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                     T ラジコンの基礎原理(電波方式)について

◆ ラジコンの変化
  模型をラジコン(リモコン)で遠隔操作が実用的になったのは,戦後10年以上になってからですが,一般的に誰にでも扱いこなせる
  ようになったのは、それから更に数十年後で,それもトランジスターや(集積回路)が広く世に出回るようになってからのことです。
  最初のころのラジコンは,シングル方式で、送信機釦を押すことで車の前輪が真直ぐに向いた状態か、一定の角度に切れた状態
  で操作していましたが,更に色々な機能を付け、左右方向やスピードを変えられるような動きに変わり、ラジコンの面白さが出てき
  ました。
  エレクトロニクスが進歩するにつれてラジコンカーが本物同様スムースなカーブを描いて走れるようになったのは、手元の送信機
  にあるレバーの動きに比例して操作が可能になったプロポーショナル方式が出来てからです。また近年は多くのチャンネル機能を
  同時に操作できることも大きな特徴に なっています。

◆ トイラジコントとホビーラジコンの違い
  ラジコンには,トイラジコンとホビーラジコンがありますが、値段も安く手軽に楽しめるのがトイラジコンと呼ばれております。
  電波の届く範囲も場所などによる電波の状況によって違いますが、実際に車の動作が確認できる範囲として最長で50m位、
  一般的なものでは、前後,左右、小さなものでは前後になります。
  一方,ホビーラジコンの特徴は、多くのチャンネル機能を持ち、スピードの調整や、サーボの中間方向操作が可能で、スピード
  や電波の届く範囲もトイラジコンとは比較にならない位大きな特徴をもっています。
  ニッコーラジコンでは、今日に至まで子供から大人まで手軽に楽しめる完成品電動式トイラジコンとしての改良を重ね、スケー
  ル製に優れた様々な車,ボート,潜水艦,飛行機、建設車、ユニークなキャラクター等を形採ったラジコンロボット、レーシング
  用レールカー,そして最近の商品として好評を頂いております小型潜水艦(SUB−168),赤外線でコントロールするカーなど,
  様々な形で商品化してまいりました。

◆ ラジコンの電波方式
  ラジコンの電波は電波法で周波数が定められています。現在国内では、主に27MHz帯と40MHz帯の二つが使われています。
  27MBE帯(地上、水上用)
  @スーパーヘテロダイン方式‥1>〜6バンドまたはバンド(ナローバンド)
  A超再生方式
  40MHz帯(地上/水上)超再生方式
  送信機は、クリスタル発振回路で作られた搬送波が、エンコーダー回路で作られた制御信号により振幅変調され,電力増幅
  されてアンテナから放射されます。この様な電波の形式をAM(振幅)変調と呼んでいます、また,受信機はスーパーヘテロダ
  イン方式と超再生方式の種類の機種に分かれます。

 @スーパーヘテロダイン方式
  T)アンテナより受信した電波は初段のトランジスターにより局部発振回路の発振出力と共に周波数混合し,中間周波数
  (455KHz)の周波数に変換増幅されます。
  U)上記Tからの中間周波数を(中間周波)トランスとトランジスターで構成されたアンプで増幅されます。
  V)更に次段のトランジスターで、増幅された中間周波信号を検波増幅し、
  W)デコーダー回路のICで、検波された信号を復調して、右左折及び前後進出力に分解され、更に,右左折用サーボアンプ、
    動力用モータードライブアンプで増幅されて動作させます。

