吉田精肉店
トーアの乱が起こってから二ヶ月がたっていた。反乱は予期せぬものであったが、どうにかす
べての村が反乱に加担するのは防げたのだった。
『レキお前を見ていると昔のわしを見ているようだ。』
と、このダーク・シティの主にしてかつての英雄、
今この平原の支配者となっているツラガが言った。
『いえ、ダークさま、あなた様の教えと力添えがあってこそいまのわたしがあるのです。』
と僕はいってやった。
『レキ昔のことは思い出したか』
『いえまだです』
『それはよかった。昔のことを思い出してヘイトとの戦いに支障をきたしたら嫌だからな』
『どういう意味ですそれ』
『冗談だよ』
僕にはダークに会う前の記憶がない。
身寄りのないマトランだったのを”改造”してトーアに仕立てたらしい。
こんなやつが師匠なんだ。嫌になる。
でもこいつの指導によって世界は復興した。無限平原にとってなくてはならない存在なのだ。
だから守るトーアとして。
レキがいなくなったあと、長老の間でダークは冷たい声と話をしていた。
『レキとかいったかあの小僧は・』
『気に入ったか』
『ああ、我が新しい体にふさわしい』
続
雑感
ここから物語が始まったのですが今となって変わりすぎてないかという感じです。
敵の親玉がすでに出てますが、考えてみたら冷たい声ってナンだよって感じです。
すずしいのか?
あとあんまり長くない。書いているときは長く感じたんだ。
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