Posted by 管理者 on 2006/06/21 23:51:55: In Reply to: Re[2]: 障害者自立支援法 Posted by nui on 2006/06/21 10:15:29:
いわゆるサービス業は、事業主の利益を中心に構成されており、利益をより向上させるため、サービスを受ける側がより良く思って喜ばせることが、業績につながるという基本スタンスが事業主にはあると思います。 しかし、福祉は利益追求型ではいけないと思います。人間は誰しも何らかの障害を持っていると考えます。日常生活を営む上で、他人が気づかなかったり、本人すら気づいていないなど、大なり小なりあるものです。そのとき、他の人から、社会から支援を受けているのではないでしょうか? 学校で、授業がわかる人、わからない人、もしこの能力差をハンディーキャップと考えたとき、学校の先生は、この授業がわからなかった人に、特に有料で補習をしたりするでしょうか? 車を上手に扱えないとき、周りの人が助けてくれることもあります。これが有料であったらどう思いますか? 人が人を助けるということが、この世の中ですべて有料であったならどう思いますか? 作業所の利用者はある意味、そのハンディーキャップが大きく、人の助けが他の人より多く必要としているだけと考えられませんか? 人を助けるとき、一人で助けるよりも、二人、二人で助けるよりも三人、三人で助けるよりも地域、地域で助けるよりも社会全体、社会全体すなわち国からの支援であればより心強く思いませんか。もし、自分自身の体に何かあったとき、社会がしっかりとサポートしてくれるという安心感は非常に大事だと思います。 一割負担とは、額が大きい、少ないではないと思うのです。その理由が上記にあたると考えます。 さらに、最悪といったのは、この一割負担によって、支援が受けられない利用者が出ているという点です。 今の自立支援方は、作業所にとって、重度の利用者を純粋な支援という意味だけで運営することを不可能としています。利用者がどれだけたくさん登録し、どれだけ通所してくれるか、どれだけ一人当たり単価あるかが運営をする上で重要な要素となります。 また、利用者を一般就労させた実績が上乗せ報酬として評価されたり、まさに営業努力です。実績至上主義です。 これは、最初に述べたサービス業そのものだと思います。利益を、運営を安定させるために、利用者によりよいサービス提供をおこなう実態が将来的に出てくると思います。 作業所の運営を二の次にして、まず、利用者への支援を中心に日々を過ごせる、言い換えると、あまり、運営のことを利用者の状況で気にかける必要がない状態であるのが福祉だと思います 長々と書きましたが、私はこう考えています。奇麗事に聞こえるかもしれませんが、奇麗事に聞こえてしまうほど、この一割負担がひどすぎると考えてもらえないでしょうか? 本当に、長々とすみませんでした。
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