 A超再生方式
  この回路は,1石のトランジスターで行い、周期的に発振と非発振状態でぎりぎりの一番感度の良い状態で間欠発振制御し受
  信感度を高めて検波する方式で、このときの制御発振をクエンチング発振といいます。
  このように、アンテナより受信された電波は、トランジスターで構戊された超再生受信回路で同調して、変調波を検波し動作信
  号として出力されます。
  コントロールでは,その信号を増幅した後、パルス幅及びパルス本数などによって、デコーダーで解析された各出力端子に出力
  し,サーボモーターおよびモータードライブの動作信号として出力されます。
  また、無信号状態でこの検波出力を、トランシバーまたはクリスタルイヤホンで聞くと特有の「サー」というノイズ音を伴います。
  その時、強い受信周波数の電波を受信すると、その変調信号が聞こえノイズ音は消えますが、逆に弱い電波になるほど,ノイズ
  成分が増えてラジコンは誤動作してしまいます。

◆ 赤外線リモコン(Iレーサー)
  Iレーサーは、電波の代わりに赤外線を使用し、コントロールから送信された赤外線信号を其々の受信機の赤外線受光モジュー
  ルで受信し、これによりパルス変調された信号はワンチップマイコンに入力(解読)
  され、信号及びチャンネルに応じた出力信号となって駆動回路の制御信号に変換されます。
  (特徴)
  このシステムの特徴としては、マイクロコンピューターの超小型化が可能になり、室内専用インフレクター コントロールのチャン
  ネルセレクターで最大5台の同時走行が楽しめます。
  しかしながら、太陽光や明るいライト(赤色の強い部屋)などの影響で距離が短かったり、制御不能が生じる等、遊ぶ場所が限
  定される場合があります。


                       U 故障発見法、処理故障
  修理品も多種多様になり,特に古いラジコンについては,修理用パーツの在庫状況は皆無に等しくパーツ交換による修理は
  非常に難しくなってきている為、内容(特に破損)によっては修理不能になることもあります。
  修理品をお預かりするときは、故障状況の内容(いつ頃どのような場所で,どれ位の時間で、どのようになったか、電池交換
  時期の確認)必ずメモし、使用されていた電池を添えて出して頂くことが状況判断として有効な情報になります。(特に充電器を
  使用している製品等のチェック)

 ラジコンの動作不具合は、送信機と受信機(車)のどちらが原因しているかを判断しなければなりません。

【1】送信機に原因がある場合
 @ LED付き送信機の場合→スイッチONでランプ点灯の確認(薄暗い場合は電池交換)
 A 送信電波の発信の有・無→トランシソミー又は車の受信基板をクリスタルイヤホンで確認
   (まったく発信しない/正常な発信しない場合)
  T)電池電圧の容量の確認
  U)線取れ、基板のパターンショート、パターン切れ、基板のヒビ割れ又は部品間の接触,半田不具合など→目視検査
  V)基板の電源電圧の確認
  W)ステックレバーなどの褶動部接点板の接触不良
  X)クリスタル発振不良<

【2】 受信機(車)に原因がある場合
 @ 全く動かない場合
    電源部チェック
  T)電池BOXの電池容量の確認
  U)スイッチOFF時の電池端子間の電圧/ON時の基板側電圧の確認
    (不良原因のケース)
    電池容量不足、スイッチ部品不良、電池接点板接触不良(液漏れ錆等による腐蝕)、電源ラインの線取れ、線処理不良
    による電源ラインの線噛みショート、パターン/ランドの剥がれ、基板のひび割れ。
  
処置 → 電池交換、部品交換、半田付け直し、線処理直し、ひび割れの場合は基板交換
    
受信部同調、AMP回路チェック
    モニターで発振していることを確認
    (不良原因のケース)
    超再生方式 → トランジスター、同調コイルの半田不良及び部品の劣化、ランド剥がれパターン切れ、パターン切れ半田
    ブリッジ(半田屑など)。
    スーパーヘテロダイン方式 → クリスタル発振不良、クリスタルソケットのグラツキ、トランジスター半田不良、IF/RF半田
    不良ヌは部品不良、部品取付け部のランド剥がれ、パターン切れ。
   
