12月28日(土)
ドンドンドンッ!ドンドンドンッ!
暗がりの中、アパートのドアを乱打する1人の男……『ちょっと、高任君!吉井です、吉井ですったら、開けてちょうだいって言うか、さては寝てるっしょ!』
11月末からのハードスケジュールから一時的に解放され、朝に帰ってきて午後の8時頃までは記憶にあるんですが気を抜いた瞬間に深い眠りに落ちていたらしく、そんな音が高任に聞こえるはずがありません。(笑)
吉 井:「高任君!ここは寒いよ、寒いところだよ!起きてちょーだい、(他のゲームはともかく)ゼルダとかゼルダとかゼルダとかはせいぜいダンジョンを2つクリアしたぐらいしか遊んでないよ!風邪気味な上に、仕事でへろへろなんだよ、冗談だったら勘弁して!」
などと泣きを入れつつ、ドアの郵便受けに指を突っ込んでみると、中から暖かな光がこぼれてきたりしていたり。
吉 井:「電気つけたまま寝てると、でんこちゃんに怒られるって!」
高任は全然覚えがないんですが、そうやって吉井氏は高任のアパートの前でしばらく暴れていたらしいです……(笑)
で、吉井さんが最終的にどういう手段をとったかというと
吉 井:「これほど無駄な電話って一体…」
高任のアパートのドアの前で、高任の家に電話をかける吉井氏。
プルルル……
がばっ!
高 任:「いかんっ……いつの間にっ!(笑)もしもし、高任です……って、吉井さん。こっち着いたんですか?今どこです?」
吉 井:「……ココ」
高 任:「……は?」
吉 井:「いや、だから高任君の家の前だってば!」
高 任:「……」
電話を置き、ゆっくりとドアに近づいてドアを開けると、そこには……かなり体調が悪そうで、めっちゃ不機嫌そうな吉井氏の顔が。(笑)
高 任:「……」
吉 井:「あれほど騒いでも反応無かったのに、なんで電話の音には反応するかな?」
高 任:「それは言わない約束です(笑)」
吉 井:「というか、高任君って意識が無くても電話の受け答えするもんね……」
高 任:「それも言わない約束です…」
吉 井:「というわけで、どうですか?」
高 任:「どう、とは?(笑)」
吉 井:「いや、アレですよ、アレ(笑)」
高 任:「……っていうか、ちょっと目が霞んできたので寝ます(笑)」
吉 井:「いや、寝ますって……」
高 任:「5時間とは言いません、せめて後3時間寝かせてください……この一週間、昼と夜のバイトが続いてて2日ぶりの睡眠なんです……」
吉井氏をほったらかして、高任が目覚めたのは4時間後。
高 任:「ん、あれ?……(現状を認識している)……お待たせしました(笑)」
吉 井:「いや、いいんだけどさ……部屋の中が凄いことになってるのは何故?」
高 任:「いやあ、この一ヶ月ってほとんどアパートに帰ってきてないんですよ。帰ってきても、龍騎を見るか寝るだけで……今月の電気使用量がいつもの月の約半分ですし(笑)」
吉 井:「で、目は覚めましたか?」
高 任:「多少は(笑)」
吉 井:「……で、原稿は?せめて、ベタとかトーンとか指定してから眠ってくれると嬉しかったんだけど(笑)」
高 任:「はっはっはっ……完成原稿が1枚に、下書き終了のが3枚というところでしょうか」
吉 井:「……それは、全然ダメという話では?」
高 任:「えっとですね……ほら、この前ラオウさんも言ってたじゃないですか。『自分の時間を有効に使うために、わざと自分を追いつめてみる』とか何とか(笑)」
