*スキー用具の選び方
2.スキーブーツ
ブーツですが、これは板に比べれば説明することが少ないです
なにしろ、どんなモデルにしろ自分の足に合わないことには話にならないからです。
それでも、フリーライダー用のモデルも存在しますので、とりあえず説明していきます。

まず、軽さ。コレが重要です。
フリースキーではコブでジャンプしたり、パークに入ったりと、足を宙に浮かす機会が増えます。
重いブーツは耐久力があり、レースなどの過酷条件で力を発揮しますが、フリースキーには耐久力よりも軽さを重要視した方がいいでしょう。 もちろん、耐久力があるに越したことはありません。

次に、フレックスです。
これは、足首を前に曲げたときのブーツの反発力といいましょうか、柔らかさです。前に限らず左右の動きに対しての強度もありますが、スキーは足を踏み込んでナンボのスポーツなので、踏み込みのフレックスは重要です。
レース用、上級競技用は堅めに設定されています。これは高速滑走時の瞬間最大圧力が凄まじい力になるため、その圧から足首を守るためです。
逆に初級者用などは、簡単に踏み込めるように柔らかいフレックスで出来ています。
フリースキーは上級者向けです。しかし、レース用ほどに堅いとエアーの着地の際に衝撃吸収にならなかったり、きつい踏み込みで足が疲れてしまったり、思わぬ怪我につながることもあるので、上級用ブーツでも柔らかめのタイプを選びましょう。 詳しくはショップで聞くことを薦めます。

とりあえず自分の足に合っていることが最重要なので、ショップで試し履きしたら、数十分〜1時間そのまま履いていて、歩き回るなどしましょう。 そうしているウチに、足首や甲の当たりがある箇所などがわかってきます。 長時間はいても痛くないし、緩すぎることもないなら、それは足に合ったブーツといえます。
ただし、今は足形形成インナーを標準搭載したハイエンドモデルのブーツも存在します。
これらは熱形成やフォーミング剤を注入して使用者の足形に合わせるモデルですので、店頭にあるブーツを試し履きしたところでフィット感は得られないと思います。 こういうブーツを選ぶ場合は、履いた印象やウエアに合うか、スキーに合うか、など見た目の問題さえクリアすれば問題ありません。

他に注意すべき点は、バックルの種類でしょうか。
今は昔ながらの引っかけ型バックルの他に、ワイヤー型やひも型など多種多様です。 必ず履いたときに、扱いやすいか確かめましょう。 スキー場では意外なほどブーツのバックルを緩めたり閉めたりする機会が多いです。
個人的には引っかけ型バックルの金属型がもっとも扱いやすいように思えます。 ただし、金属型は素手で扱うと痛いです。 かじかんだ手で扱うのは少々きついですね。 かといってプラスチック型のバックルは安っぽく見えますし、壊れやすい物が多いです。
まあ、好みと使いやすさで選びましょう。