



日本へ帰るとき、ガイドさんが差し向けた車の運転手が飛行機の出発する空港を間違えたときも、空港職員が私に「1000ルーブルのタクシー代が出せるか」どうか確認した上で、自分の携帯でタクシーを呼び、運転手に行く先を指示してくれました。
正しい空港に着いてからガイドさんに連絡したら、ガイドさんの方がパニックになって、私が「大丈夫、日本に帰れますから」と言っているのに、判りにくい日本語で「私そっちに行く」とか「その電話機を空港職員に渡して下さい」とか、なかなか電話を切らせて貰えませんでした《1秒5円!》。
しかし、私には空港を間違えられた事よりも、ゲートに飛行機の行く先表示が無く有るのはゲート番号だけで、出発時間を大幅に過ぎても何の表示も無い事の方がよっぽど不安でした。ゲートの職員に航空券を見せても右手首でハエを追い払う手振りをされただけでしたが、或る若い男性の乗客が私のパニック的不安を察知して、空港職員と私の方を見ながら何やら話をした後、私に英語で「フライトが大幅に遅れている」と教えて下さったので大分安心しました。
大手旅行業者に「ロシアは英語の通じない所だ」と言われていただけに、この様に居合わせた人に親切にされたのは旅の極上の思い出です。
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或るHP《 http://riebe.exblog.jp/10008510/ 》によると、エルミタージュ美術館はネットでバウチャー(クーポン)を購入すると、連続した2日券が割安で手に入る様です。私はそれを知らなかったので、1日350ルーブル《クレジット・カードなら当時のレートで1,630円》の1日券をそれぞれの日に買いました。上記HPに載っている公式サイトによると1日のバウチャーが17.95ドル、2日のものが25.95ドルですから、私は損をした様です。
この公式サイトでクーポンは「2日券」までしかない事から判断しても、「2日で全部観た」というのはそれ程特異な事ではないと思います。
【下の写真】は通称「血の上の教会」で、観光案内書に「世界にもこれだけのモザイク画を有する教会は他にない」と書いて有り、私の記憶では堂内の全ての面が金色を基調としたモザイク画で埋め尽くされていた様に思います。私は1時間くらい観ていました。
天井が高いので双眼鏡が必要です。


エルミタージュ、ルーブル美術館
を全部観る




レンタル電話は普通の旅行では必要ありませんが、旅行業者からの「旅のしおり」に、「予定時間から30分を過ぎても、合流できない場合、あわてず・・・(中略)・・・緊急連絡先に電話して迎えに来てもらって下さい」などという恐ろしいことが3ヵ所以上に亘って書いて有ったので、借りる事にしました。
成田で借りた携帯電話は、「こと」が起きたときの連絡に、実際に2件の「こと」で使いました。
特に始めてロシアに行く人は旅行業者に頼まないと無理ですが、そのガイド付きオプショナル・ツァーを初日の日程に組み、ガイドさんの携帯に実際に電話が通じるかどうか試しておく必要があります《電話の掛け方は「国内発信」と「国際発信」の2種類が有りますが、試したとき国内発信では電波の状況(?)で繋がりませんでした》。
また、帰国してから何か用事を頼みたくなる事があるかもしれないのでメールアドレスも聞いておくといいでしょう。
私が利用した旅行業者は大手ではありませんが、大手には無い良心的なところが有り、その「旅行条件書」に、「パンフレットに記載した旅行サービスの提供を受けられない場合には、…(中略)…代金…(中略)…をお客様に払い戻しいたします。」とあります。
以下に書いたのは、上記「こと」の発生の一つです。
私はオプショナル・ツァーに「バレー」鑑賞を注文していました。
貰ったチケットがロシア語だったので演目が分からず、当日マリインスキー劇場でプログラムを買おうとしたのですがそれもロシア語だったので止めました。