吉 井:「いや、もう土俵を割ってしまってるような気がするけど」
高 任:「……冷静に考えるとですね、俺って子供の頃から絵を描くのが嫌いだったんですよ。何でこんなコトしてるんですかね?」
吉 井:「現状が変わらないどころか、現状を悪化させるだけの逃避は慎んだ方が良いと思うんだけど」
高 任:「えーと…(矛先を変える話題を脳味噌の中から検索中)…そういえば、昨日ラオウさんと連絡とったんですが、『猫先生本、ダメです』って……まあ、ラオウさんはラオウさんで、仕事で死んでたみたいだし(笑)」
吉 井:「うわ…」
高 任:「……というわけでですね」
吉 井:「どういうわけですか?(笑)」
高 任:「……吉井さん、1つ聞いてもいいですか?」
吉 井:「何?」
高 任:「吉井さんのバックから顔を覗かせているのは、『ゲー〇キューブ』ではないですか?(笑)」
吉 井:「じゃあ、もう遅いから俺ちょっと寝る……龍騎が始まったら起こして(笑)」
高 任:「……んっと、今から文章書かないといけないんですけど大丈夫ですか?」
吉 井:「ん、大丈夫……じゃあ、おやすみ(笑)」
12月29日(日)
高 任:「吉井さん、龍騎始まるデス……っていうか、始まりました(笑)」
吉 井:「うそぉっ!」
高 任:「……後3話で、どうオチをつけるつもりでしょうか?」
吉 井:「そりゃやっぱり、『死ぬなよ…』でしょう(爆笑)」
高 任:「間違いなく映画のオチとは違う筈なんですが……何よりも疑問なのは、まだ出てきていないライダーが(笑)」
吉 井:「……多分それは言ったらダメです(笑)」
高 任:「と、そんな無駄話してる時間はないっすね…(笑)」
吉 井:「でも、龍騎は見るんだ(笑)」
で、いろいろあって(笑)夜。
高 任:「……来たか」
吉 井:「え、何が?」
高 任:「いや、ラオウさんだと思うけど…」
ドンドンドン…「ラオウです、開けて…って言うか開けるぞ(笑)」
吉 井:「……高任君。今、ドアを叩く前に反応したよね?」
高 任:「え、だって、排水溝の蓋がカタッって音をたてましたし…」
吉 井:「昨夜、あんなに騒いでも起きなかったくせに…」
ラオウ:「ども、お久しぶりです……って、何かあったんですか?(笑)」
吉 井:「いや、別に…(笑)」
ラオウ:「よっこいせっと……って、妙に部屋の中が散らかってますな(笑)」
高 任:「まあ、いろいろあって(笑)……で、どうでしたコミケは?」
ラオウ:「あ、行ってない……ん、高任さんにおみやげ(笑)」
高 任:「おや、何でしょう……(袋の中を覗く)……ラオウさん、何の真似ですか?」
吉 井:「ん、何を渡されたんです?……うわ(笑)」
何かは秘密……まあ、おいおい解るとは思いますが。(笑)
ラオウ:「で、どうですか高任さん」
高 任:「どう、と言いますと、アフリカはカッパーベルトで大量に産出される金属のことですか?」
ラオウ:「……何のひねりもありませんが、寝不足ですか?」
高 任:「寝不足だよ、コンチキショー(笑)」
吉 井:「……で、ラオウさん?そっちの袋は何です……というか、何のゲームです?」
ラオウ:「ああ、アレですよ……予約を7月に入れたのはいいんですが、発売が延びに延びてつい先日発売されたんですがやっと買いにいけました」
