30Gibbsと30Super06との違い |
1.容積のちがい ショルダーが約2ミリ前進したための容積増加と、 ライフルランドまでの距離の違いにより、30super06では弾頭底部の取り付け位置が前進することにより、 弾頭のスタート時点での有効薬室容積が増加する事になります。 この弾頭が前進する事による効果は、あたかもケースがさらに長くなったのと同じ効果が出てくることになります。 30super06はケースと弾頭の関係で、ケースを最大限有効活用した形になり、 両者のケースのネック上部まで火薬をいれたとすると、30Gibbsでは約5ミリほど 弾頭底部で火薬を押し縮める事になりますが、30super06では、この押し縮めは起こらなくなります。 弾頭を前に出すということは、このことだけで有効薬室容積の増加がおこったという事になります。 2.30Gibbs が損をしているところ。 写真に示すように、30Gibbs ではスロートが近いために弾頭のテールがショルダーを通り越して さらに5mm程ボディーに進入してしまい、せっかく広げた薬室容積からその分だけ差し引いてしま う事になっているので、拡張した事が十分生かされていない形になっている事です。 この作用は、重たい弾頭ほど全長が長くなるので大きくなり、軽い弾頭ほど短くなるので少なく なっていく形になります。
このことから見ると、30Gibbs は、軽量弾頭の高速化向きのケースという見方が出来そうです。
3.30super06が損をしているところ。 ライフルランドまでの距離が長くなっているため、ランドタッチさせて弾頭を取り付けた場合、 150グレインより軽量のものは弾頭のテールをネックに差し込む事ができなくなり、結果として 使う事が出来なくなるということです。
どうしてもだめなのかというものでもありませんが、例えば150グレイン弾頭を3ミリネックに差し込んで取り付けた
とすると、ライフルランドと弾頭オージブも3ミリ程度離れた状態になり、スロートのリード部分の内径
は弾頭径より大きく切削してありますので、この直径差のズレから銃腔中心軸と弾頭中心軸にズレが発生してしまい、
精度を求める事は出来なくなります。
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