開演前なのにどん帳が上がっていて舞台が前後に傾斜が付いていました。こんな斜めの舞台で踊るには靴のつま先が平らではなく丸いのだろうなどと考えながら序曲を聞き終わるまでは良かったのですが、バレリーナの筈の人が、なんと! 声を出して歌いだしたのです。その朗々たる発声からして「これはオペラだ!」と分かりました。それも、チンプンカンプンのロシア語で、筋書きすらも分からないものでした。
しかし、途中で抜け出しても迎えの車が来ている筈がない為、結局夜の7時から11時頃まで全部見てしまいました。
翌日ガイドとの電話で責任の所在をはっきりさせてから、帰国し、上記旅行条件書に基づいて私が請求した全額を返金して貰いました《しかし、そういう事を未然に防ぐ為には旅行業者に「その日にバレーを上演していなければ観る日をずらす。『白鳥の湖』や『火の鳥』など極力有名な演目を希望。オペラなら不要」などと言っておけば良いでしょう》。
それに反して大手の旅行業者(複数)は、例えばフランスのモンサンミッシェルのオプショナル・ツァーに「突然の閉館で修道院に入場できなくなった場合には、代わりに城壁のご案内とオンフルール(浜辺)を散策します」と堂々と書いてあり、私が「そんなのは無意味だから、その場合にはキャンセルする」と言うと、「キャンセル料が発生する」《つまりお金は100%返ってこない》とのことでした。
極く稀にしか発生しない事なのに、客にはホテル代が掛かっている貴重な1日を無駄にさせておきながら、自分(旅行業者)だけは予定どおり儲けようという、客商売に有ってはならない態度が気に入らないので、今後もそういう業者は避ける積もりです。
また、オプショナル・ツァーというのは、マイクロバス等に沢山の人がドカドカと乗り込むものだとばかり思っていましたが、今回の旅行業者は小さかったからでしょう、現地に行ってみるとホテルまでの送迎を含め、全て普通の乗用車で私一人だけでした。
この件でも、上記良心的な「旅行条件書」の別条項を根拠にして、割増料金を取られずに済みました《標準日程3泊のところを9泊に伸ばしたのも良かったのかもしれませんが、ホテルもそんなに長く泊まる人は珍しいらしく、一人なのにツィンでバスタブ付きの、奇麗な部屋を充てがわれました》。
数年前、旅行好きの人ばかりが集っている席上、私が「ルーブル美術館の作品を全部観るのには何日くらい掛かるんですか?」と聞いたところ、推測的な答えしか返ってきませんでした。大手の旅行業者に聞いてみても同じでした。
人類の偉大なる遺産としての作品を“全部”観ようと思っている人は私ばかりではない筈ですが、その実体験の情報は殆ど無く、嘗ての私と同様に「全部観るには月単位の日数が必要」と誤解して二の足を踏んでいる人が多いのではないかと思います。そこで、少ないながら私の体験を提供させて頂きたいと思い、生まれて始めてホームページなるものを開きました。
また、マイペースで美術館廻りなどをする旅行は、団体旅行では考えられない事態が発生したり、思わぬ楽しみに出会ったりする為その体験も併せて載せておきました。そういった個人旅行ならではの体験や、ロシアの旅行情報などに興味がなければ、本文の「エルミタージュ美術館」と「ルーブル美術館」だけをお読み戴ければと思います。
この美術館はエルミタージュ美術館などからロシア美術の所蔵品を移したのですから、サンクト・ペテルブルグに来たからにはこれは必見です。半日で観られます。
この美術館の目玉の一つ、イワン・アイヴァゾフスキーの「第九の波」という巨大な絵を観る事が出来ました。その中に吸い込まれるような魅力を感じましたが、街でその縮小・肉筆複製画を売っていました(6万円位)。気に入ったら買わないと後々まで後悔するものですね《日本では注文制作だけなので現物を見て買うという訳にはいかないし(例えばhttp://www.h4.dion.ne.jp/~mottod9/sub015landscape1.htm )、後の旅行で芸術の丘モンマルトルなどパリの街で探したけれども売っていませんでした》。

【右の写真】はレオナルド・ダ・ヴィンチの愛弟子フランチェスコ・メリツィの「フローラ」(エルミタージュ美術館)。嘗てこの絵はレオナルドの作とされ、この女神が持っている花の名前から「おだまき」と呼ばれていました。