高 任:「はあ、何のゲームです?」
ラオウ:「ああ、『(ぴー)で(ぴー)』です(爆笑)」
吉 井:「……ああ、やっと出たんですか(笑)」
ラオウ:「と言うわけで、今度の対談はこれでいきましょう(笑)」
吉 井:「そういえば、高任君。俺も今度の対談で採り上げたいゲームがあって(笑)」
高 任:「……すみません。今の俺って胸がドキドキするぐらい大ピンチなんですが、後にしてくれません?」
ラオウ:「おや、これってゲンコーですか……(原稿を眺めている)……まあ、頑張れ(笑)」
吉 井:「そういやラオウさん、猫先生ダメなんですか?」
ラオウ:「無茶いわんで下さい(笑)……しかし、一応チラシのようなモノを」
高 任:「おお…」
ラオウ:「これから仕上げるところだ(大爆笑)」
高 任:「……ダメだこいつ」
ラオウ:「お前が言うな(笑)」
カリカリカリ…
シャッシャッシャッ…
チョキチョキペタペタ(笑)…
ラオウ:「高任さん、『チュチュ』の資料ない?」
高 任:「あるわけないぞ(笑)」
ラオウ:「それもそうか……って、この雑誌は何かね?」
高 任:「うむ、いわゆるえっちな雑誌だな」
吉 井:「いや、胸をはられても(笑)」
高 任:「ああ、こんなの中身はどうだっていいんですよ。この雑誌を何のために買ったかと言うと、この裏表紙の広告です!凄いです!(笑)」
ラオウ:「は、裏表紙……ぶはぁっ!」
吉 井:「何ですか…ぶふぅっ!」
ラオウ:「何ですかこの、『部分〇道爆撃〇人工精霊』ってのは!(一同大爆笑)」
高 任:「凄いでしょう、このネーミングセンス。人〇精霊ナ〇ームに、人工〇霊トマ〇ークですからね。これだけ笑わせてもらった雑誌450円は安い。いや、この精霊さんは何万円もするみたいですが(笑)」
吉 井:「いや、何げにネーミングセンスだけじゃなくて他の商品のあおり文句も凄いですね…『豪運が唸り、爆運が炸裂し、猛運が荒れ狂う……』って(爆笑)」
ラオウ:「直下型超巨大金運って、どんな金運やねん(爆笑)」
高 任:「最近パンチの効いた広告を目にしてなかったんですが、これはパンチ効きすぎです……っていうか、これほどのハードパンチャーは俺のキャリアの中でもちょっと思い出すのが難しい(笑)」
吉 井:「って、高任君。こんな事を喋っている場合じゃ…(笑)」
高 任:「お、おのれー、ラオウさんの巧妙な話術にひっかかるところだった…(笑)」
ラオウ:「人聞きの悪いことを言うな(笑)」
高 任:「しかし、何ですねえ…」
吉 井:「何ですか?」
高 任:「めちゃめちゃ眠くなってきたんですけど(笑)」
ラオウ:「いや、それはまずかろう……待ってろ、缶コーヒーでも買ってきてやる」
高 任:「俺がコーヒー飲むと眠れなくなる事は知ってるだろうに…」
吉 井:「だから飲むんだって(笑)」
高 任:「まあ、俺の場合は多分にプラシーボ効果が影響してるとは思うけど」
ラオウ:「めちゃめちゃ便利で羨ましいぞ(笑)」
高 任:「まあ、限界越えるとコーヒー飲んでも爆睡に突入しますけどね」
まあ、この後も色々あったんですが(笑)
12月30日(日)
高 任:「いやあ、清々しい朝ですねえ(笑)」
ラオウ:「……しかし、ちょっと早すぎやしないかね(笑)」
高 任:「ん、夏コミの時は国際展示場に着いてから30分以上も歩かされましたからね……それを見越しての時間です」
