*スキー保険

スキー保険は、元になる引受保険会社の保険を、数多くの保険代理店がパッケージとして取り扱っている。実際には、自分で代理店と相談して細かく掛け金やどんなときにいくらといったように細かく補償内容を決めることもできるが、あらかじめ準備されたパッケージを選択することで手間が省ける。
また、スキー保険には1年契約のもの、日単位で契約するものとがあるようだ。今回は1年契約のものに限って書きたいと思う。

まず、基本的な項目から見ていこう。保険の世界は難しい言葉回しが多いが、なるべくわかりやすいように説明していくつもり。

【基本的条件】
日本国内において、雪上滑走スポーツの目的を持って住居を出発してから、帰着するまでの行程中。プロ選手や職業インストラクターの場合は別契約になる。

【雪上滑走スポーツ】
スキー、モノスキー、スノーボード等のスポーツ用に設計された板またはボードを使用し、雪(人工雪を含みます)上を動力を使わずに滑走することを主な目的とするスポーツ。ですから、砂や人工芝など、雪の上でないものは適用されないケースが多い。また、被保険者の住居と同一構内にある庭や私道などで行ったスキーも対象外となるらしい。

以上が基本的な内容。多分夜な夜なストリートに出てハンドレール擦るようなときは適用されませんね。あとウォータージャンプもダメ。
そして保険の内容は大きく分けて3つに分かれているようだ。「他人への賠償責任」「自身の傷害」「用品の損害」の3つ。では一つ一つ内容を見てみよう。

【他人への賠償責任】
可能性としては一番少ないケースだと思うが、一番重要であるのは間違いない。誤って他人に怪我をさせたり、他人の物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負った場合が該当する。修理代、治療費、慰謝料、休業損害金などが保障内容。ただし、自分が借りたものなどは補償外になるようだ。また、示談をしてしまう前に保険会社への事故連絡が必要。

【自身の傷害】
急激かつ偶然な外来の事故によりケガをしたときが対象。死亡・後遺傷害、入院、通院などが補償内容。入院・通院の場合は医師の診断書が必要な場合がある。むちうちや腰痛など他覚症状がないものは対象外。注意しておかなければならないのは、死亡・後遺傷害の場合、補償金額は年間を通じて、保険金額が限度となる。1年間で複数回保険を適用しても、最大で支払われる額は決まっている。死亡は複数回は無いとは思うが。

【用品の損害】
用品に損害が生じた場合。保険金額を限度として、 時価額(修繕することが可能なときはその修繕費)が支払われる。破損の場合、補償の対象はスキー板だけ、というのが多いようだ。また、現物の提出または写真の提出が必要になる場合がある。それから、盗難も対象(警察への盗難届が必要)。盗難の場合は、スキー板に限らず、スキー板と同時に盗まれた場合のみストックも補償される場合がある。

1.概要