そのルカの面影を持つ仲代達也は今回('09年 秋)の、本物の馬や動く森を使った「マクベス」公演中にこう言っています。「単なるエンターテインメントじゃなくて・・・(中略)・・・芝居を見て、どうやって生きるのが人間の幸せなのか、などと考えさせる・・・。そんな芝居をやりたい。新劇は芝居の哲学だと思っています」。
ルカは最初のイコン画家でもあり、画家の守護聖人とされています。 【下の絵】は、ネーデルランドのルネッサンス画家:ロヒールの「聖母を描く聖ルカ」(エルミタージュ美術館)。
【下の写真】は昔、巡礼旅行に便乗したとき、エルサレムの骨董品売り場で買って来たイコン。イスラエル政府の鑑定書(??)によるとロシア王室から出たものとか・・・。40代位の仲代達矢に似ていますが、新約聖書の一部を書いた聖人で、医者でもあるルカです。
イコンと言えば二重瞼の、細部まで規制された個性の無いものが殆どですが、このイコンは人間臭く、衣の襞など筆の勢いで描いた様な部分も有りかなりの名画家が画いたのではないかという気がします(直径24cm)。→*
値段交渉では、それが決裂したかの如く帰りのバスに乗り込んでしまうなどして、最初の言い値の3分の1以下に値切るのに成功しました。同行の牧師に「最後にもう一度品物を確認した方が良い」と言われて確認したら、全く平凡なイコンでした。要注意です。
飛行機に乗るときの荷物検査で「これは何か?」と聴かれたので「ピクチャー・オン・ウッド」と答えたら、確かめるため拳骨の中指で叩いていました。「木」と言われれば叩いてみたくなる気持ちも分かるので、包装の上に英語で「こちら側が絵のサイド。叩くなら反対側を叩け」と張り紙をして置くべきでした。
エルミタージュ美術館
上記「オペラ事件」の責任を明らかにした後、それ以降の全ての晩は、ロシア語無しの音楽で音楽三昧をすることにしました。送迎車付き「オペラ」の替わりなのですから当然です。
「サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー」は普通の、町のオーケストラだろうと思っていましたが、その重厚な音を聞いた瞬間、これは名門:旧「レニングラード・フィルハーモニー」だったのだと気が付きました《都市の名前が「レニングラード」から「サンクト・ペテルブルグ」に変わったという事を忘れていました》。期せずして憧れのオーケストラを聴く事になろうとは・・・。今回の様な「無計画に近い旅行」の醍醐味です。
このホールの前から4番目の中央の席(「Best seat」)で、1,500ルーブル(クレジットカード請求7,000円)でした。
後日、このホールで聴いたサンクト・ペテルブルグ・アカデミック交響楽団(同じ1,500ルーブル現金のみ)より遥かに良かったです《コントラバスの配置が違い、後者の席が前から12列目だったせいかもしれませんが、重低音が聞こえなかった》。
【右の写真】はこのホールの1ヵ月の催し物などが載っているリーフレット。同ホールのチケット売り場に置いて有ります。


これは工業デザイン学院付属の博物館で、2階の大きな部分に大理石の彫像がズラリと並んでいて、沢山の学生が床に座り込んでアトリエとしても使っています。
彫像は観光案内書には何も書かれていませんが、各地からの発掘品らしくその像の多くは部分が欠損しているとはいえ、実際の人体などよりもずっと大きくて、その迫力が印象的でした。
大ネヴァ川の斜め対岸に在る「クンストカメラ」はエルミタージュの、別料金の「別館」(??)と聞いていましたが、これは上記「2日」とは別に半日で見ました。
この博物館には後で案内図を見てその名前を知ったのですが、なんと「モンスター(この場合奇形)」という展示室が在って、ロシア人もこの部屋目当てに見に来るそうです。私がこのクンストカメラに行ったときにはそのお目当ての部屋が見つからなかったので、入り口の係員に「ボディ・サンプル展示室はどこか?」と聞いたところ、「今日は開いていない、明日なら開いている」と答えたのでその日の券で翌日も見られる様にサインを貰いました。若い女性だったので私の片言の英語でも通じました。「アナトーニァ」と読むのでしょうか、翌日は笑顔の顔パス。急遽「翌日も入館」などという事は個人旅行ならではの事です。