吉 井:「未だに、あの時の誘導経路が納得できませんが…(笑)」
などと、前回8時20分頃に到着しておきながら会場内に入れたのが9時ギリギリだったことを踏まえて、TWRの国際展示場前駅に8時過ぎに到着。
スタッフ:「サークル入場の方はこちらへ…」
高 任:「あーあ、また会場のまわりをぐるぐると30分あまりも歩かされたりするんだろうな…」
ラオウ:「いや、真っ直ぐ会場に向かってるみたいだけど?」
吉 井:「そう思わせて、途中で道を曲がってぐるぐる回されるんです(笑)」
ラオウ:「はあ、そうなんですか……にしても、この人混みの中で縦長の段ボールを肩に担いで歩く人間の気がしれんな」
高 任:「ん、こいつ?(笑)」
吉 井:「……当人の真後ろでそういうこと話すなんて、二人とも勇気ありますね」
ラオウ:「大丈夫でしょう。まわりへの注意力があるなら、元々こういう危険な行為は慎むはずですし(笑)」
高 任:「おー、言う言う(笑)」
スタッフ:「サークル入場の方はこのまま真っ直ぐ…」
高 任:「……」
吉 井:「……」
ラオウ:「高任さん、チケットちょーだい」
高 任:「……うおおおおっ!前回の責任者出てこいぃっ!」
吉 井:「5分でつく距離なのに、何故前回は30分以上もぐるぐると…」
ラオウ:「……うーん、日頃の行いのせいでは?主に高任さんの(笑)」
高 任:「なんだとう!俺の悪行をラオウさん1人でカバーできてるとでも言うのか!?」
吉 井:「高任君、微妙に論点がずれてる(笑)」
高 任:「まあ、いいや……」
入場。
高 任:「うおおっ、こ、これは…」
ラオウ:「……大行列ですな」
吉 井:「う、うーん…」
ラオウ:「向かいのシスプリが遠いねえ…(笑)」
吉 井:「これは…いわゆる壁際サークルの行列ですか?」
高 任:「と言うか、外に向かう人間を集めて整理してるんだと思いますが……多分開場前に、外に出ていくと思います」
ラオウ:「前提として、開場するまではサークルの人間は出歩いてはいけないことになっているのだが……そういうことすると、余計に混乱して怪我人が出かねないからなあ」
吉 井:「必要悪ですかねえ…」
高 任:「一般入場者にとっては噴飯やるかたないんだろうけど……なでなで(ラオウさんの頭を撫でている)」
ラオウ:「寒気がするからやめろ(笑)」
高 任:「ルールを遵守し、ただ1人でえっちな同人誌を買いあさるラオウさんは格好良いと思うぞ(爆笑)」
ラオウ:「えっちな同人誌に限定すんな(笑)」
吉 井:「で、今回ラオウさんはどのあたりを回るおつもりで?」
高 任:「吉井さん、ラオウさんは縦断爆撃系人工精霊です(大爆笑)」
吉 井:「……若いですね」
ラオウ:「どの同人誌もいわば一期一会ですからね……とにかく、出会いは足で稼ぐんですよ」
高 任:「今日は荷物置き場もあるしな(笑)」
ラオウ:「初日、2日目と用事がありましたからね……最終日である本日、はっきり言って実弾(資金)がかなり豊富です(爆笑)」
高 任:「……お前、ちょっと財布見せてみろ(笑)」
とか言ってるうちに時間は刻々と過ぎていき…
『第63回コミックマーケット、開催です!』
拍手の中、一般入場の人間が走る!
『走らないでください!』とスタッフが絶叫し、両腕を広げて制止しようとしているかを走る!
