一途です。(笑)
まあ、それはそれでウチのサークルらしいなあとは思いますが。
7月。
ラオウ:『……と言うわけで、この夏は仕事なんだわ』
高 任:「はあ、大変ですな」
ラオウ:『うむ、大変なんだ』
高 任:「……で、最終日は来るの?」
ラオウ:『だから、最終日も仕事だってばよ(笑)』
ラオウ氏……リタイア。(笑)
吉 井:『……で、みっちりと仕事が入ってね』
高 任:「みっちりと入りましたか(笑)」
吉 井:『もう、問答無用で8月の13日、14日にもりもりと仕事しなきゃいけなくて』
高 任:「ああ、それはどうにもならないですな」
吉井氏……リタイア。
さて、高任はというと……仕事先の人間がまず交通事故でリタイア、それを受けてただでさえ厳しい状況だった勤務シフトが劣悪化し、その影響で一人が過労で倒れ、劣悪シフトは地獄化し……現在に至る。(笑)
高任……リタイア。
で、終わるわけにもいかず……まあ、112対0レベルとまではいきませんが、最終回6対0で負けてるぐらいの逆境レベルと呼んでも差し支えはないでしょう。 一昨日、甲子園で某高校が6点差をひっくり返して勝ってしまいましたが。(笑)
7月下旬。
高 任:「……さて、休みを奪い取った(笑)のは8月13日のみ」
前日の修羅場っぷりが予想できたので、この頃からこつこつとそれ用のSSを書き、ペーパ用の『チョコキス・カルトクイズ』などと制作してみたり。(弥生達のバンド(仮)名を答えよ…とか)
先に漫画の原稿からやった方がいいのでは……という疑問はもっともですが、高任も人間なので手間のかかることは後回しにしたい(笑)という理由がまずひとつ、もう一つの理由は、他の人はどうだか知りませんが、漫画の原稿ってある程度まとまった時間が必要というか。
10分、20分……の積み重ねでは、少なくとも高任にはどうにもならないので。
8月12日(金)……夏コミ初日。
あいにくの雨……だったと記憶しているのですが。(笑)
もう、この頃から高任の記憶はかなり怪しく。
で、この日はジャンプ以外の漫画とか乙女の世界とかアニメとかガンダムとか鋼の錬金術師……今ふっと思ったんですが、鋼の錬金術師って眼鏡の錬金術師と発音が似てますね。(最初の『は』と『め』しか違わんし)
8月13日(土)……2日目。
この日は朝は雨、昼から晴れ……だったはず。
一般参加者にとっては、ある意味悩ましい天気というか。
この日のジャンルは、ジャンプ系統と芸能とかスポーツとか。
某なるととか某わんぴーすに代わって、サークルの数だけでいうなら今はテニプリ(テニスの王子様)がごっついようです。
ただ、ゲーム系と同じくやはり細分化傾向にあるようで、いろんな漫画のジャンルが数多く乱立してるようです。
……ちょっと意外だったのが、デスノートの少なさ。(約2列)もちろん、デスノートの同人誌を出してるサークルの数はもっと多いでしょうが……考えてみたら、登場キャラの数が少ないから、組み合わせに不自由感があるか。
そういう意味では、ブリーチあたりはもっとサークル数を増やしても良さそうなモノですが。
さて……ひとりぼっちの修羅場ほど寂しいモノは無いというか、読み物としての面白みを追求すると、ここはやはりボケに対するツッコミ役は必須。
と言うわけで、便宜的にここから先は一人二役というか、木偶(でく)という人格を創造して話を進めていきます。
7時、仕事から帰宅。
高 任:「……このまま、深く眠ってしまいたい」
木 偶:「いや、今から24時間後にはコミケ会場に向かって出発しなきゃいけないんだけど」
高 任:「2時間……いや、6時間で良いから」
木 偶:「増やすな増やすな(笑)」
高 任:「いや、昨日今日の疲労じゃなくて……長期にわたる疲労の蓄積がバイタルサポートのアミノ酸が…」
木 偶:「寝てる寝てる、もう寝てるっ!」
現在の状況。
同人誌『偽チョコな日々(予定16P)』……表紙完成、4ページ分のSS完成(プリンターで印刷するだけ)、4コマの下書き2ページ、偽チョコ登場キャラの身長比較等の下書き。
ペーパー……『チョコキス・カルトクイズ』と連絡事項は終了(プリンターで印刷するだけ)、イラスト下書き。
木 偶:「……ダメじゃん」
高 任:「これが逆境だぁっ」
木 偶:「ううん、それは自業自得(笑)」
高 任:「……じゃあ、奥付と前書きを完成させたら自分へのご褒美として2時間寝ていい?」
木 偶:「だから、そういうパパパッとできるページは後回しにした方が…」