エルミタージュでもそうですが、入り口まで戻らないと英語が通じない様です。
【右の写真】はエカテリーナ宮殿内でのコンサート。その場で売っているCDを買ってきて聞くと、我が家も宮殿気分。

チケットを買うとき観光施設(例えば聖イサク聖堂、血の上の教会、他2つの教会)の「これとこれを観る」と告げると割引になるらしい(?)です《1枚のチケットに4つの【聖堂の写真】が載っていて、私が別々にチケットを買ったらそれぞれの写真に丸が付いていました》。
同様に上記ロシア美術館【上の右下】と大理石博物館のチケット【右上】も、双方ほぼ同じ印刷でした。
そういう割引については観光案内書にも載っていなかったので、チケットを買うときロシア語で何か聞かれた様ですが、予備知識が無い状態ではさっぱり分かりませんでした《エカテリーナ宮殿の観光など、ガイドさんに接する機会が有ったら聞いておくといいと思います》。
ルーブル美術館を全部観るのに必要な日数を知る為、急遽、玉葱形の屋根の街(??):サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館を全部観ると何日掛かるのか、実際に確かめてみました。
或る人のホームページには、「約300万点の所蔵品一つ一つを1分間ずつ観て毎日8時間を過ごしても、全部観るのにはほぼ15年かかる」という意味のことが書いて有りました。日本の或るテレビ局も似た様な計算をして、年単位の数字を出していました。
私は「観るのは所蔵品全部ではなく展示品だけなのだから、そんなに掛かる筈はない」と思いながらも、最長7日間入館可能な日程を組んで'07年12月に旅行に出かけました。
結果は2日です。ただし、英語ガイド付きで観なければならない2ヵ所の宝物展示室(別料金)は、閉室時間の関係で見ませんでした。
フランス印象派絵画の部屋は3階に在るのですが、案内図を見て歩いているのにどうしてもその部屋には行けなかったので、所々に座っている人《全て中年以上のご婦人》に質問し始めると直ぐ「『フレンチ・インプレッション』の所に行きたいのだな」と分かるらしく、大きな声でロシア語をまくし立てられました。
全然分からなかったので、こっちも声が大きくなって「この場所(現在地)はこの地図上で一体何処なんですか!」と聞いても、お互いに宇宙人と話しているのと同じなので時間の無駄。その部屋に行くには3階では聞かずに、一旦2階に下りてから聞いて、指差された辺りで別の階段を上がればOKです。
この「エルミタージュ美術館を2日で観終わった」という、私の鑑賞のペース(速さ)についてはルーブル美術館の項目でお話します。【右の写真】は聖遺物「聖職者」(12世紀 木、銀、宝石および半宝石)(館内で売られている「エルミタージュ美術館 館内を巡る旅」より)。
エカテリーナ宮殿の琥珀の間を見たときには、余りの美しさに泣きたくなる様な気分になってしまいました。これを復元した現代の職人気質に共感したのかもしれません。しかし、このエルミタージュ美術館の豪勢な建物や調度品を見たときの感想はちょっと違いました。
貧しさに苦しんでいた兵士や農民(あるいはその代表)が、革命の後この贅沢三昧の宮殿に踏み込んだ時、国王一家を処刑したくなった気持ちが分かる様な気がしました。
【下の写真】の絵は処刑されたニコライ二世が、エルミタージュの大教会で行った婚礼の儀(部分)(エルミタージュ美術館)。
*イコンの上部が光っていますが、これは私が年に何回か塗っているオリーヴ・オイルの為。
時間が経つと白っぽくなりますが、オリーヴ・オイルを塗ると深みのある色に戻ります。
*この様ないきなりの質問は失礼だとは思いますが、単語数が増えると、通じる相手はそれだけ少なくなります。
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しかし、今にして思えば「お一人部屋」料金を払っているのですから当然です。
観光案内書には「膝下まであるダウン・ジャケットが必要」とあったので買って行きましたが、もっと丈の短いもので十分です。
