1993年「樹」
樹という生命体は実に不思議だ、人間の正反対だ。
人は酸素を吸っているが樹は吐き出している。人は足で地球上を動き廻り移動するが樹は根っこをはやしたら最後
動かない。でも、地球のことは何でも知っているという顔をしている。
それもその筈だろう。地球の中に伸びた根っこは、母なる地球の情報をキャッチし、天に伸びた枝葉は、
おそらく宇宙の情報をキャッチしているに違いない。一種のアンテナなのだろう。
人間がもし樹と会話することができたら、未知の情報を沢山教えてくれるに違いない。
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