平成22年6月定例議会報告 代表質問:山手卓男

1. 米軍岩国基地問題について
2. 岩国基地民間空港の再開について
3. 口蹄疫対策について
4. 地域主権社会の実現と地域の活性化について
5. 教育行政について
6. 警察行政について

 おはようございます。自由民主党の山手卓男でございます。  平成22年6月定例会に当たり、自由民主党の県議団を代表いたしまして、県政の諸課題について、知事、教育長並びに警察本部長に質問をいたします。
 質問に先立ち、一言申し上げます。
 民主党が政権の表紙を変えました。昨年8月の総選挙において、「政権交代」の実現のため、子ども手当て、高速道路の無料化、高校実質無償化等々の有権者受けする政策をマニフェストに掲げ、財源は埋蔵金が無尽蔵にあるがごとく、国民を欺き、鳩山政権を誕生させて僅か8か月、満1歳の誕生日も迎えさせることもなく、参議院議員選挙対策優先の前に、鳩山総理から菅総理へと表紙を変えたのであります。
 発足当初70%を超えていた鳩山内閣の内閣支持率は、政治と金の問題や、子ども手当、高速道路の無料化等の混乱により下がり続けるなど、国民の信頼は失墜しておりました。
 そして、地元沖縄を無視した普天間問題に関する日米合意の結果、県外・国外移設を主張した社民党は連立離脱、内閣支持率は20%を割り込み、民主党では、これでは選挙が戦えないと、自民党政権の内閣が短期間で代わることを強く批判していたにも拘わらず、鳩山総理を引きずりおろしたのであります。
 普天間問題については、自民党政権下、名護市辺野古で決着していたものを、「最低でも県外」と、米国まで巻き込み、国際的信用を失墜させた挙げ句、地元合意もなしに、結局、元の辺野古に戻る結果となりましたが、その責任は鳩山前総理一人にあるのでなく、民主党政権全体にあります。
 民主党の表紙が鳩山から菅へ変わろうと中身は変わりません。民主党政権のままで普天間問題が解決するとは思えません。また、民主党は、総選挙で有権者に示したマニフェストについて、今年度分こそ、昭和21年度以来となる税収を上回る国債発行により何とか繕いましたが、今後も多額の財源不足が見込まれる中、子ども手当、高速道路無料化等々、明年度以降の姿を国民に示せず、完全に立ち往生しております。
 このような民主党政権では、表紙を変えるだけで、まともな政権運営ができるようになるとは思えません。民主党が掲げる「地域主権改革」等の改革が本当に実現できるとは、今や、国民誰一人思っておりません。国民の信を問うため衆議院の解散をすべきであります。
 一方、我が自民党は、昨年の総選挙で大敗し、下野いたしました。
 長年、政権の座にいたことから、知らないうちに傲り、高ぶりがあったのかもしれません。これを反省し、政策に有権者の思いを反映するため、地域をきめ細かく回り、有権者の率直な御意見をお聞きをしてまいりました。
 来る参議院議員選挙において、明日の日本の発展、地方の発展のため、次の総選挙での政権奪回に向けた盤石のステップとすべく、民主党の体たらくに油断することなく、勝ち抜かなければなりません。
 我が自民党山口県連におきましては、独自のローカルマニフェストを公表し、保守本流として、全国の自民党の先頭に立って頑張っていく決意を表明し、通告に従いまして質問をさせていただきます。