高 任:「今ここに、大きな砂山があるとしよう…」
木 偶:「はあ…」
高 任:「この砂山の砂を別の場所へ移動する……その作業の途中でやな、精神を支えてくれるのは、『おおっ、これだけ終わったか…』というある種の達成感であって」
木 偶:「……」
高 任:「もちろん全行程的には意味のないことやけんど、これを完成したページ数に置き換えるとあら不思議……前書きと奥付を完成させるための手間が全体の30分の1だったとしても、ページ数的には8分の1なんだよっ!」
木 偶:「……自分をごまかすことばかり上手になって(涙)」
高 任:「自分をごまかしていい気分になり、結果として作業効率を上げる……この作戦に何か問題があるかね?」
木 偶:「ダメですラオウさん……俺にはこの人間を押さえ切れません」
10時。
高 任:「……やはり、ちょっとでも寝るとかなり頭がしゃっきりと」
木 偶:「じゃあ、そのしゃっきりした頭で現在の状況を認識した方が…」
高 任:「えっと……表紙、奥付、前書きがあがってるだろ……SSの4ページはプリントアウトするだけ……後9枚を……せめて夜の2時には就寝したいので、コピーと製本作業に2時間とられるとして……ふむ、残り14時間か」
木 偶:「……」
高 任:「……14時間か」
木 偶:「……ちなみに、吉井さんとラオウさんは来ないからね」
高 任:「助けてロハン先生…」
10時間後。(笑)
高 任:「くふう……4コマ4枚終了…という事に」
木 偶:「あれ、こっちの4コマは?」
高 任:「あ、それは裏表紙に使う……開いたスペースに、チョコキスファンブックとか写植をいれて…」
木 偶:「ほうほう」
高 任:「……(作業中)……えーと、これで表紙、裏表紙、奥付、前書き、4コマ4枚、ペーパーの表紙……」
木 偶:「……ほうほう」
高 任:「……(時計を見る)」
木 偶:「……(同じく時計を見る)」
高 任:「何やら、精神的に夜明けが近づいてきたような」
木 偶:「うん……まあ、そういう事にしとこか(笑)」
高 任:「むう、ここで精神的にリフレッシュするために…」
木 偶:「寝るなよ」
高 任:「いや違う……SSをプリントアウトしてだな、あっというまに4枚完成したという充実感を得て、ラストスパートを」
10分後。
木 偶:「……どうしました?」
高 任:「あ、いや……なんか、プリンターの調子がね…」
木 偶:「調子も何も、ついさっき裏表紙の写植をプリントしましたやん」
高 任:「うん……まあ、そうなんだけどさ」
20分後。
高 任:「ん〜?」
木 偶:「いや、元々パソコンとか詳しくない人間が考え込んでも無駄じゃないかなあ…」
高 任:「……そういや、連続稼働させてるし、一旦電源切ってしばらく休ませてみますか」
木 偶:「……(何かのトラブルだとしたら、ここで電源を切ると回復不能な状況になる可能性も……)」
高 任:「じゃあ、30分ほど仮眠とりますので…」
木 偶:「……こ、この状況で仮眠ですか」
高 任:「いや、こんな状況だから」
そして30(40?)分後……21時。
高 任:「んー、気分転換に吉井さんに電話でもかけてみようかな」
木 偶:「高任さん、それは現実逃避と言います」
吉 井:『ごめんまだ仕事中だから……後でかけ直すわ』
高 任:「……」
木 偶:「どうしました?」
高 任:「いや、今俺が抱えている状況なんてちっちゃいなあと」
木 偶:「それはそうだけど、ぼんやりしていてもはじまらないよ(笑)」
高 任:「……」
木 偶:「最悪、このままプリンターがダメという状況を想定して動かないと、もうどうにもならないと言うか」
高 任:「しっかりしてくれプリンター。今から新たに4枚埋める気力も体力も時間もないぞおっ」
木 偶:「えーと、SSの4枚が抜けたとすると…」
高 任:「そこ、妙な計算しないっ!」
夜は更け……丑三つ時を過ぎ……夜が明ける。
高 任:「……」
木 偶:「さあ、早く製本しないと」
高 任:「……確か、夕日に背中を押されて家に帰るとかいう歌があったよねえ」
木 偶:「夕日はどことなく優しいけど、朝日はキッツイね…」
何時かは秘密。
8月14日(日)……最終日。
ジリリリリッ。
高 任:「あの電車、あの電車に乗り遅れたら遅刻するぅっ!」
荷物を抱え、階段ダッシュ……が、太股が思ったようにあがらない……体調的には結構最悪っぽい。
何はともあれ会場に着き……いつもと違って今日は一人参加なので、まず最初にトイレに行く。
