吉田精肉店

第十八話鎧魔


大量のロットがこちらを見ている。
気配はそれ以上に感じられる。
そして中央に座する圧倒的存在感!!!
機械仕掛けの神!
造物主殺し!
宇宙の帝王!
”ゴット”!

「ニーズヘグ将軍、彼は誰かね?」
ゴットは静かにそれでいて、威圧的に、たずねた。
「ぼ・・、わたくしは、このたび現れましたラクシ。
いや悪魔というべきでしょうか、との交戦は、
双方の不利益であると判断し開戦を踏みとどまっていきたいと。
彼は悪魔側の意思を伝えに来たものです。」
「それで悪魔側の返答は?」
「・・・・ろしだ・・・・・つども。・・・」
「うん?聞こえんなあ?」
皆殺しだ!!!くず鉄ども!!!
ヘヴンはこのヴィシュヌがいただく!!!
ニーズヘグの前に悪魔などいなかった。
それはまごう事なき神!
悪魔をすべる究極の王、ヴィシュヌ!
「ご苦労だった。隊長、鎧魔のときは世話になった。
実に面白かったよ。
サードフォースという茶番劇は!!
お初にお目にかかる機械仕掛けの神よ・・。
ただの雑魚ならヘヴンだけいただこうと思っていたが、
神よ、その強さとカリスマは敬意に値する。
神よ・・・、私はあなたにひとつだけ望む、戦ってくれ!!」
「悪魔の神よ・・・。
私も貴方のような方にあえてうれしい。
つまらない日常に存在理由すら喪失しかけていた・・。
だが・・・、今は運命に感謝しているぞ!!!」

・・・・・そして異次元の戦いが始まった。


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