吉田精肉店

 第四十五話真相




「どういうつもりだ?ラグナロク?ぼくを引き入れてよかったのか」
ニーズヘグは仮面をかぶりながら聞いた。
「後始末を頼みたくてね、兄弟に」
ラグナロクは言った。
「後始末?」
「そうだ、私はゴット様との直接対決さえできればアルミューレやカタストロフ、アルマゲドンがど
うしようと関係ない。ハウレスと同じだ、戦いたいのだ。
でも君にはすまないと思っている。
私は突っ走りすぎた。
とんでもない禁忌を引っ張り出してしまったんだ」
「都合のいい奴め今ここで機能停止させてやろうか」
ニーズヘグはにらめつけた。
「いいだろう、でも兄弟、できれば私の願いを叶えさせてくれ。その願いが叶えば私は死ぬだろ
う、どうしてもというならここで死んでもいい」
「なぜだ、なぜそこまで思い詰める?ゼヴァスもノーフィスもそうだった」
「あなたも同じですよ兄さん、自分を責めないで、あなたがその剣を使えるのはまだ希望がある
からなんですよ。その希望を力に変えてください。
今ここで私の知っていることをすべて話しましょう。
まず赤い宝石を見つけたことから始まります……」


奴はおそらくこの世界が存在する以前から存在している・・・・・・。
グレゴリュフに力を与えた闇とも同一の存在だ。
奴は力を与えて悪魔にチャンスを与えたのではない。
より破滅を推し進めるために・・・利用したに過ぎない。

この剣”レーヴァンティン”だがこれは世界に破滅を呼び寄せるため悪魔を誘うために奴が作り
出した。
そのあと力を特に欲した二人ラグナロクとカインを利用して意思と肉体を手に入れた。
後は簡単だ。
二つの強大なパワーの衝突による反作用によって奴に課せられた命令を完遂する。

「・・・・・・・命令?」
「すでに奴の名前が示してるではないか。」

カタストロフ、悲劇の終わり、大団円、破滅、終末。

「ノーヴィス、奴の力がわかるか?」
「わかりません、ですがあり得ないレベルの戦闘値を感じます。」
カタストロフは微動だにしない。
ほかのものも気にはしてないようだ。

そこへだったそこに一人の悪魔が近づいた。
カタストロフをねらってではない。
戦闘で負傷を負い逃げてきたのだ。
その悪魔が倒れた。
悪魔は立ち上がろうと腕を出す、だがまた滑る。
それ追ってきたロットもとどめを刺そうと地面に降りたって滑る。
なにをやっているんだ。と集まってどんどん倒れていく。
起き上がろうとしても誰も起き上がれない。

「師匠おかしいですよ、あそこ」
「師匠って言うなよ、ハウレス様たちも消えてしまってもなにをやっているんだ我が軍は。」
「決着つけますか?ヘレバルスさん」
アシュタロンが言い方を改めた。
カメラの光がヘレバルスの顔を写す。
「そうだな・・・・・・、でも先にやることができた馬鹿弟子の尻ぬぐいだ。
おいスカルトン!!様子はどうだ」
どこへ行ってきたのだろうか白い吸血悪魔がかえってきた。
「変な奴がいるよ、みんなそこで倒れている」
「ついてこいアシュタロン!!!スカルトン!!!」
「ラジャープテ!!」



トップへ
トップへ
戻る
戻る