2006年07月01日

3f350ec9.jpg今日は山梨県の1番を決める山梨県選手権が小瀬で、それから日本の1番を決める日本選手権が神戸で行われた。
山梨県選手権の400MHは桃太郎くんが優勝!彼と走ることも楽しみだったのだが、今回はあまりにも準備が足りておらず、ナメタ気持ちでレースを走るのはイヤなので辞退させて頂いた。13歳ほど歳の違う桃太郎くんとレースを走る機会はどんどん少なくなるので、今年中に勝負できれば・・などと思っている次第ではあるのですが、毎度の事ながらどうなることやら・・。

さて、僕はというと日本選手権にはもちろん出場できるはずもなく、出場可能な山梨県選手権にも参加せずに、大会会場の横のサブトラックで一人で練習していた。



・・一人の練習はとても好きだ・・。
自分の身体の動きがしっかり把握できる余裕がもてるから・・。

自分のペースで細胞の1つ1つと
      眠っていた感覚を呼び起こすようにゆっくり走った。



すると、身体は酒やら合成着色料やらを外に出し、傷んだ身体を修復し、鈍くなった身体感覚を呼び起こし、アスリートとしての僕になれる時間をゆっくりと与えてくれた。


やはり走ることは楽しく、奥が深く、神聖な時間である。


さて、心身ともに清々しい気持ちで、テレビで日本選手権を見た。
会場は神戸のユニバーシアード記念の会場・・。懐かしい思い出がよみがえる・・もう10年も前の話になるが、全日本実業団選手権で3位になった時の会場だった・・。前夜に焼き肉をバカ食いしたことや、予選の走りが良くて苅部さんに誉められたりしたのを思いだした・・。

そんで日本選手権・・。
この大会は日本で最も権威のある大会である。この大会に僕は3回決勝まで残っているのだが、やはり日本選手権は決勝の8人に残ることに大きな価値がある大会だと思う。日本の最後に残った8人が揃うレースとレース前の雰囲気は、国内で行われるどんな大会にもない至高の時間である。中途半端な選手は誰一人としていない。誰もが自分のベストな走りをするためのみに時間を使う・・。そしてその選手達がつくりだす独特の静けさと緊張感の中で最高に研ぎ澄ませれていく感覚・・。


あれは最高である・・。
「陸上競技の選手として最高に贅沢で高級な時間である」


きっとそんな経験が、今の僕の走る感性に何らかの形で影響を与えてるような気がします。だからきっと今日の練習も速く走れなくても楽しめたんだと思うんだよね・・。今日の練習はそんな事を思いながらの2時間でした。

なんだか、訳分からなくなってきちゃったけど、とにかくこのブログを読んでいる現役選手がいたら、その最高な時間を体験することを強くお勧めする。

写真は・・哀愁漂う本日の「アスリート高根っち」の後ろ姿。  
日本選手権 決勝