ただしダウン・ジャケットは必ず必要です。ミニ・スカートを穿いて歩いている女性を何人か見たのでダウン・ジャケットを着ないで歩いてみたところ、1区画(200m位の長い距離)歩いただけで震え上がってしまいました。厳寒の中、マッチ売りの少女が少しでも暖まろうとしてマッチを擦り初め、やがておばあちゃんの愛情に暖められながらオーロラの中を昇って行った状況がよく分かりました。http://www.hyuki.com/trans/match.html
【右のイメージ】の中の絵はギルランダイオ作「老人と孫」(ルーブル美術館)。
【上右の写真】はピカソ14歳のときの、貧しい老夫婦を描いた作品(マラガ美術館)。
【右の写真】はエカテリーナ宮殿に入る為の行列ですが、旅行シーズンとは違って待ち時間は殆どゼロです《ガイドさんの「顔」で、行列をパスしてしまったのかも?》。
【下の写真】はレンブラントがサスキアと結婚した年に描いた絵「フローラ」(春と花の女神)(エルミタージュ美術館)。
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【クンストカメラのチケットの、サイン入り裏面】


ようこそ私のホームページへ
このHPの作成者 個人 名前 山中
作成 '08.7. 8 更新 '08.10.8〜'12.5.22 黒のアンダーライン(32ヵ所)
このHPの正常動作確認はブラウザ Widows Internet Explorer 7
(Windows XP) と、同 6 (Windows 98)以外では行なっていません。
ホテルはエルミタージュ美術館とサンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー大ホールの中間くらいに在ったので、今回観光したエカテリーナ宮殿とマリインスキー劇場以外は全て徒歩でした。オペラから帰った晩、コンビニを探し回ったのですがそれはそもそも昼間でも無いらしく、2つのスーパーは閉まっていました。
オペラなどの後、カフェでお酒付きの食事をしたい場合には「24H」営業のカフェを利用出来ます《グリボエードフ運河とネフスキー大通りの交差する所に有りました。劇場内でも幕間にはカフェを利用出来ますが・・・》。
旅行業者から送られてきた「旅のしおり」に、「ロシア国内では、外国人はパスポートの携帯が義務付けられています。警官からパスポート(原本)・外国人登録カードの提示を求められる事があります」などの事が2箇所に亘って書いて有ったので、初日はそのとおりにしました。しかし、ガイドさんにパスポートの現物を持ち歩くのは止める様に言われたので、もしもの事を考えコピーを持ち歩きました。
また、自分が観光客らしく見えない様に、地図付き観光案内書を必要ページだけの薄いものにして、小さなビニール袋に入れて持ち歩きました《そういう工夫をすると機内持ち込みの荷物だけで済みます》。
【上の写真】は通称「モナリザ」(部分)。この中のヴェールの縁や胸元の衣類は、写真でいうとピントが合っているのに、肝心要の目や鼻、口はソフト・フォーカス的(単なるピンボケではなく、スフマート)になっています。レオナルド・ダ・ヴィンチは晩年、この絵を長い間手元に置いて手を加え続けたと言われる位、彼にとって究極の技法で、ラファエロやミケランジェロにも無い独特のものです。
【左】のルカの顔も、この独特の良さを取り入れている様に思います。




【右の拡大写真】は蛍光灯のスイッチを引っ張る為に買ってきた琥珀。最初、昆虫が入っているものを探したのですが、それはゴミも入っているので汚く、値段が高いです。
白く光っている部分は内部の薄い空気層の反射です。写真の下部の矢印で示された昆虫の腹部の様に見えるものも、他の様々な形に見えるものも、横から見ると全て平板状の、琥珀内部の何らかの境界面の一部です。
琥珀の中を実体顕微鏡で良く見ると、それは小さな美術館です。
【下の写真】は「鷹匠の杯」(イラン:陶器)(ルーブル美術館)。