1.米軍岩国基地問題について
質問
@ 鳩山政権は、5月28日、日米共同声明を発表し、閣議決定を行った。これにより、普天間飛行場の代替施設を辺野古周辺に設置することや、沖縄県外への訓練移転、ロードマップを着実に実施することが確認されたが、代替施設の位置や、訓練の具体的な移転先等は未定であり、何よりも沖縄を始めとした関係自治体の合意を得るのは困難な状況で、移設問題が進展せず、普天間基地が継続使用されるという最悪の事態を懸念する。
 再編については、我が党もすべてパッケージという前提でやむを得ず認めており、普天間基地の移設や海兵隊のグアム移転の進展がないうちに、艦載機の岩国移駐のみが切り離されて進むことは絶対に認められない。
 また、政府が岩国基地を新たな訓練先として指定することや、KC−130の先行移駐を求めてくる可能性があると考えるが、絶対反対と言わざるを得ない。
 このように米軍再編の問題が新たな局面を迎えた今、知事は、これまでの国の対応をどのように認識し、米軍再編問題に今後どう対応していかれるのか伺う。
A 愛宕山開発用地については、県はこれまで国家プロジェクトに協力してきた経緯から無条件の買取を求めてきたが、国は、今年度、愛宕山の買取予算を計上し、艦載機の移駐等に伴い必要となる施設を整備するための用地として取得する考えを示している。再編と明確に関連づけている以上、国が責任を持って利用計画を住民に示し、その理解を得る努力をすべきである。
 知事は、愛宕山の問題について、これまで再編全体の方向性が決まるまで買取には応じないとされてきたが、今後どのように対応していかれるのか伺う。


回答 : 山口県二井知事
@ まず、米軍岩国基地に関するお尋ねのうち、米軍再編についてであります。
 鳩山内閣は「米軍再編は見直しの方向で臨む」とされ、普天間基地の移設問題を中心に検討が進められてまいりましたが、その過程で、首相と関係閣僚の発言が二転三転したり、その内容が食い違ったりと、迷走を重ねてまいりました。この間、沖縄や徳之島をはじめ、移設先候補として名前の挙がった自治体は、政府からの確かな情報もないままに振り回されることとなりました。
 結局、移設先はロードマップで示されたものとほぼ同じ辺野古周辺とすることで日米合意がなされましたが、私は、これまでの政府のちぐはぐな対応により、住民や自治体の信頼を大きく損なった責任は非常に重く、政府はまず、再編の見直しの経過や最終的な結論に至った理由を、関係自治体や住民にしっかりと説明する責任があると考えております。
 この度の閣議決定により、米軍再編全体についての政府方針は明示されましたが、代替施設の位置、配置及び工法は8月末までに検討するとされ、また、沖縄県外への訓練移転先として徳之島以外は示されないなど、具体性に欠けた不確定なものになっております。加えて、沖縄や徳之島の厳しい反対姿勢を見ますと、地元合意に至る道のりは相当険しく、政府方針どおり再編が進むかどうか、はなはだ疑問であると言わざるを得ません。
 私は、これまで国から再編は全体が統一的なパッケージであるとの説明を受けており、今回の再編の大きな目的の一つが普天間基地の危険性の除去であることからすれば、普天間基地移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の岩国移駐のみを切り離して進めることは、認められないというのが基本的な考え方であります。
 また、沖縄の負担軽減の観点から、お示しのように全国に先駆けてKC−130空中給油機の移駐を容認をいたしております。その移駐時期につきましても、これまで国からは、普天間代替施設が完成し、航空機移駐の目処が立った時期との説明を受けております。私は、新たな訓練移転などこれ以上の負担や、普天間基地の全面返還に係る諸条件が整う前の先行移駐は認められないとの立場で対応していく考えであります。
 いずれにいたしましても、再編問題は、菅内閣が鳩山内閣の方針を引き継ぐこととされておりますので、今後、政府方針を具体的にどのように実現していかれるのか、その状況をしっかりと見極める必要があると考えております。
A 次に、愛宕山開発用地につきましては、岩国基地が普天間基地の移設先候補となる懸念がありますことから、昨年12月以降は、国への買取要望を「封印」をしてまいりました。
 このような中、政府は、本年度予算に、愛宕山開発用地を空母艦載機の移駐等に伴い必要となる施設用地として取得するための経費を計上いたしましたが、再編については未だこれを容認する状況ではありませんことから、再編関連施設用地としての買取には応じられないと考えております。
 このたび、国が、愛宕山開発用地を再編と明確に関連づけた以上、与党内の地元国会議員との調整の上、まずは、関係自治体や住民に具体的な利用計画を示し、その理解を得る努力をすべきであります。
 私としては、国から具体的な利用計画が示された段階で、米軍再編の状況も踏まえ、地元岩国市の意向を尊重しながら、 この問題に適切に対処してまいります。



