吉田精肉店

最終章神の玉座にて・・・・・・・
ヴァイス
その球体は神の玉座という名を持っていた。
ダークシティの中央に突起のように丸いものが出ていてそれは玉座の名を持つものにはふさ
わしくない構造だった。
ダークシティはその奇妙な構造物を守るかのようにできていて、それが誰かに見つかるのが本
当にいやのようだ。
神の玉座は最初マリスの世界分離によって絶対に見つからない場所へと隠された。
そして今は・・・。
神の玉座は胎動していた。
どんどん早くなるその鼓動は神の復活を予見しているようだ。

そして・・・・神の遣わす最強兵は三度この島にきた。
はじめは侵略に、
次は守りに
最後は・・・・・・死にに・・・・・・。

二人のマトランはかれに再会した。
そして、彼が目的を告げると・・・
何も言わずに神の玉座へとついて行った。

そこにはたくさんのトーアが倒れており真ん中に野獣が一匹いた。
『帝国の追撃隊もゴレンの守備兵もたいしたこと無いな。
やはり俺の相手となるのはペノーヴァレンス、おまえだけだ!!!!』
『行ってこいペノン!!!エクジコウの復活は俺たちが止める!!!!』
『わかった、俺は時の終わりをもたらすものと転生を待とう。』



神の玉座最深部・・・・・・。
そこには一人のツラガがいた。
”ゴレン、なぜテトラデルタやテトラガンマを使わなかった?
侵入者だぞ!!!”
『いえいえ、ヴァイス様。彼らは主賓です。テトラを超えたものたち。
予言の外にいる彼らこそ、あなたの持つ力にふさわしい。』
『ゴレン・・?』
グルタは気づいた。
『ああ、わたしだよ。諸君らの愛した大長老を殺したのはね。
正確には私の記憶を持つものだが。
能力名ソウルプリンティング。記憶焼き付けのマスクだ。』
『てめえ!!』
『私を憎むのはよくわかる・・・。ああ憎め。
だがたおすべきは闇の大王の子孫とその同胞だろう。
ヴァイス様はここで肉体を再生させるとともにエクジコウの本体の降臨を妨害している。
それが倒せるのか?
あと一つそれができるなら頼みがある。』
『頼み!!!?そんなの聞くか!!!!』
『聞いてくれ。
私はヴァイスが帝国を倒せると思い手を貸した。
だがそれは、皮肉にも私の信仰が間違っていたと言うことを教えてくれた。
テトラという哀れな獣。
トーアからマトランを守るという幻想。
ヴァイスはただ単に闇の支配者だ、世界は彼らの戦いで衰亡してくのだろう。
これも我々が無力だったからだ。
マトランには力が無くトーアには思いやりが無く闇には野望しかない・・。
これを打破するにはマトランこそがマクータを倒すのだ。
哀れな住人の地位を脱するのだ。
見せてみよ。
古代マタ・ヌイ島の住人の知恵と勇気を。
その子孫たちよ!!』
”入れ知恵は終わったか?ゴレン。
では、我が力を見せてやろう。私の肉体は復活した!!!!!!”





景色が高速で入れ替わっている。
どんどん歴史をさかのぼっているのだ!!!!
そして光皇歴紀元・・・・
マタ・ヌイ島・・・・。
ここで二人のトーアの最終決戦が始まる!!!!





マリス
目の前に現れた黄金の背びれを持つドラゴンは威圧的に睨め付け、咆哮した。
ヴァイスは低い天井で回転して見せ余裕を見せつけた。
”さあ、きなさい、勇敢な勇者たちよ・・・”
ヴァイスがそれを言い終わるか終わらないうちにボリオはヴァイスに飛びかかった。
”貴様は礼儀というものを知らんのか?我が言い終わる前に・・・”
ボリオは気にもとめずにヴァイスのクビをかっ切ろうとした。
ヴァイスは翼で打とうと羽を動かした。
グルタはその動きをサモラで妨害して、その隙にボリオはヴァイスのクビをかっ切った。
緑色の体液がどばっと飛び出しヴァイスは苦しみもだえている。
ボリオは飛び降りてヴァイスの翼をかわし、地面に降りた。
ヴァイスの気がボリオにとらわられている隙にグルタはブーストユニットをヴァイスに向けて飛
ばした。
ブーストユニットはヴァイスにぶつかり爆発した。
煙がはれたときヴァイスは消滅していた。
大魔王ヴァイスは死んだ。


