連立方程式を使わないで

1998,6 2年生数学

★目的:連立方程式のもつ「よさ」について理解する。

★方法:連立方程式を使って解く問題を、「連立方程式を使わないで」解いてみる。

1 問題提示

  (1)あなたはこれから花屋さんへ行きます。
     そこで、200円のバラと300円のゆりを合わせて10本買い、
     その買い物の合計金額をちょうど2400円にしたいと思います。(消費税は考えません)
     バラとゆりをそれぞれ何本ずつ買えば良いでしょうか。

  (2)先生は昨日、近くのスーパーで「オレンジジュース」と「みかんドリンク」という
     2種類の缶ジュースを買おうとしました。
     オレンジジュース3本とみかんドリンク1本では、460円ですが、
     オレンジジュース1本とみかんドリンク3本では,420円になりました。
     「オレンジジュース」と「みかんドリンク」はそれぞれいくらでしょうか。

2 さあ、この問題を解いてください。

3 解答(連立方程式で)

4 さて、ここからあなたの知恵をしぼって考えてください。
  (1)の問題を「連立方程式を使わないで」解いてください。
  ※数学ではなく、「算数」で解いてください。
   解くときに使った「式」を発表してもらいます。

5 生徒によるグループ学習、発表

6 まとめ
   連立方程式を使う「よさ」とはいったいどんなことでしょうか。
   あなたの考えをノートにまとめましょう。

★考察:2問とも、連立方程式を使う基本的な問題なので、ほとんどの生徒は正解でした。
    しかし、4で考えはじめたとたんに、「えーっ、わかりません」「これ何年生の問題ですか」
   といった戸惑いの(?)反応があり、そのうち「だめだ」「うーん、わかりそうだけど・・・」
   となりましたが、あきらめる生徒はいませんでした。(プライドがあるのでしょう)
    グループで考えはじめると、消しゴムなどの「もの」を思考の補助にしたり、線分図など
   を使って考え出しました。
    (1)のヒントとして「バラとゆりとでは、どちらを多く買えばよいでしょうか?」
    (2)のヒントは「どちらのジュースの方が高いですか?」を考えさせました。
    発表では次のような式が出され、発表者が説明しました。

 (1) 式 200×10=2000
       2400−2000=400
       300−200=100
       400÷100=4・・・ゆり
       10−4=6・・・・・・バラ
     答 バラ6本、ゆり4本
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     式 300×10=3000
       3000−2400=600
       300−200=100
       600÷100=6・・・バラ
       10−6=4・・・・・・ゆり
     答 バラ6本、ゆり4本
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 (2) 式 420×3=1260
       1260−460=800
       3×3−1=8
       800÷8=100・・・・・・・みかん
       420−100×3=120・・・オレンジ
     答 オレンジジュース120円、みかんドリンク100円
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     式 460−420=40
       40×2=80
       460+420=880
       880−80=800
       800÷(3+1+1+3)=100・・・みかん
       420−100×3=120・・・・・・・オレンジ
     答 オレンジジュース120円、みかんドリンク100円
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     式 460+420=880
       880÷4=220
       420−220=200
       200÷2=100・・・・・・・みかん
       420−100×3=120・・・オレンジ
     答 オレンジジュース120円、みかんドリンク100円
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 算数で考えることは久しぶりのようすで、なかなか思うように計算式が
出せないでいるようでした。クラスのほとんどは発表者が説明すると、
「ああっそうか、なるほど!」と理解していました。
 連立方程式と算数とどちらの方が解きやすいですかと聞くと、ほとんど
「連立方程式」と答えました。
 少しは「(連立)方程式」の「よさ」を体感したのではないでしょうか。