吉田精肉店

第一章ペノンとグルタとボリオ
と・・・・・・


ペノン


ひかり?これはひかりか?
ああ!!またこのゆめか!!おもいだしたくないのに!!
わたしは多くのマトランを殺した。
わたしの脳から悪夢があふれ出し現実のものとなって世界を闇に染めた。
許してくれ、いや恨め恨め恨め!!!
このぺノーヴァレンスを殺してくれ!!!ああ!!

ヴァキは正確にはヴァキでなかった。このヴァキは生命体だった。オリジナルとは違い。
だがそれはかつてメトロ・ヌイで感じていたのと同じ意識を抱いていた。
”とーあを殺せ”
テレパシーだ。仲間から海のむこうの仲間から意識が伝わってくる。
”やつら・・・・トーアは裏切った。主人たるわれわれを・・。やつらを許してはならない。殺せ。皆
殺しだ。
とーあを殺せ。”
あそこにもう一匹いる。トーアだ。
”とーあを殺せ”

目の前にヴァキがやってきた。ペノーヴァレンスはそれがヴァキであることを知っていたし、少
しちがうこともわかっていた。それがマトランであることも。
頭の中に声がする冷たい声だ。
”トーアよ”
”なんだいヴァキさん”
”これはヴァキではない”
”これ?、新しい一人称かい?”
”そうではない、われはヴァイス!!背天の化身!!
このテトラ・・・テトラアルファの意識を借りて話しておる。”
”テトラ・・?”
”そんなことはどうでもよい、われは正直貴様に興味を持った。貴様には正直闇の素質を感じ
る。”
”そいつはどうも”
”われと手を結び世界の覇権を握りたくはないか?”
”やだね・・もういやだ・・”
”なら死ぬんだな。”
テトラが来る・・

確かに今は苦悩と後悔と葛藤に満ちている、だが今は答えを見つけるのを待って今信じれる
正義を貫こう。
とりあえず目の前の問題をどうにかしよう。


グルタ





 グルタ・・・プレーン親衛隊のひとり、トーアの乱の後、旧ダーク派とエウドウ派の対立が激しく
なりプレーン分割論がでるなか、マリスの脅威(これは改心したマリスのわざと死ぬじぶんを脅
威に見せプレーンの結束を高めようという意図が成功したものと言える。)によりプレーン連邦
統一を唱えた。しかしながらマリスの復活は当時、現場にいあわせたものにしか理解できるも
のであった。
そのため悪の汚名を着せられたのはトーアであったのだ。
それは真実を知る彼にとって耐えがたいことだった。

テトラはこちらを常ににらんでいる。刃をちらつかせながら・・。
だが本当に恐ろしいのはその病的なまで憎悪だ。
さてどうしたものか?
わたしはマトランを殺したくない。わたしにとって彼らはトラウマなんだ。
だが”あれ”は本当にマトランなのか?
マトランだったてのがただしいじゃなのか?
あれはテトラになってトーアを殺した。
トーアはマトランだったんだ。
マトラン同士の殺しだったのか?
わからない・・それにわたしはマトランだったときなんてないんだ!!
それにマトランを殺したやつは死ぬべきだなんていったら最も死ぬべきなのはわたしじゃない
か?
憎悪はそのためのものじゃないか?

テトラの刃がかする。間一髪でよける。
しまった油断していた。
だがこの程度なら勝てる。わたしなら!!!
殺すつもりはない!!
だが、死ぬつもりだってないんだ!!
命が惜しいんじゃない!!
ヴァイスを放っておいて地獄に逃亡するのは卑怯だと言ってるんだ!!

そのときだった、ひとつのディスクがテトラを貫いた。

『誰だ?』
そのマトランは答えた。
『いのちの恩人に対してそのものいいはないだろう。ボクはグルタ、この島の住人さ。君はどこ
から着た誰なんだい?』
ペノーヴァレンスは悩みながらこう答えた。
『俺はペノ−ヴァ、闇のトーア・アブソリュート、マタ・ヌイ島から来た。』



ボリオ





『ねえ、ペノン、マタ・ヌイからきたって本当なの?』
グルタが聞いてきた。
『ペノンておれのことかい。』
『マタ・ヌイのトーアって弱いんだね。』
『?』
『ラヒに殺されかけるトーアなんてはじめて見た。』
これにはさすがにペノンは苦笑した。まさかあれはマトランだから殺せなかったとはいえまい。
『でも、アブソリュートって、・・。』
『俺の憧れさ、すばらしいトーアたち。クルやヘイト・・。』
『ヘイト!!!彼を知っているのか?』
『帝国を知っているかグルタ、彼はそこにいる・・・、帝国の世界制覇の野望を阻止するため
に・・。俺もその手伝いをしたい。』
グルタはきいた。
『君は帝国と関係があるのか?なぜそこまで知っている?』
『しばらく、あの国を旅していたんだ。そこには異様な数のトーアがいた。”エフェクテッド”とよば
れていたそいつらはほんの数年前までマトランだった。だがある日、プロトデルミスが氾濫をお
こした。その影響で彼らは変身したのだ。その後彼らはその意味を知ることになる。
第三次メトロ大戦・・・マクータの残滓との最終決戦、敵は無数のダークハンターと絶滅したボ
ロックの残党、ポンコツのヴァキからなる連合軍。マクータの嫡子を名乗るヴァイスとその弟ク
ルエルによってメトロ国家連合は苦戦を強いられた。
そこに現れたのはマタ・ヌイと七人のトーア・・・。
できすぎた話じゃないか?
なぜ今頃神話の神様を出してくるんだい。そしてヴァイスは倒せなかったものの敵を壊滅させ
た。
そしてその中の一人のトーアが皇帝を名乗り世界領有を宣言し諸国家を統合した。
”神の名の下に”
なんというオカルトめいた迷信だ。
やつらは疑うということを知らないらしい。
マタ・ヌイが偽者だと思わないのか?
その迷信を信じたばかどもがこの島に来ている。
俺の義務はこの島に来る害虫を倒すことなんでね。
これで身の潔白は証明できたかな?』
『うーーんよくわからないな。何でそんなこと君はするわけ?』
『それは・・』
そこへ一人のツラガがきた。
『たいへんじゃ、ボリオがネイボウへ行った。』

ネイボウ島

そこにはすでにゲシュタルト隊が制圧していた。
『はい、大佐。すでに”ガーリ作戦”は成功いたしました。しかしこの島に”神の玉座”はありませ
ん。おそらくあの幽霊島に、はい。ガ王国旗艦リバイアサン、到着まで後一週間、はい。了解い
たしました。大佐少し待ってください敵です。』
そこにはボリオという名のマトランがいた。


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