1944 年「ブランコ」
昔、里山が遊びばだった。
手頃な木の枝を見つけては、ロープや縄をひっかけ、ただ輪っかにしただけのブランコだったが
子供らは皆器用にのりこなした。
こぐほどに増すスリルを味わい乍らも、もっともっと遠くへとこいだ。
立ち乗りをして膝の屈伸をつけると、空がますます近くなった。
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