一旦サークル設営してしまうと、お地蔵様にならざるを得ないので。
それ故に、設営より先に配布されてるチラシを選別してゴミ捨て……念のためにもう一度トイレに。
そして設営終了……既に、睡魔は高任の背後に忍び寄っていたり。
10時に開場……拍手をして……からちょっと記憶無し。(笑)
肩を叩かれて目が覚めました。
高 任:「んあ?」
お 隣:「あの、お客さんが…」
高 任:「はっ」
いきなり大失態……つーか、既に11時だよ、おい。
もし、この間に誰かやってきた人がいたなら非常に申し訳ないです。
寝たまま電話の受け答えをやってしまう高任ですので、意識のないまま応対した方も多かったのではないかと推測されます……時々、覚えのないお金が手元に置かれてたりしましたし。
色々と書いてますが、寝不足とか、そもそも寝てないとかはあくまでも高任の都合であり、相手の人には関係ないことです……この件については申し開きもできないと言うか。
ここではあくまで面白おかしく書いてますが、この日の高任は参加者として最低です。
でも、眠いモノは眠いのよ…。
お 隣:「……(肩を叩く)」
高 任:「はっ」
覚えているだけで、3回起こされました。
寝ている自分に気付いて顔を上げると、立ち読みしてる人がいたり。
眠気を覚ますために散歩……もできませんし。
さて、午後1時をまわって転機が訪れました。
そう、懸念していたこと……トイレです。
瀕死連合のスペースは、ちょうど微妙な位置にあって……トイレまでの距離が微妙に遠いというか、それ以前にスペースを離れるなら荷物を持って動かないといけませんし。
高 任:「……ふむ、これは反対にチャンスか」
木 偶:「チャンスって?」
高 任:「いたんかい(笑)」
木 偶:「で、何がチャンス?」
高 任:「いや、尿意が高まるとだな……そりゃ眠気をも吹っ飛ぶんじゃないかと(笑)」
結論……尿意と睡魔は共存します。
高 任:「む、むう……ここで寝てしまうと、俺は生き恥をさらすことになってしまうんじゃ無かろうか(笑)」
木 偶:「まあ、違う意味で緊張感が高まって睡魔を退けることが可能になったと思えば…」
高 任:「……くっ、これがチョコキスの男子生徒が味わった地獄の苦しみか…この経験で俺の表現世界がまた一つ豊かになるのだな」
木 偶:「……なんか、余裕ありますね」
高 任:「というか……昨日の昼ビスケットを食べてから、カ〇リーメイトしか食べてないのでお腹すいた」
木 偶:「……あのな」
ふっと、前を見ると……ときメモスペースだったり。
高 任:「おぉ…」
木 偶:「いや、今頃『おお』って」
そんな高任の目の前を横切っていったのは……
高 任:「うぉっ、水っ球さんだっ!」
木 偶:「水っ球さん?」
高 任:「いろんな意味で、助けて水っ球さーん(心の叫び)」
水っ球さん……漫画『マリ〇ナ伝説』の主人公の仮の姿。実も蓋もない説明をすると、外見は、スクール水木を顔にかぶった変態仮面というか。
などと、睡魔も尿意も退けてくれる素敵な出会いによって多少持ち直したのですが、そんなものは所詮一時しのぎでしかなく。
お 隣:「……(肩を叩く)」
高 任:「ふぁっ……やばかった、いろんな意味でやばかった(心の叫び)」
3時半。
高 任:「……限界だよう」
木 偶:「限界ですか」
高 任:「いいよね、3時半だし……便所に向かって走り出しても良いよね?」
木 偶:「片づけてからね」
……と、言うわけで3時半に撤収させていただきました。
この後、来てくださった方がいたら申し訳ありません。
これのどこがレポートか……とお叱りを受けそうですが、高任の記憶というか認識というか、眠い、トイレ行きたい、『偽チョコの執筆頑張ってください』との励まし(複数)ぐらいしか残ってなくて。
ちなみに、家に帰って仕事の時間まで寝なきゃ……と倒れ込んだのですが、7時頃にラオウ氏の電話で起こされました。
ラオウ:「で、コミケはどうだった?」
高 任:「寝てた」
ラオウ:「は?」
ラオウ氏は、今高任は家に帰って寝てたところ、だから邪魔をするな、と解釈したようですが。(笑)
今回の夏コミでは、お隣のサークルも含めて色々な方にご迷惑をおかけしました。
別に一人参加だからネタになるような事をやらなければ……と、画策したわけでもないのに、ネタの方から高任にすり寄ってきたというか。
余談ですが。
睡眠をとって、バイトに行って、帰ってきて……あらためて酷い有様の部屋の中を見渡し、見つけてはいけないモノを見つけてしまいました。