吉田精肉店

第十三話応報

時をさかのぼって、無界。
ゼヴァスが旅たつ前。
「グレゴリュフ様?いますか?」
だれだ?・・・ゼヴァスか。
えらく改まっているな。どうした?
「あなたに頼みがあってきたのです。」
ほう?
貴様も闇の眷属に?
あれほどわれらを憎んでいた貴様がか?
「へヴンについては聞いていますね?」
新しい領域のことか?
「我輩はそこで一芝居します。
ヘヴンの住人たちに取り入り、あなた様に情報を与えます。
貴方は無界で居座りアジ・ダカーハを少しづつ闇で掌握しヘヴンをのっとります。
その後は貴方の気の向くままに・・・。」
だがしかしなぜ貴様が私に?」
「我輩が貴方を憎んでいたのは事実ではございますが、
このままではハウレスに復讐ができません。
貴方様の闇を手に入れさらに強大になるという野望と我輩の願いが一致するからです。
それに・・・。
わが憎しみは悪魔への裏切りの確固たる証拠になるでしょう。」
ふんいいだろう。
駒は多いほうがいい

「どうしたんだ?ゼヴァス君?」
「貴様・・・・。」
ドリブは困惑しノーフィスは怒っている。
「我輩はこんな野郎なんだ。すまんな。」
グサリ

グレゴリュフは血を吐きながらその身を貫くレーヴァティンを見た。
貴様・・・?
「・・・・・・お前は裏切られて・・・・・死ね!!!
我輩は知っているぞ!!
あのときの真実を!!
我輩が戦いに疑問を抱いたあの日!!
お前はあの村を襲うとき、我輩をだしにしたな?
あの村は悪魔とエルンのハーフの村だった!
故に邪神たちも狙わなかったのだ!!
だが闇を欲した貴様はその村を破壊するために我輩を利用した。
そして全責任を我輩に押し付けたのだ。」

「・・・・そのあと我輩は、こんなとこまで来てしまったよ・・。
憎しみ、世界への憎しみ、友に捨てられ、もう何もない。
野望すらも薄れてきた。
お前のせいだ、ノーフィス、なぜ我輩を殺さなかった。
我輩はこの狂った野望、かなわぬ野望の道程でのたれじぬはずだった。
・・・ありがとう・・・ノーフィス。
我輩はこの一撃ですべてを捨てることができた・・・。
マグナス、ドリブ、ニーズヘグ。
我輩の望みはお前たちと一緒だ。
戦いを・・・破壊を・・・死を・・苦しみを・・・止める!!」

くそがああああ、血!血!血!
この私が滅びるなどということはあってはならないイイイイイイイイイイイイイイイ。
グレゴリュフ最終奥義暗黒回帰!!
グレゴリュフが闇に変化し三つに分かれた。
死のはさみ!!!絶望の蟹!!!闇死鳥!!
やつらを倒せ!!
「行くぜみんな分離!!!」
ドリブは三つの戦艦に分離した。

ドリブと闇の生物が戦っている間。
「すいません、お返ししますニーズヘグさん。
話をすぐに信じてくださった感謝しています。」
「僕はね、君の目を見てすぐに信じたよ、
レーヴァティンも君に答えただろ。」
ドリブが帰ってきた。
「みんな闇は倒したが、本体は逃げてしまったようだ。」




アンノーンゲート。
・・・・おのれ糞どもめ・・・・。
こうなったら、無界の門を空けたやつを探し出し門を閉じ無界だけでもいただく・・・。
「よんだかい?」
そこに一人の悪魔が現れた。
貴様は・・・カインとかいったか。
お前があけたのか?
俺はゼヴァスの裏切りによって傷ついた。
どうだ?無界の半分をやる。門を閉じろ。
「やだね・・・。
いまさら上級悪魔程度の言うことなんて聞くものか、
俺はねえ、ついに闇の神の眷属となったのだよ。
ヴィシュヌもゴットも俺は倒すね。
にしても・・・ゼヴァス・・。
あんたをやるようになったとはお互い高みに上ったもんだ。」
糞が!シャドウクロウ!!
「アンノーン・フィールド!!
あんたの真似だが、何以外をはじくのかはわかんないぜ。」
闇は消えた。
「もう、闇を完全に失ったようだな、
だんだんとお前さんが薄れていくようだぜ。
冥土の土産に教えてやる。
俺が神になるためにつけた俺の新しい名前。
終末戦争(アルマゲドン)。」
お・・覚えて置け・・。
「?」
貴様は神になったつもりでいきがっているが・・・。
貴様は神の操り人形に過ぎん。
闇に生きた俺にはわかる・・・。
破壊神カタストロフの鼓動が・・・・・。
グレゴリュフは完全に夜の闇と同化していった・・・。





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