吉田精肉店

第十九話決着

目と魔剣
「ザーゴン・・・・、ノーフィスやめてくれ・・・。」
ゼヴァスの悲痛の声がむなしく響いた。
「さあ、早く俺を倒さないとやばいぜ?」
ゼヴァスは地獄の目でにらんだ。
「オイ・・・・、勘弁してくれ反則だぜ・・・・。」
ヘレバルスは剣を地面にぶつけて煙幕を作った。
「煙陣幕、っと、まあ反則して勝てるなら安いもんだな。」
ヘレバルスは笑っている。
ゼヴァスはヘレバルスを無視しザーゴンに向かって走り出した。
しかしヘレバルスはすぐに追いかけてきた。
「まあそうするわな、でも残念それも反則だ、お仕置きが必要だな?」
すぐにゼヴァスに追いつきゼヴァスの腹を剣で突いた。
「王覇滅殺剣!!!!」
無数の突きがゼヴァスを襲った。
ゼヴァスの視界は心は消えていった。
それを見ていた三人は、戦いをやめゼヴァスに近づいた。


魔皇と神帝
「すごいオーラプテ・・・、やばいプテ・・・。」
とめきちは最大のピンチを迎えていた。
「助太刀しますゴット様!!!」
数機のロットが銃を構えた。
「ほう、親衛隊か?」
ゴットは少し目をそらした。
「くらえ!」
無数の銃がヴィシュヌにあたった。
「ククククククク、これがクラッカーという奴か?
歓迎してくれてるようだな。ありがとう。
でも雑魚に用はない!!!」
ヴィシュヌは無傷だった。
一瞬だった。
親衛隊はすべて破壊された。
「なるほど魔を包む鎧、つまり鎧魔というわけか?」
「そうだ、私はうれしいよ。
ゴット、そうだ、お礼ついでに一撃だけ攻撃していいぞ。
ほら?一撃だ絶対よけもしないし防御もしないぞ。」
ゴットは沈黙している。
「どうしたんだ?気が変わってサービスタイムが終わっちまうかもしれないぞ?」
「そうだな、お言葉に甘えるとするか?」
ゴットの体からまばゆいい光が放たれた。
光はヴィシュヌの全視界を奪った。

光が消えるとゴットはいなかった。
「閃光弾か!!!逃げたか?見損なったぞ!!!ゴット!!!」
天井には大きな穴があいている。
「上か!!!」
ヴィシュヌは逃がすまいと高速で飛んだ。
「いない・・・。」
「こっちだ、食らえギガ粒子砲!!!」
ヴィシュヌが出て行った天井の穴の真下、つまりゴットはまだ中にいたのだ!!
ヴィシュヌはギガ粒子の直撃を食らった。
「一撃を食らわしてあげる?おいおいなめてるのはそっちではないかな?」
ヴィシュヌがいたところには大きな炎が燃えている。
「そうであった。すまないゴット・・・。ここからが本番だ。
エッジオブメギド!!!」
「そう来なくてはつまらん!!!
エナジーセイバー!!!」
二つの高エネルギーの衝突により巨大な爆発が起こった。

瓦礫の山の中で二人はたっている。
「ハハハ、こんなに力を消耗したのはいつ以来か?」
「ものすごく楽しいぞ、貴様のようなやつがいたとはなヴィシュヌ。」
二人は、眼で行くぞ。と伝えた。
であったばかりの二人であったが、古来よりの仇敵同士、親友同士のようになっていた。
ヴィシュヌがエッジオブメギドを構えたそのときである。
”邪魔者”が現れた。
ヴィシュヌは腹に違和感を感じた。
それを見るとヴィシュヌは笑いながらいった。
「これはこれは隊長殿、いまさら副隊長の私に何の用かな?」
「ニーズヘグ、私の邪魔をするな。」
しかし邪魔者は”神”の忠告に耳を傾けずいった。
「鎧魔!!!貴様を倒せば、この戦争は終わりだ!」
「それはそれは異なことを、隊長殿は何よりも悪魔との戦いを止めようと必死だったのではありま
せんか?」
ヴィシュヌはニーズヘグをからかうようにいった。
「それはただの建前だ!!!
戦争を終わらすのはいつの時代も対話ではなく暴力だ!!!」
ヴィシュヌは自分に刺さっているレーヴァティンを優しく抜くといった。
「ほう、隊長殿がはじめてまともなことを言いなさったな。
でもなぁ?ニーズヘグ?貴様に私を屈服させるほどの力があるのか!!!!」
ヴィシュヌはニーズヘグをつまむと吹っ飛ばした。

「さてどうするか?」
「そうだな、奴のせいで興が醒めたわ。
今度はしもべどもも楽しませてやろう、
次にあったときに決着をつけようではないかヴィシュヌよ、貴様に会えたことは”隊長さん”に感
謝しているがね。
アーハッハッハ!!」
「ふん、私はいつでもいいが、
まあ、でくの坊たちもうずうずしているだろう!!
では今度またあおう。」
ヴィシュヌは炎に包まれ消えていった。
一人残されたゴットは瓦礫に向かって言った。
「いいのかね、隊長は向こうの辺でしょぼくれてるよ、とめきち?」
飛んでいく最後の生き残りを見ながらゴットは
いつも以上に快調な歯車の回り具合を一人楽しんだ。


天にその声は響いた。
”力を求めるものよ!!
ヘヴンに入ることを許可する。
階級は問わん、心行くまで闘争を楽しめ。
司令官はヘレバルスに命ずる!!!
私の”悪魔戦争”の始まりだ!!!”



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