・・・どうしてかしら?彼を見ると心が騒ぎ出す。
 ・・・何故だろう?この人を見ると心臓がどきどきする。
「・・・ねえ、私とあなたって・・・初対面よね?」
「・・・そ、そうですよね。」
 少女は胸の高ぶりを押さえるように少年の顔をじっと見つめた。少年もまた、自分を見つめる少女の顔をじっと見つめる。
 不意に少女が顔を赤らめながら視線を逸らした。
「ご、ごめんなさい。でも、何故かしら・・あなたとは初めて会った気がしないの。私、前世とかは信じないけれど・・あなたを見ると強い感情で胸が一杯になるの!・・・ひょっとしてこれって・・?」
 ・・・生憎、少女のそれは憎しみだった。
「ぼ・僕も君を見るとなんだか胸がどきどきして・・・今も心臓が下手なダンスを踊っているみたいなんだ・・・もしかするとこれって?」
 ・・・生憎、少年のそれは恐怖だった。
 やがて見つめ合う二人。
 そして二人は恋に落ちた。
 
 運命の絆で結ばれた二人は、ごく運命的な出会いをして、運命的な恋に落ち、そしてごく当たり前の結末を迎えようとしていました。
 ドッ!
 二人の身体がぶつかり合った瞬間に、少年には焼け付くような痛みを、そして少女には暖かな血しぶきを。ジグソーパズルの最後の一片をはめ込んだような充実感が二人を包み込んでいた。
 二人を取り巻くように人が集まってくる。
 その場から離れたところで1人の少女がこう呟いていた。
「こんなうんめーはめーなの。」
 
 
 
 すいませんっ!俺はオチ付けるのが下手くそなんです!
 もう少し長めで最後だけギャグにしようと思ったんですが・・・。

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