吉田精肉店

天地鳴動の章

プロローグ
マタ・ヌイと同時代に栄えていたとされるダバ・ヌイのことに関する記事は少ないがひとつだけこ
の島が貢献したことがあった。

あるひ、ツラガノッチは部族主神ダバ・ヌイからの啓示を受けた。
ツラガはトーアを集めていった。
「空から恐ろしい脅威が降りてくるとダバ・ヌイは言った。
つまり宇宙人が攻めてくるんじゃ。」

 第1話・”旅だち”UFOさん
と言ったその時、「待ってください!!」ある1人のマトランがしげみなの中から急がしそうに出
てきた。
「ハグ・・・・・・?」ツラガが言う。どうやらそのマトランは「ハグ」と言うらしい。
「大ニュースです〜〜〜〜!!!」そう言うと、ハグは一枚の地図を見せた。
「ここを見てください!!」するとマタヌイ島の処を指差した。
「何処じゃここは?」ツラガが言った。
「マタヌイ島です。」とハグ。
「何だねその島は」ツラガが言った。
「僕は地図が好きなので、よく見ていますが、これほど興味深い島は見た事ありません!」
「だから?」
「だから、トーアの文明がこの島よりはるかに進んでいるんですよ!!」
「何じゃと!?」
「大発見ですよ!!」
「ヤッターーーー!!!!」2人で喜ぶ。
「で?」
「がくっ・・・・・・(++;)だからその島に行って、トーアになるんですよ。」
「誰がなるんじゃ?」
「僕&僕の弟です。」
「え!?オレ!?」ハグの弟は、「ニフ」と言います。
「そうだ。僕とお前しかいないだろ。」
「まぁいっか・・・。」
そして、荷物をまとめ、船を用意した。
「気をつけろよーーーーー!!」
こうして、2人の旅は始まった。
 第2話〜Storm and arrival〜
おーさん

旅は順調だった。しかし、
「兄貴〜オレ腹減ったよ〜」
「なんだよ、お前さっき食ったばっかだろ。」
船に積んである食料は少しずつ、少なくなっている。
「でもよぉ〜」
弟がだだをこねている時に、ハグは小さな、しかしはっきりと聞こえるするどい音を聞いた。
「?なんだ?」
ハグは持ってきた双眼鏡を取り出し、遠くを見る。
「どうしたんだ兄貴?」
「雲だ・・・」
しかもかなり大きい。そこらの空をおおいつくしてしまうような雲だった。しかもすごい速さで近
づいてくる。
さっき聞こえた音は、あの雲からでる雷だろう・・
「船内に入るぞ。」
「ん、あぁ・・」
船内に入ってすぐ、ザザザーという音が聞こえてきた。雨だ。
「あわわ・・こんなんでマタ・ヌイ島につけるかなぁ・・・」


しばらくすると、甲板にガン、ガン、という音がする。雹(ヒョウ)だ・・・
そして、耳をつんざく大きな音がする。今度は雷か・・・・・・

バキッという音とともに天井に穴が空く。船の木はもろかったのだろう。どんどん天井が打ち壊
されていく。
「ああぁ〜どうしよう兄貴〜オレ達死んじゃうよ〜」
「落ち着けよ。こんなんで死なないよ。」
そう言いつつも、ハグは心配だった。もし雷が船にあたったら・・・・・・


それからずいぶんと長い時間がたった。まだ雷も、雹も、雨もやまない。
すると突然、視界が逆さまになる。今までの音より何倍もの大きな音がする。まさか、雷?それ
とも津波―――!?
それ以上考えることが出来なかった。
船は壊され、残骸となる。ハグはなんとか残骸にしがみついたが、ニフはそのまま流れてしま
う。
「うわーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
「ニフーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハグが手をのばすが、届かない。ニフは見えなくなる。
ハグのしがみついている残骸も流される。
そして、意識が、遠くなる――――――





ふっと目が覚める。
暖かくやわらかい砂の感触。波の音。鳥の鳴き声―――
ここはどこだ?
そうだ、ニフ、ニフはどこだ?もしかしたらここに流れ着いてるかも・・・
「おーーーーい!!!ニフーーーーーーーー!!!!!!!!ニーーーーーーフーーーーー
ー!!!!!!!!!」
ハグは呼んだが、返事はない。
そうだ・・・民家・・・民家を探せばニフのことを知っている人がいるかも・・・・・
ハグは歩いた。すると、あるもやもやしたものを見つけた。
煙・・・?
気になるので、近寄ってみた。
・・・門がある。それと門番らしきマトランが2人。
「・・・?あんた、そこらじゃ見ない顔だな。どこから来た?」
「えと・・・ダバ・ヌイってとこからだ。なぁ、ここら辺でニフってヤツ、見なかったか?あとさ、ここ
ってどこだ?」
「ダバ・ヌイもニフも聞いた事ねぇな。それと、ここはマタ・ヌイ島だ。とりあえず、ツラガにあって
みたらどうだ。今門開けるから。」
「え!?ここがマタ・ヌイ島なのか!?」
「ん?あぁそうだぞ?」
門が開く。ハグは歩く。
もしかしたらこれが『運命』の一歩ってヤツかな・・・・
ハグは思った。
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