2.岩国基地民間空港の再開について
質問
 県東部地域は、空の空白地帯であったが、民間空港の再開により、交流人口が増加し、企業誘致や観光振興など地域振興に向けての幅広い取組が可能になると考えている。
 しかしながら、再開までには、まだ多くの課題が残されており、特に空港利用者の確保については、安定的な空港の運営を図る上でも大きな課題である。
 国や航空会社は確実な需要予測を立てていると聞いているが、全国の厳しい地方空港の実態に鑑み、地域としても利用者確保に積極的に取り組むべきではないかと考える。
 さらに、利用者を確保する上で、ビジネス客のニーズや地域の観光需要も踏まえた、利便性の高い運航時間帯を確保していくことが重要である。
 そこで、民間空港の再開について、空港の安定的な運営、ひいては地域経済への波及効果を高めるために、利用者の確保をはじめとして、開港までに残された、空港に直結するアクセス道路の整備など様々な課題に対し、今後どのように取り組んでいくのか、御所見を伺う。


回答 : 山口県二井知事

次に、岩国基地民間空港の再開についてのお尋ねにお答えをいたします。
 地元の長年の悲願である民間空港の再開につきましては、今年度に入り、空港の設置管理者である国が、旅客ターミナルビルの営業者の募集を開始するとともに、地元での事業説 明会を開催するなど、民航ターミナル地域の整備に着手をいたしました。
 こうした国の動きに併せて、県といたしましても、地元の最大の役割である空港ターミナルビルの整備に向け、岩国市等の関係市町や地元企業と「岩国空港ビル株式会社」を設立したところであります。また、民間空港の平成24年度早期再開に向け、空港整備予算をできるだけ23年度へ前倒しし整備を加速化することや、羽田空港再拡張に伴う発着枠の確保等について、強く国に要望してきております。
 また、お尋ねの空港利用者の確保をはじめ、利便性の高い運航時間帯の設定やアクセス道路の整備につきましても、地元と連携しながら、しっかりと取組を進めていきたいと考えております。  具体的には、まず、空港利用者の確保につきましては、県東部地域の活性化に大きく寄与するものであり、地元での積極的な取組が求められております。
 こうした中、既に、地元の経済界等を中心に、空港の利活用の取組を進めようとする動きが出始めております。
 県といたしましても、岩国市を中心に県東部地域において利用促進のための組織が早期に設立され、主体的な取組が開始されるよう強く期待をしておりますし、山口宇部空港における利用促進のためのノウハウを提供するなど、必要に応じて適切な支援を行ってまいります。
 また、首都圏での空港のPRや1県2空港のメリットを生 かした広域観光ルートの開発など、広域での利用者確保策についても、地元と連携しながら、取組を進めていきたいと考えております。
 次に、運航時間帯の設定につきましては、ビジネス利用と観光利用の両面から、地域の特性を踏まえた、利便性の高い時間帯が確保できるよう、航空会社とも連携しながら、国土交通省等関係機関と具体的な協議を進めてまいります。
 さらに、空港に直結するアクセス道路の整備につきましては、道路管理者である岩国市が、事業手法も含めて検討することとされておりますので、県としても、岩国市と連携し、整備が進むように取り組んでまいります。
 私は、民間空港の再開により、産業振興や観光客誘致など幅広い分野で県東部地域の振興が図られるように、地元と一体となって、様々な課題の解決に向けて、引き続き全力で取り組んでまいります。



