吉田精肉店

第十四話
最終節
青空の下で
その1

ダークは冷たい声のしなくなった自分の部屋でかつての敵が帰ってくるのを待っていた。
ダークは自分のしようとしたことに後悔はしていなかった。
マリスにちかづくために自らツラガになったこと、親友を裏切ったこと、そして・・・。
そこに来たものがあった。たとえそれが自分を殺しに来たヘイトでもかまわない、
ダークはそう思った。
『なんというやつだ。あのトーアは?このわれがここまでしてやられるとは。』
その声はマリスだった。
すなわちダークの計算が正しかったということだ。
『ほう、光のマスクを持ってきたか。』
ダークはマリスから光のマスクを受け取った。
『そんなもの何に使うのだ?』
そのマスクをかぶるとダークは答えた。
『こうするのだ。』
パチッ
音がなると天井から銀色の液体が落ちてきた。
『これは・・・?銀の液体?プロト・・・デルミスか?何をする気だ?』
『最初の光のトーア、
タカ・ヌーバはマクータと争っているさいに誤ってプロトデルミスの海に落ちたということを知って
いるか?』
『何がいいたい!!!』
『そこで生まれたのが光と闇の最強のトーア”タクタヌーバ”。その再現だ。』
『俺と組んだのはそのためかー!!!』
『いまさら遅い、闇の存在と光のマスクその触媒となるプロトデルミス、すべてがそろった。』
すべてがつつまれてゆく。

そのころ
一人のトーアがダークシティのまえにいた。
ヘイトである。傷を押して、単身決着をつけるためにここへ来たのだ。
『おい、俺を止めよう立って無駄だぞ。”クル”。』
『わかっていたのかそれに俺の名前・・』
『わかっていたさ。お前がクルだってこと。だからこそ俺はお前を巻き込みたくなかった。
だがもうそうはいってられない。あれをみろ。』

生まれてきたそれは気に入らなかった。この寒さに。世界はもっと熱を帯びているべきだ。そ
れはやがて周囲に熱を与え・・・。
熱はダークシティを焼き尽くした。
いや蒸発といったほうがいいだろう。でてきたそれはみづからを神と名乗った。


雑感
ここに書いたことって公式として間違ってませんよね。


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