歴史を彩った名刹・古城・史跡を行く

近江八景三井の晩鐘で名高い鐘楼に近江大津京ゆかりの名刹

三井寺(園城寺)

名刹古城を行く目次

長谷寺広域地図

 琵琶湖の最南端の畔に滋賀県の県庁所在地大津市がある。この町の歴史は古く西暦667年に天智天皇により飛鳥から近江に都が移され、この地に近江大津京が開かれたことに始まる。
 遷都後4年余りで天地天皇の病死後、天智天皇実子の大友皇子と実弟大海人皇子(後の天武天皇)との間に、皇位継承跡目争いが始まり、大きな戦いとなった。日本の古代史の歴史上最も有名な事変「壬申の乱」である。
この乱で敗れた大友皇子や将兵の霊を弔うために園城寺(三井寺)が総建されたのが寺の始まりとされている。
 その後一般的に三井寺と呼ばれるようになったのは、天智・天武・持統天皇の三帝の誕生の際に御産湯に用いられたという霊泉が境内にあり「御井の寺」と呼ばれていたことに由来し、現在も金堂西側から湧き出ている清水が御井そのものとされている。  広大な境内には国宝の金堂をはじめ、国の重要文化財が建ち並び、近江八景の「三井の晩鐘」で名高い鐘楼がある。

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重要文化財の
仁王門

重要文化財の
釈迦堂

近江八景・三井の
晩鐘の鐘楼・重文

弁慶の引摺り鐘 秀吉の妻、ねねが再建、国宝の本堂

3人の天皇が産湯に用いた霊泉

重要文化財
一切経蔵
三重塔

重要文化財
唐院
境内西国十四番
札所への石段
西国十四番
札所・観音堂
三井寺境内からの
大津市の展望