処置 → 部品交換(同調コイル、RF.IFなどのトランス部品交換の場合は同調取り直す必要があります)。

 A 前後進しない場合
    コントロール、動力回路チェック
  T)IC動力出力電圧変化の確認
  U)モータードライブのブリッジ回路電圧の確認
  V)パワートランジスター動作確認
   (不良原因のケース)
   モーターの線取れ/線付けによるショート、モーター不良/パワートランジスターの半田不良/半田ショート/ランド剥がれ
   パターンショート/トランジスター部品不良、IC部品不良。
 B 左右に曲がらない場合
    
コントロールIC、ステアリング回路チェック
  T)ICステアリング出力電圧変化の確認
  U)ブリッジ回路の場合の電圧確認&トランジスター動作確認
  V)サーボ回路の電圧確認&トランジスターの動作確認
  「A」(マグネットコイルによる不良原因のケース)
    コイルの断線、基板半田浸け不良による線取れ/半田付けによるショート、トランジスター半田不良/ランド剥がれマグネッ
    トの引っ掛かり、ブリッジ回路のトランジスター部品不良
  「B」(サーボモーターユニットによる不良原因のケース)
    モーター不良、線取れ、サーボボリュームの部品不良、サーボ回路のトランジスター部品不良、トランジスター半田不良ラ
   ンド剥がれ、半田浸けによるショート
   
処置  盤のひび割れ、ランド剥がれの場合は基板交換、その他対応する部品の交換


【3】 i・レーサーの場合
 @ コントローラーの電源モニターランプが点灯しない
    IRコントロールチェック
  T)電池容量及び接点端子間の電圧の確認
    不良原因:a)電源ラインの線取れ又は半田ブリッジ
           b)スイッチの部品不良又は半田不良
           c)接点端子板の変形による接触不良
 A 充電モニターランプは点灯するが車のスイッチをONにしても動かない
    IRコントロールチェック
   IR(赤外線)動作確認→IR極性導通チェック
  T)車の充電端子の電圧確認
  U)車輪に異物の巻き込み有無の確認
    不良原因:a)コントロール→IR(赤外線)の不良
           b)IRカー→基板部品の半田不良および線取れ
   
処置→IR部品交換、(車)半田付け直し、IRカー交換
 B 車が止まらない(前後進)
    IRコントロールチェック
  T)アクセルトリガートリムのニュートラル調整の確認
  U)アクセルトリガートリムのボリューム端子線の取付け確認
  V)アクセルトリガー操作でトリム位置が動いてしまう
  不良原因:a)コントロールの前後進トリム調整ボリューム端子の線取れ
         b)コントロールの前後進トリムの調整ズレ
         c)アクセルトリガートリムの成型パーツの緩み(パーツ交換)
   
処置→ボリューム線半田付け直し、トリム再調整
   ※車が止まらない原因は、ニュートラル調整時(静止位置)にアクセルトリガートリム位置を、どちらかに大きく回し過ぎている
    場合があります、。
     アクセルトリガートリムを中央位置より1目盛ずつ前進するときは前側に、後進する時は後側に回し
    てください。
 C 車が回ってしまう(真直ぐに走らない)
    ステアリングトリムチェック
   不良原因:ステアリングトリムの調整ズレ
   
処置→アクセルトリガーをゆっくり操作して、右に曲がるときは,右側に(左に曲がるときは左側に)1目
   盛ずつ回して進調整を致します。

                         V 故障事例
 
動かない
 @ 1/16RDC−16262 プジョー206→本体(車)PCB・Tr11半田ブリッジ
   
推測:1 )送信機&車の電池電圧を確認
       2 )モニターで送信機の電波の発振状態&車の受信感度の確認
       3 )車PCBのIC出力電圧変化の確誅
       4 )モータードライブアンプ(ブリッジ回路)動作確認
       5 )この場合は、トランジスターの半田ブリッジで確認できましたが、モーターブリッジ回路のPNP
         -Trはエミッターが共通電源になっていますので動かないケースはどちらかが不良になってい
        る事が考えられます。
   
