私と彼とは運命の絆状態。
でもいくら二人の仲がラブラブだからって、同じ提案ばかり繰り返していたら嫌われちゃうわよね。
「・・・何かな?」
「えーっとね・・・」
調子はもう尋ねたし、仕事はもう終わらせちゃったし、今は一緒に歩いているところだし・・・困ったわ何が残っていたかしら?
「あ、あのね、これあげるわ!」
つーん。
そこはかとなく破壊的なかおりを漂わせる白い靴下を手渡した。
「え?・・・これって何に使うの?」
・・・そういえばそうよね?
「と、とにかく!私の代わりだと思って大切に持っててね。」
「ねえ、これと交換してくれない?」
「フフフ・・・この僕が靴下大好きっ子ということをよくぞ見破りましたね。いいでしょう、この自爆装置を受け取ってください。」
・・・目標確認。
さくっ。
「・・・馬鹿ね・・・裏切らないでってあんなに言ったのに・・・。」
「・・・僕にどうしろって言うのさ・・?」
彼の腰のあたりからゆっくりと流れ出る赤い血が、元は白かったはずの靴下を赤く染めていく。
それを眺めながら、私は私は血にまみれた両手を自分のお腹のあたりになすりつけていた。
うおおおん!全部の靴下を集めるための『ソックス・ウインドウ』が見つからないのじゃよー!(笑)
しかし、いきなり気絶する靴下って何年ものなんでしょう?
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