ダイは何が必要か

1.3006のネックとフル

2.3006Ackleyのネックとフル

3.338のエクスパンダーボタン (ネック径を広げるのに使います)

4.35のエクスパンダーボタンがあればさらに完全ですが、

5.3006のシート

6.3006Ackleyのシート

3006のシートはケースが3006からの時に使い、3006AckleyのシートはAckleyになっているケースの時に使うという説明 の方が無難な言葉になりますが、 一般の装弾とちがって、30Super06では、取り付け弾頭がおおきく飛び出した状態ですので、3006のシートダイでも ショルダーからボディーに至るあたりを絞る事無く、弾頭が所定の位置まで押し込まれたときにダイの内面とケースが接触して ガタが無い状態で弾頭をシート出来るという利点があります。

絶対的に必要なものではないですが、二段ショルダーのケースにはじめから火薬をたくさん入れたい時にはネックの部分でも内径を広く しておいた方がゆとりがでる効果がありますが、ケース全長の縮み量が大きくなります。

実験として、10ミリ径のエクスパンダーボタンを試作してネックを拡張してみると、 ほとんどストレートのケースになってしまいますが、全長も縮んでしまい、(仕上がりで61.5ミリ程に縮まる) これから再び3006のネックダイで絞ってみてもネック形成はできますが、 全長の伸びがあまりなく、結果として全長が縮んだケースになってしまいました。

一番ケース全長の縮み量が少なかったのは、3006Ackleyになったケースを338で拡張し 3006ネックでネックを3ミリほど形成し、3006Ackleyフルであと少し必要量を押し下げ て完成させる方法でした。
また、ネック部をナマさないで初めに二段ショルダー加工をしてから、ネックとショルダー部を加熱してナマスと ファイアーフォーミングの時に無理が無く整形され、縮み量は少なくてすみました。

338のボタンを通してネックを広げる時には、ネック内面に油を塗っておく方が仕事がしやすくなり順調にいきます。

ナマしてからこのボタンを押してゆく時、油分がネック内面にぬられていないとショルダー部が陥没してしまう事があります。

一般的にネックの板厚は均一ではないので、最後の仕上げはどうしてもフルダイでないとセンター が出てこない現象がおこりますので、これを少なくするためには、3006の時のケースで ネック部を削って板厚を均一化しておいたほうが後々仕事や結果が良い事になります。
Ackleyでも削れる機械をもっている場合は別ですが。
また、弾頭をシートしたときに、ネック板厚に差があると、傾き等が発生しやすくなりますので、 この点からも均一化が求められます。

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