過去のマタ・ヌイ
『どうかね、ここが伝説のオールド・マタだ。
かの聖タカもこの島で生まれた。我々の母なる世界といえるだろう。』
『ここを貴様は破壊するつもりか?』
『クルエルにそういわれた。なるほど歴史破壊こそやつにとって義務への最大の裏切りといえ
るのだな。
そうだろう?もうここの進むべき未来は決まっている。
マクータを倒すためこの島の誰かが聖タカになりマクータを倒し、
浮島で二人の巨人に出会ったとタクアのマタ・ヌイ全記にかかれていたな。
だがそんなことはどうでもいい。
私がここで最初のトーアを殺せば、彼らは自らの義務を果たせなくなる。
世界は変わるのさ。
マクータが神になり闇の帝国が完成する。
クルエルはそれを望んでいる。
という義務をやつは俺に与えたんだ。
おもしろくないか、義務に縛ら無いクルエルがそんな命令を出すなんて。
さて・・・俺はやつの命令なんて聞く気はないさ。
俺の目的はおまえの知っているとおりマトランの絶滅だ。
ここは格好の場所だろう。
さあ俺から奴らを守るため戦って見せよ。
来い!!!!!!!!!!』
ペノンは早速空間をゆがました。
一方ゲシュタルトは時の進みを操ってペノンに接近した。
空間の裂け目から岩が飛び出してゲシュタルトに向かってきた。
ゲシュタルトは岩の動きを十分の一の速度にするまで時をすって
十倍の時でペノンに接近した。
だがゲシュタルトの拳は中を空振りペノンの姿は消えた。
『どこへ行った、ペノーヴァレンス!!!!!』
ペノンは上から飛びかかり持っていたナイフで斬りつけた。
ゲシュタルトは出血の速度をすって血小板の再生速度を上げた。
『ほう空間支配のマスクか、俺の時間支配とどっちが強いかな?』
こんな感じの戦いが三日間続いた。

二人のトーアの戦いを聞きつけて、この島のマトランがやってきたようだ。
黄色いハウをつけたマトランと青いパカリをつけたマトランのようだ。
それを見たゲシュタルトの動きが止まった。
その隙を逃さずペノンの突きはゲシュタルトを貫いた。
『見ろペノーヴァレンス!!!あの目を!!!
この島を!!!私にはもとよりこの島をつぶす気など無かった、
おまえに最初に会う前わたしは・・・。
死んだはずのフルーエンスに出会った。
私の気持ちは揺らいだ、
フルーエンスの復讐だった。
これは・・・。私はやめるようにいわれたのだ。
だが・・私は汚れすぎた。
もうやめれない。
そんなときおまえにあった。
ペノーヴァレンス、私の死に神。
ここへきたのは見たかったからだ。
クルエルが言うには。
私は始祖トーアの誰かの子孫で時の終わりをささやくものといわれていたらしい。
この島を救いにきた始祖トーアが再びこの島にきたときには悪魔だった。
クルエルの戯れのシナリオさ。
それにあえてつきあったのは。
ここを見たかった。
ここで死にたかった。おまえの手で。
マクータの末裔の善なる魔王よ。』

