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| フラ
ンスで過ごしたあの暑い八月、私たちはすももを食べすぎて何度も具合が悪くなった。 姉のジョスも私も背伸びしたい年ごろで、食べすぎなんて子どもだけがやることだと思っていたから、 恥ずかしかったし、ちょっぴり情けなくもあった。 なにしろそれまで成長するにつれて欠点はなくなるものと信じていたのに、 私たちの欠点はなにひとつなくなる気配がなかったのだ。 |
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| 私は
森が大好きだった。 白い彫像と白いジャスミンが詩的でロマンティックだったからだ。 低いツゲの生け垣をはさんで、草や灌木や立木、竹や、ツタに覆われたチリマツや、もつれあったバラなどを、 自然のまま茂るにまかせた庭があった。 草が生い茂った道がその間を通り、ちらほらと白い彫像が見える。 像のいくつかは腕や足がもげていて、横倒しになっているものもあった。 茂みの向こうが果樹園のようだった。 |
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| 大聖
堂の前で、エリオットはジョスと私に、「なにか頭にかぶりなさい。信者はその方が喜ぶから」と言った。 だが、私たちはふたりともなにも持っていなかった。 その女の人は近づいてくると、ジョスの頭にそっとベールをかぶせてくれた。 ベールをかぶると、ジョスの髪はますます美しく見えたし、顔には影が落ちて、神秘的になった。 ジョスの肌はいつもよりさらに象牙のようになめらかに見え、 エリオットは絶えずジョスを見つめていた。 ひとり歩く私は、胸の中の熱く鋭い痛みを感じないように努めていた。 |