試験:テスターで導通テスト(半田ブリッジの除去で部品は異常なし)
 A 1/32RDC−32290  ミニコンパジェロミニ
   推測:上記1),2)と同じ様にして、受信(車)側の異常が認められた場合、基板の電源電圧を確認する
       →テスターの指針が一定せず振れている(電圧変動)
       このケースは、殆んど電源回路の電解コンデンサーの劣化又は耐圧不足
   
試験:テスターで充放電テスト(充放電できず部品不良と判断)
   補修:電解コンデンサーの交換(耐圧容量の満足するもの)
 B RDC−300080 SUB−168(小型潜水艦)→船体スイッチON状態(電池容量抜け)
   推測:1)このケースは船体潜望鏡スイッチがON状態になっている為、電池BOXの電池容量が容量不足
        になっていました。
       2)他のケースとして、送信機を浴槽の中に入れたため、電波が送信しなくなったという不良も出て
        おります。
       ※送信機は生活防水程度です。
  不良原因
       1)押し釦スイッチの接触不良(スイッチ交換)
       2)基板に実装されているICなどの電子パーツが絶縁不良を起こしてしまい正常な発振がしなくな
        る→基板交換
  
電波が出ていない/送信されていない
  1/24 RDC−240050 ミニクーパー
   
推測:1) 同調ズレによる送信不良又はクリスタル発振不良
       2) 車のアンテナ線は内装式の為、同調がズレていると、室内の走行場所によっては受信状態が
         安定しないことがあります。
       3) ステックレバーのロータリ接点板(スイッチ回路)接触不良により電源ループが遮断されてしまう
   試験:モニターで送信感度を確認/ステック操作で送信途切れの確認
   補修:同調の取り直し、又はアンテナの針金線の端を車のアンテナ線に半田付けし、ボディの内側上部
       にループ状にして張り巡らせる等の細工でかなり感度がアップします。
  
左折または右折しない
 @ RDC−25000 スーパータンクM1A2左キャタピラ動かず
   
推測:送信機の左ステックを上下に動かしてLEDランプが点灯しているようでしたら、先ず本体(車)とみ
       て間違いないと思います
   検査:キャタピラ駆動用モーター単品動作検査
     ※このケースはモーター端子に半田付けされている空心コイル線取れが原因でしたが、ここでも原因が判明できない
      場合は、本体基板のIC出力からパワートランジスターまでのブロックを目視で確認 ,半田ショート,パワートランジス
      ターのランド切れの有無を確認して、IC出力及びモーターブリッジ回路の動作確認をして下さい。
   補修:空心コイル半田付け直し(補修後,モーターカバーを被せてネジ止めするとき、空心コイルを潰す
      恐れがありますので注意してください)
 A RDC−240032 スバルインプレッサー 右曲がらず→送信機押し釦スイッチ部品不良
   
推測:この機種のケースは、モニターで確認することがベストですが、目視で車前輪の戻り具合及び車体基板の Tr2.Tr5
      (左曲がらずの場合は Tr3.Tr4)に半田ショートなどの異常が無ければ、送信機の方と思って頂いて間違いないと思い
      ます
   検査:モニターで確認
   補修:押しボタンスイッチ部品交換
  
左折、右折が不調
   推測:1) RDC−700255iレーサー → 車体モーターギアの回転不具合(車体交換)
       2)RDC−240033 プジョー ⇒ステアリングコイル線取れ
       3)RDC−19720 ハンビー → サーボユニット砂利混入
       4)RDC−300080SUB−168→@船体内部水付着による基板及びモーターロック状態ステアリングがマグネットの場合
        は、指で前輪の回転具合、左右曲がりの戻り具合を確認してださい。
        また、モーターの場合は、モーター不良(回転が重い)あるいは,ギアの噛み合わせ、シャフトのプレ、モーター端子
        の半田付けによるショートが考えられます。
以  上
20003/5//20      技術提供 ニッコーサービスセンター     おもちゃ修理技術
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