この日のことはマタ・ヌイの伝承として残っている。
碑文に・・・。


目の前に現れた黄金の背びれを持つドラゴンは威圧的に睨め付け、咆哮した。
ヴァイスは低い天井で回転して見せ余裕を見せつけた。
”さあ、きなさい、勇敢な勇者たちよ・・・”
ヴァイスがそれを言い終わるか終わらないうちにボリオはヴァイスに飛びかかった。
”貴様は礼儀というものを知らんのか?我が言い終わる前に・・・”
ボリオは気にもとめずにヴァイスのクビをかっ切ろうとした。
ヴァイスは翼で打とうと羽を動かした。
グルタはその動きをサモラで妨害して、その隙にボリオはヴァイスのクビをかっ切った。
緑色の体液がどばっと飛び出しヴァイスは苦しみもだえている。
ボリオは飛び降りてヴァイスの翼をかわし、地面に降りた。
ヴァイスの気がボリオにとらわられている隙にグルタはブーストユニットをヴァイスに向けて飛
ばした。
しかしヴァイスはすんでの所でかわし、ボリオを地面に打ち付けた。
ヴァイスのクビの傷もだんだんと血が止まっていった。
”もう少し楽しませてくれると思ったのだが、残念だ。”
ヴァイスの後ろから、ボリオが飛びかかってヴァイスのクビの傷を刺した。

しかしヴァイスはすんでの所でかわし、ボリオを地面に打ち付けた。
ヴァイスのクビの傷もだんだんと血が止まっていった。
”もう少し楽しませてくれると思ったのだが、残念だ。”
ヴァイスの後ろからボリオが飛びかかったがかわされた。

『おかしい、何度のも同じことを繰り返している気がする。』
”よく気がついたなこれ我のマスク リセット だ。”
『そんな、どんどんこいつの都合のいいように結果が改ざんされるなんてかちめはないじゃない
か。』
グルタが言った。
『そんなことはない、おそらくやつの能力は可能性がゼロのことにはできないんだ。
なぜならあのクビの傷はやつの能力が万能なら与えられてないはずだ。
そして何よりそんな力ならもうすでにやつは宇宙の帝王だ。』
そして二人のマトランは攻撃を開始した。

ゲシュタルトの能力が消え戻ってきたペノンは神の玉座の前に誰かいるのを見た。
『クルエル?』
『ああ、にいちゃんでちゅよ。』
『ふざけるな、もうおまえの計画は台無しだぞ。』
『ああ、そんなこともあったね。
兄さんのための時間稼ぎだよ。そんなの。』
『嘘をつけ!!』
『ああ、嘘だよ、もうすぐエクジコウの本体が降りてくる。
そのためさ。』
『エクジコウ?』
『彼こそが真のリーダーだと思わないか?マリス?
僕はそう思うんだよ。本気の彼に勝てるものは誰もいない。
そうだろう。月の裏で成長した人工知能増殖細胞”テトラ・ダイ”
これが降下すれば、世界はあっという間に制圧できる。
彼についた方がいいのさ。』
それを聞くか聞かないうちにクルエルに突きを食らわし気絶させた。

『もうすぐここに仕掛けた爆弾が爆発し、神の玉座もろともやつは死ぬ。
これを防ぐことをできないだろう。
最後の義務だ。やつを陽動してくれ、爆弾の爆発地点までそのとき僕はここで爆弾のスイッチ
を押す。』
『ああ。』
ヴァイスは所々傷ついてはいたが、ボリオとグルタのダメージの方が遙かに上だった。
『おいここにキナ、魔王野郎。』
”なにがあるというのかね、そんなぼろぼろの体で、いってやろう。”
ヴァイスがきた。
オン
爆発
相打ちだ。

