先日参加した合宿で2人の速い女子選手の練習を見ていた。
A子は全国区の選手。B子はまだ全国区には到達していないが、将来的にはそこまで
いける可能性を秘めている選手。
200〜400mを数本走るのだが、A子はスタートから先頭を走り、ゴールまで絶対にトッ
プを譲らない。B子は2番手を走りゴール前でやや離されるがほぼA子と同じスピードで
走っていく・・。
この差・・。
A子が速い理由とB子が伸びきれない理由がここにある。
B子は前に出るべきである。少しくらいオーバーペースでも、最初から前に出るべきである。
そんでA子が抜きにかかってくる気配がしたら、また少し無理してスピードを上げてA子を阻
止するべきだ。
B子の前を走っているA子にしたって必ず同じ事をしているハズである。両者の苦しさはほと
んど変わらない。ただ相手よりもほんの少し(おそらく5%程)の力を、一瞬だけ長くがんばる
だけなのだ。
しかし、そのほんの少しの差が大きな差に繋がるのだ。
勝ち続け・負けない自信とその反対・・この差はタイム以上にあまりにも大きい・・。
タイムにしても逃げる者は最後まで走りきるが、追う者は最後の数m力を抜く・・この差が大
きいのだ。
そしてA子は確実にソレを知っている。
走るセンスもメンタルもレベルの高いA子・・その後ろでがんばるB子・・心情的にはB子にが
んばって欲しい部分も多いのだが・・。