そこまでいくとある種のすがすがしさがありますが、『俺は走ってないぜ!』とばかりに競歩よろしく飛ぶように歩いていく人間は、高任的にちょっとやな感じ。(笑)
ラオウ:「じゃあ、行ってくるわ!(キラーン)」
高 任:「うーん、あの余裕を見習いたいねえ…(笑)」
吉 井:「あれ?ラオウさんのバッグって…」
足下に置かれたラオウさんのリュックと、ラオウさんの後ろ姿を交互に見つめる吉井さんに高任はそっと囁きます。
高 任:「吉井さん、バッグが2つはラオウさんの標準装備です!」
吉 井:「いや、それは前から知ってます(笑)けど……何でわざわざ容量の少ない手提げタイプのバッグを…」
高 任:「ああ、同人誌がギチギチにつまったリュックって固くて重くて危ないじゃないですか。背中に背負うと高さ的に余計にアレだから、どんなに重くてもラオウさんいつも手で持つし」
吉 井:「と言うことは…」
高 任:「まあ、今日は荷物置き場があるから(笑)でしょうけど、周りの人に迷惑をかけない配慮でしょうね……あのラオウさんが、わざわざ容量の少ないバッグを選ぶなんてそれ以外考えられないです(笑)」
吉 井:「ほろりと来るいい話ですね……って、いくら使う気なんですかあの人は!」
蛇足ですが、この日瀕死連合のスペースに訪れた方で、ラオウさんに出会えた幸運な方はただ1人でした。(爆笑)
確か、4回ぐらいは戻ってきたんですけど。
お客様:「あ、これ下さい!」
高 任:「どうもありがとうございました…」
吉 井:「どうもありがとうございました…」
高 任:「……吉井さん」
吉 井:「何?」
高 任:「『チョコキス♪』ってだけで、中身を見ないで購入されると、胸がドキドキするぐらい大ピンチんですが(笑)」
吉 井:「そうだね、家に帰ってページを開いた瞬間、壁に叩きつけられたりしてないといいんだけど…」
お客様:「いつもHP見てます。頑張ってください」
高 任:「ありがとうございます、頑張ります」
吉 井:「ありがとうございます」
高 任:「……HP関係者の場合は中身を見ずに購入されると凄く嬉しいんだけど、同時に胸がドキドキするんですが(笑)」
吉 井:「……胸がドキドキしっぱなしですか(笑)」
お客様:「あの、ここって『チョコキス♪』ですか?」
高 任:「はい」
お客様:「えっと、じゃあこれを…」
吉 井:「ありがとうございます」
高 任:「んーと、いかにも頼まれモノといった雰囲気でしたねえ……」
吉 井:「……とすると」
高 任:「はい?」
吉 井:「いや、『チョコキス♪』好きのあの人かも……掲示板で友人に頼むとか書いてたから」
高 任:「……それはそれで、胸がドキドキするほど大ピンチですが(笑)」
ラオウ:「どう?誰か来た?」
高 任:「まあ、ぼちぼち……って言うか、ほとんどがHP関係者のような気がしないでもない(笑)」
バッグの中の同人誌をリュックに移し、軽く水分補給してから再び旅立つラオウさん。
吉 井:「……なんか、レースのピットインみたいですな(爆笑)」
高 任:「ピットタイムはせいぜい1分と言うところですか……今日はラオウさんに会える人はいないだろうねえ(笑)」
吉 井:「俺もちょっと挨拶にいってくるです……って言うか、ここ、寒い」
高 任:「……まあ、ちょっと体を動かした方がいいかもしれませんね」
吉 井:「高任君は大丈夫なの?」
高 任:「自分の部屋で慣れてますし、昨日からほとんど水分とってないからトイレの心配もないです」
吉 井:「なんか、イヤな部分で準備万端だね(笑)」
ぱらぱらとページをめくって静かに離れていくお客様……で、手元の紙切れにその数をメモったりしてたわけですよ。
吉 井:「ただいまです……む、地道に売れてますね」
高 任:「いや、地道というか何というか……俺の勘では、お客様の半分はHP関係者かと(笑)」
吉 井:「ありがたいことではないですか(笑)」
高 任:「ありがたいのはありがたいんですが、ちなみにこれが売れた数、そしてこっちが手に取ったけど買わなかった人の数……何か気が付きませんか?」
吉 井:「少なっ、絶対数がめっちゃ少!(笑)」