3.口蹄疫対策について
質問
 宮崎県で発生した口蹄疫は、感染が拡大し、猛威を奮っている。
 政府は、発生からおおよそ1ヶ月を経過し、ようやく対策本部を設置したが、初動対応の遅れが、被害拡大、長期化を招いたと言わざるを得ず、その責任は極めて重大で、政府は、全ての家畜伝染病のまん延防止措置や農家等の経営再建などに、責任を持って万全の措置を講じるべきである。
 幸いなことに、本県では口蹄疫の発生は確認されていないが、決して対岸の火事ではない。
 本県においても、5月に入り、家畜市場が開催延期されており、県内の畜産農家にも少なからず影響が及んでくることも懸念される。
 そこで、全国的にも深刻な問題となっている口蹄疫について、本県における予防対策や、経営への影響が懸念される畜産農家の安定などに、どのように取り組まれるのか、 御所見を伺う。

回答 : 山口県二井知事

 次に、口蹄疫対策についてのお尋ねであります。
 今回の宮崎県の例で明らかなように、口蹄疫など感染力の強い家畜伝染病は、一旦発生しますと、発生した農場やその周辺はもとより、近隣県を含む広い範囲で、甚大な影響を及ぼしますことから、感染の防止や、発生初期段階の対応に万 全を期すことが極めて重要であります。
 このため、本県では、宮崎県で疑似患畜が確認された後、平成16年の鳥インフルエンザでの経験も踏まえ、直ちに口蹄疫対策連絡会議を設置をし、畜産農家や県民への情報の提供と家畜の健康調査を実施いたしますとともに、県下全ての 対象農場に対して二度にわたり消毒薬を配布するなど、徹底した感染防止に努めてまいりました。
 また、万一県内で発生した場合に備え、「口蹄疫発生時の初動対応マニュアル」を策定し、市町、農協等に対して初動対応の周知徹底を図りますとともに、農林総合技術センターが保管をしている黒毛和種や無角和種等の種雄牛(しゅゆうぎゅう)凍結精液を分散管理するなど、様々な対策を実施し てきたところであります。
 特に、宮崎県での感染が拡大、長期化する中、家畜運搬車両の出入り等に伴う感染を防止するため、本県でも家畜市場の開催が延期をされており、畜産農家の経営が圧迫されておりますことから、農業近代化資金において知事特認を発動し、無利子の運転資金として「口蹄疫対策支援資金」を緊急的に措置をし、畜産農家の経営維持等を支援することといたしました。
 本県では、宮崎県での口蹄疫発生以来、様々な取組を迅速に行ってまいりましたが、お示しのとおり、本来こうした家畜伝染病のまん延防止は、国家防疫の観点から国の責任において万全の措置が講じられるべきであります。
 従いまして、私は、中国地方知事会や山口県も加入している九州地方知事会を通じ、防疫に協力した農家等への支援策はもとより、埋却地の確保や一般車両の消毒など防疫対策の一層の徹底と、対策に要した経費の全額補填、更には防疫資材の国家備蓄等を、国に強く要望したところであります。
 今後とも必要に応じ、知事会等を通じ国に強く働きかけてまいります。
また、当初の発生地である宮崎県都農町から50キロ離れた、鹿児島県に隣接する都城市などでも新たな発生が確認をされるなど、事態は全く予断を許さない状況にあります。
 このことも踏まえ、県といたしましても、口蹄疫の発生防止対策はもちろんのこと、万一の発生に備えた防疫体制の整備や、口蹄疫問題の長期化に対応した、更なる経営安定対策の検討など、生産者の方々が安心して畜産経営を継続することができるように、万全の対策を講じてまいります。



4. 地域主権社会の実現と地域の活性化について
質問
 本当の意味で地方が自立できる分権型社会を実現してい くためには、地方の安定した自主財源を確保し、自らの手 で個性ある地域社会を築いていくとともに、地域経済の活 性化を通じ、地域活力を創り出していくことが重要である と思う。
 今こそ、我々地方が立ち上がり、本当の分権型社会の実 現に向け、地方の税財源の充実強化や地域経済の活性化な どの幅広い議論を行い、力強く行動していかなければなら ない重要な時期にあると思う。
 そこで尋ねるが、知事は、地方が自立できる真の分権型 社会の実現に向け、今後、どのように取り組まれるのか、 御所見を伺う。