『もうすぐここに仕掛けた爆弾が爆発し、神の玉座もろともやつは死ぬ。
これを防ぐことをできないだろう。
最後の義務だ。やつを陽動してくれ、爆弾の爆発地点までそのとき僕はここで爆弾のスイッチ
を押す。』
『ああ。』
ヴァイスは所々傷ついてはいたが、ボリオとグルタのダメージの方が遙かに上だった。
『おいここにキナ、魔王野郎。』
”なにがあるというのかね、そんなぼろぼろの体で、いってやろう。”
ヴァイスがきた。
”爆弾か下らぬ。”
ヴァイスはグルタをたたきつけた。
しかしボリオは持っていた爆弾をヴァイスに投げた。
ボリオの爆弾が誘爆し神の玉座が崩れ、
生き埋めに・・。
”リセット・・リセット・・・”
”おのれ、はめおったな。”
『苦戦しているようだな兄貴、助太刀するぜ。マクータに戻ろうぜ。』
『ペノン!!!!?』
ヴァイスとクルエル、マリスを包んで闇のオーラが・・・・
それが溶けたとき、異形の怪物が目の前に現れた。
”我がなはヴァイス・ヌイ、完全なるもの”





マクータ


『ヴァイス、マリス、皇帝、アブソリュートども、そしてマタ・ヌイ!!!!!
私の恐ろしさを思い知らしてやる。
私は越神皇帝エクジコウ!!!!!!!
この私の”テトラ・ダイ”が降臨すれば向かうところ敵なしだ!!!』
大気圏を突破し神の玉座へと降下速度を速めた。

最後の戦いだ!!!!
旧帝国の各地でそれは続いていた。

レ王国!!!!ヘイトは各地の将軍を集めテトラをくいとどめた!!!!

タ王国!!!!ダークはヘル・ファイアジャッジメントを使い一人で戦っている。

コ王国!!!!ヘヴンはエクジコウの正体を知ったショックから立ち直り戦線へ帰ってきた。

ポ王国!!!!エビルもまた、エウドウの死から立ち直った。

オヌ王国!!!!いまこそデスのコレクションが役に立つときだ!!!

ガ王国!!!!帰ってきたカーズはゴレン帝国と休戦し、暴走したテトラとともに戦っている。

ネオ・マタ・ヌイ!!!!皇帝の玉座にクルの姿はなかった。

この戦いにはマトランもエフェクテッドも国もなかった。
黄昏の最終決戦。
そして最も重要な一戦。

プレーン!!!!
ヴァイス・ヌイの腹の顔は常に悲しい顔でこちらを見ていた。
『どうしてペノンが!!!!?』
そこへ冷たい声が耳元でささやく。
”ペノンはここにあるよ。グルタ。兄にはあることをやってもらいたいんだ。
私も兄も闇のいきものだが、ともにこの世界の仲間でもある。
我々の最後の義務はこの世界を外部干渉者エクジコウから解放することだ!!!”

『さあ、いくぞヴァイス!!!これが最後の戦いだ!!』
二人はともに疲れていた。
だがそばにはペノンがいた。
ヴァイス・ヌイの二本の大剣がふりおろされた。
しかし動きは鈍い。
ペノンが押さえているんだ。
勝てる!!!

上空5000メートル
テトラ・ダイは落ちる。
この物体は世界中で見られていた。
神の玉座に引き寄せられている。
この物体こそ、エクジコウの本体にして最終兵器!!!

”マリス!!!何をする!!!じゃまするな!!!”
”見るんだ兄よ。空を。”
”!!!”
”もはや最後の技を使うしかない。”
”あれをか?我は望まん!!”
”だが、エクジコウの思い通りになるほうが気にくわないだろう?”
”うぬう。”

『ハアハア、もう俺はテトラの力を使う。
だが安心しろ。もうあいつにはとらわれない。
決めたんだ。』

テトラはヴァイスに突進した。

ものすごい力同士の衝突!

テトラと魔王はともにひびが入り崩れていった。


ヴァイス・ヌイは崩れながら腹の口を空に向けあけた。
光が空に・・・・。
そして二人ともに崩れ去った。



空へ向かった光は断固たる意志を持ってテトラ・ダイの着陸を拒絶した。
エクジコウは滅んだのだ。



それを見届けると、グルタは、ゴレンとともに崩れたもはや座るもののいなくなった玉座から出
た。

二人の友を失った涙を流しながら・・・。




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