名作劇場「耳無し芳一伝」

       
   作 :小泉 八雲
            演出 :浅川 理恵
            脚色 :近衛 徹

 ご存知、小泉八雲の名作「耳無し芳一伝」。
源平の永い争いの戦闘が壇ノ浦であったが、全く滅亡した平家の
怨霊が今蘇る。琵琶法師芳一の吟詠に鬼神も泣き叫ぷ。侍と姫君の
霊が、夜毎不気味に芳一に襲いかかる。侍の苦悶の声が地獄の雄叫び
の様に響き、この世の者でない姫君の声が耳をつんざく‥‥。
小泉八雲の世界が、観る人を幾百年も前に引き戻してしまう
当劇団のオリジナル版”名代の芳一伝”。ローソクの光の中でのこの
神秘な舞台劇は、観客を釘付けにし、戦慄させる必見の名作。
二部では、「那須与一」を、山崎旭美(筑前琵琶人間国宝山崎旭翠の孫)
の琵琶生演奏でお楽しみ頂きます。

        上演時間 :1時間30分
        観客対象 : 小・中学生(一般)

『耳無し芳一伝』あらすじ

 下関海峡の壇ノ浦で、平家と源氏の永い争いの最後の戦闘が行われ、
平家一族は滅亡しました。その海峡一帯では、その後不思議な事が沢山
起こるので、死者の魂を慰める為に、赤間ケ関に阿弥陀寺という仏教の
お寺が設けられました。その赤間ケ関に琵琶法師の芳一という盲人が
住んで居ました。貧しかった芳一は、阿弥陀寺の住職の助けで、寺で暮らす
様になりました。
 或る夏の夜、住職が出かけた後、芳一は一人縁側で琵琶の練習をして
いると、或るお屋敷から二人の使いが現れ、芳一を屋敷へ連れて行き、
琵琶の弾き語りをする様に命じた。芳一は驚き乍も、命令通り見事に琶を
弾き語りました。しかし、大きなお屋敷と思っていた所は平家の墓の中
だったのです。住職は、このままでは芳一が殺されてしまうと非常に
心配し、芳一の体中に経文を書く様命じ出かけました。
その夜、住職が用を済ませて戻ってみると、経文を書き忘れた耳を引き
ちぎられた芳一が血を流して待っていた。しかし怪我は程無く直り、
芳一は“耳無し芳一”と呼ばれる様になり益々有名になったのです。






















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