高 任:「いや、もちろん遠目にちらっと見ただけで『こりゃダメだ…』とUターンしてる人の数はわかんないんですけどね……おや、ラオウさんだ」
ラオウ:「くあー、今日は人が多い」
高 任:「……さいでっか」
ラオウ:「で、売れてる?(バッグの同人誌をリュックに詰め直している)」
高 任:「ぼちぼち」
吉 井:「……それはともかく、ラオウさんの作ったチラシってサークル名も連絡先もないからHP関係者じゃないと意味がないのでは?(笑)」
ラオウ:「もふもふ…(パンを食べてる)…じゃ、行ってきます」
高 任:「……ふっ、風のような男だな(笑)」
吉 井:「しかし、このリュックって……重っ、めっちゃ重!(笑)」
高 任:「まあ、ラオウさんにはラオウさんの楽しみ方があるって事で……って、俺も『チョコキス♪』の同人誌を求めて風のようにさすらいたい」
吉 井:「さすらっても、かなりの確率で無駄かと(笑)」
高 任:「文章的には自分の妄想である程度補完できるけど、視覚的にも満たされてみたい(笑)」
吉 井:「なんというか、空しい自慰行為ですな」
お客様:「えっと、ラオウさんは…?」
吉 井:「あ、旅立ってます(笑)」
お客様:「……ラオウさんって、やっぱり名前の通りごつい方なんですか?」
体格的(外見として)にはそうでもないかも知れませんが、ごっつい人です。(笑)
吉 井:「まあ、ラオウさんに会うのは至難ですよね…」
高 任:「会場内ですれ違う可能性の方が高い……僕も昔、行列に並んでてすれ違ったことが一度だけ(笑)」
吉 井:「んー、知り合いが1人で店番してるから様子を見てくるです…」
高 任:「ああ、それは大変かも…」
吉 井:「じゃ、行ってくるです」
高 任:「はーい」
ラオウ:「……あれ?吉井さんは?」
高 任:「いろんな意味でタイミング悪いな、アンタ…(笑)」
ラオウ:「は?」
高 任:「いや、こっちの話」
ラオウ:「ふうーっ、ちょっと休憩(笑)」
高 任:「ふむ、老いたか…」
ラオウ:「何気なく芝居がかった台詞を使うんじゃない……あ、そうだ。これ読む?」
高 任:「ん?」
ラオウ:「高任さんはともかく、吉井さんは笑うと思う……さて、行くか(笑)」
高 任:「休憩とちがうんかい(笑)」
ラオウ:「いや、東ホールのこっち側はほぼ全部回った(笑)んだけど……やはり、西に行かねば」
高 任:「ゴーウェスト?(笑)」
ラオウ:「同人ゲームが俺を待っている(笑)」
高 任:「いや、別にラオウさんを待っているわけではないと思うが……って、出来の良いシューティングはもう売り切れてるだろ?」
ラオウ:「まあ、色々回ってくるよ……って、吉井さんの予定は?」
高 任:「例によって、知り合いと飲みだと思うけど…」
ラオウ:「じゃあ、3時過ぎには帰ってくるという事で…」
高 任:「うい」
などとやってるうちに時間は流れ……
吉 井:「で、ラオウさんは?(笑)」
高 任:「んー、そろそろ帰ってくると思うんですけどね……不可抗力がない限り、約束は絶対に守る人なので」
ラオウ:「……お待たせです」
高 任:「何か良さそうなのあったかね?」
ラオウ:「んー、まあどうだろと思うシューティングが3つで……(財布を覗いている)……むう」
吉 井:「むう、ってなんですか、むうって(笑)」
高 任:「あの表情だと、おそらく今日一日で(ぴー)万ほど使ったと推定されるな」
ラオウ:「やだね、つきあいが長いと……って、お二人は?」
高 任:「いや、ずっとココにいたし」
吉 井:「ほぼ同じく」
ラオウ:「……」
高 任:「ま、まあ……3時半ぐらいに上がりますか」
吉 井:「ん、そのぐらいが都合がいいな」
と言うわけで、3時半に帰ってしまいました……あくまで、高任の記憶ですが。
もし、その後でやってきてくださった方がいればごめんなさい。
そして、瀕死連合のスペースにやってきて下さったみなさま、ありがとうございます。
2003年1月1日 高任斎
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