回答 : 山口県二井知事

 次に、地域主権社会の実現と地域の活性化についてのお尋ねであります。
 鳩山政権では、マニフェストの最優先課題として「地域主権の確立」を掲げてこられましたが、例えば、子ども手当では、その所要財源が地方に転嫁をされ、また、地域医療保険として医療保険制度の一元的運用を図るとして後期高齢者医療制度の見直しを行うこととされていたにもかかわらず、先送りにされるなど、地方の立場に立った具体的な「地域主権改革」は未だ進んでいない状況にあります。
 こうした中、我々地方が改革のスタートを1日でも早く切るために「国と地方の協議の場」の法制化等を強く求めてま いりましたいわゆる地域主権関連三法案の今国会での成立もほぼ絶望的となっておりますことは、大きな期待を抱いていておりましただけに極めて残念であります。国は、まずは、早急な成立に向けて最大限の努力を続けるべきであると思います。
 また、お示しのように分権型社会の実現に向けましては、何よりも地方の自主財源の安定的な確保が重要であります。
地域主権確立の第一歩として「地方の自主財源を大幅に増やす」とされた方向に沿って、地方交付税の法定率の引上げや地方にとって安定的で偏在性の少ない税源の充実などを確実に図っていただかなければなりません。
 また、地方は、地域経済や雇用情勢が依然として厳しい状況にありますが、景気・雇用対策は一義的には国の責務であります。一刻でも早くその回復の足取りを確かなものとするとともに、多様な地域資源を活かして地域の活力を引き出し新たな需要、雇用を創る成長戦略を示していただくことも必要であります。
 もちろん、こうした中、地域主権改革の実現に向けましては、国の動きをただ待つだけではなく、地方から行動を起こしていくことも必要であります。
 したがいまして全国知事会では、地方税財源の充実や地域活性化などの政策課題毎にプロジェクトチームを設け、精力的な議論を重ね、提言活動を進めてきておりますが、今後はこれまで以上に国への働きかけを強めていかなければなりませんし、私も全国知事会の戦略会議のメンバーとして、また中国地方知事会会長として、その任務をしっかりと果してい く考えであります。
 一方で、県自らも、分権型社会での持続可能な県づくりをめざして、県政集中改革の更なる取組による行財政基盤の強化や本県の多様な地域資源を活用した産業振興に最大限努めてまいります。
 また地域主権の確立に向けて、地方自立行政権及び地方自立立法権を勝ち取るため、地方六団体が一致結束した取組を進め、地域主権に係る意見交換の場を設け、積極的にアピール活動等を行っていきたいと考えております。
 私は、現在、国の地域主権戦略会議において検討されている義務付け・枠付けの見直しや国の出先機関の原則廃止への対応も含め、「国と地方の協議の場」等を通じて、地方が一丸となって、真に地方が主役となる分権型社会の実現に向け全力で取り組んでまいります。



5. 教育行政について
質問
 新教育長は、8年ぶりの教職出身であり、学校現場での経験と見識を活かされ、現場の声に耳を傾け、教育行政に取り組まれるものと期待しているが、どのように本県教育行政に取り組んでいこうとされるのか、ご所見を伺う。

