夜の森 ―気配―
しず かな夜
星が流れる音に気づいて顔を上げた
ばさばさと鳥が逃げていく
ばたんと閉まる扉 だれかいる
さっきまで家なんかなかったのに
みどり一面に立つ縞模様の燈台
灯光が過ぎ去ると
草むらの海を押し分け進む小舟が 忽然と現れた
森がうごめく気配がする