第八回 羯諦ソンコ・マージュ・コンサート 2009.03.28 但馬国 出石 羯諦の間 | ||
プログラム | ||
第一部 | ||
ソンコ・マージュの風 | VIENTO DE SONKO MAYU | 演奏 |
インディオの道 | CAMINO DEL INDIO | 演唱 |
愛情のサンバ | LA AMOROSA | 演奏 |
眠れ良い子 | DUERUMETE CHANGITO | 演奏 |
眠れるインディオの子 | INDECITO DORMIDO | 演唱 |
カルチャキーのビィダーラ | VIDALA CALCHAQUI | 演奏 |
やるせない寂寞 | LE TENGO RABIA AL SILENCIO | 演唱 |
マラゲニア | MARAGENIA | 演奏 |
トリステNo.4 | TRISTE No.4 | 演奏 |
夜の祈り | PARA REZAR EN LA NOCHE | 演唱 |
さすらい人 | PAISANO ERRANTE | 演奏 |
エル・アラサン | EL ALAZAN | 演唱 |
第二部 | ||
沢庵和尚 | TAKUAN | 朗読と演奏 |
ペレス・カルドーソへの祈り | ORACION A PEREZ CARDOZO | 演奏 |
恋する鳩の踊り | DANZA DE LA PALOMA ENAMORADA | 演奏 |
ギジェルマおばさんに捧げる挽歌 | CANCION PARA DONA GUILLERMA | 演唱 |
陽コ当ダネ村 | LAMENTACION DE LOS POBRES | 演唱 |
トゥクマンの月 | LUNA TUCUMANA | 演唱 |
熟れたトウモロコシの踊り | DANZA DEL MAIZ MADURO | 演奏 |
アンコール | ||
マランボ | MALAMBO | 演奏 |
第一部 ○ソンコ・マージュの風 ○インディオの道 ○愛情のサンバ ○眠れ良い子 ○眠れるインディオの子 ○カルチャキーのビダーラ ○やるせない寂寞 ○トリィステNo.4 ○夜の祈り ○さすらい者 ○エル・アラサン 第二部 ○ 沢庵和尚 朗読 願成寺住職 濟 秀道 伴奏 ソンコ・マージュ せっかくお越しくださって出石の生まれの沢庵和尚のことを知られない方がおられると思います。ご紹介します。 沢庵和尚の歌。「わか庵の 山田の蛙 つふめくも おのか心を のふるならすや」蛙になりきっている和尚です。「独りぬる 庵とはいわし よなよなに わか影そへて つきもすむ也」 一人ではない、といっています。 次に芭蕉翁の歌「古池や 蛙飛こむ 水のおと」 翁のお悟りの句「どぶんと言う音と芭蕉が一つになっています。替え歌に「古池や 芭蕉飛こむ 水のおと」とあります。「清滝や 波に散りこむ 青松葉」臨死の芭蕉が安心を得た句といわれています。芭蕉は波に散りこむ青松葉です。 これらの歌に共通することは、作者と自然が一つになっていることです。出会った自然を合掌で迎えていることです。羯諦、羯諦、行こう、行こうと向かう世界です。波立つ心が静まって、磨きぬかれた鏡のように澄明であれば誰もが経験する世界です。澄明な心は、対象をくっきりと写し、「花は紅、柳は緑」と合掌と共に受け入れ、謝念を抱き、生き生きとした慈悲行へと私たちを誘います。 芭蕉翁の「笈の小文」に「造化に従いて四時を友とす」があります。「自然に従い、春夏秋冬を友とす」と読みましょう。 日本人はもともと物を持たなくても充足する生き方を持っていたのです。 さて、臨死の芭蕉翁は元禄七年十月八日病中吟「旅に病んで、夢は枯野をかけ廻る」と詠み、まだ安心を得ておられなかったが、翌九日、清滝川の象徴する生命の大河にすうーっと散り込む青松葉に自分を重ねて安心を得、青松葉の句を残し、十二日、まことに明るく「微笑の死」を迎えられたということです。 そう、仏教を説かれた釈尊の最後も誠に象徴的です。 インドのクシナガラ バツダイ河の畔 満月下、沙羅双樹林の石の上 大自然の真っ只中でした。 私の寺の檀家さんの一人のおばあちゃんの死の床は縁側に朝顔が数条の手に登る窓辺でした。お孫さんが句を残しました。 「朝顔の 咲く散るを見つ 祖母逝けり」 さて沢庵和尚の最後は「夢」という一字を残し、「たらちねに、よばれて仮の客に来て、こころのこさず、かえる古里」と読んで逝かれました。 ○ペレス・カルドーソの祈り ○ 恋する鳩の踊り これは忘れもしない歌なんでよくやるんですが、ギジェルマおばさんというおばあさんたいしておばさんじゃなかったらしいんですね40代でなくなった。このおばあさんがいたんですよユパンキのお墓の近所にユパンキのお母さんは別れていなくなっちゃったんですねだから憐憫の情があってかユパンキを可愛がっていたおばさんがいたんですね。ユパンキは貧しくて馬の鞍下も買えなくて、おばさんがユパンキに鞍下を織ってくれたんですねギジェルマおばさんが春の祭りに間に合うように織ってくれたんだけど その晴れ姿をみずしてなくなってしまった。そして作った曲なんです。もうこんな立派な民族的な機織をしてくれる人はもうこの世にいなくなってしまったこうした素晴らしい人はどうして亡くなってしまうのか人生にはわながある人生はきまぐれだなぜなら人生はそういうものだ自分で諦観みたいな諦めの気持ちでうたっているんですね。 ○ギジェルマおばさんに捧げる挽歌 実はこれをユパンキが来日したとき今話したようなことを何も知らないで歌いました。そしたらユパンキは感動されたんですね非常にありがたい それで実はこういうことだとそこで教わったんですね。 ○陽コ当ダネ村 ○トゥクマンの月 ○熟れたトウモロコシの踊り |
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