回答 : 山口県田邊県教育長

 教育長に就任いたしまして初めての答弁でございます。何とぞよろしくお願いいたします。
 本県教育行政への取組姿勢についてのお尋ねでございます 社会経済情勢が変化する中、次代を担う子どもたち一人ひとりが自らの個性や可能性を生かしながら、自立して生き抜く力を身に付けることができるよう、教育ビジョンに掲げております「夢と知恵を育む教育」をより一層推進することが私に課せられた責務であると考えております。
 私は、これまで、生徒と学校生活をともにする中で、多くの子どもたちが、授業や部活動などをとおして、自分の得意とするものを見出し、意欲的に取り組む姿に接してまいりました。  こうした子どもたちがもっている「よさ」や「個性」に着目し、それらを伸ばすことによって、自信を持ち、自らの未来を切り拓こうとする意欲を高め、知・徳・体の調和のとれた「生きる力」を育成することが重要であると考えております。
 そのため、「教育内容の質的な充実」を図り、その担い手である「教員の資質能力の向上」に努めますとともに、子どもたちの成長を支える家庭や地域と連携した学校づくりに力を入れてまいります。
 また、こうした学校の取組を支える教育行政の展開に当たりましては、基本姿勢として、すべての取組のエネルギーの源である「元気」、物事の判断基準となる「基礎・基本」、学校・家庭・地域との「つながり」の三つの視点を大切にしながら、現場主義に立って、本県教育の一層の推進を図ってまいりたいと考えております。
 国において、新たな教育理念の明示やお示しの学習指導要領の改訂など、教育改革が進んでおりますが、これまで本県教育が築いてきた、個性を重視し、一人ひとりを大切にする教育基盤を受け継ぎながら、教職員をはじめ、本県教育に関わるすべての方々と一体となって、子どもたち一人ひとりの夢の実現に向け、全力で取り組んでまいります。
 どうか、皆様方の御支援、御協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げる次第でございます。よろしくお願い申し上げます。



6. 警察行政について
質問
 山口県のより一層の治安向上のため、今後、暴力団壊滅に向けて、どのように取り組まれるのか伺いたい。

回答 : 山口県警多湖本部長

  暴力団壊滅に向けた取組みについてお答えを致します。
 県内には約580人の暴力団構成員が存在し、議員お示しのとおり、これまでにも抗争事件や殺人、けん銃発砲事件等の凶悪事件を引き起こすなど、治安上の重大な脅威となっております。現在も、県内最大の組織である合田一家が勢力を誇示する一方、反社会性の極めて強い山口組や工藤會の動きにも目が離せない状況にあります。
 県警と致しましては、こうした情勢を踏まえ、昨年1年間に205人を検挙するなど、徹底した取締りによる構成員の検挙と資金源の剥奪に着目した捜査を強化し、暴力団組織の弱体化を図っているところであります。
 しかしながら、近年、暴力団は、組織実態を益々不透明化させるとともに、最近では、暴力団であることを秘して企業活動への進出を企てるなど、資金獲得活動を著しく巧妙化・多様化させております。
 その一方で、社会の一部に暴力団を利用し、暴力団と共生して利益を得ようとする者が存在し、それが暴力団の資金源を一層不透明なものにしております。
 そのため、暴力団を壊滅に追い込むためには、警察による取締りを更に強化することはもちろん、社会全体が連携して暴力団に流れる資金を遮断し、組織の維持そのものを困難にさせていくことが必要であります。
 現在も、公共工事からの暴力団の排除や、金融・証券等の取引きからの排除の取組みが進められておりますが、今後は官民一体となって、暴力団があらゆる経済活動から排除される仕組みを社会全体で構築するようにしていきたいと考えております。
 また、併せて、社会全体の暴力団排除の気運を更に盛り上げていく必要があり、暴力団排除の活動に関わる関係者の保護対策を強化しつつ、地域や職域における暴力団追放運動の更なる活性化を図ってまいりたいと考えております。
 そして、こうした取組みを実効あるものにしていくためには、福岡県のように暴力団排除条例を制定し、県の責務を明確にするとともに、効果的な資金源の遮断等を図っていくことが必要であると考えておりまして、その制定に向けて準備を進めていこうと考えております。
 来年の国体開催を控え、県内の治安の万全を図るためにも暴力団の対策を更に強化してまいる所存でございます。