吉田精肉店

第九話
梟の暗殺者その2

八年前、平原暦178(AT4287年)。
それは最後の決戦の前だった。世界が分かれて178年、世界に救世主として最初の光のトー
アが現れて四千余年、この世界の転機、それはチャ・コロの小川のほとりで、最後に旅立つア
ブソリュートをクルとエウドウが見送った。
『お前たち、しっかりやれよ。。』
『わかってますよエウドウさん、それよりクル君を頼みますよ。』
『ダーク、それは俺の台詞だろ。親みたいな顔するなよ。』
『まあいいじゃろ。ダークはこいつを気に入っておるし。』
『おじちゃんがんばって−。』
『ああ、わかってるさ。もしエビルの奴がどじって死んだら俺がもらってやるぜ。』
『お前言い過ぎ。』
『きにするな。冗談だ。行くぞみんな。』
こうして戦いは始まった。それはダークネス・ロードとの戦いであるしトーアの乱であるし、そし
て知られざる大きな戦いである。

記憶が・・、記憶が還ってきている。あの日が・・。平和だった頃が。あのあとやさしかったダー
クは豹変し我が子のようにかわいがっていたクルを悪魔の計画で利用した。そして旧友へイト
との戦いをはじめた。思い出したくは無いことだ。

銀の羽、銀の体。クルは新たな力を手に入れた。

『素敵ねレキちゃん。それで私に勝てるかしら?・・・?』
クルはオウルの後ろにまわっていた。
『俺の名はクルだ、覚えとくんだな。』
オウルはクルの一撃で吹っ飛んでいった。飛行形態に変形し何とかバランスをとった。
『おい、オウルさん、逃げな。ころす気は無い。』
クルの中にはまだレキがいたのだった。
『そんな風に気を遣うのダークには遣わないほうがいい。きなさいクルちゃん、まだ終わってな
い。』
『わかった、さらばだオウル。』
クルは剣を持って突進した。
そしてオウルを倒した。

気がつくと体が重い。
『勝ったよ、私たちは。君は変身したばかりで制御でき無かったんだ。休んだら探してほしいも
のがある。』
『何ですか?』
『光のマスクだ。』


雑感
AT(AFTER TAKA NUVA)の略ね。
ニクル界の救世主てきな存在が誕生して
4000ねん?
長ーー
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