KAZUMI-A KAZUMI-B

KAZUMI」(1980

この像もやはり同時期のものである。

KAZUMIはプリマを目指しコンセルバトワールでバレエのレッスンに励んでいた。

ローザンヌで行われるバレエコンクールにも出場し、奨励賞を受賞した。

今はイギリス人の男性と結婚しスタジオでダンスを教えたりしながら、

日本とイギリスを往復しているらしい。日本的な顔立ちの手足の長い魅力的な少女だった。

キリリと結い上げた髪の頭部はバレエ少女特有のものだが初々しさと共に何か気高い雰囲気があった。

日々厳しいレッスンにもめげない彼女の内面そのものだったのだろう。

何度か彼女の踊る姿を見せてもらうことができたが、その度にワクワク嬉しくて何時間でも、

ずーっと
見てたいと思うほどだった。

ちなみに「JUNKO」さんはクラシックバレエをやってたそうで、ヌレーエフの大フアンであった。

イタリアを旅行中「最後の晩餐」をみていると突然「JUNKO」さんが騒ぎ出した。

当時のバレエ好きなら誰でも知っているだろう。

「ヌレーエフ!ヌレーエフ!が・・・」と言って目を真ん丸くしている。

屈強のボディガードと思われる男性と並んで細身のすらっとした男性・・・確かにあの顔はヌレーエフだ。

「どうしょう・・・どうしょう・・」順子さんが興奮している。

ヌレーエフと連れが歩き出した。すると「洋子ちゃんサイン・・サイン貰いたい・・頼んで・頼んで」

と言うのである。

おそるおそる追いかけて私は思いきって声をかけた。

「すみません、サインください・・・」順子さんが差し出したものに、ヌレーエフは書いてくれた。

笑顔のない厳しい表情だったが、サインを貰う事が出来た。

あの時のサインを順子さんは今でも持っているだろうか・・?

▲前のページに戻る ▲「彫刻」トビラに戻る