【その下の写真】はイサク聖堂で買ってきたイコン。裏にも絵が描いてあり、折り畳み式。広げた横幅26cm。これも、上記の琥珀も千数百円だった様な気がします。
この読者様がチケットをお買い求めになったとき、前から何列目で何番の席かという事が分かる様に【裏面の写真】を下に載せておきました。
【右の写真】は雪がちらほらする露天の「民芸品マーケット」で買った小箱です。人間の手ではこれが限界と思われる程の精緻な手書きです。横幅60(×90×38)mmで、最初の言い値は1万円近かった様な気がします。


今回の旅行で一番美味いと思ったのは、クンストカメラの隣の「リスタラーン(レストラン)」という名のカフェの、「ウサギのレバーの木苺ソース和え」でした。余りに美味かったので英語付きメニューをもう一度見せて貰い、メモしました。電子辞書でメニューの単語を引いていたら、カフェの人(複数)が物珍しそうに覗き込んでいました。
他にクラッシックの生演奏付きの「文学喫茶」というカフェにも行ってガイドさんに最良のメニューを選んで貰いましたが、今回二番目に美味しいと思ったのはカフェではなく、ニシンのマリネの瓶詰めとジューシーなハム《両者とも同様なものは日本で売っていない模様》とワインをスーパーから買って来て、ホテルの部屋でお皿とナイフ・フォークを借りて飲み食いしたときです《生演奏付きのカフェの物を美味しいと感じなかったのは私の舌の能力のせいではありません。例えばスープの中の牛肉さえもがパサパサしていたのを未だに覚えています》。
ホテルの部屋でそういう美味しい食事を頂く為に、その後の旅行からは私はワイン用の縁の薄いお気に入りのグラスを持って行っています。
「リスタラーン」ではクレジット・カードが使えましたが、或るカフェでは入り口のドアにVISAなどのマークが貼って有っても「今日はカードが使えない」と言われ《【右下の写真】はそのときのレシートで、カードが使えないのは「Today only」と言われたメモ》、その同じカフェに2日後に行っても矢張り「カードは使えない」と言われました。そこではルーブル以外に(ドルも)使えなかったので、生ぐさい臭いのする魚と、バター無しのパンだけを、飲み物無しで食べて出てきた不愉快な経験も有ります。
ルーブルの持ち合わせが少ないときには、注文する直前にカードが使えるかどうかシッカリと確認する事が必要です。
上記「文学喫茶」も、会計をする人が2階にいる上司と相談して来た結果、カード不可となりました。


このホームページの目的
上記大ホールのチケットを買うとき、私が売り場の奥さんに、何故だか分からないけれどロシア語で大きな声を出されていたら、やはりチケットを買いに来た貴婦人に英語で「お助けしましょうか?」と言われ、通訳して貰って静かに買うことが出来ました《今考えると大きな声になるのは、「自分が喋っていることが相手に通じていないな」と感ずるらしく、声の大きさで分からせようとしてしまうのだと思います》。貴婦人は静かな声でチケットの座席などの見方も教えて下さいました。他にグリンカ記念合唱ホールのチケット売り場でも、居合わせた紳士に助けられました。
エルミタージュ美術館の所々に座っている女性に「Where is toilet ?」*と聞きましたが、通じなくて困りました。ホテルに帰ってフロントの若い女性に「トイレはロシア語で何ていうのか?」と、2とおりの言い方で聞いてみたけれども通じませんでした。しかし、居合わせたお客さんが「彼《私》はこう言っている・・・」と別の言い方で助けてくれたので、私は思わず「イエス、イエス!」と叫んでしまいました。
トイレはロシア語で「トアレッt 」だそうです。
また、フロントで「あんたの英語は分からん」とばかりに筆記用具を渡された事があったり、「Could I ・・・・・・?」とかの丁寧な英語を使うのも面倒臭くなったりしたので、ワイン・オープナーを借りるのに、ボトルを持って行って「I
wish ポン!」と言いながらボディー・ランゲージで話しました。勿論一発で通じました。
《下の絵の作者名と題名を間違えていました》
【下の写真】は、コンスタン・トロワイヨンの
「市場への出発」(エルミタージュ美術館)。

